ユニクロエクストラファインメリノと無印良品ウールシルクはどう違う?復活したナノユニバースのウルトラEXファインメリノってどうなの?リーズナブルに手に入れるデイリーユースニットアイテム
リーズナブルブランドで補給したいデイリーユースニット
夏のカットソー・Tシャツと同じように、秋冬は毎日のように使用する人も多いであろうニットアイテム。
そのなわけでリーズナブルな価格帯のアイテムから紹介していこうと思います。
リーズナブルなアイテムはハイゲージニットにハイクオリティなアイテムが集中していますので、どんどん見ていきましょう。
ユニクロエクストラファインメリノカーディガン対無印良品ウールシルクカーディガン
まずは以前から言っていたとおり、ユニクロあたりのリーズナブルに入手できるニットの話から始めていきましょう。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/173213#thumbnailSelect
ユニクロのエクストラファインメリノニットは、細いウール糸で作られたハイゲージ(目の細かい)編みの肌さわりの良さと微光沢の、値段からは考えられない高級感が感じられることから非常にファンの多い商品です。
大学生の私服、また勤務中にカーディガンを羽織る方など、デイリーユースするニットにはまさに最適なアイテム。
一方、無印良品のウールシルクニットは、ユニクロと同じようにメリノウールを使用し、かつシルクを混ぜることによって独特の生地感を作り出しています。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738400547
ユニクロエクストラファインメリノと無印良品のウールシルクの違いは、ユニクロエクストラファインメリノが「ニットらしいニット」の質感をややしているのに対して無印良品ウールシルクは「少しサラッっとしている」という、触感的な質感、肌ざわりの違いをまず挙げることが出来ます。
ユニクロエクストラファインメリノはハイゲージ、目が細かいながらもふかふかとしたニットの温かい質感がほんの少し感じられるのに対して、無印良品のウールシルクはシルクを混ぜたことによってハリが生まれており、サラッとした質感をしているのです。
見た目で言うとユニクロエクストラファインメリノは繊細なウールから生まれる微光沢、無印良品のウールシルクはシルク特有のツヤ感が若干感じられるのですが、やはり両者の違いは一番は触感的なことだと思います。
これはどちらが良いか?というのは一概には言えません。
化繊のニット特有の不快感のような分かりやすいマイナス点ではないので、最終的にはどちらが好みか?という話になると思います。
リーズナブルでデイリーユースするニットなので、この肌ざわりの好みは非常に重要ですね。
シルエットなんですが同サイズ比較でそこまで変わるところはないと思います。
ほんの少しだけユニクロの方がアームが緩い気がしましたが。
グレーの色味は無印良品のライトシルバーグレーに高級感があって私は好きですね。
ただ無印良品はあまりにもカラー展開が少ない…。
青やキャメルと言った色はもちろん、定番色である黒すら無いのです。
少数精鋭過ぎ…。
そして、ユニクロエクストラファインメリノのクオリティの高さが最も良く現れているのが無印良品にはない黒なのです。
端的に、黒が一番出来が良い。
他の色は白っぽく感じる部分があるんですが、黒はそういうことの無い、いわば濃い黒。これが白っぽくなってしまっていると途端に安っぽく見えるのです。
黒のカーディガンはあって困るということがないですし、もし「カーディガンをあまり着ない」という方には、まずはユニクロエクストラファインメリノの黒のカーディガンを買うことをオススメしたいですね。
他の色より確実に高級感がありますし、私はもう6年とか?前に某セレクトショップで買った黒のメリノウールカーディガンを未だに日常使用しているのですが、それとあまり変わらなく感じました。
確か1万円ジャストくらいで、それが出た当時は驚異的なコスパと言われていたのですが…。
まあユニクロエクストラファインメリノのカーディガンがそこまでもつとは、ユニクロの服全般の耐久性から考えるとちょっと無理でしょうが。
こういうハイゲージのニットというのは、正直厚みのあるニットに保温性では敵わないのですが、それが良いんですよね。
現代は、冬は暖房が効きすぎているという場面も多いですし、そういった所で羽織るにはこのくらいの防寒性で十分ですし、今くらいの時期に羽織りでアウターとして使うことも出来ます。
とにかく持っていて損の無いアイテムがハイゲージのカーディガンなのですが、これだけリーズナブルに手に入る時代というのはすごいですね…。
カーディガンをはじめニットのサイズ感は、やや緩めをチョイスすると良い
カーディガンをはじめニットのサイズ感はややゆるめを選んだほうが良いでしょう。
私は昨年から「ゆるニット」を推しているのですが、インナーにシャツを着るにしてもカットソーを着るにしてもニットは「ややゆるめ」を選ぶことで無理なく対応出来ます。
インナーをカットソーにしてちょうどよくても、シャツを着ると窮屈になったりするものですし。
シャツとのレイヤードを想定しているなら、出来る限りシャツを着て試着するべきでしょう。
