2017年メンズヘアトレンドの攻略!マッシュの定義は変わったのか!?
深化していく2ブロックやネープレス。キーワードは「ナチュラル」「丸み」?
2017年的バランスの取り方とは?メンズヘアトレンドキーワードを徹底解説します!
今日は2017年のメンズヘアトレンドを解説していきたいと思います。
2016年から引き続きですね。
全く新しい傾向が出てきたわけではありませんが、あるキーワードのニュアンスに若干の変化が起こっています。
メンズヘアスタイルを取り巻くキーワードはどう変動していくのか?見ていきましょう!
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「マッシュ」というキーワードが変化?「より重く」「より本来のマッシュルーム」に
「マッシュ」の言葉としてのニュアンスの変化
2017年現在のメンズヘアスタイルを語る上で欠かせないキーワードが「マッシュ」です。
今年も「マッシュ」という言葉なしにメンズヘアスタイルを語ることは出来ないでしょう。
「マッシュ」とはフロント・バック・サイドと、ヘアスタイルのメインパートをほぼ同じ長さに切りそろえた髪型のこと。
「マッシュルームヘアー」の略です。
現在ほとんどのメンズヘアスタイルのベースになっています。
「え?俺マッシュルームヘアーなんかじゃないよ?」という方もいるとは思いますが、「マッシュベース」と言って、長さが「ある程度」「大雑把に」でも均一ならば「マッシュ」と呼んでいるので、かなり大雑把な定義です。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000224001/style/L001857536.html
このようなマッシュルームの形をベースにしてさえいれば、軽さを出してあっても「マッシュ」だし
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000114711/style/L003263108.html
実はこれもベースは「マッシュ」なのです。
こう見れば分かる通り、従来のメンズの「マッシュ」をベースとしたヘアスタイルは、「マッシュルームヘアー」から連想される「重み」や「丸み」が無く、本来のマッシュルームヘアーとはかなり印象の異なるものであったと言えます。
ところが、2017年現在「マッシュ」という言葉はここ数年の「マッシュをベースとしたヘアスタイル」という意味からはかなりニュアンスが変わってきています。
重く、丸い、本来の「マッシュルームヘアー」を意味する言葉にどんどん変わってきているのです。
そしてその流れで、2016年秋から「重さを残した」スタイルがメンズに一気に広まってきました。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000286210/style/L003555652.html
2017年は、この本来の意味に回帰する「マッシュ」をどこまで取り入れるか?
すなわちマッシュルームヘアー本来の「重さ」をどうするべきか?がメンズヘアスタイルの課題となったのです。
「重さ」をどこまで残す?
メンズヘアスタイルの肝(きも)は「適切な毛量調整」にある
メンズヘアスタイルのキモは、どれだけトレンドが変化したとしてもベースとなるカットと、どこまで重さを取るか?残すか?すなわち「適切な毛量調整」にあります。
このバランスが前述のマッシュスタイルの深化でより重要になっています。
それまでメンズのヘアスタイルは「軽さ」一辺倒だったのですが、どんどん「重い」スタイルになってきているのです。
しかし、重さをたっぷりと残した完全な「ザ・マッシュルームヘアー」のようなスタイルは取り入れる難易度が高い。
極端な印象となりがちなので、ミュージシャンやアパレル店員などには一定数いるものの、一般的には取り入れづらいでしょう。
そこでトレンドの「マッシュルームヘアーへの回帰」から「重さ」を取り入れつつ、適切な毛量調整を施してより取り入れやすいヘアスタイルへとチューンしていく…
これが2017年のメンズヘアスタイルの王道となるでしょう。
オススメは「顔周りのみ」重さを残すスタイル
ヘアスタイルの印象を大きく左右するのが「顔周り」。
ここを従来より少し重いバランスにすることで、かなりトレンド要素を取り入れたスタイルになります。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000100003/style/L003376041.html
顔周りは重く、トップ・サイドは動きが出せるように軽さを出す。
これが最も取り入れやすい旬のスタイルです。
また顔周りのみに重さを抑えることで、トレンド感を出しつつ、各人の好みや骨格との相性により様々なバランスを取り入れる事ができます。
そして幅広いヘアスタイルから選ぶことが出来るようになります。
重さを残しつつ、それでも動きが出る適切な毛量調整を施していく…
より美容師のテクニックも求められるのですが、上手くハマれば毎日のセットも本当にラクになる髪型でもあります。
シルエット、バランスの取り方は変わったか?
