パーソナルカラー診断ってメンズにはどうなの?最近流行りの骨格診断の是非

 

質問コーナー特別編!メンズのパーソナルカラー診断ってどうなのか?最近流行りの骨格診断とは? 

 

 

 今回は質問コーナー特別編!メンズのパーソナルカラー診断について取り上げていきたいと思います!

 

 

パーソナルカラー診断ってどうなの?

 

質問 はじめまして!

ブログにコメントすること自体が初めてなので、失礼がありましたら申し訳ありません。 いつもブログを拝見させて頂いてます。

ブログを運営していく上で大変なことも多々あると思われますが、応援しています。

無理しない範囲でブログを続けて頂けたら嬉しいです。

 

今回の記事と関係が無くて恐縮ですが、ナル男さんにお聞きしたいことがありまして… ネット上でパーソナルカラー診断というものを見かけ、気になっています。

東京大阪は遠いですが、隣県には何ヶ所か5.6000円~10000円で出来るところがあり、やってみたい一方スピリチュアル的なものなのかな、とも疑っています。

洋服を買う時の後押しになればいいや、ぐらいで受けてみるのが精神衛生的には良さそうですが、学生ということもあり後押しで1万円かあ…という感じです。

ナル男さんがパーソナルカラー、またその診断をどのように見ていらっしゃるか教えていただけると嬉しいです。

長文乱文失礼致しました。

 

 

またパーソナルカラー診断についてはこんな質問も頂きました。

 

質問 ナルオさん記事いつも楽しく拝見させていただいております。

いつもとても参考になります。

良い記事本当にありがとうございます。

ファッションの事で質問させていただきたいのですが。

自分自信とてもネイビーや黒の色がとても好きで選ぶアウター、インナーボトムなど購入アイテムほぼその色でした。先日パーソナルカラー診断したところ自分のカラーはオータムで黒や濃いネイビーなどは似合わないとなり手持ちのアイテムとのコーデにとても悩んでいます。
良かったらアドバイスをお願いしたいです。長文になり申し訳ございません。よろしくお願いいたします。

 

 

ナル男の回答 まずはお二方とも、いつもご愛読頂き大変ありがとうございます。

時々体調を崩したりして、ご迷惑をお掛けしますが、

この活動は楽しいですし、出来るだけ長く続けていきたいと思っています。

これからもよろしくお願い致します。

 

 

さて、パーソナルカラー診断なのですが、結論から言うとほとんどアテにならないと正直なところ考えています。

 

少なくともメンズにおいては、という前置きで聞いて頂きたいのですが。

 

まず色の「似合う・似合わない」というのは確実にあるとは思います。

 

例えば私は黄緑色のカットソーなど絶対に似合わないでしょう。

 

ただ、それは黄緑色、鮮やかなオレンジ、鮮やかな黄色、あるいはピンク…といった、ちょっと「極端な色」についてで顕著なだけであって、

メンズの基本カラーである黒、ネイビー、グレー、ブラウンなどの色で「似合う・似合わない」が極端に出ることは、まず無いと思います。

 

それらがメンズの基本カラーとなり得たのは、保守的なメンズファッションにおいて歴史的にそれらが多くの人に似合うからでしょうし、実際今まで多くの人を見てきて

「黒がとても似合わない人」とか「ネイビーがとても似合わない」ということはまず無かったと思います。

 

ブラックやネイビーに比べればやや難易度の高い印象のあるオリーブやカーキですら、使い方を間違えなければ、ほとんど似合う似合わないは生じません。

 

よく髪が黒いと服が似合わないから染める、という人がいるんですが、あれは美容師業界の策略です笑

黒髪でも、メンズの基本的なカラーであればまず似合う似合わないは生じないので、無理に染める必要はありません。

(逆に、染髪をキープできず「プリン」状態になると、髪に「濁り」が生じるので、それが全身に影響して似合う色が制限されることもあります。)

 

