続々登場する2016最旬スニーカーadidas の別注モデルスニーカーたち。それぞれが志向するものとは何か?そして品薄過ぎて限定モデルよりもプレミアム化する通常ラインのあのカラーの最新情報など! スタンスミス2016モデルとEXスタンスミスEFの比較レビューも掲載!
どーもナル男です。
2016年一番のトレンドスニーカーはadidas originalsから生まれています。
高級感ある通常ラインも注目ですが、続々登場するミニマルなコラボモデルにも注目です。
続々登場する、スタンスミスを中心とするコラボ・別注モデルをまとめて紹介していきたいと思います!
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そもそも別注モデルって何?
別注モデルというのは、当該ブランドの通常ラインとは別に、別のブランドだったり、取り扱いショップだったりが「うちだけの特別な仕様で作ってよ」と作らせた別バージョンの商品を言います。
コラボレーションモデル(コラボモデル)、と言ったりもしますね。
必然的に、数が通常ラインよりも圧倒的に少なくなり「限定品」という、付加価値が生まれることになります。
別注品・限定版の相対的地位は低下している
とはいえ、別注品だから良い、限定品だから良い、というわけでは全くありません。
以前のスニーカーブーム時は、ABCマートをはじめとする量販店が、アディダスがスタンスミス、NIKEがエアフォース1などシンプルな旗艦モデルを、廉価に格安で大量に売りさばいていたのです。
スニーカーフリークはどうしてもこのようなオーソドックスなモデルとは「限定モデル」で差を付けるしかありませんでした。
このように以前のスニーカーブランドの戦略というのは
・マスには廉価版モデルを大量に売り
・スニーカー好きには限定モデルを売る
というものでした。
ですから乱造とは言いませんが「別注モデルが出まくる」という事態になっていました。
アディダスでいうと、一体いくつスーパースター別注が作られたのか分かりません…。
しかし現在は、旗艦モデルの廉価版を売りまくることでのブランド価値の低下を恐れたアディダス・NIKEはともに「旗艦モデルは通常ラインであっても安売りはしない」という戦略のもと、旗艦モデル自体のブランド価値向上を図っています。
下記記事で解説したとおり、今流通している「ソールがオフホワイト、ゴールドロゴ」の2016年版スタンスミスは通常ライン版ながらかつての廉価版とは一線を画す高級感を誇っています。(スタンスミスABCマート限定版など同時に廉価モデルも売られているんですけどね)
そもそも、デザイン的には通常ラインの製品が一番洗練されている、とも言えるわけです。
だからこそ長い年月、ずっと同じモデルが売れ続けているわけですから。
(ただし、現在ではカニエ・ウェストとのコラボである「イージーブースト」など従来のコラボ・限定版を超えたスーパープレミアムなモデルでadidasブランド全体を押し上げる、という戦略が採られるようになっています。これについては機会があれば詳しく述べたいですね。)
adidas・スタンスミスは別注モデルを作るのに最適!?
スタンスミスは、シンプルでどんな格好にも溶け込みやすいスニーカーを作るadidasのラインナップの中でも、さらにさらにシンプルと言っていいモデル。
そのため「何かを足す」ことが容易なので、元々別注モデルを作るのに向いていると
言っていいでしょう。
しかし、この春のトレンドは「スタンスミスに何かを足す」ことよりも「スタンスミスから何かを引く…」ことにあるかもしれません。
スタンスミスの要素を引いて、高級感を+するエクスクルーシブモデル、「EX STAN SMITH EF」
ベイクルーズグループが展開するセレクトショップEDIFICE。
少し大人っぽい印象を受けるセレクトショップです。
EDIFICEがグループ内のウィメンズブランド「IENA」の25周年記念として送り出すスペシャルモデルが「EX StanSmith EF」です。
出典 http://www.selectsquare.com/edifice/g2627352/
STAN SMITHロゴ、シュータンのスタンスミス氏の顔…さらにはヒールパッチの「adidasロゴ」すら白く塗りつぶされているため、パッと見では「adidasのスニーカーであること」すらわからないかもしれません。
スタンスミスをさらに革靴っぽくしたいのかな?という意図が見えますね。
白くて良い革靴ってあんまり無いですからね、これは良い試みですね。
出典 http://wear.jp/edifice02/6446730/
出典 http://www.magaseek.com/product/detail/id_001822533
元々通常ラインのスニーカーとしては革質もかなり良いのですが、これをチェンジし、さらに履き口部分もベージュにして高級感を出しています。
スタンスミスのディティールを一部オミット(省略して)、高級感をプラスする方向でのミニマル化。
出典 http://www.selectsquare.com/edifice/g2627352/
今春のスタンスミスの別注モデルは、「スタンスミスをよりミニマルに」と志向する物が多いのですが、ここまで大胆に変えてしまっている例は他に無いので面白いですね。
え?それスタンスミスなの?というほど変わってしまっている気もしますが、よ~く見るとスタンスミスというのが良いですね。
出典 http://mint-kobe.jp/shopnews/29601/
