夏 モノリリースで一気に良くなってきた「MUJI Labo(ムジラボ)」。今年の夏、半袖は迷ったらコレ買っとけ!?
この春、「無印良品の高級ライン」的立ち位置と「将来の無印良品のスタンダードを生み出す実験場」的立ち位置を併せ持った新ラインとして期待され、リスタートした新生「MUJI Labo(ムジラボ)」。
ムジラボは、多くのブランドが採用する「ある程度まとまった日程で膨大なアイテムをショップに投入する」のではなく、毎月少しづつアイテムを追加し、徐々に顧客のワードローブを完成させる、という試みを行っています。
ただ正直、面白いプロジェクトであることは認めつつも、出だしはガッカリさせられたのは事実で。
値段は中途半端に高く、ポテンシャルの片鱗は感じるものの「ちょっと違うなあ…」というアイテムが多かったのです。
ところが、夏モノがリリースされてからちょっと様相が変わってきました。
明らかに「アタリ」なアイテムが増えてきたのです。
よーやく、よーやくムジラボに多くの人が望んでいたであろう「無印良品通常ラインに高級感をプラスしたモノ」、「無印良品的ベーシックはそのままに、遊び心をプラスしたモノ」といった、理想的な形に収束してきたような気がしますね。
ガッカリして離れてしまった人も戻ってこないと損するかも!?
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夏物でオススメは生地感の良い半袖シャツ、注意すべきは?
前回紹介したデニムラグラン半袖Tシャツは今期の無印良品の中でも、というか夏モノ全般の中でもかなりオススメなアイテムでしたが、紹介後全国完売してしまったサイズもあり、今回追加リリースされた夏モノに期待を寄せていました。
デニムラグラン半袖Tシャツ
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738624691
今回のムジラボでオススメなのは、ズバリ半袖シャツです。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625056?searchno=2
ムジラボの半袖シャツ、なかなかの出来です。
基本的に半袖シャツって難しいんです。
良い長袖シャツの袖を短くすれば、良い半袖シャツになるわけではなく、全てのバランスを「半袖」に再調整しないといけないんですね。
そして…良いメンズ半袖シャツって殆ど無いです。
そもそも半袖シャツを作らないブランドも結構あります。
私の好きな某ブランドなんかは、デザイナーさんが言うには「半袖シャツはどうやっても満足いく出来にならないのでやらない」ということで、作らなかったり…。
学校や会社でも、衣替えシーズンにシャツが長袖から半袖に変わるとなんか急に野暮ったくなりますよね。
今年は開襟シャツ(オープンカラーシャツ)を中心に、半袖でも羽織りやすいバランスで作られた物が多くなってはきているのですが。
良い半袖シャツは、いくつかポイントがあるのですが、その1つは袖の作りにあります。
ttps://www.farfetch.com/jp/shopping/men/08sircus---item-11860196.aspx
ここが学生服や安いワイシャツのように太く、ただただ輪切りにしたような形状をしていると途端に野暮ったくなります。
またここがタイト過ぎて腕にピタピタっとなっていても、二の腕が強調されてなんだか気持ち悪い感じになってしまうんですね(ここらへんはショートパンツの選び方と似ていますね)。
袖の作りとして、長過ぎず短すぎずの丈に、ほんの少し余裕を持たせる。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625087#&gid=1&pid=2
ムジラボの半袖シャツはその点、理想に近い袖をしていますね。
また特筆すべきはその生地感ですね。
「平織り」、いわゆるブロードを使用しているのですが、通常ラインのブロードと違い、しっかりと重さを感じられる中厚の生地感をしています。
薄くてツルッツルなわけでも、バリバリッとした固い質感でもなく、キチンと情報量の載った安っぽさを感じさせない質感。
この生地が全体のシルエットも綺麗に見せてくれます。
無印良品のシャツって、粗野感というか「洗いざらし」みたいな気取らない感じを出したいのは分かるのですが、
生地の質感がそれについていけず、逆に安っぽさが強調されてしまっていたりするんです(だからアイロンプレスすると見違えたりするんですよね)。
でも、このシャツはおそらく無印が理想としてイメージする質感に限りなく近づいていると思うんです。
もちろんアイロンプレスしても質感の良さは失われません。
オススメは、断然ネイビー。
全体的に暗さの勝ったダークネイビーなのですが、この色が一番生地の質感を活かしていると思います。
「Tシャツの上からの羽織り」に適しているとの説明書きがありますが、どちらかと言うとしっかりとボタンを締めてシルエットを綺麗に出すことを優先して欲しいシャツですね。
無印らしからぬシャープ感のあるシャツです。
次にオススメなのがストライプ柄。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625124
ストライプ柄は2パターンあり、細ストライプと太ストライプ。
無難な細ストライプも良いのですが、太ストライプの方もなかなか完成度が高いです。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625148
なかなか正確な柄をお伝えするのが難しいのですが、真っ黒ではなく、若干グレーがかった線でストライプを描いているため、印象として強くなりすぎることはないですね。
少なくともその配色故に「ローソンシャツ」との異名をもらってしまった昨年のユニクロ・ルメールのストライプツイルシャツのような主張は無いです。
細ストライプと太ストライプはかなり印象が異なる
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625148
当初はこの太ストライプの出来が一番良いかなと思ったのですが、実物を見るとネイビーが価格に見合わず良い質感をしているので、ネイビーを上に取りました。
細かい事を言うと、タグ等も含めたきめ細かいブランディングの面でユニクロルメールには負けるとは思うのですが、無印良品の高級ラインとしての体裁は保ったかなと思います。
気をつけるべきはサイズで、このシャツはこれまでのムジラボと違って、従来の無印良品の通常ラインのシャツを踏襲したように「着丈が短く、身幅などはタイト」に作られています。
若干古いと言えば古いシルエットなのですが、半袖シャツをシャープに見せるにはこのバランスも未だにありなのかなと思います。
ムジラボは通常ラインよりも若干大きめの作り、という傾向があったのですが、今回の半袖シャツはしっかりと複数サイズ試した方が良いですよ。
オーソドックスなボックスシルエットなので、インナーにラウンドしたものを持ってきて少し遊んでも面白いですね。
同生地のプルオーバータイプシャツもあるのですが、こちらもプルオーバー故に着づらさはあるものの、着てみるとシルエットがかなりスッキリしており、ポロシャツ代わりに着ても面白いと思います。
出典 ttps://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738625025
若干ですが、前述のシャツのネイビーとは色合いが異なっています。
実は次の記事ではシャツを特集するのですが、やはり半袖シャツにはオススメしたい物が少なく、ムジラボの半袖シャツたちは
「この夏半袖シャツが欲しければコレを買っとけば?」と言いたくなる出来でしたね。
ムジラボは取扱店舗が極端に少ないのが厄介なのですが、お近くに取扱がある場合、是非チェックしてみてください。
無印良品週間が始まってしまったので、お早めに!
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