今季大幅にバリエーションを増やした2016ナノユニバース西川ダウンジャケットは何がどう変わったのか?一番のオススメは何か?ダウンジャケット・ダウンベストは一体どうやって着たら良いの?など発売後の情報をたっぷりお届けしましょう!
※10月21日「カグラのワンサイズアップ」の提案などを追記しました!
※11月6日「西川ダウンステンカラーコート」についての情報を追記しました!
※この記事は2016年版です。
2017年版は下記記事を御覧ください。
ナノ・ユニバース西川ダウン特集2017、ハイコストパフォーマンス・ダウンジャケット「G2」や新型「カグラ」そして「Arctic Jacket」が登場! - ナルシストで何が悪い?ナル男のアイデアブログ
さていきなり寒くなったということで、アウター記事をどんどん書いていきたいのですが、まずは西川ダウンの続報、というか実際にリリースされた製品を見てのレビューを書いていきたいと思います。
本来、ダウンジャケットのような真冬に使用するヘビーアウターではなく、今すぐ使えるややライトなアウターから書いていくべきなのですが、予約開始段階での記事で投げっぱなしになっておりましたので、大変申し訳なく思っておりましたので…まずはこのアイテムから始めたいと思います。
(今スグ着たいアウター情報は次回に、できるだけ早くアップいたします。)
西川ダウンについては、今回はバリエーションが非常に多く、数回にわたり、何店舗か「はしご」してインプットを行っております。
それ故に遅れてしまいました。
それでは行ってみましょう!
継続リリースとなったダウンジャケットG2は何が変わったのか?
ナノユニバース西川ダウンジャケットとは、セレクトショップナノユニバースと、羽毛布団で有名な東京西川のコラボダウンジャケット。
東京西川独自の「フレッシュアップ」という技術を使い、羽毛本来のダウンパワー(羽毛の『膨らみ』のこと、これが高いと同じ重さでも体積が増え、より空気をたくさん含み、保温性がアップする)を引き出したダウンを使用。
デザイン及び販売はナノユニバースが担当するという、開始当初から大きな話題性を持っていたアイテムです。
私も初年度から注目していました。
今季も西川ダウンのフラッグシップモデル「G2」ナイロン版は昨年の物とデザイン上はほとんど変わらずにリリースされています。
何か変わったところはないのか?と言われると発売前は無いのではないか?と思っていたのですが
実際今年の実物を見てみると「生地が変わったな」「昨年の後期バージョンに比べ、生地が柔らかくなったな」ということに気付きます。
これはかなり柔らかくなりました。 昨年の前期バージョンもここまで柔らかかったかというのはちょっともう記憶に無いのですが、少なくとも後期バージョンとはちょっと違う生地ですね。
昨年は人気過ぎて初回リリース分が早期に品薄になり、急遽後期バージョンが作られる
ことになった西川ダウンG2ジャケット。
その予約受け付けの際に言われていたのが「よりハリ感のある素材に生地を変更」ということでした。
私はその後期バージョンを購入したのですが、今年のものと比べると、昨年の後期バージョンはやはり生地にハリを感じますね。
シャカシャカとまではいかないのですが。
クリーニング&保管サービスから戻って来たナル男私物G2、デザインは今季のものとほとんど変わらないが生地感がかなり違う
そのことによる影響なのですが、若干シルエットのシャープさは前回の後期バージョンの方があるかな?という感じ。
逆に着心地や「軽さ」はアップしているように感じました。
細かい違いではありますが、デザイン面がほとんど変化していないので、過去アイテムを持っている者からすると大きな変更点に見えますね。
色味に関しては、店員さんの解説によるとネイビーの色味が「今年はロイヤルブルーが出た分明るさを抑えて若干ブラックよりにしています」とのことだったんですが、正直あんまり違いは感じないですね。
昨年からのナイロン版の継続カラーのブラック&ネイビーは、ミニマルなダウンジャケットとして幅広い人にオススメ出来るアイテムです。
ダウンの性能、使われている生地の質、デザインのバランスなど数年に渡って使用するのにちょうど良いアイテムです。
この先数年間は寒さへの恐怖から開放されるでしょう。
出典 http://blog.nanouniverse.jp/nulnagoya01/
今年が暖冬なのか厳冬なのか、どうなるのか現段階では何ともいえないところですが、やはりヘビーアウターは1着あると安心出来ますね。
その時が来てから急遽購入しようとしても、時期的に良いものはまず売ってませんからね…。
