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洋服のお直しについて考える~根本的・大幅なお直しはやはり難しい~

ファッション

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 洋服のお直しってどうなの?というネタは、いつかやってみたかったのですが、靴のケアについての記事で質問があったので、ナル男の考えを述べたいと思います。

ほぼタイトルで答えを言ってしまってるのですが…。 

 

 

目次 

 

 

narcisman.hatenablog.com

 

 

洋服のお直しについて

 

 震災のあと、洋服のお直しやリフォーム需要が高まった、という話を聞きましたが、あの頃からは景気が回復した現在はどうなのでしょうか?

 ナル男も、これまでたくさんの洋服のお直しをしてきました。

 

 結論から言うと、洋服のお直し、難しい!と思っています。

 

一番簡単なはずのスソ上げですら、実は難しい

 

 まず、大抵の人はボトムス・パンツを買ったらスソ上げをすると思うのですが、 ナル男はこれですら難しいと感じています。

 新品のパンツを買うと、試着した際に「お直しどうします?」と言われ、大抵スソ上げはサービスか、取られても千円少々で出来ます。

 

 最近は、「クッションを生じさせないよう、スソはできるだけ短いほうが良い」というのが流行のようですね。スーツですらもかなり短く裾上げしている方が多くなりました。つい最近まで「ワンクッションが理想」とされていたんですが。

 

 細いパンツ全盛時代なので、それ自体は何も問題が無いと思うのですが(太いパンツをノークッションで穿くのはシルエット的に正直お勧め出来ない。)下手をすると10cm程度裾上げすることになると思います。

 

 となると、パンツのもともとの形からはかなり遠ざかります。

 

 パンツというのは、ある程度裾上げをすることは想定したうえで、設計されているとは思うのですが、裾と、裾から10cm上が同じ幅とは限りませんし、同じ幅だとしても全体から見ると10~20%短くなっているわけですから、もともとの形から遠ざかり、バランスが崩れる恐れがあるのです。

 

出来上がりが思っていたものと違って見えるのは何故?

 

 試着しながらマチ針で固定し、裾上げした後の姿を「仮」のものとして見せてくれるとは思うのですが、実際出来上がってみると「何か違う?」という経験がある方は多いのではないでしょうか?

 

 これはお直し屋さんが下手くそで、オーダーしたとおりにやっていないとか、間違っているとかもちろんそういうこともあると思うのですが。

 (裾上げは、新人などキャリアの浅い人がやっているイメージがあります。)

 

 やはり元の形を変える、というのは元の形から遠ざかれば遠ざかるほど難しいということなのではないでしょうか。

 

 形が変わった後、ではなく、あくまでも変わる前の物を私たちは見ているので、形が変わると違和感を感じるは仕方ないのかなと思います。

 

 あと裾上げで「何か違う?」と感じる原因はパンツのウエストをどこに合わせるのか?ということにもよると思います。

 

 パンツのウエストは、同じつもりでも毎回微妙に違ってきてしまいます。

 

 使うベルトによってすら違ってきます。腰位置部分ではわからなくても、それが裾となると全然違って感じてしまうんですね。

 

 ナル男は「あ、今日はスソが長すぎるから腰パンし過ぎだな」と感じたりしています。

 それくらい腰の位置って微妙なんですよね。

 

 試着の時にウエストを上げすぎていると、裾も詰めすぎてしまうと思いますし、逆に腰パンのようにしすぎると、裾は長くなりすぎてしまいます。

 

裾上げも慎重に 

 

 ナル男はパンツの裾上げですら、するなら家に帰ってから、どのベルトで、どのような腰位置で穿くのか、履く靴はどれなのか、等吟味します。

 面倒くさいな、と思われるでしょうが裾上げですらも、失敗すれば取り返しがつかないことがあるので、その場だったら無料だから、などと安易にやるとかえって高くつきます。

 

 ある程度切っても折り返して生地は残っていたりするのでフォローは可能ですが、その場合でもやり直しとなれば、もっと手間やお金がかかりますので。

 

 ここまでする必要は無いのかもしれませんが、慎重さを持ってよくよく試着時に裾上げ幅をキメましょう。

 

 最近のパンツ、特にアンクルカットはお直しが要らない 

 

 最近は丈が元から短いパンツや、中でもアンクルカットパンツがブームですので、お直しが要らないということが多いです。

 今年ナル男は

 

narcisman.hatenablog.com

 

で紹介した、LAD MUSICIANの黒デニム

 

