7000円の無地ポケットTシャツとユニクロルメールのスーピマコットンクルーネックTシャツ(2000円)を比較してみた。安い服と高い服の違いってどこにあるのか?の一端をレポート。
どーもナル男です。
では予告通り、掲題のネタをやっていきたいと思います。
なお、掲題の検証がメインとはなりますが、実質的には無地Tシャツ記事の続きです。
記事中で言及しきれなかった生地感やシルエット、さらには縫製などにも焦点を当てていきたいと思います。
また、お気付きの方もいると思いますがTwitter及びブログアイコンを変更しました。
「流石に日に1万人来てくれるサイトになったから、怒られそうなアイコン使い続けるわけにもいかないよなあ・・・今度読者の人にアイコン募集しようかと思うんだよ、
ちゃんと報酬付けて」という話を知人にしたところ、「報酬」という言葉に反応したのか
「僕書けますよ?」となり、その時携帯に入っていた画像を適当に見せると、次の日には書いてくれました笑
素直にすごい。
これ画像取り込みではなく、PCで書いた絵。
とりあえずの試作品なのですが、もうこれで良いか?くらいに思っています。
(ちなみに元ネタは、あのカーディガンです笑)
さて本題に入りましょう。
安い服もある程度高い服も取り上げる当ブログ。
それは筆者であるナル男本人が、どちらも買うからにほかなりません。
今日はカットソーにこだわる男ナル男がちょっと高めのカットソーと、今季無地Tシャツで1,2を争うコスパを誇るユニクロルメールのスーピマコットンTシャツを徹底的に比較してみたいと思います。
『カットソーブランド』を標榜するCURLYの無地ポケットカットソー
「カットソーの概念を超えたカットソーブランド」を謳うブランド、CURLY。
ただしこれはちょっと語弊があって、カットソー=Tシャツだけに力を入れたブランド、という意味ではなく、カットソーの着心地の良さを、創りだす全てのアイテムにもたらす、という意味のようです。
過去にボトムスを購入したことがあるのですが、これがもういわゆるズボンとは思えないなめらかな着心地で、驚いた記憶があります。
とはいえ、そのようなブランドがカットソー=Tシャツ自体に力を入れていないわけがありません。
これまで欲しい欲しいと思いつつ、在庫切れで買えなかったり、あとは昨年某ブランドのカットソーをサイズ・カラー違いで買い込んだ、ということもありなかなか手にできずにいたCURLYの無地Tシャツ。
今回欲しい!と思えるタイミングで、在庫があったので買ってみました。
ちなみにナル男の場合、そんなに買い物に完璧な計画性があるわけでは、全然無いです。
今週末ちょっと気合入れたい用事とかイベントがある、でもこれが無いぞ・・・じゃあ買おう!とかそういう感じです。
買ったカットソーは、3月には既に発売になっていたこちら。
出典 http://curly-cs.com/products/?p=3429
「HS PPM POCKET TEE」 です。
着用画像はアナザーラウンジさんが格好いいので、是非じっくり御覧ください。
→http://www.anotherlounge.jp/blog/2016/03/curly-24.html
無地カットソーにアウターを羽織る、そんなスタイルをナル男はメンズの基本スタイルとして提唱しているのですが、まさにこれがお手本だと思います。
こちらのライトグレーを購入。
白はかなり在庫が厳しくなってきていますが、探したらまだあったんです。
しかし白カットソーは結構持っている中で、グレーカットソーが少しくたびれてきたのでグレーを購入。
実物は一般的なライトグレーとは少し違う、青みがかったグレーである
コチラです。
6400円に消費財が掛かって6912円。
約7000円と考えていいでしょう。
