この夏一番のトレンド、ビッグシルエットTシャツを攻略する!選び方のコツは?身幅・肩幅・着丈、どれを重視すべきか?アームの太さでトレンド感決まる!?
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mt3565
どーもナル男です。
何だか完全に夏じゃねえか、みたいな気温になってきましたね。
さあ夏に向けた準備を本格化させないと・・・。
ここからまたちょっと冷え込んで、「何着たら良いんだろう・・」みたいな期間が来るとは思いますがそんな時はカーディガンです。
とはいえ一度でも暑い!となってくると急激に動いてくるのが夏モノということで。
今日からどんどんTシャツなど夏物を本格的に取り上げていこうと思います。
今年のメンズTシャツ市場はある異変?が結構な規模で起こっています。
それは増加しつつあるビッグシルエットTシャツとゆるいシルエット、大型化するTシャツ達・・・
そう、「Tシャツの大型化」です。
昨今一大トレンド化していたビッグシルエットですが、今年はTシャツが本格的に大きくなっています。
「ビッグシルエットTシャツ」だと名乗っていなくても、全体的にこれに引っ張られる形でゆるく、大きくなっています。
昨今のストリート系の復権も関係しているとは思うのですが、いずれにしても明らかにトップスもボトムスも細く、小型化していた時期からの変化が見られますね。
さてこれにどのように付き合っていくべきでしょうか?
ビッグシルエットTシャツはビッグシルエットの中では難易度が低い
ナル男の考えですが、ビッグシルエットTシャツは一連のビッグシルエットトレンドの中では比較的難易度が低いと思っています。
というのは、やはりビッグシルエットのコートなどは、日本人が着こなすには少々難易度が高いと思うのです。
スタイルの良い人以外、どうしても着せられている感がありますし。
これは難易度の問題ですから、別に否定をしているわけではありません。
「難易度の高い問題」は誰もが出来るわけではない以上、それが出来た時には抜きん出ることが出来るのは確かです。
ただビッグシルエットコートは、コートですから、大抵おいそれと買える値段ではないでしょうし、ビッグシルエットブームが終わった時どうすのか?という問題もあります。
コートは値段が高いだけに数年は着たいという思いを持つ人も多いでしょうし。
このような意味でもビッグシルエットコートは難易度が高いんですよね。
ビッグシルエットTシャツの話に戻ると、元々ピチピチした小型化・タイト化されたTシャツからの反動でどんどんゆるいシルエット化が進んできていたこともあり
そこまで抵抗感も無いと思うのです。
また、こう言ってはなんですが、コートと比べると値段も安いですし、失敗しても大ダメージを喰らうなんてことも無いでしょう。
また、「夏の格好ってメリハリ付けるのが難しい」という悩みを持っている人も多いと思うので、簡単にメリハリが付けられるビッグシルエットTシャツを1枚取り入れてみるのも良いと思いますよ。
ビッグシルエットTシャツと言っても色々ある
ビッグシルエットTシャツと言っても、各ブランドによってそのシルエットは様々です。
要は「大きいシルエットに見える」ならそれはビッグシルエットなわけですからね。
この大きなシルエットに見せる手法として各ブランド様々な手法を取っています。
すべてを大きくしたタイプ
着丈も長く身幅も大きく肩も落として・・・とすべてを過剰に大きくしたタイプ。
出典 http://zozo.jp/shop/mementism/goods/4937142/?rid=1006
これをメンズがやると、かなり難易度高いと思いますね。
Tシャツ単体でも、全身でもシルエットを綺麗に見せるのがかなり難しくなってきます。
着丈まで長いと、かなり持て余すと思いますよ。
何というか、「布が歩いている」みたいな、マスコット的なシルエットになってしまうんですね。
これが難易度MAXだと考えておいていいでしょう。
あとはこれからどう引き算してバランスを取っていくか?です。
ちなみにレディースだとメンズほど違和感が無いんですよね。
着丈まで長いシルエットに。
出典 http://zozo.jp/shop/mementism/goods/4937149/?did=19920595&rid=214516
これはレディースにはワンピースやチュニックなど既存アイテムに似たようなシルエットがあるからでしょうか。
各人身長によって違うと思うんですが、「着丈70cmを大きく超えてくるほど着丈の長いTシャツ」というのはなかなかバランスをとるのが難しいと思ってますね。
着丈まで長い物を選ばない、というのがビッグシルエット攻略の一つコツになるかなと思っています。
ビッグシルエットTシャツは涼しい!?
