adidas UltraBOOST Uncaged ウルトラブーストアンケージドの履き着心地の良さは本物か?機能性だけじゃない、そのスタイリッシュなデザイン性の高さにも注目!出掛けるのが楽しくなる!そんなスニーカー。
最近ポケモンGOのおかげで外に出る機会が増えた!とか、歩く距離が増えた!なんて人は多いも思います。
歩きやすい、足に負担の少ないスニーカーを探している人も多いのではないでしょうか。
今日はそんな中、この夏adidasがやたらプロモーションをかけていた(ように思う)新作スニーカー「adidas UltraBOOST Uncaged(ウルトラブーストアンケージド)」が発売されましたので、レビューしたいと思います。
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Ultra BOOST(ウルトラブースト)とは?
スニーカー自体が革靴に比べれば歩きやすい物と認識されていると思います(オールスターなどはむしろ革靴より歩きにくいと私は思うのですが…)。
そしてスニーカーはその存在価値を歩行性の良さに求め、これを高める試みをずっと続けてきました。
その代表例が、NIKEの「AIR」でしょう。
エアソールはNIKEの代名詞となって、ハイテクスニーカーと言えばNIKE、というイメージを一時期確立していたように思います。
その延長線上にあるのがNIKEのライバルadidasの開発した「BOOST™(ブースト)」技術です。
BOOSTとは「BOOSTフォーム」をミッドソールに使用したスニーカーのこと。
BOOSTフォームとは、下記のような理屈の物です。
従来のミッドソール素材の主流はEVAと呼ばれる「エチレン - 酢酸ビニル共重合樹脂」でしたが、BOOST™フォームは、微細で均一な独立気泡を閉じ込めた「E-TPU(発泡熱可塑性ポリウレタンビーズ)」が素材となります。この発泡した個々の小さな「E-TPU」を連結することにより、長期に渡り、 またどのような環境下においても、従来のミッドソール素材より高い衝撃吸収性と反発力を実現しています。
(adidas公式サイトより)
すなわちブーストとは、「気泡」を閉じ込めた「繭(まゆ)」のようなものを集めてソールを形成することによりクッション性とバランスの良い反発力を同時に兼ね備えた新世代のソール素材。
外から見ても「繭を集めて一体化させた」かのようなデザインになっていて、
このソールが、インソールを外すとすぐ下に敷き詰められているような形になります。
白く見える物は、そのままBOOSTフォーム。
このBOOSTフォーム、フワフワと新感覚の履き心地で、さらに歩くとちょっと驚くような反発力があります。
どんどん前に進んでいけそうな気持ちになるし、進んで行きたいくなる、そんな感覚なのです。
このウルトラブースト、とにかくよく曲がることと、後述するニット素材も相まって
特につま先をはじめとする足の前部分に今までにない「地面をつかむような感覚」がありますね。
歩けば歩くほど面白い感覚だと思います。
ランナーは、走行中の感覚を大事にするため、ウルトラブーストはランニングシューズとしては、賛否両論のようですが(ちなみにナル男もジムランナーですが、ジムで使用する靴では外では履けないので、このスニーカーでランニングすることは考えていません。)
こと「歩く」ことを考えると、この歩行性の高さは「ブーストを履くと普通のスニーカーには戻れない」と言う人がいるのも納得できます。
歩き心地は良いですね。
またブーストフォームの良さは、後述するように「ソールの肥大化」をある程度抑えられることにもあると思います。
UltraBOOST Uncaged独自の特徴
UltraBOOST Uncaged(ウルトラブースト アンケージド)は、前述したadidas UltraBOOSTシリーズの最新作として国内では7月22日にリリースされました。
出典 http://zozo.jp/search/?p_tpcsid=264787
Uncaged(アンケージド)とは、「ケージを取り払った」というような意味で、「開放された」というような意味もあります。
ありていに言うと「従来のスニーカーの固い部分をアッパーから取り払った」というような感じですね。