アウターを大型化してしまうと取り回しに苦労しますが、ニットを少しゆるくする分にはむしろユーティリティ性は増すと思います。
しかし、もし「ハイゲージのニットをカットソー感覚で使用したい、シャツを中に着ることは想定していない」と用途を限定するのであれば、タイト~ジャストに着てしまうのもありだと思います。
その際はユニクロエクストラファインメリノのようにハイゲージのものが良いでしょう。
ローゲージ(編みが大きい)ニットをタイトに着るのは、着ぶくれして見えますし、まずオススメしないですね。
またハイゲージのものをあまりにゆるく着てしまうのもオススメしません。
ハイゲージは薄いので、「身体から離れて形を維持」出来ないのです。
身体と密着している必要はありませんが、あまりに距離が離れるとどんどんシルエットが崩れてしまうことが多いのがハイゲージ。
せっかく肌さわりを良くするために細かく編まれているものなので、ゆるすぎずに着たいものですね。
http://www.selectsquare.com/shop/greenlabelrelaxing/goods/2351714
ハイゲージをゆるく着てしまうとシルエットが崩れてしまう、高校生のようにルーズに見える危険性もある
http://www.selectsquare.com/shop/greenlabelrelaxing/goods/2351714
シャツとのレイヤードを想定するなら、シャツを着て試着に臨みたい
ユニクロエクストラファインメリノクルーネックはオンライン限定?無印良品のクルーネックの色味
羽織りのカーディガンではなく、プルオーバータイプのハイゲージニットはどうなのでしょうか?
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/173211
いわゆるVネックとか、クルーネックニットと言われるものですね(実はカーディガンもVネック、クルーネックとあるのですが、今はメンズのカーディガンはほとんどVネックですのであまり気にしなくて大丈夫です)。
1枚で(と言っても下に下着は着ますが)、カットソーのように使用したり、シャツとレイヤードしたりして使うこれらのアイテムですが、もしカットソーのように使用するならネックタイプは今はクルーネックの方が使いやすいと思います。
Vネックタイプは、1枚で着るならインナーもVネックにして見えないようにする必要がありますし、案外めんどくさいものです。
ニットのネックタイプもトレンドがあり、プルオーバーのそれはほぼTシャツ・カットソーのそれと一致するのです。
というわけで現在はプルオーバータイプではクルーネックが主流。
ただしシャツと重ねることをメインで考えるならVネックで変、ということは全然ありません(ビジネスならVネックの方が良いでしょうね)。
Vネックはシャツの命であるエリをしっかりと見せることが出来ます(それゆえにシャツとの相性があったり、色々難しいことも出てくるのですが…)。
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2925250
逆に言うとクルーネックなど首元の詰まったニットにシャツを重ねてはいけない、ということもありません。
イタリーヤーンクルーネックニット 2453 LOUNGE LIZARD ラウンジリザード
逆にシャツのエリを少しだけ見せる、完全には見せないようにする、というクルーネックニット+シャツの着回しが今は面白いですね。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/173215
ところが…ユニクロエクストラファインメリノのクルーネックはネット限定のため店舗では見ることが出来ません。
これは残念ですね~。
リリースされていないわけではないので、ご注意下さい。
無印良品のウールシルクのクルーネック版はカーディガンにはない色味が出ています。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738400271
それがこの「オートミール」。
今季無印良品のアイテムでいちばんよく見ました。
というのも本当に不思議な色をしているんですね。
一瞬薄いグレーのように見えるんですが、完全にクリーンなライトグレーではなくて、
グレーと、真っ白い糸ではなくおそらくくすんだオフホワイトの色が使われているので
素朴な感じもするという非常に曖昧な色味。
これは「秋冬の緩和」に使えそうです。
ただ一般的なライトグレーに比べて、くすんだオフホワイトが使われているためにクリーンさは微妙なところなので、オリーブやカーキと合うかは微妙ですね。
なるべく黒やネイビー、チャコールグレーと合わせたいところです。
クリーンさなら同商品のライトシルバーグレーのほうがあります。
曖昧で素朴な色味ほど、黒・ネイビー・チャコールグレーなどの「シルエットの線を描く力の強い色」を緩和する力があるのですが、それとクリーンさの両立というのはなかなか難しいのです(しかしそんな「いいとこ取り」の色もあります、後ほどドメスティックブランド編で紹介します)。
スポンサーリンク
ナノユニバース ウルトラEXファインメリノってどうなの?
