2017AWのパンツ・ボトムストレンドについて読み解く・前編、今季もイチオシのワイドテーパードスラックス

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 2017AWのパンツ・ボトムストレンドについて読み解いていくボトムス特集前編、アンクル丈は長くなる!?今季もイチオシのワイドテーパードスラックス、さらにパワーアップしてます。

 

 

2017AWのパンツ・ボトムストレンドについて読み解く

 

ワイドパンツは結局どうなるのか?

 

 現在のメンズのボトムストレンドは、数年前の細身・スキニー一辺倒から、かなり「ワイド」気味に振れて来ていますが、 それでも完全にワイドに振り切れることはまず無いと見て良いでしょう。

 

各ブランドともアウターカテゴリーにおいてここ数年ビッグシルエットに振ろう振ろうとしてきたわけですが、いつ終わるのかわからないトレンドという不安感もあり、高額な投資となるアウターカテゴリーではセール行きとなってしまうことも多くありました。

このような売上不振のためか、どんどんスッキリとしたシルエットに戻ってきています。

 

 

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 http://www.selectsquare.com/shop/urbanresearch/goods/3347101

  

ワイドパンツも、ビッグシルエットアウターほどではないのですが浸透に時間がかかっており、かつてスキニーデニムが市場を席巻していったときのようなスピード感には欠ける印象ですね。

 

というのも、やはりワイドパンツが似合う人の数が、日本人には根本的に不足しているという背景もあると思います。

ワイドパンツは、細身なボトムスに比べて足が短く見えやすく、やや短足気味で細身のボトムスに慣れきった日本のメンズには抵抗感があって当たり前なのです。

 

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これがメンズトレンドの難しいところで、レディースみたいにトレンドならとりあえず取り入れる、みたいなところがなくて

メンズは納得しないとなかなか食いついてくれないんですよ。

 

これはどちらが悪いということではなくて、性質の違いだと思うんですけどね。

 

ただし、ビッグシルエットに影響されて、少しずつトップスのサイズ感が緩く、大きくなっていったように、ボトムスも「少しだけ」ワイドパンツの要素を取り入れたり、取り入れやすくアレンジしたものがどんどん出てきています。

 

極端な要素が登場した時に、それを取り入れやすくアレンジするのは日本人の得意とするところで、やはりそうしたトレンド要素を「少しだけ」取り入れたボトムスには注目すべきです。

 

具体的には「ワイドテーパード」や「セミワイド」といったボトムスを取り入れてみても良いでしょう。

 

 

(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ) BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS BY TR 1P ワイド テーパード アンクルパンツ 12141886706 0950

 

テーパードシルエットとアンクル丈は?これから丈は長くなる?

 

 ここ数年でしっかり浸透した「テーパード」シルエット。

スソに向かって細くなっていくシルエットですね。

 

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 http://www.selectsquare.com/shop/tomorrowland/goods/3434027

 

 これはしばらくボトムスのキーワードとして続いていくと思われます。

細身~ワイドまであらゆるシルエットのボトムスと親和性があり、綺麗なラインを形成してくれるため、ワイドシルエットなども恣意的なものに見えず、ナチュラルに取り入れやすくなります。

 

ただし、一口にテーパードと言っても、そのライン取りは様々であり、必ずしも綺麗なシルエットを作ってくれるとは限りません。

そこが各ブランドの腕の見せどころではあります。

 

次に、「アンクルカット」。

丈の長さですね。

 

(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ) BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS BY ノープリーツ アンクルパンツ 12141556675 0130

 

セレクトショップからユニクロまでもう完全に普及しきってしまったこの要素。

 

もともとアンクルカット自体は、「トレンド」、つまり流行そのものであって、別にこれがボトムスの正解であるとか、足を長く見せる最適解である、というものではありません。

 

以前解説したように、足を長く見せるだけなら、ブーツカットやシューカットといったボトムスと脚を一体化させる手法のほうが有効であり、アンクルカットは今トレンドのテーパードなど他の要素と相まって主流となっているだけなのです。

 

ちょっとそのことだけは覚えていてほしいなと思います。

 

これまた一口にアンクルカットと言っても、どれくらいくるぶしを見せるのか?

で丈の長さも全然変わってくるのですが、おそらくこれからアンクルカット自体は続くとしても丈自体は長くなっていくと思っています。

 

前期から、各ブランドでアンクルカットでもちょっと丈を長くしたとか、次は長くしていく、というような声を聞きますね。

 

またアンクルカットほど短くない「レギュラー丈」も増えてくると思います。

とはいえアンクルカットの影響を引きずって、かなり短めではあるのですが、どちらにせよ今後ボトムスの丈は長くなると思われます。

 

アンクルカットの場合は、スソが靴に接してクッションが出来てしまわなければ、シルエット自体は設定されたとおりに出ます。

ですので、クッションが出来なければ、わざわざスソ上げなどお直しなどをして、くるぶしをもっと見せよう、などとはしなくても良いでしょう。

 

秋冬はなおさら、わざわざ丈を詰める必要はないと思います。

 

 

次は、この秋冬もイチオシのボトムスの紹介をしていきたいと思います。

 

2017年秋冬も大本命のワイドテーパードスラックス

 