何故これを買おうと思ったか?と言うと、1つは一度CURLYのカットソーを買って見たかったということ。
そしてアナザーラウンジさんの着画が良かったこと笑
もう1つはナル男が昨今カットソーを買っていたブランドKAZUYUKI KUMAGAIのカットソーが今季大幅に着丈を長くしたこと・・・。
着丈が長いと、アウターとの長短差は出しやすくはなりますが、その分だらしなくも見えやすくなります。
その点でちょうどいい着丈のカットソーを探していて、ちょうどよく見つかったということもあります。
洋服を、幅広く見ていくと、無地Tシャツでこの値段は「中くらい」です。
1万円を超えてくるブランドも多数あることを思うと、高いとは言えないのかもしれません。
しかし一方で「たかが無地Tシャツなんかにそんなにお金出せないよ」という人も多いでしょう。
なぜなら無地のTシャツというのは、1000円、2000円でも売っているものですから、そう思われるのも仕方ないのかもしれません。
そこで、今回は7000円のこの無地Tシャツを高いと定義させていただきます。
「7000円とかまだまだ安物っしょ」というツッコミを入れる人が絶対に出てくると思うので念のため。
ちなみに比較対象のユニクロルメールのスーピマコットンポケットTシャツは約2000円ですが、本家LEMAIREのTシャツは約22500円します笑
出典 http://store.tiurf.jp/products/detail.php?product_id=12062
価格差10倍以上!
これと比べろよ!というのはごもっともなんですが、ナル男には2万円超えの無地カットソーというのは現実味があまり無く・・・。
いつも大体安いところ以外では7000円~9000円くらいで買うことが多く、1万円超えもあまり無いので、これくらいの価格の物にしました。
自分が欲しいと思えなければ意味が無いですし。
このくらいの価格帯の無地カットソーで最初に言っておきたいのは
「分かりやすく高い物である」というのが出しにくいのは、事実です。
昔ホリエモンが1枚1万円くらいする高級無地Tシャツを着ていたのですが、それがニュースで流れると驚嘆の声があがっていました。
「え?そこらへんの2000円くらいのやつじゃないの?」というニュアンスで。
それでもそこそこ高い無地Tシャツを買う意味はあるのか?見ていきましょう。
生地感
無地Tシャツの生地感には、大きく分けて2つのものがあります。
1つはツルツルとしていそうな、滑らかで手触りが良く、キメが細かいもの。
もう1つは、目の詰まった粗野感のある、少し固さを感じるもの。
前者のほうが、分かりやすく高級感はありますが、高いものに後者が無いわけではありません。
また、先ほど述べたように高い無地Tシャツというのは高いということが伝わりにくいので、分かりやすく光沢感を追求したものも見られます。
出典 http://item.rakuten.co.jp/moderate/t98344981
こちらは1万円くらいですが、素材の70%をリヨセル素材にして、光沢感を追求しています。
1つはこのように綿(コットン)以外の素材と混紡することによって高級感を出していく。
もう1つ代表的なのは、シルケット加工という水酸化ナトリウムを用いた加工で、ツヤを出す方法。
「分かりやすいツヤ」を追求したものはこのような手法で生み出されます。
ではCURLYのものはどうかというと、
より理想に近い素材を求め試行錯誤を繰り返し、完成した【CURLY】オリジナル天竺素材。原料には最高級の超長綿繊維であるペルー産のピマコットンを使用し、ハイゲージに編むことで耐久性とハリ感を持たせている。更に特殊な加工を施すことで素材本来の柔らかさを保ちながらコットン100%とは思えないきめの細かい風合いに仕上げている。その風合いは洗濯を繰り返しても持続する。
(公式サイト商品説明より)
