今季も注目のマウンテンパーカー、現代的にアレンジされた英国伝統のジャケット、今季最高の素材を使ったアイテムまで!ショート丈のライトアウター、ブルゾンを特集!
さて春アウター特集第二弾、ショート丈アウターやブルゾンを紹介していきたいと思います。
ワイドパンツのトレンド化など、どんどんゆるくなっているボトムスとのバランスを取る意味でも再び注目が集まっているショート丈のアウター。
今季は様々なタイプから選べる年になっています。
今季も注目のあのマウンテンパーカー
最近のファッショントレンドはとにかく「カッコつけすぎる」ことを許してくれませんね。
髪型なんかもそうですが、どこか気が抜けたような、肩の力を抜いたバランスが求められます。
洋服にしても、少なくともシャープ感だったり、ちょっとデザイン的に尖った服は着にくい時代ですよね。
そういうものは一般ではなくてモードの世界に行ってしまったと言うか。
マウンテンパーカーやアノラックパーカーなどはもう完全に街着として定番化しましたが、こういう時代にあって「スポーティー」とか「アウトドア」とかそういう方面でカッコをつけましょうよ、みたいなこともあるんだと思います。
そっち方面ならカッコつけても良いよ、みたいな。
だからカッコイイマウンテンパーカーやアノラックパーカーがどんどん生まれてきています。
http://zozo.jp/shop/marsandloungelizard/goods/26124687/?did=47514301&rid=1004
この流れって確実に加速していくんじゃないかなと思います。
ただこのブログではあえてカッコつけすぎないマウンテンパーカもオススメしています。
これは以前紹介した ジャーナルスタンダードのT/Cグログランマウンテンパーカーの後継アイテム。
参考 2017年発売 BLACK Mountain Parka
T/Cグログランからシーサイドクロスに生地をマイナーチェンジ。
より軽くなったということなのですが、正直私はそこまで違いを感じないかな…?
形はほぼそのまま。
このブログで見て買ってくれた皆さんがおっしゃるのが、フードがあり、首まわりのディテールがしっかりしていますから、羽織るだけでサマになりやすいということ。
ただ、そんな難易度の低さだけではなく、インナーやボトムスによって多彩な着こなしが出来る余白の大きさも魅力。
色合いの綺麗な春ニットやトレンドのスウェット、テーパードの効いたパンツなどを合わせれば、ちゃんとオシャレ感も出すことが出来る。
https://baycrews.jp/snap/detail/journalstandard/61537
ダウンジャケットなどはそのボリューム感から、どうしてもこの余白が小さくて、どうしてもダウンジャケットそのものが前面に出てしまう、着こなしが反映させにくいんですが、マウンテンパーカーは余白が大きいので、着る人の個性を反映出来るんですね。
https://i.lumine.jp/item/142170125840005
まずとにかく一着サマになるライトアウターが欲しい!だったり、気軽にどこにでも行けるユーティリティな服が欲しい人にオススメしたいアイテムです。
ブルゾンのように気楽に羽織れるテーラードジャケット!?
ジャーナルスタンダードからはもう1つオススメしたいライトアウターがあります。
《EASY CARE》NYLON 4WAY COMFYストレッチジャケット
それが防水・シワになりにくい・ストレッチ・軽量という「4WAY」という高機能素材を使ったテーラードジャケットです。
本来はテーラードジャケットやセットアップの特集などで紹介しようと思っていたアイテムなのですが、これってもうテーラードジャケットというより気楽に羽織れるブルゾン的なアイテムなのです。
パッカブルと言って、収納用にバッグが付いてくるくらい、折畳んで収納出来てしまうほど復元力が高いですし、そこらへんに放り投げられるテーラードジャケット。
https://i.lumine.jp/item/142180007900015
表面に非常に細かいシワ感を付けた生地は、ドメスティックブランドが軽いテーラードジャケットとして提案するカジュアルな生地とそこまで大差がありません。
おそらくこれからはドメスティックブランドは天然素材を、それ以下の価格帯だと高機能な化繊素材という棲み分けがもっともっと進んでいくだと思います。
どうしてもこの価格帯だと、高級なウールは使うことが出来ませんし、そうなるとTR素材(ポリエステルとレーヨンの混紡素材)など化繊生地によってウールのスーツ地を再現しようとするわけですが、この素材はウールを再現するという方向性ではないので、ちゃんとしたテーラードジャケットとは別に気楽に羽織れるテーラードジャケットのが欲しい…という需要に合致します。
もっとカジュアルな形のジャケットはたくさんあるのですが、これは素材以外は完全に形の綺麗なテーラードジャケットなので、堅苦しさはなくきちんとした感を出せますね。
ビジネスで使えるとは思いませんが、カジュアルならかなり使いやすいと思います。
是非試してみてください。
あのブランドの現代的別注アイテム!
