メンズファッションブランドやショップから最近よく顧客SALE、プレSALEのはがきが届きます。
そうですセールの季節です。
そして一番多い顧客SALE、プレSALE開始日が明日、12月19日。
というわけで今日は直前に迫った顧客SALE、プレSALEについて考えてみましょう。
プレSALEとは?顧客SALEとは?
SALEといえば、元旦の初売りですが、そこで売れないとどうにも売れ残り感が出て
しまい在庫になるリスクが上がります。
また、今はボーナス支給後なので、財布に余裕のある上にクリスマスなど年末のイベントも控えており、高揚感がある今のうちに売ってしまいたい。
そこで妥協案として、年内の12月から10%から30%など控えめな値下げで行うのがプレSALEです。
プレSALEのうち、限られた客のみが割引を受けられるのが顧客SALEです。
メンバーズSALE、ファミリーSALE、VIPセールなど、客の自尊心を煽るような色々な名前がありますが、基本的に一定の要件を満たしていることが割引を受けられる条件になります。
SALEへの招待状(要はハガキ)を持っていくなどです。
このハガキが貰える要件も、ブランドやショップごとに異なりますが、基本的には何かの機会に名前・住所を書いたら、送ってもらえると思って良いでしょう。
ナル男も久しく購入していないショップからハガキが送られてくることがよくあります。
その年購入が条件、いくら以上使っている、などのブランドもあるとは思いますが、コレクションショーへの招待などと違って、SALEへの招待はゆるゆるだと思います。
また、web shopを持っているショップでは、会員登録さえすれば、一度も買い物をしたことがなくても即割引が受けられたりします。
この場合既存会員にはSALE開始についてのメールが送られてくるなどしますから、いつのまにかSALEが行われていたことを見過ごしてしまう、などを防止出来ます。
一概には言えないのですが、大手セレクトショップなどは要件を設けずにおおっぴらにプレSALEを開始しているところが多いです。
一方で、ドメスティックブランドなどは、ある程度シークレット性を持ちながら限定的にSALEをやっていることが多いです。
ブランド直営店のやるプレSALEは期待しない方がいい
実は既に先週あたりからSALEが開始されているブランドもありまして、ナル男もハガキをもらい、期待せずに行ってきました。(このブログでも何度も登場してるブランドです。)
なぜ期待しなかったかというと、そこはデニムなどの定番品はSALE対象外なことが多く、さらに同じアイテムでも黒など人気定番色はSALE対象外だったりと、どうにも
「使えないSALE」なことが多くて…。
ちなみにそのブランドがどのようにSALEを行っているかというと、陳列方法を工夫して「ここからここまではSALE対象」と区画を決めて陳列するのです。
そしてハガキを持って行くと「ここからここまでがSALE対象です」とこっそり教えてくれるという仕組み。
教えられて「やっぱりこんなもんか…」とがっかりしてしまう内容でしたね、はい。
結局何も買わずに終わりました。まあ用事のついでだったのでいいのですが、わざわざSALEだけのために行ったらがっかりでしょうね。
これもブランド直営店であるということを考えると、やむを得ないことです。
なぜなら、ブランドとしてはそのブランドの商品の価値を維持しなければいけないのにSALEはそれを下げるものだからです。
そのブランドは卸しもやっていますが、基本的には直営店中心に展開しているブランド。
直営店がわざわざブランド価値を下げに行くこともないわけです。
じゃあどうやって価値を下げずに在庫を処理しているのか?というと、こういうSALE時に過去シーズン物も一緒にSALEに出すのです。
そうすると流石に過去のシーズンの物ですから割引に妥当性が生まれて、ブランド価値を傷つけずに済むわけです。
これは経営側から考えると一定の合理性があるでしょう。
「そのシーズンに出たものがすぐさまSALEにかかりまくる」というのはブランド価値を崩壊させますからね。
客側から見ると、出向いても徒労に終わることが多いため、いいことでは無いのかもしれませんが。
あまりこの手の直営店のSALEに期待しすぎないことですね。
また、直営店でないお店でも小物類はあまり季節を問わず一年中売れること、普遍性があるので、シーズンに左右されず過去シーズンのものも売れたりするので、SALE対象外なことが多いです。
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地方セレクトショップのプレSALEが穴場
地方セレクトショップのプレSALEは穴場なことが多いです。
直営店は絶対にSALEをしない早めの時期や、直営店や他の人気ショップではとっくに売り切れている人気商品が2割引で買える、なんてことも多いのです。
もちろん地方にわざわざSALEのために出向くことは出来ませんが、大抵地方のセレクトショップはウェブショップを持っており、そちらでSALEを行っているのです。
もちろん、通信販売になるため、SALE品は返品不可が基本です。(というかSALE品でなくとも地方の小規模ショップは返品不可なことが多い)
返品不可と聞いて、ネガティブなイメージばかり持たれるかもしれませんが、ナル男はそうでもないのです。
なぜなら返品不可ということは少なくとも一度人の手にわたって返品されたようなものではないということ。
前に述べたのですが、一度人手に渡ったものは何されてるかわかりませんからね…。
また地方のショップでは、都内のショップに比べると店での試着等がされた回数も比較的少ないと考えることが出来るのではないでしょうか。
まあこれらは「気持ちの問題」に過ぎないのですが…。
SALEが行われているか否かを知る方法
SALEがある程度シークレットに行われている場合、SALE自体やっているのか、また特定のアイテムがSALE対象なのか、外からはわからないこともあります。
「SALE」やってますか?と聞いてみるのが一番なのでしょうが、それはなかなか勇気が要るのではないでしょうか?