とあったので、何らかの加工はしてあるとは思うのですが
分かりやすいツヤツヤピカッとした光沢ではなく、僅かな鈍いツヤ感。
個人的には良いコットンが醸し出すこのジワッとした微光沢が好きなのですが、そんな感じなので安心しました。
思うにニットとかもそうなのですが、本当に良い物ってこのジワッとした微光沢を持っている気がしますね。
ツヤツヤではないんです。(ツヤツヤはそれはそれで作り物感が・・・)
あまり分かりやすくツヤツヤなのは苦手なので・・・。
画像では伝わらないとは思うのですが・・・。
またワンウォッシュ(製品洗い)が施されているので、ほんの少しだけ粗野感がありますね。
新品特有の質感を求める人には残念かもしれませんが、洗ってしまった時のちょっとしたガッカリ感(やはりどうしても1回めの洗濯で新品特有の質感は失われる気がします)は避けられるので良し悪しですね。
縮みが出てしまう危険性も下がるので、サイズ感を間違える可能性も減りますし。
また生地の「厚み」なのですが、これも高いから厚い、安いから薄いというわけではありません。
めちゃくちゃ薄い高級無地Tシャツもたくさんあります。
カーリーの物は、繊細さを失わない適度な厚み。
薄いわけでも、極厚でもない程よい厚みです。
個人的にはジャケットのインナー、あるいは1枚で着るにはこれくらいの厚みがちょうど良いのです。
シャツのインナーにするには、ちょっと厚過ぎるでしょうか。
ネックもシャツのインナーにするならもう少し開いていて欲しいですね(前記事参照)。
さて比較対象のユニクロルメール、スーピマコットンTシャツ(//www.uniqlo.com/jp/store/goods/172855-01)です。
まず色が違うじゃねえか!というお叱りは重々承知の上で比較させていただくと、実は生地感だけなら、そこまでCURLYのものに負けていません。
というか、ユニルメの方は「スーピマコットン」で、カーリーの「ピマコットン」の上とされていることも多いので、「ピマよりスーピマの方が上に決まってんだろ!」みたいなことを思う人もいるとは思うのですが(実際そう言う人もいます)
「スーピマコットン」というのは、アメリカ産のピマコットン100%の製品に与えられるスーピマ協会の商標なんです。
だからピマコットンの上にスーピマコットンが来るとは必ずしも限りませんし、
アメリカ産以外のピマコットンはどれだけ品質が良くてもスーピマと呼ばれることはなかったり、スーピマ協会に入っていないと取得できない商標だったりするわけで、
1つの指標にはなりえると思うのですが絶対視するのはどうかと・・・。
やっぱり実際の生地を見て、どちらが良いとか判断する方がいいと思いますね。
ユニクロルメールのスーピマコットンTシャツは、ユニクロ通常ラインのスーピマコットンTシャツとは違って、しっかりとした厚みのものを使用しておりカーリーの物とほぼ同じくらい。
表面感も微光沢、肌触りもそこまで負けていません。
これを生地だけ2つ並べて「さあどちらが高い物でしょうか?」とやったら、かなり際どい結果になりそうです。
やや繊細さやきめ細やかさで、カーリーの方が上だとお金を出したナル男からすると思いたいのですが笑
こと見た目の生地感だけなら、そう分かりやすいほどの違いはないのではないか?というのが本音ですね。
白で比べて見たかったですね。
ユニクロルメールの生地感は、ユニクロ通常ラインのスーピマコットンTと比べると
「頑張ってるなあ」というのがより分かりやすいですね。
正直あれは普通のコットンTシャツと大差無いですから。
ディテールの違い
ではディテール面を見ていきましょう。
まず前記事で重要だと述べた首元、ネック。
まず開き具合はナル男の「現在の」理想とする「開きすぎず、詰まりすぎてもいないクルーネック」の範囲内かなあ。