色の組み合わせが似合わない、という場合はあります。

例えば「白黒のみ」のモノトーンコーディネイト。

メンズではよくやりがちなコーディネイトだと思いますが、

これ実は結構似合う人が限られます。

 

白黒のみだと、モノトーンの持つ「キツさ」が全く緩和されずストレートに出てしまうので、それなりに説得力のある人で無いと似合いません。

組み合わせによっては制服のようになってしまいがちですし。

 

そこで、前々から白黒のモノトーンは緩和して使おう、という提案をさせて頂いています。

 

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あと一点言及しておくなら、全身のコーディネートの中でも、ある部分は似合う似合わないが結構激しく出ます。

 

それはカットソーやシャツなどの「トップス」です。

 

ここに白を持ってくるか、黒を持ってくるか、で顔の印象が結構変わってきます。

白ならレフ板のように光を反射するので、顔が明るく見えますし、黒だとちょっと暗く見えたりします。

 

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BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS MEN

 

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BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS MEN

 

特に、コットンなどの生地自体に表情があまり無い素材だとその差は顕著です。

カットソーが白ばっかりの人、黒ばっかりの人と別れるのは実は理由があったんですね。 

無意識にどちらか極端な自分を選んでいたのです。

 

ただこれもどちらが良いか?というのは一概に言えなくて、明るく見えたほうが好印象の場合もあれば、陰影が付いてカッコイイ、という場合もメンズにはあるのです。

 

こればっかりはその人の客観的なキャラクター、主観的な「どう見られたいか?」というイメージまで含めて、どちらが良いか?が決まるので、

果たしてそれがパーソナルカラー診断で判別出来るのか?疑問です。

 

メンズの場合は、顔が暗く見える=印象が悪い、とはストレートには言えないところがあります。

陰影が付くことによって、顔立ちがハッキリ見えることもあるからです。

 

元々パーソナルカラーという考え方は、肌をきれいに見せる、若々しく見せるという価値観の下、主にレディースで発展してきた考え方です。

またレディースはメンズに比べてより似合う・似合わないの激しい極端なカラーも多用するので、パーソナルカラーという考え方が重要視されているんですね。

   

 

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 BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS MEN

 

メンズの場合は、パーソナルカラーよりも、「好印象を与えられる色の組み合わせ方」という方向性を模索した方がいいと思っていますね。

ここらへんはこれまで紹介してきた私の持っている考え方をより詳しくまとめた記事を長期休みが取れたときなどに、いつか書きたいと思っております。

 

単品で好きなアイテムがある場合、パーソナルカラー診断で似合わないと言われたからといって処分してしまうことはありません。

 

組み合わせで何とでもなる場合が多いのです。 

 

 

もっと色々な色にチャレンジしてみよう!

 

 私がパーソナルカラーという考え方に少し疑問を抱いているのは、

私たち一人ひとりに本当にパーソナルカラーというものがあるとして、

それらの色だけを着ている人生が果たして本当に幸せなのか?と思うからです。

 

私はむしろ、ワードローブに色々な色が揃えられている方がより素敵なファッションライフを送れるのではないかと思っています。

 

先日、「青が大好き!青か黒しか着ない」という子がいたんですね。

診断結果などではないのですが、実質的にその子にとっては青や黒がパーソナルカラー化していたわけです。

 

それを聞いて私は「ベージュやライトグレーなんかも似合うと思うよ」と提案し、それらの色を中心に新しい服を探しに行ったんです。

 

見つけたのはベージュのコートだったのですが、これが私から見た客観だけでなく、主観的にもドンピシャだったらしく「こんなの自分では絶対選ばない!」と大変喜んでもらえました。

 

既に持っている青のアイテムとの相性も抜群でしたしね。

 

私も一時期は黒が好きだから、黒のコートしか買わない、なんてことをやっていたら、ワードローブが黒ばかりになってしまって。

おかげで黒の使い方は学べましたが、あまりに変化に乏しいので、

あえて「新しく黒のアウターを買うの禁止!」なんてルールを、しばらく自分に課したりしていました。

新しい可能性を知りたかったからです。

 