知る方法の一つは、この時期にウェブショップの在庫が大幅に減っているような店は、おそらく何らかのSALEをやっていると思いますし、在庫が大幅に減っているようなアイテムはSALE対象でしょう。
もちろんボーナス後でクリスマスを間近に控えた今の時期に洋服を買う人が多くてもうなずけるのですが、それでも比較的高額なドメスティックブランドの商品がそう動くとは考えられません。
だってもうすぐSALEなわけですから。SALEでもないのに買うのはなかなか勇気の要ることです。
まあ在庫が減ったのが分かるくらいマメにチェックしているなら、そもそもSALEの案内が来ていると思うのであまり意味のない方法ではあるのですが。
SALEはメンタルの戦い
自分が定価で買った商品が後に値段が下がったら嫌な気持ちになる人は多いのではないでしょうか?
なんだか自分の買った商品の価値が下がったような気がしたり、損をしたような気持ちになりますよね。
それどころかSALEで狙っていたのに買えなかった、とか、SALEで20%引きで買ったら他のショップでは30%引きしていて、損をした気持ちになったり。
セールは悲喜交交ですね。
セールというと、ナル男が子供の頃は「バーゲン」などと呼ばれており、おばちゃんがワゴンに山積みにされた洋服を奪い合う様がアニメなどで流れていたので
「うわーバーゲンってこんな修羅場なのか…関わりたくない」と子供心に思っていたのですが、洋服を買うようになってデパートなどに行ってみるとそんな光景はどこにもなく、それでいてみんなどこか虎視眈々とセールを待ち構えているという「静かな駆け引き」のようなものに感じるようになりましたね。
セールは店側対客側、また客対客の駆け引きです。
そんなにSALEで欲しいのならば、せめてウェブショップをマメにチェックするなどはするべきでしょうね。
また、気持ちの問題としても、それなりの準備はすべきですが、「期待し過ぎない」ということが大事でしょうね。
確実に安く手に入るセールなど無いと考えるべきです。
安く手に入れるチャンスでもあると同時に、それ故駆け引きに負け手に入らないリスクも背負うべきです。
そして買えなかったら「どうせ試着とかされまくって価値が目減りしている商品だったんだ、別に価値相当で買うチャンスを逃しただけで俺は損をしていない!」と前向きに考えましょう。
セールはメンタルの問題なのです。
ナル男は「セールになったら買おうかな」「セールで買えたらラッキーだなあ」くらいの気持ちに留め、あまりセールにのめり込まないようにしています。
本当に欲しいものはセール前に買っているはずですし。
とはいえ、今くらいの時期になると、欲しいものがあっても「どうせセールにかかるからなあ」と気持ちにブレーキが掛かることがあるのは否めないのですが。
ここらへんがセールの弊害ですよね。
再来年からはセール価格=定価!?
再来年からは、土壇場の待った!がかからない限り消費税率10%です。
おそらくそこで一悶着あると思いますが(それを睨んでのポイント還元祭りなどを消費税率が切り替わるタイミングでやるはずです。5%→8%の時はありました。)
嗜好品である洋服・ファッション類が、軽減税率の対象となるはずもなく、洋服が売れない時代に突入するでしょう。
今年から既に、セレクトショップなどではアウターが売れずに余っていますし、ドメスティックブランドの人気定番品がSALE対象になったりとその徴候がかいま見えます。
また11月下旬に、SALEが開始されるなど、SALE時期の早期化にも拍車がかかっています。
さらに、某新興セレクトショップなどは、客に対してLINEの交換を持ちかけ
「アナタだけに特別に!」「SALEの情報をお伝えします!」などと煽っているのです。
正直この流れはやり過ぎじゃないのか?とも思うのですが、どうなんでしょう。
誰もが損をしたくなくて必死です。
長期的に見るとSALE合戦に突入していくのは、ブランドやショップの価値を下げる行動のような気もするのですが…。
そのうちセール価格が実質定価になるんじゃないですかね。
これは予想ですけど、来年は11月早々に秋冬SALE開始なんてショップ出ますよ。
それってもうほとんどそういう事態だと思うんですけどね。
そうなってくると定価で買うのが馬鹿らしくなってさらに定価で買わなくなり、セールに、というスパイラルに突入していくと思うんですが…。
さて、ナル男も明日顧客SALEに行こうかなと今のところ思っています。
良い物あるのかね~。大体初日に行かないとダメだからな…。
期待せずにセールを楽しみましょう。
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