NIKEの名機エアプレストに新テクノロジーFLYKNITを搭載したモデル、「NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNIT」をレビュー。次世代への橋渡し役?「過渡期」を感じられるモデル…。見ている分には楽しいが、履くとまた難しい…?足のカタチが綺麗な人向けか。
今日は今春発売された、「NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNIT」のレビューをしたいと思います。
購入してから1ヶ月以上経ってしまいました…。
発売から全然タイムリーでもなんでもないですし、今更感すらありますね。
こんなアイテムがわんさかあるんですが、まあ誰かにレビューを頼まれているわけでもないし、ゆっくりで良いか…と他の記事を優先していると旬が過ぎてしまいますね。
どんどんレビューをしていきたいと思います!
ナル男のレビューはそのアイテムの良いところももちろんですが、雑誌やファッションサイトが伝えにくいところも素直に伝えていけたら良いなと思っています。
その点ご容赦下さい!
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NIKE AIR PRESTO (ナイキ エアプレスト)とは?
NIKE AIR PRESTO は2000年に発売された「Tシャツのような」という変わった志向のスニーカー。
NIKE AIR PRESTO(ナイキ エア プレスト)16SP-I
エアマックス、エアジョーダン、エアフォースワンなどのナイキ AIRシリーズの中では相対的に知名度は低いかと思いますが、柔らかなアッパーをシャープなプラパーツで支持したような独特のデザインはスニーカー通に一定の評価がされています。
エンダースキーマの名作スニーカーオマージュシリーズにも、エアジョーダンやエアフォースワンと並んでセレクトされています。
Hender Scheme エンダースキーマ "manual industrial products 12" col.natural mip-12
Hender Scheme [エンダースキーマ] / manual industrial products 12
NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNIT(ナイキ エアプレスト ウルトラフライニット)は、そんなエアプレストに、NIKEの誇る新テクノロジー、「FLYKNIT」を投入した新型スニーカーです。
「FLYKNIT」はとても柔軟性があって履き心地の良さを追求するために開発されたものですし、靴というより「洋服」を思わせる素材でもありますから旧来のエアプレストの「Tシャツのような」というコンセプトに合致したのかもしれないですね。
NIKEの新テクノロジー「FLYKNIT(フライニット)」とは?
NIKEの新テクノロジー「FLYKNIT(フライニット)」とは、ポリエステルの糸を使用してニット、すなわち編み込まれたものを使用する新型アッパー素材です。
従来のスニーカーというのはアッパー(要するにソールの上にあり、足を覆う部分)には革(レザー)、合皮、キャンバス、などだったわけですが、これらに替わる画期的なアッパー素材ということで、これからのスニーカーを変えるかもしれないと注目されています。
何故ニットにすると良いか?というと、まず通気性や柔軟性を確保出来ること。
キャンバスなどとは比較にならない柔軟性によって、足にフィットして、動きを受け止めてくれるため、足が当たって痛くなりにくいということで、ランニングシューズなど運動靴に適しているわけです。
スニーカーは基本的に運動靴ですからね。
またニットなどで均一ではなく、編み方を変えることでその柔軟性も部分部分で変えることが出来るようです。
スニーカーのアッパーとしては、かなり画期的なこの技術。
NIKEとほぼ同時期にadidasでも同じようなニット技術がスニーカーに投入されており、adidasのそれは「Primeknit(プライムニット)」と名付けられています。
NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNITの出来は…?
それではNIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNITの出来がどうなのか?見ていきましょう。
購入したのは、「ウルフグレー/ピュアプラチナ/ホワイト/ブラック」というカラー。
外観は非常にスマートでカッコいいです。デザイン自体は完全にハイテクスニーカーのそれですね。
どうしても色味が写真によっては実物より濃い目濃い目に出てしまうんですが、実物は薄いグレーです。
ナル男も購入前、もしかしたらグレーが薄めのグレーと濃い目のグレーと2種類あるのかと思っているくらい画像によって違うのですが、下記の画像が一番実物に近いかなと思いますね。
ねずみ色っぽいグレーではないので綺麗ですよ。
NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNIT スニーカー 835570-002 GRY/WHT
最大のウリのFlyknitアッパーはこんな感じ。
均一ではなく、部分によって編み方が変わっているのが分かるでしょうか?
