西川ダウン・カグラベストも1サイズアップが良い?オシャレは足元から、って本当か?東京にワクワク感が無くなった…? これからのQ&Aコーナーについて…
読者からの質問に答えるQ&Aコーナー。
かなり久々になってしまいました。
この点について、お知らせがあります。
これからのQ&Aコーナーについて
なるべく頻度を上げて、採用数を増やしていきたいと思います。
それに伴いまして、Twitterでも質問を受け付けていますが、Twitter上で即返信するスタイルはなるべく減らしていこうと思います。
(もちろん質問以外のTwitterでの絡み、これまで通り大歓迎です!)
これは私が悪いのですが、どうしてもブログ上でのQ&Aコーナーが滞ると、答えてもらえないのでTwitterで、となってしまって、その結果更にQ&Aコーナーが滞る…という悪循環になってしまっていました。
問い合わせやコメント欄からの質問にも答えたいですし、広くやりとりを共有させて頂いていくことで、皆さんのお役に立てるのではないかと思っています。
Twitter上での回答には様々な限界がありますし、全て1人で運営している都合上、ご了承頂ければと思います。
繰り返しますが、Twitter上での質問受付はこれまで通り続けていこうと思います。
しばらくの間は「質問ありがとうございました。Q&Aコーナーで回答を検討させて頂きます」みたいなメッセージを返信するかもしれません。
Twitter上での質問って、通知が来るには来るんですが、流れていってしまったり、通知に表示されなかったりするんですよ。
そうすると「何か都合が悪いから答えないんだ」なんて言われてしまうことがあって、そういう誤解も無くしたいので。
無視をするのも何か申し訳ないですし。
せっかく私なんかに「考えを聞きたい」と思って頂いているので、なるべく答えていきたいですし、長く続くコンテンツって、読者と書き手の意思疎通が出来ているものだと思うんですよね。
一方的な発信にはしたくないと思っているのでご協力ください。
もちろん全て答える事はできませんが、モヤモヤする前に質問しちゃってください。
過去に頂いた質問からも出来るだけ遡って答えようと思っていますが、頂いている数が数だったりするので、出来れば再度質問頂けると、まだ答える価値があるかな…とこちらでも分かりやすいので、よろしくお願いします。
質問は「お問い合わせ」、あるいはコメント欄、またTwitter上で受け付けております。
では時間が許す限り、質問に答えていきたいと思います。
西川ダウン・カグラベストも1サイズアップが良い?
質問 いつも楽しく拝見し、勉強させてもらっています。 早速なのですが、カグラのベストも1サイズアップで着た方がいいのでしょうか?
先日こちらの記事を参考にLサイズを購入したのですが、着用感としては、ファスナーを閉めて場合は適切サイズと思うのですが、開けて着た時に(何と言うか)ズドンとした感じになります。
地方に住んでおり、試着ができず、ネットを参考にしましたが、モデルの方がみんな細身のためかイメージ出来ません。
それなりに値段がしたため、長く着たいと考えており、まだ返品・交換が可能な期間ですので質問させていただきました。よろしくお願いします。
ちなみに当方、170cm 70kgの中年体型で、ダウンの下は無印のオックスフォードボタンダウン(Lサイズ)等を着用予定です。 寒くなってきましたが、お体に気をつけてください。
引き続き有益な記事を楽しみにしております。
ナル男の回答
答えるのが遅すぎたかな…?