まあこれもナル男が勝手に言っている概念なので、厳密な規定は難しくて結構幅があります。
「詰まったクルーネックに近いもの」と「開いたUネックに近いもの」があるとするなら、こちらはやや詰まった前者タイプです。
鎖骨がほんの少し見えるタイプですね。無印良品のオーガニックコットン天竺の方が、開いています。
またネックの縫い方なのですが、こちらは「バインダー型」と言われる中でも2本針ステッチ呼ばれるもので二重に見えます。
これはユニクロルメールの方が一本針ステッチで一重に見えるのと対照的です。
まあ別にこれはどちらでも良いですね。
バインダー型であれば、良いと思います。
二本針ステッチは高いものに多いのですが、別に安い物でもあります。
例えば無印良品のオーガニックコットン天竺Tシャツは二重ステッチだったりします。
ちなみにカーリーの二重ステッチの裏側はこうなっています。
ユニルメの一重ステッチの裏側はこう
まあ裏側とか気にしない人がほとんどだと思うのですが念のため。
ちなみに縫製はCURLYは細部に渡りしっかりしていますね。
流石縫製の良さを前面に押し出したブランドです。
そのくらい値段出せば縫製良くて当たり前なのでは?と思う人もいるかもしれませんが
そんなことありません。
定価が9000円近くするカットソーでも、普通に袖の縫製が最初からほつれていたります。
いやディスるわけじゃないですけど、値段を出せば縫製が必ず良い、というわけではないのです。
ユニルメの方もシンプルですが問題はないですね。
問題はユニクロルメールのクルーネックはやや詰まり気味だということです。
もう少し、緩かったらよかったんですが。
これはサイズを上げる事でカーリーくらいの首元まで解消できます。
全体のシルエットもユニルメの方はイマイチで、襟元もあって初見「体操着みたいだな・・・」と思ってしまったんですが、これもサイズを上げることやや解消出来ます。
そのかわり、やっぱり全体的に緩めのサイジングになってしまいますし着丈も長くなります。
カーリーの方で特筆すべきは、ラウンドしつつ(丸みを帯び)、スリットの入った裾(スソ)。
さらに前と後ろとで長さを変えてあり、段になっています。
カーリーの物は、長さを変えているだけでなく、前と後ろでボディのラインを変えており、立体的に構築しているそうで、かなり手が込んでますね。
スリットがあることで腰でたまらずストンと落ちてくれるので、一枚で着ても重ね着しても、腰回りをスマートに着ることが出来ます。
これが高いカットソーなら必ずある、というわけではない(むしろレアです)のですが
あるとかなり嬉しいディテールですね。
後ろのほうが長いのはそのほうがバランスが良いからです。
ちなみにこのスリットなのですが、実は後から付けてくれるお直し屋さんがあります。
ナル男が昔住んでいた家の近くにひらがなで大きく「おなおし」みたいな古びた看板が掲げられた、おばあちゃんがやっているようなお直し屋さんがあったんですが
頼んだらかなり綺麗にやってくれました。
着丈の長いTシャツの着丈を短くするついでにやってもらったんですが、前後の着丈差も付けてくれました。
まあこれがどこのお直し屋さんでもやってくれるとは思えませんが(メニューに無いですし)、どうしてもこれにスリットを入れたい!という場合は相談してみても良いかもしれませんね。
シワの付き方の違い
実はこの2つのカットソーの違いを検証していて、交互に色々見ていく中で気付いたのですが、ユニクロルメールの方はシワがよりやすい・・・。
ちょっと畳んで置いただけで次に見る時シワが出てしまっていたり
カーリーの方はシワがよりにくいなと思いましたね。
ヤラセではないです笑
これが素材からくるものなのか、型紙やスリットなどディテールによって生まれているものなのかは分かりませんがちょっと気になりました。
2つの無地Tシャツの差は?