現在はadidas公式オンラインショップ・EDIFICE・IENA各ショップなど軒並み完売しており正規ルートで手に入れるのはほぼ不可能となっています。
(ひょっこり在庫がある、なんて可能性も0ではありません。たまにどこかに在庫があったのか突然オンラインショップで復活したりします)
amazonマーケットプレイスなどで入手することは出来るようです。
(amazonマーケットプレイスについては、念のためこちらをご覧になると良いでしょう Amazon.co.jp ヘルプ: Amazonマーケットプレイス保証について)
EX スタンスミス EF入手!クリアグラナイとの比較レビュー
スタンスミスEFを何とか入手出来たので、スタンスミス2016春夏クリアグラナイ(グレー)と簡単に比較レビューを行いたいと思います。
まずとにかく「白い」です笑
ちょっとまぶしいですね。
スタンスミス2016も新品当初は同じく真っ白だったのですが、後述する革質の関係でもう少しナチュラルに感じました。
スタンスミスEF
スタンスミス2016年版の大きな特徴である「ゴールドロゴ」はありません。
スタンスミス2016(クリアグラナイ)
ゴールドロゴは高級感と、どことなくレトロな雰囲気を醸しだしてくれるので気に入っているのですが、ロゴナシバージョンもミニマルでバリエーションとしては良いですね。
こうして並べてみると、ややスタンスミスEFの方が細く感じますが、これは左のスタンスミスはやや履きこんでいることも関係しているでしょう。
ただそれを考慮してもやや細く感じますね。
また、革質は結構違います。
伝わるでしょうか?スタンスミス2016の方は、シボ感があるのに大して、スタンスミスEFはこれが抑えめ。
かといってツルっツルの表面をしているわけではなく、ガラスレザーなどに比べるとナチュラルです。
個体差や右のスタンスミス2016がやや履きこんでいることを考慮しても、シボ感の分よりナチュラルに感じますね。
別の言い方をすれば、スタンスミス2016の方がカジュアル寄りで、EFの方がドレッシーです。
また繰り返しますが、革の持つ色味が全く違います。
画像では伝わりにくいのですが、EDIFICEの方は本当に真っ白。
春夏グレーの方はやや全体的にくすんで見えます。
新品と中古ということを考慮しても、EDIFICEのほうが真っ白に感じますね。
その分春夏グレーの方がヴィンテージ感は感じます。
これは春夏グレーの方が生産国がインド、EDIFICEのほうが中国という違いももしかしたらあるのかもしれません。
スタンスミスは中国産の方が白い、という印象があります。
EDIFICEは履き口がベージュで切り替えてあるのが本当に良いですね~。
デザイン性の高さを特筆すべきスニーカーで、これは定番にしたほうが良いんじゃないなあ。
少なくとも今後、このカラーリングの妙は何らかの形で受け継がれるモデルが出てきて欲しいものです。
最後に、ソールを合わせて比べてみました。
こちらはほぼピッタリと合いました。
同じソールが使われていると考えていいでしょう。
adidas originals×HYKEの「ハイレット」はスタンスミス前身モデル
http://flagshop.jp/mirabellah/shop/g/g2414490275MH/
2013年スタートのブランド「HYKE」とadidasのコラボは毎年定番になっていますが、そこで毎年モデルになっているのがSTAN SMITHの前身と言われる「ハイレット」。
STAN SMITH自体ではないので、ヒールパッチやシュータンのスタンスミス氏など、スタンスミスディティールは無いのですが、カタチはSTAN SMITHを思わせます。
ハイレットはテニスプレーヤーのロバートハイレットのシグネチャーモデルです。
当時テニスプレーヤーのスタンスミスがこのモデルを履いていたことがきっかけで、スタンスミスというモデルが誕生しています。
これが究極のミニマル・STAN SMITHと言って良いかもしれません。
少し前に流行した、ハイブラのハイカットスニーカーっぽいですね。
モードな装いにも合いそうです。
各種取扱店ではほぼ在庫が無くなっていますが、白ならadidas公式オンラインショップで今でも入手可能です。
http://flagshop.jp/mirabellah/shop/g/g2414490275MH/
2色展開のもう1色「ナイトネイビー」も非常に良い色でオススメだったのですが、現在は限られたサイズの在庫しかもう取扱店には残っていないようです。
またこれからもadidas×HYKEでの展開が予想されますので、その時は再度注目を。
追記 どうやらこちらのサイトでまだ定価購入出来るようです。
http://atwork-plus.net/?pid=99815755
ちなみに今季は「ハイカット」名義でしたが、そこまで丈の高いスニーカーではなく実質的には「ミッドカット」でした。
1枚革×レーザーカットでスタンスミスを再構築するDECON
adidas公式オンラインショップと一部取扱店限定の「Stan Smith Decon」は、
通常ラインとは異なるスムースレザーを一枚革で使用し、さらにシュータンとヒールを「レーザーカット」。
これにより「薄い」仕上がりとなっているのが特徴的です。
スタンスミスなんだけど、何か違う?と絶対に思ってもらえるはずです。
一枚革でレーザーカットで切りっぱなしになっているということで、おそらく通常のスニーカーとは全く異なる「経年変化」を辿るはず。
シワの入り方とかどうなるんでしょうか?
