noteにて定期購読マガジンを開始しました。有料記事への考え。「ブロガーと読者とのフェアな関係づくり」を目指して
この度noteにて定期購読マガジンを開始致しました。
マガジンとは、note(記事)を束ねたものです。
私の定期購読マガジンでは月額600円で、その月に配信されるすべてのnoteをご覧頂ける仕様になっています(大型コラムのみ、単品販売もしています。)
定期購読マガジン版には有料大型コラムに加えて、このブログ記事の先行レポート・追加アイテム情報や定期購読マガジンでしか読めないミニコラムなども配信する予定です。
日々洋服を見てリサーチを行っているんですが、それをブログ記事にするとなると結構な労力が掛かっています。
それで完売とか、今年みたいに急激に暑くなるなどでボツになってしまうこともあるので、そうした速報性を持った補足をnoteでやれたら良いなと思います。
またオープンなブログではなかなか言えない話も出来ればなと思っています。
実はnote第一弾である「オシャレ脳を鍛えよう!『ユニクロでカッコよくなれる人、なれない人』」を出した段階では、全く月額マガジンをやる予定は無かったんです。
オシャレ脳を鍛えよう!「ユニクロでカッコよくなれる人、なれない人」|ナル男|note
これが売れたら月額マガジンを…とかそういうテストをするつもりもなく、毎月1,2本ペースで記事を配信していこうという予定だったんですね。
ただ、この第一弾が、私が予想していた以上に売れてしまって。
1年掛けてこれくらい売れたら良いなあ…という数が1週間で売れてしまったんですね。
売上数以上に驚いたのが、「サポート」の多さでした。
「サポート」というのは、noteの最後にあるクリエイターを支援する仕組み、要するに対価関係なしのいわゆる「募金」「投銭」みたいなシステムです。
一緒にメッセージも送れるのですが、激励のお言葉や応援メッセージ、「これで紅茶でも飲んでください」など思わずホッコリするものまで、たくさん嬉しいお言葉を掛けて頂きました。
本当に有り難いのと同時に、2つ目の記事を出した時にもサポートしてもらった時に「毎回サポートしていただくというのは流石に申し訳ない…コンテンツでお返ししなくては…」という思いが生まれてきました。
そこでnoteの方で定額制で月600円払えば継続的にコンテンツを楽しめる仕組みとして定期購読マガジンを始めたというわけなんです。
本当に急遽決めたので、いつ開始出来るのか?するべきか?定期購読マガジンを始めるにはnote側の審査もあったりも含めてとにかくバタバタしてしまって。
8月スタートと決めていたので、8月1日から既に定期購読を開始出来るようになっていたのですが、まだ告知も出来ずコンテンツが何も無い状態にも関わらず定期購読を申し込んでくださる方もたくさんいたんですね。
その方たちをお待たせしている状態だったと思うので、とりあえずスタートが切れてホッとしています。
また第一弾コンテンツの配信後は多数の申し込みも頂いていて、本当にありがとうございます。
今回は告知だけではなく、有料記事についての考えをもう少し詳しくお伝えしていこうと思います。
何故有料記事を開始したのか?
そもそも何故noteで有料記事を開始したか?
それは「コンテンツを安定供給出来る環境を整備するため」です。
ありがたいことにこのブログ、結構大きい規模でやっていけている割にはリピーター率が非常に高いという状況になっています。
検索ワードで見ても、以前は「スタンスミス」や「メンズパーマ」などのワードで検索して辿り着いてくれる方も多かったのですが、今は圧倒的に「ナル男」で検索して…というリピーターの方がほとんどです。
そんな中、これはちょっとブログ運営について考えなくてはいけない…と思ったのはいつ頃だったでしょうか。
累計1000万PVを超えたあたりだったか、かなり前からだったのは確かですが、
昨年はずっとそんなことを考えていた気もします。
というのも、個人のブロガーというものを取り巻く環境が変わってきたと感じていたからです。
まず、一昨年くらいに始まったキュレーションサイト規制の流れは結局昨年には止まってしまい、それどころかキュレーションサイトはますます強くなってしまいました。
ネットにおける競争は「キーワードをいかに専有するか?」に掛かっていますが、この点において毎日大量の投稿が出来る点で個人はキュレーションに勝てません。
また「どのキーワードなら勝てるか?」といった、ネットで勝つための思考が果たして読者のためになるのか?ということも疑問です。
昨年末あたりは「仮想通貨」などのキーワードをブロガーが奪い合うような状況が起きましたが、それが彼らが抱える読者のためになったのか?ということですね。
また私は自分で言うのもなんですが、職人気質なところがあって、「とにかく拡散しよう!」みたいなことが苦手なんですね。
私の強みだと自負しているリサーチと考察を最大限に活かせる環境やサイクルを自分で作られなくてはいけないと思いました。
それはもう個人でやっていることなので、自分独りで考えなくてはいけない。
それに何かに頼ってしまうと、結局は取り込まれてしまう、というのがネットの怖いところ。
ブロガーなら誰しもSHOWROOM良いなあ、You Tube良いなあと「環境」を羨ましく思うことってあると思うんですが、誰も用意してくれないなら、自分で作るしか無いんですよ。
読者の方が一番欲しいのはコンテンツであるというのはよくよく分かっていますが、ブログをそのまま有料化するというのは絶対に嫌で、
「今のブログを残したまま、有料コンテンツを新たに作っていく」という方法を採りました。
実は「オシャレ脳を鍛えよう」は、最初電子書籍にしようと最初思っていたのですが、それだと結局は膨大な時間が掛かるし、1つ1つの伝えたいことも薄まってしまうんですね。