返品可能期間が過ぎているかもしれないですね、本当にすみません…。
これは西川ダウンの記事で言及していなかったのですが、結論から言うとカグラのベストタイプは、1サイズアップしなくても良いと思います。
再度自分の方でも確認しましたが、カグラのベストタイプはジャケットタイプに比べて若干ですが緩く感じると思います。
ダウンベストは、アームホールの付け根部分の締りがどれくらいキツイか?でも大分着用感が変わってくるのですが、このアイテムはそれほど締め付けが強くないですし、大きく着て良いこともあまりないと思います。
ジャストサイズを選んでもらって大丈夫です(元々カグラのジャケットタイプは、多くの人がいつものサイズより1サイズアップさせて「ジャスト」だと思うので、そういう提案をさせて頂いたんですけどね)。
この話題とは直接関係ないのですが、サイズって難しいですよね。
サイズの問題は、私も服を選ぶ時に一番気にするところですし、多く相談いただくことなのですが、究極的には「本人が納得するかどうか」です。
もちろん「アウターは出来るだけジャストが良い」とか「ニットは今はゆるめが良い」とか抽象的な、適正なサイズ感ってものがあるにはありますが。
「サイズが大事」なのは確かですが、正解があるようで無いのがサイズです。
また仮に同じ身長体重だったとしても、肩幅や顔の大きさ、脚の長さなどサイズ感を左右する情報というのがあまりにも多く、正解を定義することは容易ではありません。
どちらかのサイズで悩んでしまった場合、「やっぱりあっちにすれば良かった…」となってしまうことは多々あると思います。
好みのサイズ感も刻一刻と変わります。
買ったときと着る時で変わってしまっていても不思議じゃあありません。
ニットやパーカーなどは「2サイズ買い」する人って結構います。
用途によってサイズを変えるなんてよくあるからです。
無責任な言い方かもしれませんがサイズなんて時と場合によって感じ方の異なる
「そういうもの」という割り切りも大切ですよ。
もちろんサイズ感について言及出来るものはしていきたいと思っていますが。
質問 初めまして、いつも記事を参考にさせてもらっています。
質問なのですが、最近購入したアウターに、マフラーやストールの毛がくっついて
困ってしまうのですが、こういう問題はアウターとマフラーの素材などの相性の問題なのでしょうか?
静電気防止スプレーが効くようなことも調べると出てくるのですが、
実際のところよく分からなくて。
もし何かいい対策があれば教えていただきたいです。
ナル男の回答
これは主にマフラー・ストール側の問題だと思います。
毛が抜けているのは確かなので。
一方でホコリを付着させやすい生地のアウターというのもあります。
ウールやコットンのアウターには毛が付着しやすいものですし、
ナイロン100%のアウターには付着しにくかったりはします。
ただ、相性というよりは、マフラー・ストールかアウターか、どちらかに、あるいはどちらにも問題がある場合がほとんどです。
対策なのですが、そのようなアイテムを選ばない、という方法しか基本的には無いと思っています。
毛が抜けやすいというのは生地の問題なので…。
KENT 静電除去服ブラシ ミディアムサイズ KNC-3422
以前から何度か静電気が除去出来るブラシを紹介させて頂いていますが、こういうものとか、静電気防止スプレーとかでも残念ながらあまりに怪我抜けやすい、ホコリを付着させやすい生地の性質を変えるということは出来ません。
ニットでもアクリル混で毛足の長いニットなどには起こりやすい現象ですが、天然素材100%でも起こりますし、これは本当にアイテムによります。
安いアイテムで起こりやすい現象ですが、高いアイテムでも起こります。
ずっと使用を繰り返しているとおさまったりもしますが、基本的にはそういうアイテムは選ばないというのが一番でしょうね。
ニットを買う時はそこは結構注意しますよ。
今まで結構痛い目にあってきましたからね…。
ただあまり神経質になっても仕方ありません。
全く毛の出ないニットというのも珍しいので。
この辺意識が過剰になっていることもあるので注意しましょう。
仕方ないと割り切るか、どうしても気になる場合は処分してしまうのが精神衛生上良いと思います。
オシャレは足元から、って本当か?
質問 いつも記事を楽しく拝見させていただいていますが、初めて質問いたします。
ここ最近革小物に興味が湧き、あれこれと革製品を買い揃えておりましてその流れで革靴も複数購入して、月イチペースで靴磨きなどをして一人ニヤニヤしております。
当然靴の情報を検索することもあるのですが、その中でよく「オシャレは足元から」とか「足元を見られる」などの言葉でオシャレや身だしなみにおいて、靴の重要性を主張するサイトが見受けられます。
確かに「オシャレは足元から」などは昔からよく聞く言葉ではありますが、ある程度靴に気を使っているにもかかわらず私はどうもシックリ来ません。
正直私はよっぽどでない限り人様の靴まで目が行きません。
そのよっぽどもスーツにスニーカーだったり黒靴が傷つきすぎて白い部分が露出したり
前を歩く人の歩き方に違和感があって、ふと靴に目をやるとサイズがあってなく歩くたびにカカトが靴から飛び出たり、カカトがすり減りすぎて内側か外側に極端に重心がよってしまっている場合等、目立つ何かがある場合だけです。
その人が靴の手入れをしているのかまで見ておらず、このレベルにならないと目が行きません。
靴はあくまで細部であり、あまり人目につかない部分ではないでしょうか?(上記の方々は論外として)
「オシャレは足元から」などの言葉も、靴は細部であるがそこまで気を使えるようになるとオシャレ上級者だね。くらいの意味で納得しておりましたが、
世の中にはコーディネートの際に最初に靴を決めてから全体を考える人がいると小耳にはさみました、
また、そのように靴からコーディネートする人はオシャレ上級者が多いとも伺っております。マジですか?