結論から言うと、アウター等のインナーにしてしまうなら、カーリーのポケTもユニルメのポケTも、大差があるというわけではありません。
インナーにしてしまうなら、ユニルメの方のシルエットの悪さも気になりませんし、ストールをしてしまえば首元の詰まりすら気になりません。見えないですから。
あとは生地感の話だけになり、そうなるとユニルメの方の値段に見合わない生地感の良さも効いてくるかなと。
まあどちらも「分かりやすくお高いものですよ!」という、ある意味いやらしいツヤとかはしていないんですけどね。
(それが良いんですが)
このように着こなしでカバーすることにより、高い安いの差は埋めることが可能だとは思います。
しかし単品で、となるとかなり話は違ってきます。
首元や、スソ、全体のシルエットなど細かな差がトータルでは結構な差になっています。
デートにどっち着ていく?となると確実にカーリーを選ぶでしょう。
しかしどうでもいいと言ってはなんですが、そこらへんにちょっと出掛けるくらいであれば、ユニルメで十分です。
用途によって、使い分ければ良いのです。
毎日のシャツのインナーでしたら、ユニクロ通常ラインのスーピマVネックで十分過ぎます。
見えないから快適性さえあればいいわけです。
我々はベッカムでは無いので、毎日を極上のTシャツを着て過ごすことは出来ませんが、スーピマコットンの肌触りを毎日味わうことは出来るようになってきました。
ちなみに耐久性は高いからあるわけではなく、この2枚もおそらく同じくらいでしょう。
カットソーは消耗品です。
だから高いカットソーなんて買うのは馬鹿らしい、という人も出てくるかもしれないのですが、ユニクロルメールの物を併用するなどして、着る機会を減らし、寿命を長くしていく、というのも賢い選択でしょう。
CURLYのHS PPM POCKET TEE 約7000円
・生地感 ジワッとした微光沢 ほどよい厚みアリ
・ネック 開きすぎず、詰まり過ぎずてもいないクルーネックだがやや詰まったタイプ
・その他ディテール スソがラウンド、前後ライン違い、スリット入りで立体的
1枚で着た時のために袖が普通のTシャツよりも長めになっている
・シルエット 細すぎず、緩すぎずすっきり、着丈もジャストサイズを選べばちょうど良い長さ
・縫製 細部に渡りしっかりしている、ほつれが生じる心配が全く無い
・用途 ジャケットのインナーに◎、またシルエットや首元が良いため1枚で着ても◯、シャツのインナーにはやや厚すぎるか
ユニクロルメールスーピマコットンポケットTシャツ 約2000円
・生地感 ジワッとした微光沢 ほどよい厚みアリ
・ネック やや詰まっている
・その他ディテール 袖がやや長めになっている、首後ろに三角の別布ディテールアリ(好みが分かれそう)
・シルエット ジャストで着てしまうとそれほど良くはない、カバーするためにサイズを上げると着丈がやや長くなる
・縫製 シンプルだが気になることはない、しっかりしている
・用途 ジャケットのインナーに◯、シルエットや首元の問題から1枚で着るには向かない、シャツのインナーにはやや厚すぎるか
ユニルメは首後ろにこのようなディテールがある、これが1枚で着ると気になる?
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白という色の難しさ
白という色は無地Tシャツの一番人気カラーながら、やはり難しいですね。
全てがストレートに出てしまうので誤魔化しが効きません。
すぐにダメになってしまいやすい色でもありますし・・・。
だから本当は、白の代替としてライトグレーなどを選ぶほうが、難易度は低いのです。
これは無地Tシャツに限らず、シャツなどでもそうですね。
ただやはり白シャツが好き!という人が多いのと同様、無地Tも白が好き!という人は多いものです。
ナル男もなんだかんだ白の無地カットソーたくさん持っています・・・。
それでも「白は実は誤魔化しが効かず、難易度が高い」
というのはどこかで覚えていて欲しいことですね。
ユニルメであればカーキのほうが、白より色々誤魔化しが効いて
一言で言うと高そうに見えます。
相対的に。
ユニルメ無地Tの白を1枚で着る勇気は無いですしオススメもしませんが、カーキなら良いんじゃないか?とは思いますね。
その他オススメの無地Tシャツは?
