今年は無印良品のニットが熱い!ニットは素材が命…ヤクウールやアルパカなど、旬の素材を使ったラインナップ!日常着を超えて、勝負ニットになれるポテンシャルを持ったニットも…ニット特集特別編
実は今年、無印良品のニットが大豊作なのはご存知でしょうか?
話題の素材、ヤクウールを前面に押し出したラインナップや、アルパカを贅沢に使った限定アイテムまで、選ぶのが大変なほどです…。
今回、厳選に厳選をしてランキング形式で3アイテムをセレクトしました。
3位 メリノウールワッフル編みクルーネックセーター
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738788225
「メリノ」は、羊の品種の1つ。
ユニクロのエクストラファインメリノ(「メリノ」の中でも最上級のもの)でおなじみですよね。
ああいうハイゲージのニットでは、もはや他社はユニクロになかなか太刀打ちできないと思うのですが(デザイン面で改良の余地はありますが、価格面で対抗は無理でしょう)、無印はメリノでワッフル地のニットを作ってきました。
ワッフル地とは、主にサーマルカットソーなどに使われるワッフルに似た凹凸を出して織った生地のこと。
この凹凸がしっかりと情報量をニットに与えてくれるんですね。
生地感も悪くないですね。
(オリーブのみ色差が大きくちょっとまだらな、複雑な色をしているので注意)
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738788225
安いニット・セーターとなると、どうしても良い素材が使えずにのっぺりとして情報量がまるで無い、間延びした質感になってしまいます。
そこで分かりやすく情報量を与えようとケーブルなどにすると、さらに安っぽくなってしまったりするものです。
ワッフルニットならしっかりと情報量を持たせることができますね。
これは無印良品のニット・セーターに多いのですが、どうにも全体的な作りが小さいアイテムが多いので、1、2サイズはサイズを上げたほうが良いです。
別に素材をケチっているわけではないと思うんですけどね(ユニクロのカシミアセーターとかも異様に小さいですよね)。
まあニットは伸びが出るので、そこらへん難しいところなんですが…。
ニットは少しゆるく着たほうがバランスが良いですしね。
リブの締め付けも弱めることが出来ますし。
後で紹介する、ヤクやアルパカといった素材ほど分かりやすい素材感の良さは無いのですが、オーソドックスな形のニットに、ワッフル地の持つ情報量がプラスされて気楽にスタイルに加えられる難易度の低さがありますね。
気楽に着れるニットを1枚追加したい、というならこれです。
特注 2位 まんまの色のアルパカワイドシルエットセーター
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002087296
これはちょっとランキング外というか、番外編として紹介しようかな…と迷ったアイテム。
というのも、取扱店舗がかなり絞れれた特別なアイテムだからです。
それだけに、「特注」ですね。
高級ニット素材、「アルパカ」を100%使って作ったゆったり目のニットです。
ウールで高級素材と言えば、まずはカシミアだと思うのですが、最近注目されているのはアルパカです。
アルパカの毛は細くて柔らかく、毛の内部に空洞があるため空気を溜めやすく温かい。
それでいて、100%で作ってしまうと繊細過ぎるカシミアと違い耐久性もある。
また飼育による環境負荷が小さくて済む、ということで大変注目を集めている素材です。
ナチュラルな雰囲気がたまらない、私も大好きな素材の1つ。
何より劣化が少ないのが魅力で、私はアルパカメインのマフラーを、かれこれ7年くらい使ってますが、今年もほとんど劣化無く使えます。
一概に言えないところですが、カシミアだったらかなり毛羽立ってきてしまうでしょうね。
少しだけ混じった白い毛だったり、しっとりとした質感だったり、
アルパカの魅力がちゃんと楽しめるアイテムです。
アルパカのアイテムを既に持っている、という人は驚くんじゃないかなあ?