(私もたくさん本を読んで思うのですが、ほとんどの本というのは「本」という体裁を保つために、伝えたいことは薄まってしまっていると思います。時には1つの「記事」の方が伝えたいことを伝えられたりします。)
noteというプラットフォームを使おうと思ったのは、私自身昔から「cakes」というnoteとは双子的な配信プラットフォームを既に数年前から利用していてたんです。
そこでいろいろな記事を読んでいたこともあって「cakesで連載出来ないかなあ…」なんて思っていたんですが、それならいっそnoteで自分から発信しよう!と、
電子書籍のために書き溜めていた記事をnote用に再構成して始めた、というわけです。
noteがここ数年、「ブロガーによって情報商材サイトみたいになってるぞ!」みたいな話は聞いてましたし、あまりに高額だったり、「限定何人まではいくらで、それを超えたら高くするから早く買え」みたいな独特のnoteの売り方は嫌だなと思ったので、
いろいろな人の記事を買ったりして「相場よりは安く」を心がけましたが、これが安いのか高いのかは読者の方が決めることかなと思います。
損はさせない、と自負していますが。
読者の方とのフェアな関係性を目指して
今回有料コンテンツを始めるということで、コメント欄でも「ナル男さんお金欲しいんですか?」と問われたんですが、そりゃ私もお金は欲しいですよ笑
真面目な話、ブログを運営していく上でフィジカル的な部分でも、モチベーション的な部分でもお金が必要になってくる場面はたくさんあります。
やっぱり良いコンテンツを作るにはお金もかかります。
もちろん私はこのブログで蓄財したいとは思っていませんし、ブログで稼いだお金なので、どんどんブログのために投資してしまっています。
ゲームのコインのような感じです。
まあこう書いても伝わらないと思うので、もう少し説明します。
以前私はブログで食っていくつもりはないし、食っていけるとも思っていないと答えました。
その考えは、累計2000万PVを超えた今もあまり変わっていません。
インターネットの世界は、グーグルの一存で全てが決まってしまうような世界ですし、安定性なんてものとは真逆にある世界です。
焼畑農業的な、稼ぐだけ稼いでいつでも逃げられるように、なんてやり方に見える人が目立つのも、この安定性のなさが原因なのだろうと思います。
ただ一方で、私にはあまり変な方法でお金を稼ぎたくないという思いもあります。
変な方法、というのも人によって定義が違うと思いますが、自分が全然良いと思わない物やサービスを読者の方に紹介したりする、というのは嫌なのです。
収益、お金が先に来ていて、そこに後付で文章やある種の「思想」を乗っけるというのが、どうしても性に合わない。
「それが仕事だから、ビジネスだから」って言い訳するのは嫌なんです。
「良い」「悪い」の善悪論ではなくて、性に合う合わないの問題です。
とはいえ、こう言ってしまうと読者の方の気分を害されるかもしれませんが、「このままだとブログの奴隷になってしまうな…」と思う瞬間が何度かあったのも事実。
時間と労力、すなわち人生の一部を掛けてやっていることですから、楽しいだけではやっていけないことも事実です。
私は読者の方の役に立ちたい、何かを与えたり、一緒に考えたり、楽しさを分け合っていきたいと思っています。
でもそれを自己犠牲で続けてしまうと、結局は読者の方の役に立てないのです。
自分も含めてどうやったらこの活動を楽しんでやっていけるのか?
できるだけ読者の方とフェアな形で、これからもこの活動を継続していく方法はないか?と試行錯誤した上で、今回のような形になりました。
この方法なら、私はずっと読者の方の役に立つことだけに集中することが出来ます。
「お金を払わない人のために真剣に働く気はありません、サヨウナラ」とも言わなくて済みます。(これもこれでイヤだったんです、だってこれ言われたらその人のことを好きではなくても結構イヤじゃないですか?)
私は「無料で見れるものには価値がない」とか「有料で買った情報じゃないと絶対駄目、真剣に見ないから」とかは思いません。
それは、情報を売る側に都合のいい方便です。
今まで無料で書いてきたことも、絶対役に立つはずと信じて書いてきました。
これからは今まで書いてきたことにもっともっと付加価値を付けていかなければ、成り立たなくなる方法を選んだと思います。
厳しい道だとは思いますが、自分の成長のためにもこれで良かったと思っています。
何より自分の記事が買われる、というのは非常にモチベーションが上がりました。
そういうサイクルや環境を自分で作ったということですね。
これ良いんだか悪いんだかわからないんですが、ブログを始めてからというもの、良い物を見つけるとすごく嬉しくなるんですよね。
前からそりゃ良い物を見つけると嬉しかったんですが、今は「これ読者の皆さんに紹介出来るぞ!」って思うと、ブログを始める前にはなかった喜びというか、何倍何十倍の喜びを感じることが出来る。
その分「あーこれもう品切れか…こうなる前に紹介したかった…」とか「もっと早く知れていれば、紹介出来たのに…」みたいな、後悔とか悔しさ、焦りみたいなものも何倍にもなっているんですけど、間違いなく読者の皆様は原動力になっています。
これからもこのブログでは、変わらず情報発信を続けていきます。
noteの方は無理にではなく、それが「欲しい」「読みたい」と思ったら取って下さい。
やめたいと思ったら、いつでもやめてください。
また読みたいと思ったら、その時はまた読みに来てくれればいいですし。
それがブロガーと読者の、フェアな関係性だと思っています。
これからもどうか、ナル男をよろしくお願い致します。
ナル男