今の時期に冬アウターを買って良いのか? 買い物の最適なタイミングっていつなのか?必要性が「本当に欲しい物」を教えてくれる。「服を買っても着ていく機会がない…」?
年末年始からようやく落ち着きを取り戻した各ショップのリサーチを続けております。
2017シーズンの春夏モノが本格化的に入荷している店はまだほとんどないものの、ポツポツと先行的にリリースされていますね。
やはり少しだけ先のことを考えるのは楽しい。
この時期まだ見ぬ季節を前に春物を眺めるのはウキウキするものがあります。
ここから1月下旬から入荷ラッシュが始まり、大体3月くらいまでで春物の入荷は終わりです。
今年も絶えず情報発信しつづけていく予定ですが、その前に…。
そう、まだ冬終わってないんですよ。
一番寒い2月は来てもいません…。
この時期冬モノ、特に冬モノアウターはどうすべきなのか?買って良いのか?を考えていきたいと思います。
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今年はまだまだ冬アウターが買える
今年はまだまだ買おうと思えば冬アウターが買えます。
ドメスティックブランドは「人気・定番アイテムで、これから本格的な冬シーズンでまだまだ売れそうなアイテム」はセールから除外するといったことが見受けられます。
例えば上の記事で紹介したATTACHMENTやLAD MUSICIANは系列店でチェスターコートをセールから除外しているため、まだ買えるカラー・サイズがあります。
ブランドを代表するような人気・定番アイテムをセールにバンバン掛けてしまうと、売れると言えば売れるのですが(実際除外されなかった店では即売り切れ)来年からの価格の信頼性に関わってきてしまうという側面もあるのでしょう。
(既にドメスティックブランドは半分セールで買うもの、といった風潮になりつつあるのを感じますが…)
あとは結構地方のディーラーやデパートの通販サイトなどは穴場。
検索結果で弱いせいか、他では売り切れたアイテムがぽつんと1点だけ残っていたりするものです。
出典 https://ec.fujiidaimaru.co.jp/JOHNLAWRENCESULLIVAN23095
セレクトショップに目を移すと、ナノユニバースの人気アイテム「西川ダウン」は何とこの時期に人気の型である「G2」ダウンジャケットが全カラー再入荷!
ナノ・ユニバース(nano・universe) 西川ダウンG2ジャケット ブラック nano・universe
nano・universe 西川ダウンG2ジャケット ナノユニバース
ナノユニバースの売れ線、小さいサイズ(S,Mサイズ)のみというリスクヘッジは行われていますが、これは強気ですね。
この間の寒波の時もお世話になりましたが、本格的に寒くなってどうしようもなくなったらつまらないアウターで今だけ寒さを凌ぐより、数年使える西川ダウンをオススメします。
数年間は寒さを怖がらずに済むでしょう。
私物の西川ダウンG2、購入から1年経ちますが、未だにお気に入りのデイリーユースアイテム。ナイロンタイプであればほとんど手入れも要りません。
本当に気軽に使えるのが良いですね。
ナイロンの無機質な質感を、ニットなどの温かみのあるアイテムと相性が良いですね。暖かさもさらにアップしますし、ショートブルゾンのようなダウンジャケットなので、丈がやや長めのゆるいニットとの相性は◎
2016は一気にバリエーションを増やした西川ダウン。
「G2」は人気タイプですが、2017秋冬の展開はどうなるのでしょうか?
気の早い話ですが、気になりますね。
出典 http://zozo.jp/shop/studious/goods-sale/14809173/?did=31836930
「STUDIOUS」のSUPER100Sコートも年明けセールではセール除外や10%オフ程度の値下げと強気でしたが、いよいよ本格的にセールに掛かりましたね。
12月のシーズン終盤に入荷したので、随分強気だなあと思っていましたが。
ちなみにこれ生地が極厚というわけではないので、これからの季節は厚手のニットやジャケットを中に着用し、防寒性をアップさせる必要があります。
ただビッグシルエットまでいかない、絶妙なゆるめシルエットに作られているので、着ぶくれも少なくて済むと思います。
春夏モノのチェックと並行してこの間も見てきましたが、アイテム自体はやっぱり良いです。
ここのオリジナルアイテムだとビスコースのチェスターコートなどがこれからは生地の厚みの点で欲しくなると思いますが、アイテムのクオリティ的には絶対にこちらのほうがオススメですね。
これが2万円ちょっとは正直かなり安いと思います。
ブラックやダークネイビーなど重めのカラーが増えてきてしまったという方にはライト目なグレーがオススメです。
サッカーチームのようにワードローブを考える、当然シーズン中の移籍もアリ
この時期に冬アウター買っていいの?の結論を言うと、欲しければこの時期からでも冬モノアウターは買って大丈夫です。
セールの記事の時も言っていますが、「本当に使う物」であればセール品であろうがなかろうが、買って正解なのです。
これをカテゴリーで考えて、春まで使えるからこれを買うのが正解、とか使える期間が短いから冬アウターは不正解と考えるべきではありません。
「使える」ではなく実際に「使う」かどうかです。
逆に使わない物はいくら安くても不正解だったと言わざるを得ないでしょう。