また、この中でちらっと紹介したATTCHMENTのアンクルカットデニムパンツ

参考 http://waltzingmatilda.jp/12911/

 

さらに↓の記事で紹介した

 

narcisman.hatenablog.com

 

  ラウンジリザードの2WAYストレッチヘリンボーンスラックス。

と計3本のパンツを購入しましたが、どれも裾上げはしていません。

 

 アンクルカットやテーパードが流行なので、ナル男もそれに乗っていますが、それまでのモノをお直しで無理矢理アンクルカットにしたり、テーパードにしたりといったことはしないですね。素直に「最初からその形に作られた」モノを買います。

(余談ですがパンツの裾周りと、カットソーの首周りは流行に乗るべきだと思っています)

 

テーパードのお直しは簡単ではない?

 

 「テーパードが甘いからお直しで」というアドバイスもよく見るのですが、そもそも、テーパードパンツって突然スソだけが絞られているわけではなく、緩やかに細くなっている場合がほとんどです。

 

f:id:narcisman:20151031072135p:plain

 

 

 スソだけ突然細くして本当に上手くいくんでしょうか。

おそらくどこからか段階的に細くしていくとは思うのですが

 

 単なるすそ上げより技術力を問われる、リスキーな手法に思うのですが。

ユニクロのスキニーくらいの値段ならともかく、あえて全体のバランスを崩してまでリスクを冒す必要性を感じないのですが…。

 

それでも、気に入らないなら、お直しするべきだと思う

 

 それでもどうしてもここが気に入らない!このままじゃ着たくない!というのであれば「その服の可能性をよみがえらせる」という意味でもお直ししても良いんじゃないでしょうか。

 

 リフォームは、リサイクルの一環でもあると思います。

着れないくらいなら、リフォームに賭けてみたって良い。

 

 ただし予算との天秤ですけどね。

 

ゆったりコートをタイトシルエットにお直しする、というチャレンジ

 

 こんな慎重なナル男ですが、数年前大胆なお直しに挑戦したことがあります。

それまでも、Tシャツの丈を短くする、などの地味なカスタマイズを度々行ったことがあるのですが、コートのシルエットを変える、というものに挑戦したのです。

 

 あるブランドのコートの「生地」に一目惚れしたのですが、そのコートのシルエットは身幅がかなりゆったりしていたんですね。

 

 今でこそ、ゆったりとしたコートはそこそこ流行ですが、当時はまだまだタイトなコートが主流だった頃。

 ナル男もとてもそのシルエットで着ることは出来ないと考えつつ、その生地感はどうしても欲しい!となってしまい、身幅を詰めることを前提に購入。

 

一軒目はやんわり断られる

 

 そしてお直しに出したのですが、一軒目(デパートに入っている普通のお直し屋さん)では「ジャケットとかコートの身幅詰めは工場の方が嫌がるんですよねえ…」と言われ、遠回りに断られてるみたいだし、高いモノで失敗するわけにはいかないと断念。

 

お直しのプロを見つける

 

 そこで、お直しやさんについて調べに調べました。

そして当時は関西に住んでいたので、大阪梅田の心斎橋リフォームさんまで持ち込んだのです。

 

www.s-reform.co.jp

 

 

 

心斎橋リフォームは1990年の設立当時より従来の洋服のリフォームへのイメージを打開すべく、今までにないこだわりを持ち、

常にトレンドを意識したスタイル(お直し)を提供することを心掛けて歩んできました。

その中で弊社の特徴である「トレンドを取り入れたスタイル」、「お客様の要望に沿ったディティール提案」など、

流行に求められる技術を開発し、スピードに磨きをかけ、名だたるセレクトショップとのお取引を実現致しました。

単純に洋服の着丈を詰める、身幅を詰める、だけでは時代に沿った商品を提供する事は出来ません。

時代を見つめる厳しい目と選び抜けるプロフェッショナルな視点、これこそ心斎橋リフォームの強みです。

それらが更なる推進力となり、次の時代へ向かい大きく育てる事、それが我々の使命であると考えています。    心斎橋リフォーム about usより引用

 

 

 ナル男は最初身幅を詰める、という想定だったのですが、身幅を詰めるなら身幅だけ詰めても不自然な形にしかならない。

 肩幅も詰め、さらに袖丈もそれに合わせてという流れでかなりの箇所を直すことになりました。

 

「シルエット」というものは身幅だけで出来ているわけではないので、当然ですね。

 