あ、この値段で本当にアルパカだ、って笑
通常の無印のニットに比べれば、着丈が長く、確かにかなりゆったりとしているのですが、着てみるとそう極端でもなく、大きい方のサイズを選ばなければ無理なく着れると思います(逆にこれのカーディガンバージョンは、かなり難しいと思います)。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002087319
首元がモックネックまでは行きませんが、かなり詰まってちょっと立つような形となっていて、着丈の長さもあって、アルパカに包まれている感じになりますね。
デザイン面も無印らしからぬ「攻め」を感じます。
そしてこのアルパカ、「まんまの色」、つまり染色を施していないんですね。
アルパカの毛色って全部で22色もあるんです。
その中でも染色に向いた白アルパカの割合が90%になってしまっているんですが、こうやって原色のままナチュラルな雰囲気に仕上げることも出来るんです。
中でもとっても希少なのが「ブラックアルパカ」で、今季ドメスティックブランドのMARKAWAREがこのブラックアルパカを使ったアイテムを展開しています。
MARKAWARE|RIB MOCKNECK SWEATER #NATURAL BLACK
流石にこういったドメスティックブランドのアイテムと比べると、キツイ部分もあるのですが、それでもこの値段でアルパカを存分に楽しむには十分過ぎるクオリティを持っています。
私も無印良品と言うと、デイリーウェア、気取らない日常着のイメージなのですが、このアイテムは無印良品らしからぬ「攻め」を感じますね。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002087296
ちょっとゆったりとした作りでも間延びして感じないのは素材感が良いから。
サイドスリットがあることで、腰に溜まりが出来ません。
なかなかメンズで1万円を切ってくるニットにスリットって無いので、安くニットを買いたい場合妥協しなくてはいけないポイントだったりするのですが、アルパカを贅沢に使った上でこれは嬉しいですね。
何というか、無印良品ユーザーが無印良品に求めている「無印良品っぽさ」からすると、デザイン性が効いているところや無印の価格帯よりも随分値段が高いところが気になるとは思うのですが、
これを1つのファッションアイテムとして見た時に凄いことをやっているな、と率直に思います。
ユニクロルメールとか、MUJI LABO(ムジラボ)でも感じられなかった驚きを感じたアイテムです。
アルパカという素材と、この攻めたデザイン性に対する評価、また取扱店舗がかなり限られているところなどを勘案してこの順位にしました。
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1位 ヤクウール畦編みセーター
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738787914
「ヤク」は、牛の仲間で、標高の高いところで育てられる動物。
その毛を使ったヤクウールは、昨年くらいから使うブランドが増え、今年もよく聞くワードです。
軽く、ふわふわとしたモヘアのような質感で、ウールとは全く違った着心地が味わえる高級ニット素材です。
そんなヤクを50%と贅沢に使ったのがこのアイテム。
薄手ですが、ふわふわとして軽いこのヤクウールの質感を味わうには十分でしょう。
無地タイプもあるのですが、先に紹介したワッフルニットと同様、情報量を与えてくれるこの細かい「畦編み」タイプが断然オススメです。
厚さ自体は薄手な上にアームホールがかなり細めに作られているので、カットソー感覚で着用できると思います。
1枚では当然寒いですが、アウターとカットソーの間に空気の層を作ってくれます。
空気を含みやすく、それでしっかりと温かいのがヤクウールなのです。
もう1つ凄いところは、薄手ながらシワがほとんど付かないというところ。
薄手のニットは、脱いでそこらへんに畳んでおくとシワが付いてしまって、一旦お風呂でスチームに当てたりしないと着れなかったりしますが、ヤクウールの特性である弾力によって、シワに強いんですね。
一応スソにもリブがあるのですが、かなり締め付けが弱いので、あとは丈がどれくらい欲しいか?でサイズを選んで良いと思います。
ただやはりサイズ小さめを選んでしまうと、体のラインを拾いやすく、かなりピタッとした感じになってしまうのでご注意を。
アームホールが細いので、サイズを上げてもいわゆる「萌え袖」にはなりにくいですね。
ヤクウールを100%使った値段の高いアイテムもラインナップされていますが、私のオススメは適度な軽さを持っているこちらですね。
カットソーのように着れるこのニット、かなりデイリーウェアとしてレベルの高い貢献をしてくれそうですし、それを超えて勝負ニットにもなれるポテンシャルを持っていると思います。
ブルゾンの下に着たときの感じだったり、白いカットソーを下からレイヤードしたり…色々可能性を感じるニットですね。
モコモコしたニットが苦手、かといってハイゲージのニットも堅くなり過ぎてちょっと…という人にもおすすめです。
アルパカニットは、ちょっと難しさもあるので、こちらのヤク畦ニットの取り入れやすさを取って1位に選びました。
いやこれカッコイイですよ。
紹介しなかったアイテムも含めて、今季の無印良品はニットが大豊作。
ニットの命である「素材」に、価格ギリギリまでこだわっているアイテムが多いので、ニットが足りない!という人は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
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