より「丸み」を帯びしていくメンズヘアスタイル
「マッシュ」のニュアンスが、よりマッシュルームヘアーを指すように回帰しつつあるのは前述したとおりです。
マッシュルームヘアーは、前述したとおり「重さ」も特徴ですが、その名称の由来通りキノコのような「丸み」も特徴。
メンズヘアスタイルは「重さ」を残すと同時に、どんどん「丸み」を帯びているのです。
従来型シルエット「シャープなダイヤモンドシルエット」
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000289907/style/L000992869.html
従来のメンズヘアスタイルは、えり足~耳後ろの毛をハネさせて、トップを立ち上げシャープな「ダイヤモンド・ひし形」を作るバランスでした。
新型シルエット「重さ」「丸み」を強調したシルエット
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000140051/style/L002932837.html
一方、新型のシルエットは重みを残し、全体的に丸みを帯びた形を目指します。
実は両者とも、頭のカタチを理想的とされる「卵型」に近づけて綺麗に見せるための工夫なのです。
もっとも「重い」「丸い」を過度に強調したスタイルは難易度が高め。
野暮ったさと表裏一体だからです。
あまり完璧な卵型を目指すのではなく、従来のシルエットが目指していた「ダイヤモンド」を緩やかに目指すように、マッシュルームを崩して、動きを出していくと良いでしょう。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000289907/style/L003026252.html
従来型の代表、王道的「ウルフ」は復活せず!
かつての「ウルフ」はえり足を長く伸ばし、トップを高く立てることにより、シャープなダイヤモンドシルエットを作っていました。
メンズヘアスタイル 美容室LIPPSヘアーワックスメンズスタイリングムービー
しかし、このようなシャープなダイヤモンドを作るウルフスタイルはどんどん減っていきました。
メンズヘアスタイルがどんどんマッシュルームヘアに引っ張られる形で、重く、シャープさを削られていくなかで、どんどんナチュラルになっていきます。
その結果現在はえり足短め、トップの立ち上げもマイルドにしたスタイルが圧倒的多数となっています。
メンズシーンでウルフという言葉もほとんど聞かれなくなっていますね。
2016年、ウルフ復活か?と思われたのですが、トレンドはえり足を短くする「ショートネープ」「ネープレス」の方向により進んでいきました。
えり足短めのスタイルが流行ったので、「トレンドの揺れ戻し」が起こるかと思われたのですが、逆にさらにえり足短めの傾向へと進んでしまったのです。
そもそも「マッシュウルフ」なんて言葉も成立するように、マッシュとウルフは両立するスタイル。
ウルフの王道的なヘアスタイルは、マッシュ要素を取り込んで「よりマイルド、よりナチュラル」な方向に進むなかで解消されてしまったのかもしれません。
新型シルエット「マッシュルーム」は、2ブロックとネープレスでバランスを取る。
「重さ」や「丸み」といったトレンドをストレートに取り入れることの出来る新型マッシュルームシルエット。
となると、どうしても重さ≒野暮ったいといったイメージになりがち。
そこでそのバランスを取るために「2ブロック」や「ネープレス」というキーワードが出てくるわけです。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000289907/style/L001999460.html
「重さ」を残すほど「2ブロック」や「ネープレス」の必要性が出てくる
重さに対するシャープさをここで出すのです。
2ブロック
サイドを刈り上げることで、膨らみやすいサイドに一気に軽さを出せる2ブロック。
重さを残すマッシュスタイルの天敵は横への膨らみ。
これを防止する意味でも、積極的に取り入れたいディテールです。
2ブロック部分を完全に見せてしまうタイプ、見えないように上の毛を被せる「隠し2ブロック」があります。
見せる2ブロック
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000260521/style/L001723506.html
隠し2ブロック
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000289907/style/L001430180.html
今年オススメは、2ブロック部分を完全に隠すのではなく、絶妙な範囲だけチラ見せすることを意図した新型2ブロック。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000289907/style/L002329497.html
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000321836/style/L003345589.html
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000321836/style/L003197178.html