セレクトショップナノユニバースがオリジナル品として今年大々的に展開しているのがウルトラEXファインメリノシリーズ。
松坂桃李/ナノ・ユニバース nano・universe. CM ウルトラ・エクストラ・ファイン・メリノウール
昨年はナノユニバースからエクストラファインメリノは多分出なかった?と記憶しているのですが(過去ブログにもそう書きました)、今年は復活。
エクストラファインメリノ、という名前のままだとユニクロと同じみたいになってしまうから?一昨年のエクストラファインメリノシリーズに「ウルトラ」が付いております笑
ちなみに私ナル男、このナノユニバースの一昨年のエクストラファインメリノカーディガンを複数枚買いした経験を持ちます。
※一昨年のモデルです
出典 http://voi.0101.co.jp/voi/wsg/wrt-5_mcd-TO283_cpg-700_pno-06_ino-01.html
※一昨年のモデルです
出典 http://voi.0101.co.jp/voi/wsg/wrt-5_mcd-TO283_cpg-700_pno-06_ino-01.html
これは本当に名作でしたね。
価格も9700円と1万円を切っていて。
特に青の色味が大変素晴らしく、ずっとこの青を探し求めていたくらいです。
この濃くも明るさを持った青、ありそうで、なかなか無いんですよ…。
というわけで復活をかなり楽しみにしていました。
今回、カーディガンで言うと一昨年の9700円から今年9180円と、何と値下がりしているんですよね。
原料高騰は続いていますから、これはかなり頑張ってます。
生地感なんですが、今回はかなり「ウール感」が強いですね。
ニットらしいニットというか、あまりツルツルつやつや感は感じない。
ハイゲージの目の細かさもあるんですが、それよりも素材に素朴な感じや温かみもしっかりあって、これからシーズンが深まっても着れると思います。
何と言ってもそんなウール感の強そうな見た目なのに肌さわりは良いということ。
こう言うと過剰な表現かもしれないんですが、カシミアに近いような…。
(ほんとあんまり過剰な表現は使いたくないんですけど、肌さわりに関してはカシミア混ぜていると言われても普通に騙されると思います)
CMでは松坂桃李君が素肌にこのニットを着る、という演出をしていますがこの肌さわりの良さを表しているんですね。
注目は、ユニクロエクストラファインメリノや無印良品のウールシルクにはない、タートルネックタイプが存在することですね。
nano・universe ウルトラEXファインメリノタートルニット ナノユニバース
nano・universe ウルトラEXファインメリノタートルニット ナノユニバース
このタイプが一番、このニットの恩恵を感じられると思います。
ウール100%使用なのに、首元があまりチクチクしない。
少なくとも私が試着したときチクチク感は全く無かったですね。
タートルネックの首元はどうやっても直接ニットが肌に触れる場所。
故にこのニットの肌さわりの良さを一番体感出来るし、タートルネックってチクチクするから嫌なんだよ…っていう人に是非試してもらいたいです。
他にクルーネック・カーディガンタイプもあります。
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2925222
今回カーディガン一点注意しておきたいところが。
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/2925312
ボタンのところにテープがしてあり、これがアクセントになっているのですが、色によっては結構気になります。
ボタンを締めると前たてで隠れるといえば隠れるのですが、カーディガンって基本的にボタンを締めずに羽織りで着ることが多いと思うので。
あとはブルーやネイビーといった青系の色味が、一昨年の、僕が探し求めていたあの青ではないことが残念ですが…。
ユニクロエクストラファインメリノもかなり頑張っていますが、ナノユニバースウルトラEXファインメリノも頑張っているので、是非肌さわりを体感してほしいですね。
私も深夜のブログ執筆作業を、首にネックウォーマーをしながら頑張っていたのですが、今年はナノユニバースのウルトラEXファインメリノタートルネックで頑張ろうかなと思っています笑
快適性も立派な服の機能ですよね。
ここのところ寒くなってきたので、店頭ではどんどん売れているみたいです。
ナノユニバース、西川ダウンとウルトラEXファインメリノでセレクトショップの冬を制圧しにかかってますね…。
(もちろんこれからナノユニバース以外のセレクトショップのアイテムも紹介していきますよ!)
今回のニット記事、リーズナブルな価格帯のアイテムと、ドメスティックブランドのちょっとお高めアイテムの2本立てで構成する予定だったのですが、きりが良いので今回はリーズナブルな価格のニット編ということで一端区切らせていただこうと思います。
またすぐに「ドメスティックブランドで探す『勝負ニット』」というタイトルで記事をリリースしたいと思いますので、そちらも是非お読み下さい。
スポンサーリンク