OCEAN TOKYOのメンズヘアBOOKは、オーシャントーキョーのファンブック?行く前に読むと「OCEANの世界観」が分かるかも。かなり分かりやすいヘアスタイリング講座で、スタイリングの復習にもなる。
先日お伝えした、今最も勢いのあるメンズヘアサロンOCEAN TOKYOグループ。
そのOCEAN TOKYOが「スタイリング本を出すらしい」とはお伝えしていたのですが、発売されたので勉強のため買ってみました。
ヘアカットはプロにお任せするしかありませんが、スタイリングは我々男子に課せられた課題ですからね。
いつも言ってますがスタイリングだけは基本的に我々メンズが自分自身で行わねばならないわけです。
37ページ、241枚の写真で、基本のヘアスタイリング方法を学ぶ
この本のページ数はおよそ100ページで、その37Pがスタイリング解説に当てられています。
最近は「ヘアスタイリングは動画で学ぶ」というのが当たり前になってしまいましたが、昔はそんな動画なかったので、ヘアスタイル雑誌とかCHOKiCHOKiとかに載っているスタイリング法を見ながら、誌面で勉強したわけです。
そう考えると、「昔ながらのやり方」なわけですが、やはりこの方法はこの方法で分かりやすいと感じる部分もあり、「動画があるんだから動画だけで良いじゃん」とも言えないと思います。
物事の習得方法には色々なチャネルがあったほう良いと思いますし。
動画ではダメでも、誌面で写真と文字を交えて、順々に説明される方法なら分かるという人もいると思いますし。
数年前今回この本のスタイリングを監修しているOCEANTOKYO原宿代表の三科光平氏のアイロンスタイリング方法が載った雑誌があったのですが
他とは比にならないくらい理論的で分かりやすかった記憶があります。
メンズ「王道」のヘアスタイリングが、ショート~ミディアムまで載っているので、これがこの本のメインでしょう。
思ったよりスタイリングが解説されている髪型の種類が少なかったのですが、まあ実はメンズのヘアセットの基本って全部同じと言っても過言ではないので。
ナル男は多数のスタイリスト・アシスタントさんの様々なスタイリングを見てきましたが、本当にセットというものは基本的に全て一緒なのです。
髪の毛を1束1束(時々まとめて)、アイロンで挟んでカールを付け、曲げる。
これを繰り返して髪全体に束感を出す。
ヘアワックスを付ける、スプレーする。
違いがあるとすれば、その巧拙、上手い下手だけ。
だから、どんな方法でも良いので、早めにドライ→ヘアアイロン→ワックス→(必要に寄って)スプレー、というスタイリングの王道を極めてしまったほうが良いです。
ちなみに本書で使用されているスタイリングアイテムはクレジットが無いのですが
以下の物が使われています。
ドライヤーは「ノビー」
ヘアアイロンは「ワンダム」
ワックスは「デューサー」の4番~6番。
スタイリングの基礎となる「カット」が一番大事なのは変らない
結局スタイリングをどんなに頑張っても 土台となるカットがダメだともうどうにもなりません。
良いカットってなんなんだ?と常々考えるのですが、やはりメンズは「重さ」を適切に取った量感調整のなされた扱いやすい髪にしてもらうことでしょう。
最近ナル男はヘアカットで失敗してしまったのですが
具体的に言うと全然「重さ」を取ってもらえなかったんです。
メンズカットが上手い美容師の方は、やはり量感調整が絶妙に上手いです。
ヘアスタイリング前の何もしていない、ドライしただけのベースの段階で、もう違うんです。
ここで重さが残っていると、どれだけアイロンを頑張っても、ワックスを頑張っても、スタリングは上手く行きません。
具体的に言うと、アイロンでカールを付けて、毛束を出すためには中間~毛先に向かって毛量が少なくなるように切られねばならないのですが、ここで「ブラント」と言っていわば「ブツ切り」な部分が残ってしまっていると、曲がることもないし、束になることもありません。
「すきバサミで『すき』まくれば良いんじゃないの?」と思うかもしれないんですが、違うんですね~。
計算された量感調整はすきバサミですかれまくった髪とは全く異なるものなのです。
ココらへんは本当に、上手い美容師にカットしてもらって実際体感するしかないのですが…。
この1冊はOCEAN TOKYOのファンブック
本書の話題に戻ると、本書はOCEAN TOKYO的世界観でまとめられた、OCEAN TOKYOファンブックというようなものなので、それは覚悟しておいたほうがいいですね。
OCEAN TOKYOという美容室に興味が無いとシンドいと思います。
興味が無いとすると先ほど言ったスタイリングページと、あとは眉カット等のページを除いて、あまり知りたくもない情報ばかりでしょうし。
最初から最後まで「メンズヘアスタイリングの教科書」的な構成をしているわけではないです。
50%くらいは、「OCEAN TOKYOのカルチャーを伝える」という内容になっています。
所属スタイリストの考えだったり、私物だったり、コーディネートだったり。
逆に言うとOCEANカラーは存分に出ている一冊になっています。
OCEAN TOKYOという美容室グループは、髪型だけでなく、人生をプロデュースしたいというコンセプトのようですし、そのテイストが随所に出ています。
「とにかくOCEAN TOKYOを知ってもらいたい!」という本です。
1つの美容室グループがここまでその雰囲気を存分に出した本を出せるというのは凄いことですし、やはり今一番勢いのあるメンズヘアサロンだというのをひしひしと感じます。
ナル男が当初思っていたような「スタイリングの教科書」で終わっている本ではないので、良くも悪くも。
※オーシャントーキョーオリジナルヘアワックスが発売されたのでレビューしました、こちらも是非ご覧下さい!
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