 昨年からずっと推しているMARKAWARE(マーカウェア)のスラックス。

 

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MARKAWARE|FRONT PLEATS PEGTOP #BLACK (A17C-08PT01C)

  

 

昨年から、このアルゼンチンオーガニックウールを使用したワイドテーパードのスラックスは、もうしつこいくらいにオススメしていますね。

 

日本でもトップクラスのスラックスであり、パンツ・ボトムスだと思っていますからね。

 

これをあえて外す意味がない。

 

春夏版を購入された方から、秋冬版は出ないのか?とよく聞かれたのですが、7月末にいきなりリリースされました。

 

これもちょっと早めですね。

確か昨年はもっと遅かったと思うんだけどなあ…。

  

 

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 MARKAWARE|FRONT PLEATS PEGTOP #NAVY (A17C-08PT01C)

 

このスラックスのシルエットについては、何度も解説していますが、腰回りはボリュームを出し、そこから直線的なライン取りをしながら、スソに向かってテーパードさせていきます。

 

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 MARKAWARE|FRONT PLEATS PEGTOP #COYOTE (A17C-08PT01C)

 

このラインの取り方が絶妙で、恣意的で不自然になりがちなワイドテーパードのシルエットを自然に、美しく見せてくれるんです。

 

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MARKAWARE|FRONT PLEATS PEGTOP #BLACK (A17C-08PT01C)

 

このシルエットで、チノ素材の物も出ていたりするんですが、やはりまずはウール版をオススメしたいですね。

 

ウール版はゴワゴワっとしたシワ感なく、このシルエットを存分に、伸びやかに発揮できるんです。

そんなこともあって値段はウール版の方がしますが、引き合いはウール版の方が多いようですね。

 

同じウールでも秋冬版では「アルゼンチンオーガニック『フラノ』」という生地を使用しています。

 

春夏版は「アルゼンチンオーガニック『トロピカル』」という春夏用のウール。

「フラノ」は、いわゆる「フランネル」生地の別名。

 

さらっとしたトロピカルに比べて、フラノは少し毛羽立った温かい質感をしていますが、このツヤ感がすごい。

元々このブランドのアルゼンチンオーガニックウールシリーズは、高級素材に共通するジワッとしたツヤ感を有しているのですが、それがさらにパワーアップしていると感じますね。

 

昨年のものと比べてみても、さらにツヤ感もアップしていて、生地にも重厚感が出ています。とはいえ、あくまで天然素材の持つツヤ感なので、不自然なわざとらしいツヤツヤ感ではないんですね。

 

今季から歴史あるフランネル生地を作る工場での仕上げに変えており、素材に対する強いこだわりを持つブランドらしく、クオリティアップへの追求を行い続けています。

 

 昨年のタグ

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今年のタグ

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トレーサビリティ(生産段階の明記)をしっかりと行い、製品に対する信頼を損なわないようにしている姿勢も支持したい

 

 裏地にもキュプラという、ジャケットの裏地に使われる素材を使用し、ウールパンツ特有の不快感を感じません。

 

背面部のみゴムが入っていて、ウエストの適正値をある程度幅広く取っています。

そのため、まずは丈でサイズを選ぶのが良いと思いますね。

 

 

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  MARKAWARE|FRONT PLEATS PEGTOP #NAVY (A17C-08PT01C)

 

 丈はサイズ1で昨年、そして春夏に比べて2.5cmほど長くなっていますね。

それ以外、全体のシルエットはほぼ変わっていません。

 

秋冬のワイドテーパードパンツのオススメはブーツと合わせること。

この組み合わせは、パンツの持つシルエットの綺麗さが100%出せるんですね。

ただしシャフトと呼ばれる「筒」部分が細い物に限りますが。

 

これによってボトムス、脚と靴に一体感が出て、タテに長く、綺麗なシルエットになるので、ワイドパンツの側面が軽減されて、合わせるトップス・アウターの幅も広がるんです。

 

これは他のワイドテーパードパンツにも使えるので、覚えておくと良いですよ。

 

おそらく秋口には一度完売してしまうはず。

このスラックス、ほぼ完売による再販をしてくれるのですが、昨年はアルゼンチンオーガニックフラノ生地を使い切ってしまい、再販は別生地で行われました。

 

今年分がどうなるかはちょっとわからないのですが、この生地で確実にほしい場合は秋口までに手に入れた方がいいでしょう。

 

もちろんこの値段、とても手が出ないという人も多いとは思いますが、ブランドネームなどに頼っている価格設定ではなく、純粋に「良い物」、きちんと費用対効果の上がる物ですから、毎回紹介させてもらっています。

 

やっぱり自分が本当に欲しいと思って買っている物、そして何を基準としているのか?といったものはきちんと公開しないと、紹介するために紹介するもの、って意味が無いと思うんですよ。

 

もうちょっと手が出しやすい物も必ず紹介しますので、待っていてください。

 

 

 

MARKAWARE [ マーカウェア] / FRONT PLEATS PEGTOP (フロント ペグトップ トラウザー)

 

 

次回は別ブランドの注目ボトムス、別の観点からのボトムスの考察も紹介したいと思っていますのでお楽しみに。

 

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