ただこれも自分一人で、主観的な見方だけをしていると難しくて、他人の客観的なアドバイスが無ければ変えられない、という人もいると思います。

 

有料のパーソナルカラー診断も、このように「自分の新しい可能性」とか「選択肢を増やす」という意味合いにおいては意味があるのかもしれません(ただ、メンズで本当に有効な診断が出来る人が現状どれだけいるのか?は考慮すべきだと思います)。

 

そういった意識を持たずに、ただただ正解が欲しい!という感じで使うと、実は選択肢を狭めてしまい危険なのではないでしょうか。

 

 

最近流行りの「骨格診断」ってどうなの?

 

 最近レディースにおいて、パーソナルカラー診断より流行っている?「骨格診断」というものがあります。

 

  

 

骨格診断アドバイザーNAOの 本当に「似合う服」で人生が変わる

 

 

 

レディース向けのファッション雑誌・書籍だけでなく、TV、ラジオなんかでも盛んに取り上げられるようになったため、名前だけは知っている、という方も多いと思います。

 

骨格診断とは、メジャーなものだと、各人の身体的特徴から

 

・「ストレートタイプ」→立体的でグラマラスな身体の持ち主

・「ウェーブタイプ」→華奢な身体の持ち主

・「ナチュラルタイプ」→骨がしっかりした身体の持ち主

 

みたいに骨格を判定してタイプを分けていくのです。

(この分類はさらに分岐する骨格診断もあるようですが、メジャーなものはこのように3タイプに分類するものです。)

 

ストレートタイプに診断された人は、具体的にはこういうタイプの洋服が合う、素材が合う、色が合う、といった具合に「洋服選びの指針」を与えられる、というわけです。

 

ただ…正直これ抽象論段階では非常に説得力をもっているのですが、いざ具体化されてBEFORE→AFTERのように見せれられると、かなーり微妙です…。

 

正直BEFOREの方が良くない?っていうものも散見されますし。

添付されている解説を抜きにして写真だけ見比べたら、どっちが似合っているか一目瞭然とは言い難いものが多数ありました。

 

また、これをメンズに向けて正しく精緻化出来ている人はまだいない、と思います。

 

まだレディースを専門としている人がメンズに向けてもちょっとやってみた、程度なので、具体例がレディース以上にとてもへんてこだったりします。

3つのタイプの違いがよく分からなかったり。 

 

骨格診断の問題点の1つとしては、年齢や身長や体重は捨象してしまうんですね。

年齢や身長や体重は影響を与えない、と考えてしまうわけです。

これはちょっと無理があるのでは??と思っています。

 

メンズの場合ことさら身長で似合う服が決まる的な暴論がまかり通っているところがあるため、新しいものの見方としては有効だと思いますが…。

 

理論に合わせるため、結論が妥当でなくなる場合も多数発生すると思います。

 

これだけ流行ると来年あたり本格的に「メンズ骨格診断」なるものが現れるかもしれませんがこの点お気をつけください。

 

 

パーソナルカラーや骨格診断のもう1つの問題点、あまりに足りない「メンズの」「専門家」問題

 

 パーソナルカラー診断や骨格診断の問題点について、この分野の専門家の不足が挙げられます。

 

それらの診断を行う人にも、優劣があるはずです。

それらの診断に、診断を受ける方のセンスは要らないと言っても、診断をする方のセンスは少なからず必要だと思うからです。

 

例えば美容師だったら、美容師免許を持っている人が全て信頼出来る美容師とは限らず、数多くの美容室があるなかで、競争・淘汰を繰り返して信用を築いているわけです。

 

パーソナルカラー診断や骨格診断は、美容師などに比べると圧倒的に専門家が足りません。

特にメンズについて専門的な知識を持って診断が出来る人となるとどれだけいるのでしょうか?