重さを残すマッシュヘアーは、動きを出していくことを求められますがその動きの中でチラ見せしていくと、良いアクセントになります。
2ブロックチラ見せ、意識していきましょう。
さらにさらに短くなっていくえり足…「ショートネープ」「ネープレス」
2016年が始まる前もお伝えしたとおり、男子のえり足はどんどん短くなっていっているのですが、その流れは2017年も継続中。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000077976/style/L003481065.html
えり足長めのウルフスタイルから、ネープレススタイルへとトレンドが切り替わり始めた当初は「えり足が前から見えないくらいに短く」というくらいだったのですが、
2016年はガッツリと刈り上げて、えり足が全く無い状態にしてしまう人も増えました。
2016年も当初はえり足長めの「ウルフ」が再び流行ると言っていた美容師も多かったんですが、2016年秋ぐらいには「流行らなかったね…笑」と諦めムードになるくらい、このネープレススタイルは浸透。
2ブロックと同じく、重めマッシュにトレンドが寄っているメンズヘアスタイルですから、シャープさを出すためにえり足は刈り上げてしまうというのはとてもバランスの取れた流れなのでしょう。
機能的でもありますしね。
それでもえり足が無いと不安…という方は前から見えないくらい短ければOKです。
マッシュは必ず刈り上げなければならない…と思っている人もいますが「マッシュウルフ」という髪型もあるように、必ずしも刈り上げなければいけないわけではありません。
えり足はあることで顔の形を補正してくれる働きもありますし。
ただ、このトレンド下ではえり足を長く伸ばすメリットはありません…。
かなり古くさく見えてしまうので、えり足アリにしてもできるだけ短く…が良いでしょう。
不安なら耳後ろの毛をハネさせるとバランスが取りやすい
えり足が無くなってしまって、スッキリしすぎてしまい、どうにも不安感がある…という場合は耳後ろの毛を少しだけハネさせましょう。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000289907/style/L003064936.html
本当に緩やかなダイヤモンド・ひし形を作るつもりで。
このほんの少しのことでかなりバランスが取りやすくなりますよ。
重めマッシュにはとにかく動きを!パーマとの相性は抜群、「斜め」も意識して
メンズヘアスタイルが重くなっていく中で、ネープレスや2ブロックといったディテール面でシャープ感を出していくことも大事ですが、それよりも何らかの動きを出したいところです。
一番簡単なのは、パーマをかけてしまうこと。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000286210/style/L002111803.html
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000260521/style/L001457267.html
とにかく重めマッシュスタイルはパーマと相性が良いのです。
これにより、より2ブロックやネープレスとの「メリハリ」が効いてきます。
メンズはとにかくメリハリが大事ですね。
パーマの動きの他に意識したいのが「斜め」の動きです。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000228152/style/L003272084.html?cstt=2
重めマッシュスタイルは、そのまま真っすぐに下ろしてしまうと、動きが出しにくい上に重さが強調されてしまいます。
「斜めに流す」のを全体として意識して、斜めの動きを出していきましょう。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000322373/style/L003623488.html
スタイリングは「ナチュラル」に「丸み」を意識して
上記の斜めの動きを意識しつつ、最後のスタイリングは丸みを意識してナチュラルに仕上げると今っぽいですね。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000321836/style/L003341838.html
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000228152/style/L003365355.html
毛束感を出すにしても、突出感が出ないように、全体として丸みを帯びたシルエットになるように仕上げていきます。
使うヘアワックスはマット系がナチュラルな質感を作りやすいと思います。
「混ぜ」などのテクニックを使って、自分に合ったスタイリング方法を確立していきましょう。
徐々に徐々にではあるけれど、確実に変動しているメンズヘアスタイル。
2017年はどういった変化が起こるのでしょうか?
上手く取り入れつつ、楽しみたいですね。
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