私はワードローブをサッカーのチーム、洋服などアイテムを選手だと思っています。
常に良いチームを作ろう、そのために良い選手を獲得しようと考えています。
しかしながら、やはりシーズンが始まってから分かることも多々あります。
このチームに必要な選手、そして残念ながら必要ではない選手…。
ワードローブ、洋服も同じです。
必要なのであれば、当初の構想に無くても、シーズン途中でも即戦力としてチームに加わってもらうべきでしょう。
ましてやサッカーと違って洋服には移籍期限のような制限は無いのですから。
ただし、シーズン終盤においての「欲しい」は必要性に迫られたものであることが最重要です。
必要性が「本当に使う物」が何なのか教えてくれる
よく「オシャレな人はシーズンの初めに買い物を終えてしまう」ということが言われます。
「本当に良い物はシーズンの初め頃、入荷したてのときに売れてしまう。シーズンの途中、シーズン終盤まである物は残り物だから、あまり良い物はない」ということを前提とした話です。
しかしながら、私の経験で言わせてもらえば、シーズン序盤に買った物、そしてその後完売してしまったものが正解だったとは限りません。
例えば秋冬物の入荷は早ければ7月~8月に始まりますが、その頃は真夏です。
まだその秋の自分がどんな格好をしているのかボンヤリとしか浮かんでいません。
何よりもそのシーズンに発売される洋服の全貌が見えていません。
シーズン序盤に入手したものの、イマイチだったという経験もたくさんありますし、逆に今くらいの時期に入手して数年着ている冬アウターもあります。
シーズンが始まって、深まって見えてくることも多々あります。
それは「その服を買う必要性」が出てくるからです。
単純に秋になって涼しくなってきたから、冬になって寒くなってきたから、というのもありますし、こんなコートが着たい!とボンヤリとしていた欲求が、明確な必要性へと変わるからでもあります。
1つアイテムを買うと、それに合うアイテムを買いたくなったり。
様々なブランドとの比較検討も出来てきます。
だから私はシーズン序盤に買い物を終えるべき、という論にはいささか懐疑的なのです。
もちろんシーズン序盤よりアイテムの選択肢が狭くなっているので、その分「欲しい」のハードルを上げる必要はありますよ。
「本当に欲しいのか」つまり「本当に必要なのか?」をよく考えないと、「安く買うことが勝ち」などという目的の逆転が起こってしまいます。
こうしたセールの罠にハマって、実際は使わないものを買うことになってしまいがちです。
特にアウターって高いですからね。
「これは買ってよかったなあ」と満足するには、最低でも2年は使わないと払った金額を回収出来た気にはならないでしょう。
だからどのタイミングでも、「来年も使う?」というのは考えたほうが良いでしょう。
これが2月になってしまうと更に更に選択肢が狭まるので、さらにさらにハードルを上げる必要がありますよ。
「寒くなってきたから…」など以外で服を買う必要性に迫られる場面といえば他にもありますね。
私のオススメの買い物のタイミングは、デートの前。
デートの前に「デートに着ていく物がないから良い服を紹介してくれ!」と言われることが多いのですが、どこに行くのか?どんな気候なのか?何をするのか?等がハッキリしている分選びやすいんです。
もうやっていないですが、TwitterのDMで「明後日デートなんですけど着ていく服がありません!」という相談に数件乗ったこともあります笑
もう私も一生懸命考えました。
大変でしたが楽しかったですね。
もちろんアイテムが充実している時期、そうでない時期というのがありますから、後者で無理やり選ぶというのはオススメしませんが。
デートじゃなくても、それに類するイベントってたくさんあると思いますし、そういう機会を利用して、どんどんお洒落になっていく人って多いです。
欲しいもの≒今必要な物の選択眼が先鋭化されるし、決断力も高まるからです。
逆に「こういうことがあるかもしれないから買っておこう」みたいなボンヤリとした目的で買ったアイテムって全く使わなかったりしますからね…。
「服を買いに行く服がない!」という言葉がネットでは有名らしいのですが、「せっかく買った服を着ていく機会がない…」という服好きな人も多いのです。
「これが足りない!だから欲しい!」というアイテムは、本当に今必要なアイテムであることが多いのです。
服がないから、行動ができなくなる、というのはあまりにもったいない。
それぞれが必要になったタイミングで、買って良いのです。
ちなみに…大事な用事があって、明日のコーディネートを前日から考えておこうと夜な夜な一人ファッションショーを行い、いざ翌日出掛ける場面になって「やっぱりこれじゃない!」と急な変更を行った経験、誰しもあると思います。
こうなる理由、私もよくよく考えたのですが、コーディネートを考えるのが夜、出掛けるのが朝~昼であることに原因があるんじゃないかと。
やはり夜と、朝昼の気候、また辺りの明るさって全然違いますし、それによってギャップが生まれているのだと思います。
また朝昼の自分と夜の自分は、同じ人間のように思えても、実際は全く違う思考をしていたりするものです。
(「ラブレターは夜書いてはいけない」、とはよく言いますよね。)
コーディネートをシュミレーションする時は、出掛ける時間帯を揃えると良いかもしれませんね。
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