 

パーソナルカラー診断はレディースにおいてはかなり盛んで、化粧品のセールスには欠かせないものとなっていますが、メンズにおいてはパーソナルカラー診断で基本的には「売るものが無い」のです。

パーソナルカラー診断そのものを売るしか無い。

だから専門的な診断が出来る人が少ないのです(ただし、それらの「知識」を持った洋服販売員の方や美容師の方は少なからずいます)。

 

そのため、私達メンズの消費者が彼ら彼女らを選ぶための材料が足りないのです。

 

信頼できる美容師さん、信頼できるショップ店員さんと同じく、信頼できるパーソナルカラー診断師の方や骨格診断師を見つけられれば良いのですが、少なくともメンズにおいては現状それは限りなく難しいことのような気がしています。

 

 

欲しい物と似合う物は確かに違うこともある…でも…

 

 私たちは生きている限り、絶えず洋服を選んでいかなくてはいけません。

それってとてもシンドイことです。

 

「もういいや」ってなってしまっている人もたくさんいる中で

パーソナルカラー診断にかぎらず、先程言及した骨格診断だったり、○○理論、のような抽象論というのは、万能な気がして、つい頼りたくなってしまいますよね。

 

正解がよく分からないでいる時に、「これこれこういう理由で、あなたは本当はこういう物が似合うんです」「もう『センス』は要りません!機械的に似合う・似合わないが判断できます!」なんて言われると、ついついそれに頼りたくなりますが、本当にそれが妥当であるかどうかには常に懐疑的であるべきだと思います。

 

万能な抽象論ってほとんどありませんから。

万能に見える法律だって、具体的な事件を目の前にすると、杓子定規にその法律を適用したらおかしなことになってしまう、って場合も多いのです。

 

だから法律家は具体的な事件に合わせて法律を「解釈」するんですね。

抽象を具体にぶつけて、妥当な結論が出ないようなら、また抽象に戻り、抽象を解釈によって変形させるのです。

 

そうやって柔軟に抽象と具体を運用していくんですね。

全ては「妥当な結論を出すため」の手段として、抽象と具体を使うのです。

 

この「解釈」力を持たずに、抽象論だけを持つのはかなり危険だと思っています。

 

骨格診断なんかも「面白いものが出てきたな」と思う一方で「これに振り回されてしまう人もいるんだろうな」とちょっと複雑な思いで見ています。

 

まあそのうちこれらも本当に膨大なデータに基づいたAIが精緻な診断を下してくれることによって解消されていくのでしょうが、

しばらくは各理論を鵜呑みにせず「自分に適用するとどうなのか?」ということを各人が自分の頭で考えていかなければならないようです。

 

 

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例えば「自分は華奢だからトレンチコートが似合わない」という人がいても、ドメスティックブランドが華奢な人にも似合うように作った細身のトレンチコートなら似合うかもしれません。

同じく、ビッグシルエットが似合わない、と思っていてもインナーで密度を高めることで似合うようになることもあります。

髪型を変えることで似合う洋服が一変することもあります。

 

欲しい物と似合う物は確かに違うこともありますが、出来るだけのことをやり尽くしていない人は多いものです。

もちろん人生は有限なので、「そこまでやる必要はない」ということもありますが、このブログで一貫して伝えたいことは

 

「自分のルックスについて、もう少し真剣に『あがいて』みても良いんじゃないか?」ということだったりします。

 

人間、与えられたもので勝負しなければならないのは事実です。

 

「私はこうだから、これは似合わない、仕方ない」と考えるのは確かにラクだし、精神衛生上も良いのかもしれません。

 

でも、もうちょっと運命に抗ってみても良いんじゃないか?

 

そんな風に思っています。

  

 

※Q&Aコーナーが滞ってしまっていますが、年末などを目処に一気に回答する予定です。また質問の多い「ニットのケア方法」なども記事化する予定です。

お待たせしてしまい、大変申し訳ないのですが、コメント欄や「問い合わせ」から質問をお待ちしております。

 

 

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