メンズに関しては、adidas公式オンラインショップやZOZO TOWNにて定価でまだまだ購入できますが、かなりサイズ欠けし始めていますので、気になる方はお早めに。
品番は「S75281」です。
レディースはかなり人気でほぼ完売状態ですね。
あのストリートのカリスマとのコラボモデルは細かいこだわりが満載
「STAN SMITH NIGO」は、モデル名でも分かる通り元A BATHING APEデザイナーの
NIGO氏とのコラボモデル。
「裏原宿系」と言われても、今の若い子は全くわからないと思うんですけど、ナル男はファッションに目覚めた時に、裏原宿系全盛期くらいだったので「ストリート」と言われると裏原宿系を思い浮かべてしまうんですよね。
「ストリート」の解釈も様々だとは思うんですが。
http://www.jamhomemadeonlineshop.com/fs/official/c/JamSessionBAPE
当時はこのBAPEアイコンのTシャツが欲しくて欲しくて欲しくてねえ・・・。
どこに行ったらこれが買えるんだろう?って色々調べたのが、ナル男のファッションの原点なだけに、未だにこのアイコン見ると胸の中がざわざわしますよ笑
お金的にも行動的にも自由になった、大学生くらいの時にはもう完全にブームが終焉していて、それは哀しかったですね。
もし大学生の時、ブームが継続していたら、きっとこんなTシャツを毎日着ていたと思います。
当時はこういった「裏原宿系ブランド」こそが若者の中での「ブランド」で、何の変哲もないボディのTシャツにどんなプリントがしてあるか?こそが全てで…。
今思うと変な文化なんですけどね。
今はかなり品質を追求した物しかドメスティックブランドでないと通用しないので、今の方が絶対に良い時代ですよ、うん。
でも懐かしいんだよなあ…。
デザイナーのNIGO氏は原宿に豪邸を持っていて、そこの地下室にあふれんばかりのスニーカーを持っていて、スニーカーコレクターだったナル男はそんな生活に憧れたものです笑
NIGO氏の自宅には世界中のアーティストの絵画もコレクションされていたのですが、そんなNIGO氏のこだわりが反映されてか、このSTAN SMITH NIGOもヒールパッチのadidasロゴがヴィタ・ヤング氏のデザインだったり、シュータンのSTAN SMITH氏のロゴが水彩画だったりと芸が細かい。
思えばエイプも、作りはともかく、デザインは芸が細かくて、そんなところが人気でしたね。
出典 http://item.rakuten.co.jp/kinetics-tokyo/s79591/?scid=af_pc_etc&sc2id=341935396
ロゴの描かれたシューレースパーツは当然取り外して使用可能。
スタンスミスらしさを活かしつつ、ミニマルな提案のメゾンドリーファー
出典 http://www.reefur.jp/shop/g/gEOA76071011/
モデルの梨花さんディレクションの「メゾンドリーファー」からも4周年モデルとして、スタンスミスコラボモデルが登場!