西川ダウンジャケットは以前からの売れ筋アイテムですが、G2は、ディテールまでしっかりこだわりを持って作られているのがオススメしたくなるポイントでもあります。
フード周りのディテールデザインがほぼベストの形。
細かいところですが、フロントのポケットは中がフリース仕様になっていて、手を入れた時に素手でも温かいようになっていて、そんなところまで!と嬉しくなります。
もちろん西川ダウンジャケットがダウンジャケットして至高などと言いたいわけではありません。
質の高いダウンで寒さをしのぎたい、でもデザイン性も欲しい、というワガママな要求にこの値段で応えてくれているという意味で他にはないと思いますし、数年使うのを見越すのであればこのくらいのクオリティが欲しい、というものを満たしていると思い、オススメしています。
実際自分でも買ってますしね。
丈の短さが気になるかもしれないのですが、ダウンジャケットというのは非常にボリュームのあるアイテムなので、丈を伸ばしてしまうと野暮ったく感じるんですよね。
ダウンジャケットのようなボリュームのあるアウターを着る場合、視線をなるべく上へ上へと持っていくことが必要になります。
そうしないと全体のシルエットがずんぐりむっくりとしたものになってしまうので。
そのため視線が上へ上へと行きやすいショート丈にデザインしてあるのと、フードが付いているんですね。
これは西川ダウンにかぎらず、ダウンジャケットや中綿の入ったN-3Bなどのヘビーアウターを選ぶ際に気をつけて欲しいポイントですね。
フードの無いこれらのボリューミーなジャケットというのはかなりシルエットが洗練されていないとそのボリューム故にかなり着こなしづらいのです。
もしフロントをしっかり閉めて着用する際に、丈が詰まって見えてしまうときは、ダブルジップの下の方を少しだけ開けてみてください。
出典 http://www.loungelizard-shizuoka.com/shopdetail/000000002827/preorder-loungelizard/page1/recommend/
これだけで詰まった感じがなくなり、さらにこなれた着こなしになります。
下の方を開けるだけなのでさほど防寒性にも影響ありません。
僕はダブルジップのブルゾンを着るときは必ず使うテクですね。
着丈が気になってサイズを上げてしまうと、ちょっと野暮ったくなってしまうので、ジャストサイズを心がけたいところですね。
ダウンジャケットはただでさえボリュームがあるアイテムなので、ジャストで着るものです。
ダウンジャケットのボトムスは細身が鉄則?
また今年はワイドパンツなどが流行りつつありますが、これとの併用も難しいかな。
本来、ワイドパンツとショート丈のアウターはかなり相性が良いのですが、それはアウターがタイト~ジャストシルエットなモノであることが条件。
テーパードが効いていれば良いのですが、純粋なワイドパンツとボリューミーなダウンジャケットは視点が上下に分散され、ずんぐりむっくりなシルエットに見えやすいので、基本的に合わず、あくまでスタイリッシュに着たいなら細身なボトムスで合わせるのが良いでしょう。
このメリハリは大事です。
出典 wear.jp/honshastaff11/?pageno=6
※これは2013年のナノユニバースの西川ダウンではないダウンジャケット
これで良いのかなあ?自分にとってダウンジャケットのシルエットの正解がわからない…という人は、ナノユニバースの実店舗に行くと西川ダウンジャケットの新モデル「カグラ」(後述)というスリムなモデルや、「タトラス」というブランドのダウンジャケットが置いてあると思うので、そちらも是非着てみて下さい。
出典 http://zozo.jp/shop/nanouniverse/goods/13479416/?rid=1006
タトラスは、西川ダウンジャケットよりも着丈が長く、アームも細い、 ボリューム感を抑えたスタイリッシュなダウンジャケットです。
通常のブルゾンなどの着用感に近くなるように作られています。
(タトラス)TATRAS BOESIO MTA16A4379 NAVY 02
西川G2ダウンジャケットは「ダウンジャケットらしいダウンジャケット」。
ダウンのボリューム感を活かした作り。
布団にくるまれているような感覚なのです。
ちょっとベクトルの異なる2つの高品質ダウンジャケットなので、これらを比べてみるとより簡単に自分がダウンジャケットに求めるものってなんだろうか?って分かると思います。
ちなみにタトラスは価格が最低でも西川ダウンジャケットの倍以上しますのでご注意を。
新カラー&ウール版の出来は?