靴なんてメンズファッションの場合ボトムからチョットはみ出てるだけですし、目線からも一番遠い場所に身につけるアイテムです。
靴磨きが楽しいだけの自己満足で革靴履いている私にはよくわかりません。
オシャレや身だしなみにおける靴の重要性について、「細かいところまで気をつけよう」という理解ではいけないのでしょうか?
それとも靴の重要性を説くサイトの言うように靴は履いている人の印象を左右する大きなファクターなのでしょうか?
ナル男さんの意見を聞かせていただけると幸いです。
長文失礼しました。
以上、よろしくお願いします
ナル男の回答
「オシャレは足元から」
これはいつも思うんですけど、半分合っていて、半分そうでもない、と感じる言葉なんですよね。
多くの偉人も、似たような言葉で靴の重要性を説いているわけですが。誤解や独り歩きも多い言葉だと思います。
確かに靴は、コーディネートを引き締めてくれたり、ハズシになったり、完成度を左右しやすいと思います。
いわば土台も土台なので。
靴からコーディネートを考える、っていう人も多くいます。
それはおそらく、最後の最後に靴を履いた時にしっくりこなければ全身が台無しになってしまう、ということを経験則で知っているからだと思います。
私も、あー今日は靴で失敗したな、と思う時があります。
ただ、靴の重要性を説こうとしすぎるあまり、「靴を変えただけ」で、人生が好転するかのような伝え方をしちゃったりするものなんですよね。
下記の漫画は、革靴の歴史や基本を学ぶのにうってつけなのですが、やはりそういう描かれ方をしてしまいます(まあ話の構造上仕方のないことなのですが)。
王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 25 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~
靴がどれだけ良かろうが、全身で失敗していたらやはり駄目でしょうし。
人の外見でまず見られるのは、どう考えても「顔」なので、外見に納得がいっていない場合、まずは顔の印象を一番左右する髪型を変えるべきでしょうし。
この間、「まず人の足元を見る、顔より足元で人を識別している」って子に会ったんです。
人生で初めてそんなことを聞いたので、思わず「お前相当変態だな」って言ってしまったんですけどね。
まあそれは冗談として、靴と、あと時計って、「時計と靴だけ良い物買っておけば良い」、っていう論者の方が必ず一定数いて、しかもやたら声が大きいんで、そんな気がしてしまうんですけど、全然そんなことないですから。
よく考えれば分かることですけど、時計と靴だけ良いもの買っても、それで終わりになるほどファッションって簡単じゃありません。
まあ要するに、そういう人は楽がしたい、「上がり」たいんですよ。
時計と靴だけ良い物を買って、もうそれでこの複雑で終わりの見えないファッションの世界から上がりたい。
そういうことにしたいんじゃないかなと。
あとはまあ、靴って鏡がなくても自分から全体が見えるじゃないですか?
足元を見れば、そこにあるのは自分の靴ですよね?
実は自分の足元を一番見ているのは自分なんです。
だから良い靴は自分が一番よく見ているので、満足感を得やすい、自信を得やすいっていうのはありますね。
時計もそう。
飲み会でずっと自分の買ったばかりの時計見ている人、必ず一人は会ったことあるでしょう笑
実は靴と時計だけなんですよね、身に付けていて、鏡を見ずとも全貌を自分で把握出来るアイテムっていうのは。
身に付けながら、鑑賞出来るんですこの2つ。
そういう視点に立てば、上記のような言説もあながち間違っていないかもしれません。
実はすっごく自己満足で、ナルシスティックな言説なんです。
(ブログタイトルからしてそうですが、ナルシシズムも自己満足も否定はしてません。自己肯定感っていうのは本当に大切な要素です。)
私は「オシャレは足元から」には続きがあって「オシャレは足元から、頭のてっぺんまで」だと思っています。
当然靴のような重要なパーツもありますが、基本的に全身見られてますよね。
全身高いもので揃えましょう、って言っているわけではなくて、自分のできる範囲で全身気を使いましょう、と。
例えば服を買う時、ちゃんと鏡で後ろ姿まで確認していますか?と。
これ結構怠っている人多いんですよね。
質問者様が挙げてくださった例などもそうですが、気を抜いたら、そこはしっかり見抜かれてしまいます。
「そんなとこ誰も見てないよ~」って人は、まあ大抵オシャレではないですよね。
見ていないようで、意外と人は、人をよく見ている。
そういうことだと思ってますけどね。
ZOZOタウンの方が色々見れる時代…セレクトショップの役割とは?