ここで余談なんですけど、ビッグシルエットTシャツってとても涼しいんですよ。
布が身体と密着している面積が少ないので。
よく女の子が夏場「ワンピースって涼しいんだよね、風が通って」という話をしていて、へえ~っと思っていたんですが、同じ原理でしょう。
某ブランドは一時期タイトさを追求して、秋冬などはかなり細いシルエットで服を作っていたのですが、流石に夏だけはすこしゆるめに作っていました。
やっぱり夏に服と肌とが密着していると、どうしても暑いですからね・・・。
暑がり屋汗っかきの方にはオススメかもしれないですね、ビッグシルエットTシャツ。
バランスよく身幅中心に大きくしたタイプ
身幅を中心に大きくしたビッグシルエット。
身幅を大きくすると、肩も自然と大きくなり、落ちやすくはなるのですがそちらは控えめなタイプ。そして着丈は長くならないように。
ビッグシルエットといいながら、バランスを大切にしたタイプですね。
これが一番難易度が低いタイプです。
これユニクロが出してます。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/174596
これは身幅だけ大きくて他の値は控えめなんですね。
極端な大きいシルエットの物も今季は珍しく無いですから、このタイプはビッグシルエット「風味」と言えなくもないです。
物足りない、という人もいるかもしれないのですが、まずはこのタイプから入ってビッグシルエット適性を試すのも良いかもしれません。
(ダメだったら部屋着にしてしまっても全然ダメージの無い値段ですし)
これスソにきちんと「スリット」が入ってるんですね。
スリットが入っていると何がいいのかというと、腰で溜まらずストンと落ちてくれます。
ここらへんは無地Tでも解説しましたね。
高いから入っている、というわけでもないので、頑張ってますね。
生地感は・・・まあ妥協しましょう笑
ちなみに前に紹介したLAD MUSICIANのビッグシルエットTもこの系列に属するタイプかな。
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2116704&color=1
これは未だに今季一番オススメのビッグシルエットTシャツです。
色々着てみたのですが、一番難易度の低いビッグシルエットTシャツかな?と思います。
というのも、ビッグシルエットとクレジットされている、されていないに関わらず、実際にはもっと各数値が控えめなTシャツも多数存在するのですが、「ビッグシルエットTシャツである」と認識されるためにはやはり各部それなりに大きさが無いといけない。
(そういう意味でユニクロは普通に着るとビッグシルエット風味、に留まるかもしれません)
そのバランスが絶妙に感じますね。
ちゃんとビッグシルエットと認識される大きさで、それでいて持て余し過ぎるというところがない。
それにこの4枚の「ズラしたパネル」がビッグシルエットを最大限に活かしてます。
これは本当に唯一無二ですよね。
アウターやカーディガンとレイヤードしても良いですし。
前回紹介した時は人気カラーが完売してしまっていたんですが、再入荷もちょこちょこあるようなのでチェックしてみてください。
1枚で着るならthe stars and stripesタイプもお薦めです。
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/upload/save_image/l_2116731_21.jpg
まあお値段しますが・・・。
簡単にストリート感が出せますね。
LAD MUSICIANはゴリゴリのモード服も出すんですが、どこかストリート感があって、好きなんですよね。
またそれを感じさせる服を僕は選んでしまいます。
あとビッグシルエットTシャツってかなり中性的な物も多いのですが(後述するドロップショルダーなんてまさにそういうタイプです)、身幅「だけ」が大きい物は逆にワイルドで男らしかったりします。
ユニクロもそうですね。
出典 http://zozo.jp/coordinate/shop/duffer/
LAD MUSICIANの物は全然ワイルドではないんですよね。
本当に各部の大きさのほんの少しのバランスの違いで、印象が変わってくるアイテムなので、改めてシルエットというものを考えさせられるし、面白いなあと思うんですよね。
あとはやはり無地かプリント物なのか?っていう違いも大きいですよね。
無地だと首元と生地の質感とシルエットだけの勝負ですから。
生地が粗野なもの、首元が詰まったものはワイルドに見えやすくなります。
ただここでも「着丈まで長くしすぎない」というのがポイントになってきます。
ルーズ感は身幅だけでも出せますからね。
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肩が落ちて、アーム(袖)も太いタイプ
身幅だけでなく、肩も大きく作って落ちるようなタイプのものを「ドロップショルダー」と呼びます。
そしてアームが太くなっていると、さらに今季のトレンド感が増します。
個人的にはこのタイプ面白い!と思っていますね。
中でもFACTOTUMのベーシックラインであるVALLIS by FACTOTUMの今季新型「ドロップショルダー」がビッグシルエットTシャツ全体で見てもなかなか良いですね。
出典 http://anythinggoes.jp/?pid=97355740
一目で「トレンドのビッグシルエット」感がありありと出せるのですが、その理由は肩が落ちてアーム(袖)が太いからなんですね。
ビッグシルエットTシャツのトレンド感はこのアームの太さで決まる。
そう言って良いと思います。
かなりシルエットにメリハリがありますよね。
それでいてそこまで着丈が長過ぎず、バランスもそこそこ取れているんですよね。
難易度は先程のタイプに比べると高いですが、それでもこの着丈のおかげでそこまで飛躍的に上がってはいないんです。
これまで定番だったFACTOTUMのボーダーカットソー、つまり通常シルエットと比べるとかなり違いがハッキリわかると思います。
http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/br-factotum/1011285
トレンド感は間違いなくドロップショルダー版ですよね。
ポイントは通常版と違って、首元、ネック部分を開いたタイプにしなかったこと(通常版はUネック、ドロップショルダー版はクルーネック)。
実はそこまで詰まっていなくて、現時点でちょうどよい開き具合(鎖骨がちょっと見えるくらい)なのですが。
これによってすべての重心を上に持っていくことに成功しています。
今季ボーダーカットソーというと無印が1500円で結構良いモノを出しちゃっているので、もう普通のモノを高い値段では買いたくない・・・。
もちろん生地感はかなり違ってくるんですけど、それでも生地感でそこまでハッキリと差の出ないボーダー柄ですから、シルエットでもこれくらいハッキリと差別化がなされていないと、なかなか触手が伸びないですよね。
(ただこれ前述した裾の「スリット」が無い!それだけが残念!!)