そして、やはり今年の西川ダウンジャケット最大の特徴は、新カラー&ウール版、さらにはG2に続く新モデル「カグラ」の登場でしょう。
まずはナイロン版G2に新しく登場したロイヤルブルー&ベージュの明るい新色。
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2875815
これで選択の幅がかなり広まりました。
前回の予約段階の記事ではこの新カラーについて懐疑的な見方をしていたのですが、実際実物を見てみると非常に発色が良かく、また悪い意味でG2のディテールが目立つ、ということも無かったので訂正させていただきたいと思います。
特にベージュは、実物は非常にシックな秋らしい色味で気に入りました。
黄色み、茶色みのある色が今年の秋はトレンド化しているのですが、そのトレンドの範疇にある色ですね。
ロイヤルブルーはアクティブ&アウトドアな印象、ただこれを選ぶなら面積の大きいダウンジャケットではなく、後述するダウンベストタイプを選びたいかな…。
(昔散々探したので分かりますが、綺麗な青のダウンベストって結構希少なんですよね)
ロイヤルブルーも含めてこの2色の新カラー、黒&ネイビーに比べると元々の生産量が少ないということもあると思うのですが、かなり在庫が動いていて、実物を見るのがどんどん難しくなると思うので、気になる方は早め早めのチェックを心がけたほうが良いでしょう。
ダウンだからまだ大丈夫だろ…と思っているとまあ無くなるんですよ西川ダウンは…。
そして昨年は一部店舗限定だったG2ダウンジャケットのウール版が今年は正式に登場。
昨年は新潟・川越の一部店舗限定だったウール版
出典 http://blog.nanouniverse.jp/niigata01/archives/7756
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2875831
このウール版西川ダウンジャケット…。
実は今回一番オススメだったりします。
理由は、いくつかあります。
まず消極的な理由からなのですが、今回G2ナイロン版に使われている生地が変わった、柔らかくなったというのは既に述べましたが、これ好き嫌い別れるんじゃないかな?ということ。
柔らかくなったことで、非常に着やすくはなったのですが、ガシッとした生地を好む人もいるでしょうし。
もう1つの理由が、「ウール地ダウンジャケットの欠点を持っていない」ということ。
ウール地のダウンジャケットの欠点は、生地によってはダウンパックから飛び出した羽根だったり、ホコリ、などが吸い付きやすく、見た目が汚く、残念なことになりがちなところです。
下手をすると店頭に並んでいる段階からそのような状況だったりします。
そして、実はもう5年ほど前?に出た初代西川ダウンジャケットがそのようなアイテムだったんですね。
とてもじゃないですが数年使えるモノではなかった…。
その話題性から、めちゃくちゃ売れてましたけどね。
今回ウール版がまた出るということで、慎重にチェックしたかったのが、この点。
あれから年数を重ねて、成熟したシリーズとなってきた西川ダウン。
生地の問題点も解消されているのでしょうか。
今回のウール版の表地は非常に整った、毛羽立ちの少ない綺麗な表面感をしています。
ホコリ等の吸着は店頭段階ではナシ。
偉そうな言い方ではありますが…一通り見て、思わず「合格!」と言いたくなりました。
当初、あまりに整っているので、ある程度化繊を混紡しているのかな?と思ったのですが帰ってネットで見るとウール100%表示でびっくりしました。
もちろん、ナイロン版に比べればお手入れの頻度や難度は上がります。
着用後は、ウールのコートと同じようにブラッシングをしてあげる必要があります。
ちなみにナル男は静電気除去ブラシを使用しております。
KENT 静電除去服ブラシ ミディアムサイズ KNC-3422
また虫食いケアもしなければなりません。
ナイロン版も、軽いブラッシングと、たまに汗等を拭き取るケアをしてあげる必要はあるのですが、ウール版に比べれば圧倒的にケアがラク。
何もせずそこらへんに放り出しておいても、すぐに劣化するなどということはありません。
そこらへんのラクさが「冬のデイリーユースアイテム」として西川ダウンをオススメしたい理由でもあったのですが、そこを考慮しても私は今回はウール版に魅力を感じますね。
あとは、チャコールグレーのバリエーションがあるのも、ウール版の魅力。