NIKEのロゴもさりげなく織り込まれている
NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNITは、先ほど述べたようにデザイン自体は完全にハイテクスニーカーのそれなのですが、このようにフライニットによって温かい質感が生まれているので、無機質な質感の物が多いハイテクスニーカーに有機的な質感が生まれつつあるなあと思いますね。
adidasのPrimeknit使用のスニーカーもそうですよね。
従来のハイテクスニーカーとの最大の違いがそこで、だからこそ人気なのではないかと思っています。
プラパーツやソールは、従来のエアプレストのデザインを踏襲して「プレスト」のアイコンを維持
エアプレストと細部は違うものの、エアプレスト ウルトラフライニットはプレストのアイコンともいうべきパーツは継承しており、「エアプレストっぽさは」堅持しています。
エアプレスト
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS NIKE(ナイキ) AIR PRESTO
エアプレスト ウルトラフライニット
拘束具を思わせる、シューホールになるプラパーツや、メカニカルなソール配置、絶妙なゴロマークなどは健在、もしくはアップデートされて継承されています。
最大の違いは、アッパーのフライニットもそうですが、足を入れる履き口がソックタイプなこと。
このソックス、靴下、足袋のような履き口に足を通すタイプ、現在ジワジワとスニーカー市場に広がってきているカタチです。
これによって、ミッドカットのような独特のシルエットになっています。
ただこれが慣れないとどうにも履きにくい苦笑。
すっと履けるのがスニーカーの良さだと思うんですが、それはないですね。
履いた後安定感はありますが。
ヒールの形成と、うすーくぼかしてプリントされて、浮かび上がるようになっている「NIKE」ロゴが洒落てます。
ここまで見てきたとおり、NIKE AIR PRESTO ULTRA FLYKNITは、スニーカーとして非常に美しい外観を有している、のですが…。
履いてみると…?
実際履いてみると、確かにフィット感は抜群なのですが、それ故に足のカタチが結構ハッキリと出てしまいます。
というかアッパーが膨張してしまう?というか、大分丸みを帯びてしまういうか。
なかなかスニーカー単体として見た時のシャープな、素晴らしいカタチのまま履けないんですよね。
そこがこのスニーカーの一番ネックと言える部分。
ナル男が足大きいからだと思い込んでいたのですが、着画などを見てみても結構皆そうなっているので、もはや「そういうもの」なのかもな?とも思い始めたほどです。
そのためか、白などの膨張色よりも、黒などの方がかっこよく見える着画が多い気がしますね。
黒にしとくべきだったか…。
ただやっぱりそれでも甲高の人や足が大きい人はキツいと思います。
ニットとはいえゴムのように伸びるわけではなく、それなりにきつさもあるので、小さい物を無理やり履けるというものでもありません。
あとはサイズを上げてしまうとソール、ヒールともに分厚すぎるので、かなりゴツい印象になります。
着こなしに苦労するでしょうね。
このスニーカーの外観通りに履ける、足の小さな人、足のカタチが綺麗な人には是非試していただきたいとは思うのですが、スタンスミスのような万人に勧められるアイテムでは無いですね。
正直かなり人を選ぶスニーカーだと思っています。
試着必須ですね。
その難しさもあってセールに掛かっているところもチラホラ見かけますが、セールで返品出来ないところも多いので、そこは注意です。
(だから通販なら、セールでも返品出来るamazonでまずは良いと思います。)
ちなみに参考までにナル男はスタンスミスが27.5~28cmを着用ですが、こちらは完全に28cmですね。27.5では小さ過ぎると感じます。
履き心地は?
履き心地自体は、流石ハイテクスニーカーだけあって良いですね。
とにかく軽く感じますし、ソールが分厚い分、クッション性が半端ないです。
めっちゃ高くジャンプできそうな感じです。
良い意味で何かに乗っているような感じというか、そういう反発力を感じますね。
フライニットもキツさを感じる部分が無いわけではないですが、基本的には柔らかくて気持ちいいです。
先ほど述べたようにサイズ感は小さめで、分厚い靴下はとても履けないのでなるべく薄い靴下を履きましょう。
というかこれ、裸足で履いちゃダメなのかな?とも思うくらいなんですよね。
フライニットは通気性も良さそうなので。
裸足で履ける、という記述も探すとあるにはあるんですが。
でもインソールの問題がなあ、どうなんだろう。
ちょっと今度NIKEの人に聞いてみよう笑
ちなみにインソールは、これまでのエアプレストシリーズと同様簡単に外せます(ただし再び入れるのはミッドカットのためちょっと大変なので、用がないのにわざわざ取らないほうが良いですよ)。
このインソールをパイル地とかにすれば全然裸足で履けちゃうんじゃないかな?と思うんですけどね。
まだまだ色々な意味で過渡期にいるのであろうFlyknit技術ですが、可能性を秘めているのは間違いないですし、この新しい質感は間違いなく素晴らしい。
いわゆるハイテクスニーカーの質感を変えるものだと思うので、これからも注視していきたいですね。
白は真っ白なので、注意が必要
ちなみになんですが、NIKEの公式HPなどの画像では、AIR PRESTO ULTRA FLYKNITに薄めのグレー、ライトグレーと、ちょっと濃い目のグレーの2種類があるように錯覚する画像があるのですが、薄いライトグレーに見えるほうは「ホワイト」のこともあります。
NIKE スニーカー AIR PRESTO ULTRA FLYKNIT 835570-100(ホワイト/ホワイト/ホワイト/トータルクリムゾン/ウルフグレー)
白の方は完全に「ピュアホワイト」で、パーツの一部がライトグレーなだけで基本的には「真っ白」です。
ちょっとグレーがかった白とかではないので、注意して下さい。
僕も実際見るまではわからなかった部分なので念のため。
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