出典 http://www.reefur.jp/shop/pages/adidas.aspx
レディースモデルだけでなく、サイズ展開はやや少ないものの、26.5~28cmまでの0.5cm刻みで4サイズがメンズモデルとして展開されます。
通常ラインとの違いは、オフホワイトソールを真っ白にして、より「全体として白く」。
ヒールパッチは通常ラインのグレー「クリアグラナイ」よりもさらに薄いグレーで存在感は抑えめに。
スタンスミス氏の顔ロゴも薄いグレーでこちらも存在感抑えめながら、きちんとあります。
通常ラインではゴールドロゴで表現されている「STAN SMITH」ロゴも白く塗りつぶされてはいるものの、きちんとあります。
革質も今季通常ラインスタンスミスと同様のシボ感(凹凸)のある物がそのまま使用されており、「通常ラインのスタンスミスをよりミニマルに表現」したものになっていると思います。
ナル男は通常ラインの「クリアグラナイ」を、スタンスミスらしさが抑えられたミニマルなモデルとして、オススメしていましたが、こちらはさらにそれを押し進めた感がありますね。
出典 http://www.reefur.jp/shop/g/gEOA76071011/
最初に紹介したEDIFICE別注EXスタンスミスEFとは、別のやり方ながらも「スタンスミスをよりミニマルに」という志向なのが面白いですね。
皆さんはどちらが好みでしょうか?
ナル男個人的には、スタンスミスを出来るだけ買えずミニマル化したこのモデルは、かなりセンス溢れる別注モデルだと思います。
実は今、通常ラインの「クリアグラナイ」がかなり品薄状態なので、
グレーが欲しいという方はこちらの別注モデルを検討してみてはいかがでしょうか?
4月16日(土)より予約スタートみたいなので注目してみてください。
番外編 STAN SMITHのガラスレザーを使用したスペシャルモデルのスーパースター!?
出典 http://www.selectsquare.com/beautyandyouth/g2633339/
モデルはスタンスミスでは無いのですが、昨年までのadidas originals製スタンスミスで使用されていた「ガラスレザー」を用いて作られたユナイテッドアローズbeauty&youth限定モデルのスーパースター。
出典 http://www.selectsquare.com/beautyandyouth/g2633339/
初見でスタンスミスっぽい?と感じたのですが、その理由は上記のようなものだったんですね。どうりでどこかスタンスミスの佇まいを感じるはず・・。
スタンスミスのDNAを持つスーパースターと言えるでしょう。
出典 http://www.selectsquare.com/beautyandyouth/g2633339/
究極の別注は「mi STAN SMITH」
究極の別注モデルは、mi adidas にて、自分だけのオリジナルスタンスミス「mi STAN SMITH」を作りあげることでしょう。
出典 http://shop.adidas.jp/pc/item/?cateId=1&gendId=m&mi=1
センスに自信のある方は、よりインパクトのあるデザインにしても良し、よりミニマルな方向にしても良し。
ナル男はそこまでの自信はないので、既成品で満足ですが笑
通常ライン「クリアグラナイ」が品薄過ぎてプレミアム化!?
今季2016年のスタンスミス通常ライン(非別注モデル)で一番オススメだった、グレーこと「クリアグラナイ」(品番S75075)は今大規模な品薄状態にあります。
ネット上ではかなり大きめのサイズを除いてほぼ全滅という有様…。
そして現在、一部人気サイズでは定価以上の「プレミアム」を上乗せして、まさにプレミア化してしまっているのです。
4月4日時点で、まだ定価での在庫があるお店を当ブログに記載したところ、数日で無くなってしまいました…。
現在ネット上での話ですが、定価でメンズの通常サイズ(27.5cm以下)を売ってくれているところは見当たりません。
これについてナル男はadidas オンラインショップにクリアグラナイの品薄状態解消の見込みはあるのか?問い合わせを行いました。
その結果、「欠品している品番の再生産・再入荷の予定は生憎未定」とのこと…。
(2016年4月5日時点)
まあ、これだけ売れてるのに再生産が無い、なんてことは無いとも思うのですが、adidasとしては旗艦モデルのスタンスミスに「市場の飢餓感」が生まれるのは当初の目論見通りという気もしますし、こればかりは一般人のナル男には分かりません。
別注モデル以上にプレミア化してしまうことも予想されますので、もし店頭で見かけたらさくっと買ってしまうのが良いでしょう。
また、上述のメゾンドリーファー別注が、クリアグラナイとかなり近い(と言ってもかなり異なりますが…)志向だと思うので、検討してみてはいかがでしょうか。
他の通常ラインのラインナップもコアブラック、ネイビー(正式名称カレッジネイビー)もかなり売れつつあるので、検討中の方はお早めに!
通常ライン 「グリーン」 品番S75074
通常ライン 「コアブラック」
通常ライン 「カレッジネイビー」 品番AQ4651(品番がSで始まる2016年仕様とほぼ同仕様の製品です)
実は今他にもadidas「スーパースター」が履きたくなっているのでまたそちらも記事にするかもしれません。
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