ブラック、ネイビー、チャコールグレーは秋冬においてシルエットという『線』を描く力が強い、メンズのアウター&ボトムスに欠かせないカラーです。
ところが、年々チャコールグレーを展開するブランドが減ってきており、今年も
「カラーバリエーションは黒とネイビーのみ」といったアウターが多いのです。
ともするとアウターが黒とネイビーしかない!みたいなことになりかねず、黒とネイビー以外のカラー展開をしているアウターにはそれだけで加点をしたくなるほどです笑
ちなみにZOZOTOWNでは限定でチャコールグレーではなくもっと明るいグレーを展開しているようですね。
ですがこのウール版ダウンも、かなり品薄になっています…。
ネット上ではダウンベストがほぼ完売状態のところも増えてきました。
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2875860
いくら寒くなってきたと言ってもダウンジャケットの出番が来るのは、寒い地域以外ではかなり先のことですが、ダウンベストのシーズンインは間近です。
その分加速的に売れてしまっているようですね。
時期的に、ダウンジャケットならともかくダウンベストの再生産は無いと思われるので(再入荷出来る頃にはダウンベストのシーズンは終わっているため)、手に入れたい方は急いだ方が良いでしょう。
実店舗でも、かなり欠け始めています。
おそらくすべてのカラー・サイズ潤沢に揃っています、という店舗は既に少ないはず。
ZOZOTOWNなどにはまだ余裕がありそうですけどね。
あと、今amazonではメンズファッション15%オフのクーポン・キャンペーンをやっているのですが(特にプライム会員等でなくてもクーポンの入手が可能、またプライム会員なら20%オフ)、残念ながら西川ダウンジャケットは対象では無いようです。
amazon メンズファッション 服・シューズ・バッグなど15%オフクーポンキャンペーン
ナノ・ユニバース(nano・universe) 西川ダウンG2ウールJKT M ブラック nano・universe
スポンサーリンク
西川ダウンの唯一の弱点?を払拭する?マルチプレイヤー、ダウンベストの使い方
西川ダウンジャケットG2タイプの唯一の弱点は「アームの太さ」でしょうか。
ダウンジャケットとしては標準ではあるものの、「ダウンジャケットらしいダウンジャケット」「ダウンの包み込まれるような着心地」を追求しているため、ドメスティックブランドのダウン以外のアウターなどと比べるとアームが少し野暮ったく感じます。
https://i.lumine.jp/item/150160020830009
ダウンベストなら、当然このアーム部分が無いわけですから、アームが太いということもなくなりますし、着丈もベストですから短くて当然ということになってきます。
(ジャケットより少し短くしているようですが)
僕はナイロンのダウンベスト、もう何年使っているかわかりません。
ダウンベストの良いところは、「コーディネートをまとめ上げる力」があること。
実はダウンベストに「使い方」や「着こなし方」というものはあまりなくて。
そう、あまり制限が無いんですよ。
とにかくダウンベストをプラスすればまとまってしまうんです。
例えば無地のニットなどを1枚だけで着ると、どうにも寒々しかったり、コーディネートに「密度」がないので間延びして見えたりしてしまうものなのですが、ダウンベストがあるとまとまるんですね。
https://i.lumine.jp/item/150160020830009
全体的にちょっとラフ・カジュアルにコーディネートしても、ダウンベストが「締めて」くれるので、上手くまとまるんです。
出典 http://blog.nanouniverse.jp/nulnagoya01/
出典 http://wear.jp/room4823/7971850/
綺麗目だけじゃなく、カジュアルコーディネートがしてみたい!という方にもオススメしたいのが「ダウンベストで締める」という方法ですね。
その時に、フードがあるものだと、よりまとまります。
さらに1つの上の着こなしのコツとしては「ローゲージのウールなどの粗野感が強い物にはナイロンのダウンベストで無機質な質感をプラス」するなど、質感の差異を強調するという発想を取り入れると良いでしょう。
コーディネートに深みが増します。