 入念に試着→マチ針で仮止めというのを繰り返し、身幅も場所によって詰める幅を変えたりなど、それは「詰め作業」などいうより、本当に

 

「洋服のシルエットの修正・再構築」

 

でした。

 

 トータルで確か1万円~1万2000円ほどかかったと思います。

出来はほぼ完璧、本当に「最初からそのように作られた」かのようなシルエットに。

「職人の仕事」というものを感じました。

  

 ただ同時にナル男は自分の浅はかさに深く反省もしました。

ゆるいコートを、身幅を詰めて着ればいいや、なんて…。

こんなにも大変なことなんだと。

 もうそんな安易な発想はしないようにしようと。

それからナル男は大幅なお直しはしたことがありません。

 

 

袖が長いのだってそういうデザイン

 

 「ジャケットのソデ 長さ」などで検索して見てください。かならず「シャツを1.5cmほど出す」とか「手首が完全に見えるくらい」とか、袖をお直ししましょう、それがジャケットの正しい着方です、みたいに出てきます。

 

 でも、それってすべてのジャケットに本当に当てはまるのか?とナル男は考えています。スーツではなく、私服でジャケットを着る場合の話ですよ。

 

 例えばATTCHMENTやKAZUYUKI KUMAGAIなどは、そのアームホールの細さがデザインの肝なのですが、やたら長いです、ソデ。

KAZUYUKI KUMAGAIの2014SSのコレクションを参考に見て欲しいのですが、 

http://www.attachment.co.jp/kazuyukikumagai/index_08.html

 

 ライダースジャケットなどと同じく、テイラードジャケットの袖も長い。

下に着たシャツの袖が1.5cm出るとか、手首が完全に見えるとか手足の長い外人モデルでもなってません。

 

 でもそれで変か?というとナル男にはそうは見えません。

 

 アームホールの細さで、細く見せた腕を、さらに長く見せるために、「そういうデザイン」なんだと解釈しています。

 

 これって要はそういうデザインなので、別に袖丈詰めをやる必要を感じません。

(余談ですが袖丈詰めも難しいですよ。袖先のデザインを残すために肩のほうから詰める必要があったり。)

 

 そもそもシャツの1.5cmルールというのはシャツは下着であり、ジャケットを汚さないために、直接肌に触れることはダメ、というところから来ているのですが、よほど大汗をかかないかぎりジャケットの袖が汚れるなんてありえないし(そんな大汗をかくような気温で、私服でジャケットを着る必要もない)、クリーニングに出せば通常全く問題がないので、気にする必要はありません。

 

 そもそもそれを気にするのであれば、カットソーにジャケットを合わせるなどの着こなしは、首が直接ジャケットに当たるのでありえないことになりますし、半袖のTシャツを中に着るのもNGになります。そんなバカな。

 

 全体として見た時、そういうデザインなんですから。無理に詰める必要はないんじゃないでしょうか。パンツのスソの話と共通しますが、ナル男は「その服のもともとのカタチ」を無理に変えることには積極的ではありません。

 もちろんソデがあまりに長くて、腕が長いのではなく、ブカブカ感が出てしまったら、それは違いますけど。

 

 この辺は個々人の好み・解釈なので「そういう考えもある」程度に考えてください。

ただ紋切り型に「お直しは絶対にするな!」とは言いません。

 

 お直しで自分の体型に合わせるのだって立派なオシャレです。

それを否定しているわけじゃないんです。

 

 ただ逆に「シャツは必ず1.5cm出るように!」という紋切り型の指導を見ていると「本当かなあ?」と言いたくなるのです。

 ちょっとそういう絶対的な正解とやらに疑問を呈したくて書いた記事でもありますこれ。

 

 店員さんとかは、試着して「うーん、ちょっとソデが長いですかねえ…」などと言うと「お直し出来ますよ?」とか気軽に言ってきますけど、バランスが崩れるリスク考えてるのかな?と思ってしまいます。

 ナル男のように「そういうデザインっすよ?」とか気軽に言ってくる人もそれはそれでどうかと思いますけどね笑

 

 「そういうデザインなので、お直しをしてまで着られるのは正直お勧め出来ませんね。シルエットが崩れる可能性もありますし…」とかいうアドバイス、あってもいいんじゃないかな~?

 

 洋服のお直しをするときは、シルエットが崩れる、リセールバリューが落ちるなど様々なリスクも考えて、メリットと天秤にかけたいものですね。

 

 

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洋服や靴ののメンテナンス関連の記事はこちら

 

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