スタンスミスなどのローテクスニーカーと、エアマックスなどのハイテクスニーカーを両方楽しみたい!ローテクスニーカーとハイテクスニーカーの着こなしにおける気をつけるポイントはパンツ・ボトムスのスソとの距離感にある?
ローテクスニーカーとハイテクスニーカー。
昔からその違いについては色々語られてきましたが、今日は具体的に着こなしにおけるポイントを解説します。
ポイントはただ一点、「パンツ・ボトムスのスソとの距離」です。
ハイテクスニーカーとは?
ハイテクスニーカーとは、「AIR MAX(エアマックス)」のエアソール技術などに代表される、何らかの現代的技術・機能が投入されたスニーカーを指します。
http://item.rakuten.co.jp/lowtex/554970-071-sb/
一般的には、後述するローテクスニーカー(ハイテク技術が投入されていないスニーカ
ーを指す)に比べて「歩きやすい・走りやすい」という志向で作られています。
ハイテクスニーカーと言うと、エアマックスなどでadidasよりもNIKE、というイメージがありましたが、最近はadidasも「BOOST技術」を投入。
http://item.rakuten.co.jp/dolkick/bb3909/
カニエ・ウェストとのコラボである「YEEZY BOOST(イージーブースト)」は
数十万円というプレミアが付くことも珍しくないスーパープレミアムスニーカーと化しており、これに引っ張られる形で最近ではハイテクスニーカー市場でもadidasが好調です。
ローテクスニーカーとは?
ローテクスニーカーとは、何とも失礼な言い方ですが、前述したハイテクスニーカーの分かりやすい対義語として生まれたものなので仕方ありません。
「ローテク」という言い方は使い方によっては蔑称ですが、ことスニーカーにおいては単にハイテクスニーカーとの分かりやすい区別のために用いられているだけで、別に蔑称というわけではないと思います。
要するにハイテクスニーカーのような技術や機能が投入されているわけではない、あくまで靴であるという元来的なスニーカーの延長線上にあるような物を指します。
最も代表的なローテクスニーカーは、コンバースのオールスターでしょう。
http://www.selectsquare.com/shop/urbanresearchdoors/goods/2190582
今年流行のスタンスミスや、スーパースターなどもこのカテゴリー。
http://www.selectsquare.com/shop/greenlabelrelaxing/goods/2835696
ハイテクスニーカーとローテクスニーカーの違い
以前記事に書いたように、同じadidasというブランドのローテクスニーカー同士であってもスタンスミスとスーパースターではコーディネートにおける存在感や役割が若干変わってきます。
ハイテクスニーカーとローテクスニーカーというめちゃくちゃ大きな括りで語るのはそれ自体が「野暮」なのですが、あくまで大雑把な分類である、という前提の下で違いを語っていきたいと思います。
ローテクスニーカーは、歴史が長いため、そのデザインが自然に人々の生活に根付いています。
そのためコーディネートに溶け込みやすい。
逆にハイテクスニーカーは、ローテクスニーカーに比べるとやや奇抜なデザインに映ることも多く、視線をすべて持って行かれてしまうというようなところがあります。
ハイテクスニーカーは、デザインも考えに考えぬかれていたりしますが、如何せん
「スニーカー単体での格好良さ」を基準にしているところが多く、コーディネートに溶けこませるということが難しいのです。
コーディネートに溶け込まない≒パンツ・ボトムスとの繋がりが生まれにくい
もう少し具体的に解説しましょう。
ハイテクスニーカーがコーディネートに溶け込まない理由は、パンツ・ボトムスとの繋がりが生まれにくいことにあります。
ローテクスニーカーは、革靴ほどではないですが、歴史もそれなりに古く、現代的な洋服と一緒に歩んできたため、パンツ・ボトムスとの境界が近くとも、またパンツがスニーカーに覆いかぶさってしまって境界が無くとも自然と馴染みます。
http://item.rakuten.co.jp/shafter/as6sp01
これがハイテクスニーカーだとあまり上手く行きません。
パンツのスソとテイストの違いというか、違和感が生まれてしまったり、綺麗に覆いかぶさらなかったりと、「干渉」してしまうのです。
街なかで観察したり、スナップ等を見ていても足元がどうにも野暮ったい人はこの干渉が起きていることが多いですね。
だから、ハイテクスニーカーを履く時はパンツのスソとの干渉を生じないようにする必要があります。
具体的に言うとパンツのスソとスニーカーが干渉しないように、ロールアップ等すればOKです。
http://item.rakuten.co.jp/lowtex/554970-071-sb/
このようにスニーカーの全貌を見えるようにしてあげるのがハイテクスニーカーのコーディネートのコツです。
これでもまだ干渉しちゃっているので、もう少しロールアップしてもいいくらいですね。
スニーカー情報サイトなどに行くと、海外のスニーカー画像が転載されていると思いますがそこでのコーディネートは大抵ロールアップされたパンツか、ジョガーパンツなどのスソが絞られて、スニーカーと干渉しないようになっているパンツの物ばかりです。
それはそうすることでスニーカーの全貌が見える、すなわちコーディネートにおけるスソとパンツ・ボトムスとの干渉を避けられるのです。
