NIKE屈指のユーティリティプレイヤー!?美しいフォルムと、編み込みアッパーが格別なNIKEの名作。待望の復刻を果たしたAIR WOVEN(エアウーブン)をレビュー。
2000年に登場し、NIKEの「AIR」テクノロジーを搭載しつつ、「編み込み」をアッパーに取り入れたどこかローテクな雰囲気も持つ人気モデル「NIKE AIR WOVEN(ナイキ エアウーブン)」。
このモデルが2017年に待望の再復活。
当時を知る者としては、買わずにいられないわけですが、アップデートされた部分のレビューや今だからこそ気付かされるエアウーブンの魅力についても語っていきたいと思います。
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AIR WOVEN最大の魅力は、どんなコーディネートにも合う親和性
AIR WOVEN 2017年モデルを詳しく見ていきましょう。
AIR WOVENの魅力は、紐で編み上げたようなアッパーとスマートなフォルムの絶妙なバランスです。
発売当時は、編み込みアッパーのデザインがとても衝撃的で、なおかつ新しいデザインなのにやけに洗練されている…と羨望の眼差しで見てたことを思い出します。
その美しいフォルムがNIKEのスニーカーでも屈指のユーティリティ性を生む
特筆すべきは、AIRソールを採用して、比較的厚みのある「ハイテクスニーカー」寄りのソールとなっているものの、これに乗っているアッパーはギリギリまで薄く仕上げて
高さを出さないようにしている点です。
横から見ると、サイドはギリギリの高さに設定されているのが分かる、ミッドソールは劣化しやすいポリウレタン素材を廃止し「ファイロン」へ置き換えられている
従来のスリッポンなどのスニーカーよりも、さらに繊細なフォルムを志向した物であることが分かります。
ハイテクスニーカーはどうしてもコーディネートに気を使う側面があり、その原因の1つにソールの厚みがあったりします。
単体で見ると、非常にカッコいいスニーカーも、いざボトムスと合わせてみるとどうにもお互いに干渉し合ったりしてしまう…
出典 ttp://voi.0101.co.jp/voi/wsg/wrt-5_mcd-TO405_cpg-124_pno-41_ino-01.html
ソールの厚み+アッパーによって高さが出てしまうことによって、スニーカーの存在感が大きくなりすぎてしまい、結果としてボトムスと干渉してしまうのです。
こうしたスニーカーは、合わせるボトムスをロールアップしてスニーカーとスソとの距離を取ったり、アンクルカットやリブ付きパンツなどを合わせるなどして、スニーカーとスソが干渉しにくい組み合わせにしてあげる必要があります。
出典 ttp://wear.jp/momoretasu/7597962/
AIR WOVENはアッパーの高さをギリギリまで抑えることで、全体としてはどんなボトムスとも干渉しにくいスニーカーとなっているのです。
これは結構大きいです。
まず、現在はメンズのボトムスの選択肢が多様化していて、スラックスをカジュアルな場面で履く機会も多くなっています。
私もプライベートでスラックスを履くことが多いのですが、スラックスにすんなり合うスニーカー、というのはほとんど無いのです。
もちろんアンバランスな組み合わせの妙を楽しむという意味ではアリなのですが、自然にスマートに合わせるとなると、数が限られます。
私はこのブログではスタンスミスを主に推していますが、それはスタンスミスがスラックスにも良く馴染む、合わせやすいスニーカーであることも大きいですね。
AIR WOVENもまた、スラックスにスマートに合わせることが出来るスニーカー。
細身で薄いフォルムなので、ワイドパンツなどとも相性が良いですね。
革靴と置き換えることの出来る数少ないスニーカーです。
そして、現在アンクルカットなどスソ丈の短いボトムスが全盛ですが、おそらく今後ボトムスの丈はどんどん長くなってくると思われます。
この春夏もそうでしたし、「秋冬からうちのあのパンツの丈を◯cm長くします」なんてチラホラ聞きます。
ユニクロがCMで「くるぶし出していきましょう」なんてバンバンCM打っているように、アンクルカットなどの丈をどんどん短くしていく傾向もピークを過ぎた感があります。
ロールアップなどをしなくても合わせられるスニーカーの需要は今後益々増えるかもしれません。
AIR WOVENは、ハイテクスニーカーとローテクスニーカーの融合の理想的なモデルと言えるかもしれない
AIR WOVENのサイズ感は?保管にはちょっとした注意も
AIR WOVENで難しいのがサイズ選び。
靴紐がなく、調整が効かないのでシビアなサイズ選びが要求されます。
ただ、かつては本当に痛いくらいのバリバリの素材感だったのですが、現在のAIR WOVENは比較的柔らかいアッパー素材が使われているため、フィット感を優先してややキツめに履いてもあまり痛くはありません。
フィット感を優先して、サイズ選びをしましょう。
一概に言えませんが、普通のスニーカーよりもサイズを落としたほうが上手くいくみたいですね。
1cm刻みしかサイズ展開が無いのも注意が必要です。
またAIR WOVENはオリジナル販売当初から、「壊れやすい」と言われてきました。
アッパーが編み込みで、オリジナルはやや固い素材を使っていたことから、編みこまれた部分が壊れやすかったのです。
2017年版は柔らかい素材を使っていたり、以前より壊れにくくはなっているとは思うのですが、保管の際は型崩れ防止のために最初に入っているようなクッション材(紙を丸めた物)を入れておくのが無難でしょう。
AIR WOVEN 2017、どのカラーを選ぶ?
AIR WOVEN 2017年モデルは、基本的に黒、白、パープルというカラーラインナップ。
AIR WOVEN ブラック(×ホワイト) 312422-002
AIR WOVEN ホワイト(×ブラック) 312422-100
AIR WOVEN パープル(×ホワイト) 312422-500
この他にエアウーブンプレミアムや、一部店舗限定カラーがあります。
エアウーブンプレミアム
一部店舗限定カラー
NIKE AIR WOVEN(ナイキ エア ウーブン)VELVET BROWN/TEAM GOLD-SAIL-ALE BROWN
プレミアムや限定カラーも魅力的ですが、まずは何と言っても待望の復刻を果たしたモノトーンカラー2色でしょう。
2012年などに一部のブランドとのコラボ、限定で復刻されるなどはありましたが、本当に待望されていたカラー。
じゃあさらにこの2色のうちどちらかなら?と言うと、無難に黒も良いのですが、私は白、面白いと思います。
アッパーのベロにあたる部分とヒールには柔らかいスエード調のレザーが使われているのですが、ここに淡いベージュが使われていて、配色的に奥行きがあります。
白はどんなアイテムもそうですが、情報量が乏しくなりがちなために気をつけなくてはいけないカラー。
編み込みはのっぺりしがちなアッパーの「面」に情報量を付与してくれますね。
プレミアムや限定カラーも今後取り上げるかもしれませんが、まずはモノトーンカラーの2色、オススメです。
ショートパンツにも合わせやすい、夏からガンガン履けるユーティリティプレイヤーです。
6~7月は、夏モノのリリースもひとまず落ち着き、「靴」を買うのに適した季節。
そのあたりも考慮して今後革靴・スニーカーの記事を出していく予定です。
お楽しみに。
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