以前もお伝えしましたが、昨今都内のセレクトショップや雑誌でもひたすら目につくのが、Barbour(バブアー)。
バブアーと言えば、英国の伝統的オイルドジャケット(コットンに油でコーティングすることで、防水性と防風性を持たせたジャケットのこと)ですが、現代でも十分通用するルックスと雰囲気を持っています。
誌面映えもすることからどこもバブアー、バブアー、バブアーです。
ただやっぱり日本でこれを着ようと思うとワックス生地はどうしても様々な面でネックになってきます。
そんなこともあって、昨今「オイルドコットンではないバブアー」が大変人気になっています。
今春ナノ・ユニバースが別注を掛けたモデルは、人気のBEDALEにコーデュラ生地を採用。
これによって、特徴的な各部のディテールはそのままに、今「最も現代的なバブアー」と言えるアイテムになっています。
バブアーに憧れはあるけど、どうしてもワックス生地に抵抗がある…という人に試してもらいたいアイテムですね。
トレンドのスイングトップ、最高の生地を使ったベストアイテム
昨年くらいから出始めて、今季ライトアウターでトレンドアイテムとなっているスイングトップ。
コンパクトなショート丈で、襟高で…と本来難易度の低いハズのアイテムなのですが、オリジナルに近いカチッとしたものを選んでしまうと、ちょっと窮屈な感じがしてしまうアイテムです。
レイヤードするインナーで緩さを出すと言う方法もありますが、スイングトップ自体、ゆったりとしたシルエットの物を選んでしまうというのも手です。
80/2 ギャバジン スポーツジャケット | PARKING MAGAZINE
MARKAWAREの「80/2 ギャバジン スポーツジャケット」は、肩を落とした作りでゆったりめ。
とはいえ、生地の質感で綺麗に肩から生地が落ちてくれるので大きすぎる、下品なビッグシルエットにはなりません。
袖口も太いタイプではないですね。
エリはスイングトップの代名詞バラクータG9の「ドッグイヤー」タイプではなく、レギュラーカラー。
これが非常に綺麗で首元での収まりが良い。
そして何と言ってもこのアイテムに使われている「80/2 ギャバジン」という生地。
これ、バーバリーの古着コート(それも極めて流通の少ないもの)に着想を得て、なんとかこれを再現しようと思ったらすごく良いものが出来てしまった…という代物。
言ってもコットンでしょ?と思われるかもしれませんが、とても滑らかで、クタッとしつつハリがある、そしてちょっと化繊混紡やウールなどでしか見たことのない美しいドレープ感がある生地になっています。
写真では表現出来ないのですが、光によって色を変えるので、最初お店の照明で見た時は完全にベージュに、自然光で見るとカーキに見えるという…そんな玉虫色のような不思議なカラーにもなっています。
色々なブランドで、色々な素材を 見ましたが、この春一番の素材じゃないかな?と思っています。
磨き込みをかけたジップは、シルバーアクセサリーのようですし、
これ1つとっても結構コストが掛かりますが、とにかく素材や細部への追求をやめないブランドです。
昨今はとにかく素材の良さが無いとドメスティックブランドの価格帯では付加価値を押し出していけませんが、そんな時代に「素材には絶対的な自信を持っている」という姿勢で存在感を見せているブランドだなと思いますね。
このギャバジン素材は、そんなブランドの代表的な素材である「アルゼンチンオーガニックウール」と並ぶ代表的な素材になるかもしれません。
アルゼンチンオーガニックウールのトロピカル素材を使ったスラックス
MARKAWARE[マーカウェア]/ FRONT PLEATS PEGTOP
今シーズンのMARKAWARE及びmarkaはショート丈アウターが非常に充実していて、どれを買うか迷いましたが、どういった経年変化を辿るのだろうか?という興味や、良い素材を勉強したいという思いもあってコレを購入しました。
秋冬にもこの生地を使ったアイテムがあると良いなあ…。
さて、ブルゾン編はここまで。
次回はひとまずこの春のアウター特集最終回、「ミリタリーコート」を特集します。
この春最も着やすいロングコート、だったり、この春最もカッコイイ!?コートだったりを紹介する予定です。
お楽しみに!