無印がネックが白いタイプだったので、持っている人はネック黒のタイプだと良いかもしれないですね。
ただし!前もどこかで言いましたが、ボーダーがラクだからといってボーダーばかり着ていると「いつもボーダーの人」になってしまいますから注意です!笑
ボーダーってそれくらい印象深いんですよね。
ビッグシルエットTシャツの太いアーム(袖)をロールアップするのは・・・?
出典 http://blog.anythinggoes.jp/factotum-sendai/4695/
そのままだと袖がダブつく・・・という場合はこのようにロールアップ(折る)することも考えられますが、ビッグシルエットTシャツの太いアームだと結構無理あります。
僕はアイロンとスプレータイプの「ノリ」をシャツ以外にも多用するのですが
髪の毛じゃないですよ、普通の衣料用アイロンに使う方です笑
これシャツのエリのクセ付けとかに使うやつです。
(気をつけるべきポイントとかもあるので、こっちのアイロン講座的記事も早くやりたいです・・・。)
これを使って、アイロンでクセ付けしてもやはり「重み」で元に戻っちゃいますね。
そうすると片方だけ元に戻ってしまったりしてカッコ悪いので、ビッグシルエットTシャツに関しては、あまりロールアップに期待しないほうがいいと思いますよ。
いちいち戻すのも大変ですし、戻りを気にして幾重にも折り返すのもカッコ悪いですしね。
そもそもそのアームの太さも含めてビッグシルエットなのかなと思いますし、変になってしまうよりは潔くいきましょう。
ビッグシルエットTシャツのレイヤードについて
上記のドロップショルダーに限らず、ビッグシルエットTシャツは肩幅と身幅が大きいのが特徴なので、細身のアウターのインナーにするときはちょっと注意が必要になってきます。
たまに袖が入らなかったり、シワが寄りすぎてしまったりするんですね。
Tシャツは柔らかいので、そこまで悲惨なことにならないとも思えるのですが、もし無理があるなと思ったらその組み合わせはやめておいたほうが良いでしょう。
僕もATTACHMENTのかなり細身でアームホールの細いジャケットに、LAD MUSICIANのビッグシルエットTを合わせようとしたら上手く入らなくてアワワってなりました。
出掛ける朝に気付いても遅いんですよ笑
やっぱりビッグシルエットTシャツを取り入れるならまずは着丈が長すぎないものをチョイスしよう
色々ビッグシルエットTシャツを見てみて、全体のバランスももちろん大事なんですが、やはりメンズにおいて大事だと思うのは「着丈」ですね。
ここまで長い、つまり肩幅・身幅・着丈とそのすべてが大きくなってしまうと、コーディネートでTシャツだけが浮き上がってしまい、バランスを取るのが非常に難しくなります。
着丈まで長すぎないものを選ぶ。
それによってビッグシルエットTシャツの難易度も幾分緩和されると思いますよ。
ビッグシルエットは無理に着る必要全くナシ!
とまあここまでビッグシルエットTシャツを解説してきたのにあれなんですが・・・
トレンドだからと言って取り入れる必要は全くありません。
やっぱりこういうゆったりとしたシルエット物って、人によって似合う似合わないが確実にありますから。
そもそも、2000年代に入り細身なシルエットがルーズなシルエットを駆逐してしまったのは、ルーズなシルエットへの反動、だけではないと思うのです。
もちろんそれもあるけれど、華奢な日本人には細身なシルエットが合うという側面が大きかったと思います。
その流れからの反動や「差別化」を狙って、ビッグシルエットがトレンドになっても、途端にすべてがビッグシルエット化してしまうことはないと思いますし、長い目で見るとやはりこれからも細身シルエットが基本となるでしょうしね。
ただTシャツ全体は大型化・ゆるめになってきてるんですけどね・・・。
でもそれは、ビッグシルエットの「要素」である「ゆるさ」だけを上手く取り入れることが可能だということでもあります。
夏モノ第一弾ということでビッグシルエットTシャツを取り上げましたが、これから普通のTシャツもどんどん紹介していきますよ!
しかしビッグシルエットを研究すると、シルエットへの探究心が止まらなくなりますわ・・・
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