かねてよりadidasがスニーカーに投入していた新技術「Prime knit(プライムニット)」。
これはポリエステルの糸を使用して編み込まれた「ニット」素材という、新しい試み。
同時期にNIKEでは「ウルトラフライニット」として投入されている技術とほぼ同じ物です(そのため、特許訴訟まで発展しているようです)。
UltraBOOST Uncaged(ウルトラブーストアンケージド)は、アッパーは従来の中足部のポリウレタン製パーツを廃し、このニット素材のみで構築したことからその名前が付けられています。
とはいえ、アッパーのトゥ(爪先部分)などは確かにニットだけで出来ているのですが、流石にスニーカーの側面部は中から別素材で裏打ちして、補強してあります。
流石にこの部分まで完全にニットで作ってしまうと安定性に欠けるのでしょう。
ただ、外部に補強パーツはほとんどなく、「アンケージド」というコンセプトは保たれています。
コンセプトは守りつつ、きちんと節度も保たれているのです。
なによりこのニット素材の強みを最大限に活かしたデザインに惹かれ、発売前から注目していました。
これまでのウルトラブースト使用のスニーカーはタウンユースに向く物としては
adidas アディダス PureBOOST ZG 【ピュアブースト ゼットジー】 メンズ ランニング シューズ AQ6761
PureBOOST ZG 【ピュアブースト ゼットジー】のように、タンとヒールパーツにより全体的なフォルムに特徴的なものが多く、それ以外だといかにもランニングシューズ感が強く、どうにも手が出ませんでした。
アンケージドは、フォルム自体はいたってミニマル。
高さも無いため、足元には「軽さ」を求める昨今のトレンドにも合致します。
何より、primeknitの強みを最大限に活かした、グラデーションの美しいアッパーデザイン。
これに惹かれたんですよね。
まあ何よりもBOOST履きたいというのが大きいのですが。
このデザインなら使えるぞ!と。
新しいデザインのはずなのに、どこか懐かしい「ストリートの匂い」を感じるのも魅力ですね。
「ストリート」というジャンルは「スポーティーさ」や「可愛らしさ」など、様々な要素がミックスされていて、単なる「カジュアル」ではなかったよなあ、とこのスニーカーを見ていると思わされるのです。
黒とグレーどっちが良い?
通常ラインとして用意されたカラーは
コアブラック/CH ソリッドグレー/ゴールドメットの公式品番「BB3900」。
いわゆる「黒」と呼ばれているのがこちらです。
グレー/クリアグレーS12/CH ソリッドグレーの公式品番「BB3898」。
こちらは「グレー」。
ナル男はグレーと黒両方買いました。
他に赤のカラバリもあります。
正直、発売前のネット上の画像だと黒もほとんどグレーに見えたりして、一体どういう色なのかわからなかったのですが、
BB3900の「黒」の方は、白っぽいグレー、青っぽいグレーに黒と、様々な色が折り重なっているため、何とも形容しがたい色味になっています。
目一杯実物に近い色味が出ているのがこれかな?(写っている画面によると思いますが…)。
遠くから見た時映えるのは、黒のほうだと思います。
伝わるかな?靴ひもも、色の濃さを変えつつ、同じくグラデーションになっている物を使用していて、紐先パーツもゴールドになっていて凝っています。
僕は実物を見て黒のほうが気に入りました。
グレーはこちら。
黒に比べると、かなり淡い、明るめのカラーです。
間近で見ると「千鳥」みたいな柄ですね。
「争奪戦」に参加した手応え的にも、その後の在庫状況的にもグレーの方が、黒よりも人気の様子。
発売直後はグレーは瞬殺で、ブラックは余裕がある、という場面が多かったのです。
ただこれは出ている弾数の問題もわからないので、何ともいえませんが。
赤などはこの2色に比べると圧倒的に弾数がないので、レア度では上でしょう。
その後、リミテッド版としてソールまで着色されたブラックやナチュラル系カラーが出ましたがこちらは瞬殺。
その後入手困難となっていますが、それほどプレミアはついていないようです。
公式品番「BB4679」
コアブラック/CH ソリッドグレー/ゴールドメット
公式品番「BB4074」
クリスタルホワイト S16/テックアース F16/ヴェイハ