もちろんウールのチェックシャツにウールのダウンベスト、など質感的に一体感を出しても良いのですが、逆の質感を組み合わせることで、強すぎる質感が緩和されたり、またそのことによってそれぞれの良さが引き出されたり、と絶妙なバランスが取れることがあります。
例えばこういった、ローゲージのアランニット・セーターなどは非常に粗野感が強く、
1枚だけで着るとなかなか難しい代物なのですが、かといってインナーにしようにもかなり厚手だったりして、タイトなアウターとはレイヤードが難しかったりします。
出典 http://anythinggoes.jp/?pid=105594011
こうした物には無機質な黒やネイビーのナイロンのダウンベストを重ねてあげると、粗野感の強さが抑えられ、アランセーターの編みの良さや温かみがより引き立ちます。
締りもでますしね。
こうした厚手ローゲージのニットでどう着たら正解なの?という方は一度試して欲しい組み合わせですね。
ダウンベストなら本来制限されてしまう厚手なニットのレイヤードも簡単に出来てしまうのです。
個人的には、今はナイロンベストもダウンジャケットも既に持っているので今回西川ダウンシリーズではウールのダウンベスト、それもチャコールグレーが一番欲しくなりましたね。
新モデル「カグラ」はG2とは異なるアプローチ
西川ダウンで今季増えたのは、生地のバリエーションだけではありません。
フラッグシップモデル「G2」とは完全に異なるアプローチで新規にデザインされたモデル「カグラ」も店頭に登場しています。
こちらは「ダウンジャケットらしからぬダウンジャケット」
カグラは「ダウンジャケットらしいダウンジャケット」であるG2に比べて、ダウン量を調節してよりスリムにしたモデル。
その代わりにキルト仕様にして防寒性を確保しようとしています。
思っていたとおり、G2に比べてかなりスッキリしたシルエットになっています。
その分ダウンジャケットらしさみたいなものは無くなってしまっていますが、やっぱりダウンジャケットのモコモコ感は嫌だ!という人もいますからね。
よりモードなダウンジャケットといえます。
結構こだわりが感じられるディテールをしていて、例えばG2のボタンってツヤありなんですが、カグラのボタンはつや消しにしていて、モード感を徹底していますし。
アームの先端部分は着用後にスナップボタンでさらにギュッと細くすることが出来るようなっていたりとG2とは違う路線であることが見て取れます。
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2910255
こちらもまた、G2の弱点を払拭したモデルですね。
個人的には、西川ダウンの良さが一番感じられるのはやはりG2モデルのふっくらとしたダウン使いだと思うのですが、アームホールだけダウン量を減らすといった、海外ブランドが得意とする手法を今後取り入れても良いのではないかと思いますね。
とりあえず店頭に行くことが出来るのであれば、タトラスと同様G2と着比べて欲しいモデルですね。
ちなみにこちらの生地は今年のG2モデルとは異なる、昨年の後期バージョンのようなハリ感のあるナイロンが使用されています。
追記 タトラスのようなスタイリッシュな着方を西川ダウンでしたい!という方にオススメの、「カグラのワンサイズアップ」
西川G2ダウンジャケットは、「ダウンジャケットらしいダウンジャケット」として、長年のデイリーユースに耐えうるクオリティーを持っています。
しかし、ダウンジャケットらしいダウンジャケット故にアームに野暮ったさを感じるかもしれないことは前述した通りです。
また工夫の結果とは言え、着丈の短さがどうしても気になるという方もいるでしょう。
前述したタトラスのダウンジャケットなどは、キルト&ストレッチによってタイトな作りを実現し、それによってシルエットが綺麗なので着丈はダウンジャケットにしてはやや長めに作られているのです。
(タトラス)TATRAS BOESIO MTA16A4379 NAVY 02
このタトラスのシルエットの良さ、西川ダウンでも実現出来ないかなあ…と新型カグラに期待していたのです。
しかし、前回の記事を書いたあと一つカグラに対し思うところがあり…。
それは…
「うーんディテールは良いんだけど、シルエットはタイト&ショートで少し古臭いんだよなあ…」
ということ。
そこで、「それならばカグラを自分のいつものサイズからワンサイズアップしてみたらどうなるのか?」ということを思いつき後日実際試してみることにしました。
これが大正解!