ナル男が無地Tシャツをはじめ、一番Tシャツを買ってきたブランドがLAD MUSICIAN。
累計何十枚と買ったと思います。
「Tシャツで困ったらここ!」とさえ思っているブランドです。
ここは生地を自社開発していて、その中でも最高ランクに位置づけられていた「SUCCESS ROCKER」と名付けられた生地が好きでした。
とても薄手の生地なのですが、自然な光沢と生地感の良さ、肌触りの良さが抜群で
分かりやすく差別化出来る、そういう生地でした。
見るからにしなやかなんです。
高かったですけど、それだけの価値がちゃんとあるなと。
なかなか値段を出したから質として返ってくるとは限らないですから。
薄い薄いとよく批判されていたのですが、その薄さが他には無くて良かったのに・・・。
薄く、高級感ある生地を作るって難しいものなんですが。
現にこれをやや厚手にした同ブランドの生地はそれよりも1ランク下の値段で買えましたからね。
そして現在はPERMANENT ROCKER という生地だけが使用されています。
こちらはSUCCESS ROCKERの後継なのですが、生地はやや厚め。
その代わりお値段はやや安くなっています。
同価格帯では唯一無二だったSUCCESS ROCKERが無くなってしまったのは残念なのですが、今季は新しく「ROUND NECK」というネックのTシャツが登場しました。
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2116708&color=1
LAD MUSICIANはここのところ「かなり詰まり気味のクルーネック」か「結構開いたUネック」の2タイプしかネックの選択肢が無く
クルーネックトレンドの中で「詰まり過ぎず開きすぎず」を求めるナル男には買いづらい展開が続いていたのですが、ここにきてようやく
「詰まり過ぎず、開きすぎてもいない」首元が登場しました。
このくらいが今はベストですね。
分かりやすく生地感が良く、滑らかな無地Tシャツが欲しいのであれば、こちらをオススメします。
高い服と安い服の差はどこにあるのか?
高い服を買うのは、ある意味でとても後ろめたい行為なので「自己満足だよ、差なんて無いよ」などと自嘲的に誤魔化すことは簡単なのですが、やはり分析的に考えることも必要だと思うのです。
今まで何度か言及してきましたが、高い服と安い服の違いの1つは
「難易度」だと思います。
やはり高い服は、着こなしに頼らずに、あれこれ考えること無く、なんとなく着てもサマになってしまうことが多いです。
そういう意味において難易度の低い服を探しやすくなります。
また、やはりある程度価格帯を上げると、選択肢が一気に増えます。
今の自分に足りない物、欲しい物に出会える可能性も上がるわけです。
もちろん安い服だけでオシャレが出来ることは全く否定しませんが、それは難易度が高いことをしているという自覚が必要だし、その点にきちんと言及をするのがフェアだと思います。
もちろん高いから必ず良いものである保証はどこにもなく
特に無地Tシャツというジャンルは違いが出しにくいことから
ある意味その他の服のオマケのように適当に作っているブランドが多いのも事実です。
お金を出せば良い物が必ず買えるというわけではないので、やはりブランド単位、アイテム単位で吟味していくことが大切ですね。
最近はユニクロも苦手だった?ブランドPRがうまくなって
「安かろう悪かろう」ではなく、「大量生産出来るから良い物を安く供給出来るんですよ」と宣伝出来るようになってきました。
中には「知名度のない、大量生産が出来ないブランドが7000円くらいで出している物ってもしかしたらユニクロで2000円で出せるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
そのくらいの価格差では、見るからに生地で圧倒している!ということは確かにできなくなりましたが細かい点でまだまだ差異があり、それが結果として確かな差になっています。
サイズを誤魔化さなくて良かったり、着こなしで工夫しなくて済むならそれは難易度としてはっきりと差が付いていることにならないでしょうか?
見た目で値段通りの2倍、3倍の差が付かなくても、モノとして1.2倍くらいの性能差があれば、ファッションというゲームを攻略する上では有意な差になります。
そこを、知名度がないブランドは今後どう伝えていくか?
今後はモノ作りと並行して重要になってくるかもしれませんね。
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