質問 いつも楽しく拝見させて頂いています。
子供が産まれ、こずかいを月1万に減額されたので、買い物は久しくしていませんでしたが、10月末に都内に用事があったので、3年ぶりくらいに渋谷に行き、コートを買いました。
いまさらショート丈のPコートが欲しくて仕方なくなったので、買いに行ったんですが、全然ショート丈のPコートを置いてる店がなくて焦りました。
ゾゾタウンのが全然選べますね。
セレショの野暮ったい形がなぜか体型に合うので、シップスで買い、結果満足しているのですが、物を選べないんじゃ東京まで行く意味ないなと感じてしまいました。
コート買うには時期が少し早いのも、店に余分な物置けないのも、コートはロング丈が主流なのも分かってるんですけどね…。
なんか昔の東京に行くワクワク感がなくなったなと感じてしまうのです。
ナル男の回答
お子さんが産まれたとのことで、おめでとうございます!
そうなるとお父さんとしては、お小遣いが限定されてしまって、その面では辛いところでしょうが、意外と制限から生まれるものもあるはずです。
今は知識さえあれば、メルカリなんかで割安で買えちゃう時代ですし、学生の子なんかも案外うまくやっていますよね。
絶対人生において使えるお金が少ない時期、って必要だと思うんですよね。
選球眼を磨く的な意味で。
さて質問内容というか、東京での買い物について、率直な意見をお聞かせ頂きありがとうございます。
ちょうど東京のセレクトショップを廻っていた時にこの質問を頂いたので、色々考えるところがありました。
ZOZOTOWNが発展したのは、まだファッションECサイト全体が草創期だった頃、ほぼ全ての大手セレクトショップと在庫連動など強力な提携出来たことにあると思います。
そしてZOZOTOWNは今やそれ自体が巨大なセレクトショップと化し、品数的にはZOZOTOWN>実店舗の構図となり、これはどうしても覆せなくなっています。
どう考えても東京が一番情報に溢れているはずなのに、以前ほどワクワク感が感じにくくなっているっていうのは、やっぱりどうしても情報自体はネットで「もう知ってしまっている」とか「その気になれば調べられる」からだと思うんですよね。
今実店舗の方はどうなっているか?と言うと、大手セレクトショップ内でも結構差異が生まれちゃっているなと感じていますね。
ポップアップストアやイベントなどを定期的に開催して、今こんな面白い物がありますよ、と上手く提案出来ているところと、相変わらず雑多なだけで上手く商品を見せられていないところと。
人間てバーってただ品数を見せれても選べないんですよね。
よっぽど判断基準がないと。
そこで上手いこと「絞り」をかけて貰えると、自分でも気付いていなかった判断基準が明確になって、選べるようになる。
この「絞り」の上手さが、セレクトショップの腕の見せどころで、これは結構各店差異がありますね。
私達消費者も「とにかく品数見せてくれ」っていうスタンスで行くと、ネットと比較してしまってガッカリしてしまうと思うんですが、「もう知っている情報以外に何を見せてくれるんだい?」という感じで、まっさらな気持ちで行くと、「絞り」が上手い店ではまだまだワクワク出来る気がしています。
あとは大手セレクトショップの場合、ゴリゴリ来る接客が無いので、その点でも気楽ですね。
私も一時期、大手セレクトショップはもう廻る価値無いな、っていう時期あったんですが、最近一部のお店は行くのが楽しいです。
と、今日はここで時間切れですね。
Q&Aコーナーは出来るだけ答えていく機会を増やして、採用率をアップさせていくつもりです。
「全然答えてくれねえじゃねえか!」と思わず、以前の繰り返しでも良いので質問頂けると幸いです。
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