私はアウターは、タイトなら良いとは言いませんがあえてルーズに着るなどいうトリッキーな着こなしは、長期的な運用を考えるとオススメしていません。
西川G2ダウンジャケットなどはサイズを上げるとまず野暮ったくなってしまうでしょう。
しかしカグラはダウンジャケットとしては非常にタイトに作られているので、ワンサイズアップしても着用感は「ジャスト」なんですね。
さらに着丈もサイズアップにより長くなり、タトラスほどではありませんがちょうど良いと感じる長さに。
このカグラのワンサイズアップ…単なるタイトなスタイリングからグッとシルエットの綺麗な整ったものとなり、かなりオススメです。
僕もカグラを買い足そうと本気で思いましたから。
タトラスは、ちょっとフードがふにゃっと寝ていて、それがちょっと気になるのですが、カグラはフードが立ち上がっているのと、スタンドカラーが非常にスタイリッシュな首元を作ってくれます。
元々首元のディテールに優れている西川ダウンですが、これに関してはカグラが随一ですね。
M65のように着用出来ます。
是非この新モデル「カグラジャケット」のワンサイズアップを試して欲しいなと思います。
このようなタイトな着用感よりも…
こちらのようなジャストシルエットを追求するためにワンサイズ上げてみると良いかも?
出典 http://store.nanouniverse.jp/feature/16aw_tokyo_nishikawa_down/index.html
もう1つ新モデルとして、シングルコートがあります。
こちらは主にスーツの上から着用することを念頭に置かれた、半ビジネス用モデル。
スーツの上から着用することに考慮して薄手にボリュームを抑えています。
やや年齢層の高い、ビジネス向けでは昨年からダウンコートと呼ばれるやや丈の長いロングダウンがトレンドになりつつあるのですが、このモデルも売れまくっているようです(セレクトスクエアでは売上1位)。
ただビジネス用の西川ダウンとしては私は次のモデルが真打ちだと思っています…。
ダウンコートの常識を打ち崩す、西川ダウンステンカラーコート
前述したとおり、真冬にスーツの上から羽織るビジネスコートとしてダウンコートやロングダウンと呼ばれるものが
トレンドになりつつあるのですが、私ナル男はどうしてもあれが格好いいと思えない…。
一步間違うと部活のベンチコートを彷彿とさせてしまいます。
もちろん温かいとは思うのですが、ビジネスにはもう少しシャープさが欲しいところ。
(ナル男はビジネスファッションをやる気はさらさら無いので、そこまで深掘りしませんが。)
「だってこれさーあったかいんだよね~」などとダウンの温かさに甘えたくないんですよね。
しかもダウンなので、めちゃくちゃ高かったりしますしね。
ナノユニバースのビジネスラインから出ているステンカラーコートは何と西川ダウン内蔵。
これも立派なダウンコートなのです。
ナノ・ユニバース(nano・universe) 西川ダウンナイロンステンカラー
ダウンコートとは思えないミニマルな風貌をしています。
というかダウンが内蔵されてるなんて見た目では絶対にわかりません。
「西川ダウンはこういうコートもありますよ」と言われ、店頭で見たとき、
「ん?これが本当に西川ダウンなの?」とちょっと疑ってしまったほど(店員さんごめんなさい)。
「ダウン内蔵だからモコモコしてんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ステンカラーコートの「ハリ感」でそのモコモコ感を感じさせないんです。
しかししっかりとダウンは内蔵、普通のステンカラーコートとは段違いの温かさ。
出典 zozo.jp/shop/nanouniverse/goods/14549350/
私が特に良いと思ったのはコートの「エリ」。
ナノ・ユニバース(nano・universe) 西川ダウンナイロンステンカラー
ステンカラーコートのエリは大袈裟ではなく、やや小さめのミニマルなものが好きなのですが、これは良いですね。
とにかく「西川ダウンを入れたステンカラーコート」というコンセプトに妥協せず、しっかりとデザイン面も詰められているのが良いのです。
ちなみに私はON・OFFでコートを両用するというのはオススメしていません。
このコートはビジネスを念頭に、中にスーツ・ジャケットを入れることを前提としてサイジング等が計算されているので。
よくショップの店員はコートについて「中にジャケットを着てONで着ても良いですしね」などと提案することがありますが、ON・OFF本当に両方に使える絶妙なサイジングのコートっていうのはあまり無いと思っています
大抵は、どちらかに無理が来るんです。
これもジャケットを借りて着用してしっくりくるサイズ感かなと。
生地はナイロン版とウール版があります。
,
ナノ・ユニバース(nano・universe) 西川ダウンウールステンカラー
どちらもミニマルなコートで、今季ビジネスコートとしてオススメしたいですね。
通常の西川ダウンとはラインが違うこともあって、すべての店舗で扱っているわけではないですし、扱っている通販サイトも少ないので、気付いていない人もいると思うのですが、ビジネスコートを探している人は是非チェックしてみてください。
スポンサーリンク