「馴染まないなら、干渉を遮断してしまう」
ということです。
出典 http://wear.jp/session22/6147833/
アンクルカットパンツやロールアップ、ジョガーパンツなどが流行している現在はハイテクスニーカーを履きやすい環境が整ってきたとも言えるでしょう。
ハイテクスニーカーは、「単体でのカッコよさ」を念頭にデザインされていることが多いので、それを最大限に活かすためにも、パンツと干渉させるべきではないのです。
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より着こなしの幅が広いのはやはりローテクスニーカー
対して、ローテクスニーカーはパンツ・ボトムスのスソとの干渉に寛容です。
干渉によって野暮ったくなってしまうこともありますがハイテクスニーカーのそれと比べると影響が少ない。
出典 http://www.selectsquare.com/shop/greenlabelrelaxing/goods/2835696
ロールアップやアンクルカットにしてもギリギリまで、スニーカーに近づけることが出来ます。
ロールアップやアンクルカットには足を短く見せてしまうというところがあるのですが
(少なくとも足が長く見えるということはありません)。
ギリギリまで下ろすことによってその欠点もカバー出来るかと思います。
出典 http://wear.jp/edifice02/6446730/
http://www.selectsquare.com/shop/edifice/goods/2627352
また、最近トレンドのワイドパンツなどはどうしてもスソが広い物が多く(ナル男としてはなるべくテーパードした物を勧めていますが)、これらも例えスニーカーと接していなくても視覚的には干渉が起きやすいため、ローテクスニーカーの方が向いていると思います。
adidas Originals STAN SMITH ヴェイパースティール F16 (S80025 FW16)
そして現在はロールアップ、アンクルカット全盛期といえますが、またどこかのタイミングで靴に覆いかぶさるようなブーツカット、シューカットのボトムスが流行する時が来るだろうと思います。
その時はローテクスニーカーの出番、ということになるでしょう。
ハイテクスニーカーとローテクスニーカーの境界は無くなる?
最近adidasもNIKEもハイテクスニーカーに投入しているある技術があります。
それは、「ニット素材」。
NIKEのそれは「Fkyknit」、adidasのそれは「Prime knit 」と名乗っています。
数ヶ月のタイムラグはあれど、ほぼ同じタイミングで投入されたこの技術。
「ニット」というと洋服では最古と言えるような技術も、スニーカーに搭載されるそれは最先端のものなのです。
(最先端過ぎてadidas対NIKEの特許法廷闘争になっているようです→参考http://poseurs.blog.jp/archives/38840941.html)
前述した現代のスーパープレミアムスニーカー、 イージーブーストにも搭載されているこの技術。
元々は通気性や柔軟性といった「機能」をスニーカーに与えるために開発された技術ではあるのですが、副次的効果として、スニーカーに新しい質感が生まれたように思います。
ハイテクスニーカーといえば、生命力が感じられない、無機的な、冷たい質感を有しているものですが、これらのニット素材はとても有機的な質感をハイテクスニーカーに付与してくれるのです。
元々NIKEの「ウーブン」など編みこみ技術もそういった側面を持っていたように思いますがFLYKNITなどのそれはさらに質感として新しいですね。
http://item.rakuten.co.jp/passover/530986-010/
ナル男は今年この技術が投入された
「NIKE AIR PRESTO FLYKNIT ULTRA」を購入してみました。
NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNIT スニーカー 835570-002 GRY/WHT
これはNIKEの名作エアプレストにFLYKNIT技術が投入された、新世代スニーカー。
近づいて見ると分かるのですが、本当にニットの温かい質感をしています。
従来のハイテク部分、素材とのグラデーションが鮮やか
ニットで出来たアッパーは、ハイテクスニーカーながらローテクスニーカーのような質感をしていて、ローテクスニーカーとハイテクスニーカーの融合の過渡期的な何かを感じさせるものでした。
ただ、ソールを含めて高さが出てしまうので、ボトムスによってはロールアップをしてあげないとハイテクスニーカー特有のスソへの干渉が起きてしまうなど、まだまだハイテクスニーカー寄りだったりするのですが…。
出典 http://www.rakuten.ne.jp/gold/ltd-sports/
逆に、adidasスタンスミスなどローテクスニーカーにもこのニット技術は投入されています。
http://www.rakuten.ne.jp/gold/ltd-sports/
そのうちに、BOOST技術などもスタンスミスなどオールドスニーカーに搭載されるようになって、ローテクスニーカーとハイテクスニーカーの境目は無くなるかもしれませんね。
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