プレミアム度は低いが、だからこそガンガン履けるスニーカーに
通常adidasのスニーカーの箱は青の物なのですが、BOOSTは特別な黄色い箱で送られてくるので、テンションが上りますね。
黒の方は、インソールの赤(実際はオレンジ寄りの赤)と、アッパーの黒グラデーションがとても良いコントラストだと思います(まあ履いてしまうと外からは見れませんが)。
インソールは、簡単に取り外しが可能。
裏面はこんな感じ。
人気やプレミアム度では前述したようにグレー>黒のようですが、
ただナル男は黒のほうが気に入ったので、黒のほうを大切に履き、グレーの方はそこらへんを散歩するときなどにもガンガン使おうと思っています。
ウルトラブーストは普段履きにしてこそだと思います。
ちょっと履いただけで違いが分かりますからね。
このアンケージド、発売直後こそ「争奪戦」の様相を見せていたのですが、その後あっさり手に入れられる事例が頻発し、 転売屋をガッカリさせたようです。
その代わりと言ってはなんですが、本当に欲しい人が手に入れようとすると、かなり難易度は低いです。
かといってスタンスミスのようにいつでも簡単に買えるか?と言うとそんなことも無いんですが、ネット上でも発売から一週間で再入荷が度々ありましたし、今でも買えるサイズがあったりします。
店頭でも残っていたりするという情報もあります。
何よりプレミアムスニーカーにはならなかったことで、気軽に履けるという側面があるのではないでしょうか?
イージーBOOSTなんて当たっても絶対履けないですし笑
サイズ選びは慎重に…0.5cmアップをオススメする理由
ナル男はNIKEの「エアプレスト ウルトラフライニット」で学習したのですが、ニットスニーカーは、足のカタチがはっきり出てしまうという難点があります。
そのため甲高、幅広の方にははっきり言って向きません。
足が大きいナル男が言うのもなんですが…。
ちょうど、脚のカタチが余り良くない方がストレッチの効きすぎたスキニーデニムを履いてしまうとはっきりそれが表れてしまうのに似ていますね。
0.5cmほど余裕のあるサイズを選んだほうが良いと思います。
また細めのスニーカーと言われるスタンスミスなどと比べても、小さく感じるサイズ感ですしね。
ニットと言ってもダルンダルンに伸びてしまうのではなく、適度な締めつけをしてくれるので、サイズを上げてもフィット感はありますよ。
特に履き口の部分はかなり締め付けられる感じです。
エアプレストウルトラフライニットは、このようなゴツいソールシステムのため、サイズをあげるとソール全体の肥大化を招いてしまい、サイズを上げればすべてが解決、ともいかなかったのですが、
アンケージドは、そこまでソールが大きいわけでもないので、ハイテクスニーカーの中では、ソールの肥大化は起こらないと思います。
とはいえそこらへんは好みや感覚の違いもあるので、できれば試着出来る環境で履いてもらいたいなとは思うのですが…。
エアプレスト ウルトラフライニットよりは色々な意味で履きこなしやすいと思います。
スラックスなどにも溶け込みやすいデザインです。
ただハイテクスニーカーではあるので、足元はロールアップなどして、
パンツのスソと距離を取ったほうが良いと思いますね。
このウルトラブーストシステムとプライムニットのスニーカーがどんな感じなのかの一端は動画で見ると分かりやすかったりするので、海外のものですが貼っておきます。
Adidas Ultra Boost Uncaged "Black" Review + On Feet
2分45秒位~から
MOST COMFORTABLE SNEAKER EVER? | Ultra Boost Uncaged | On-Feet Review
5分23秒位~から
新世代スニーカー、ウルトラブーストアンケージド。
これから新モデルがどんどん出て欲しいなあと思いますね。
本当は海外では既に発売されている、真っ白に近い「トリプルホワイト」というモデルがめちゃくちゃ欲しいのですが。
日本では今のところ発売予定はないようです。
(仮に発売されても、今回のリミテッド版を超える争奪戦は必至でしょう)
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