涼しい!でも男の脚見せていいの?見る者に不快感を生じさせない、ショートパンツの選び方。
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp5109
今年は超猛暑らしい…なんて毎年言っている気がしますが、日本は四季がありますから「気温への対応」っていうのが、ファッションを考える上で切っても切り離せません。
(春先なんてコロコロ変わる気温にどう対応するか?がファッションのカギだったりします。だから私は日本のファッションに極端なミニマリズムは適さないと思うのです。)
お洒落は我慢、なんて言葉もありますし、真夏だからってショートパンツにタンクトップで出掛けられるってわけもないんですが、そこは見た目とのバランスの取り方というもの。
脚の半分に布が無いんだから、これ以上に涼しいボトムスは無い!というわけで、ハーフパンツの選び方を見ていきましょう。
ちなみにメンズのショートパンツを「ショーツ」って言う場合もあると思うんですが、レディースだと「ショーツ」は下着を連想する方も多いらしく
「男のショーツってどう思う?」 という会話で誤解されかけたことがあるので、この記事では「ショートパンツ」で統一したいと思います笑
メンズのショートパンツは、不快感との戦い!?
メンズがハーフパンツを履くに当たって、一番考慮しなければならないのは何でしょうか?
脚が短く見えないか?
確かにそれもあるかもしれません。
しかし、一番考慮しなければならないのは
「いかに不快感を与えないか?」です。
悲しいことに?「男の脚なんて見たくない」という考えは男女ともに広くあります。
大の大人ともなれば尚更ですよ。
「そんなん知るか!」と開き直るのも簡単ですが、女子が脚出すのだって、日々のケアとか、もう努力の賜物ですからね。
メンズにそれだけの覚悟があるのか?ということなんですよ。
無いでしょ?
すね毛を脱毛すりゃ良いってわけでもないし…。
誰に見せても恥ずかしくない、鍛え上げられた、彫刻のような脚してますか?
ほとんどの方は、そんなんしてないですよね…。
ただ安心してください。
脚を全く出すな、ショートパンツを履くなっていう結論ではないんです。
この不快感、実はどこで決まるかというと、1つは「肌露出のトータルの面積」で、なんです。
どういうことか?と言うと、「半袖短パン」が一番メンズの脚露出による不快感を与えてしまうということなんです。
人間の視線は、情報量が多いところに集まります。
(だから人間は顔が一番見られるんです。)
「半袖短パン」は、ちょうど情報量が上半身下半身で等しくなってしまう組み合わせです。
上下半身でメリハリが無く、露出された脚から、視線をそらすころが出来ません。
この情報量にメリハリを付ける最も簡単な手法が、上に何か羽織ることです。
出典 ttp://zozo.jp/shop/soph/goods/5326140/?did=16151124
近年流行の「膝上」丈のショートパンツは、半袖短パンだと非常に脚が目立ち、気恥ずかしさも覚えるアイテムですが(これを「見慣れていないだけ」で押し通す人もいますが、そんなことありません…肌の露出面積は間違いなく多いのですから)、上に長袖を羽織ると不思議をバランスよくキマリます。
これは情報量の多い上半身に自然と視線が集まるからです。
半袖短パンが一番涼しいのは事実ですが、バランスや難易度から考えると、長袖を羽織るのが最もカンタンです。
そして、長袖さえ羽織れば、後は暑い時に腕まくりをしてしまっても大丈夫。
長袖をどんなに腕まくりをしても、情報量的にハーフパンツを下回ることはまずないからです。
典 http://ameblo.jp/gramme-huit/entry-12027626193.html
スポンサーリンク
ショートパンツの選び方とは?
ショートパンツの具体的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは①膝を基準とした丈の長さ②スソを中心としたサイズ感③生地感、シワへの対抗力です。
①膝を中心とした丈の長さ
まずは①丈の長さ。
ショートパンツの丈の長さは膝位置を基準にすることが多いですね。
数年前から、メンズのショートパンツは膝上丈(膝より上の位置にスソが来る丈)がトレンドに。
こと丈に関してはかなりトレンドに左右されるところがありますね。
ショートパンツ・ハーフパンツの丈に関して、言われていることがてんでバラバラ。
「膝上丈は子供っぽく見える、膝が少しだけ隠れるくらいがベスト」なんて雑誌を最近見ましたし、逆にそれは子供っぽい、なんて論調もあります。
個人的には、丈をどうしたところでショートパンツは子供っぽくなるし、それは仕方ないと思います。
今は膝上丈がトレンドなので、アイテムがたくさん出ていますし、選択肢の多さという意味でもあえて膝上丈を外す必要は無いのかなと思います。
それよりも次の②、③が大事になってきます。
②スソを中心としたサイズ感
②スソを中心としたサイズ感、ある意味これが一番最初に述べた不快感の軽減に一番関係してきます。
ショートパンツはスソを中心に、ぴっちりしていない物を選ぶのが鉄則です。
実はスソだけではなく、脚の付け根くらいからもゆとりがあったほうが良いのですが(全体的にゆるくて、スソだけ絞るような形のモノ、いわゆるサルエルショーツは、不快感が少なかったりします)。
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp5267
全体的に細くてぴっちりとしていて、スソと脚の間に余裕がない物は、パンツのスソと脚に境界が生まれないので、視線が脚にモロに集中しちゃうんです。
数年前には「美脚」と謳い文句でちょっと推されたこの通称「ピタショーツ」(どうも「海」っぽいイメージの雑誌が大好きっぽいですね…)、前述の通り、誰に見せても恥ずかしくない脚をしていないなら,
ちょっと止めておきましょう。
裾幅に余裕がある物を選ぶと、不快感を軽減出来ますし、何より穿いていてラクなのです。
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp5109
そもそもショートパンツは、ウエスト、ヒップ、太ももなどだけにフォーカスするように作られている代物ですから、ピチピチしていたら通常のパンツ以上に目立ってしまいます。
どれくらいゆとりがあれば良いの?というのも難しいのですが、サイズを上げることでピッチリ感が解消出来たりもします。
メンズは美脚よりも、不快感の軽減、これがショートパンツを選ぶ軸になってきます。
③生地感、シワへの対抗力
最後に③生地感、シワへの対抗力という点も重要です。
ショートパンツは構造上とにかくシワが寄りやすい。
素材によっては、ちょっと座っただけでシワシワになったりしてしまいます。
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp5123
またヨレヨレっとした感じに見えてしまったり。
そしてシワのよったショートパンツは、かなりだらしなく見えてしまうんです。
これも見た目的に不快感を増長させてしまいます。
なるべくピシッとした、たとえシワがよっても復元力の高い素材を選ぶことが肝心になってきます。
ただこれがあまり無い…。
トロピカルウール等、夏のスラックスに使われるような素材だったり、チノ素材だったり、ヘリンボーン素材だったり、色々試したんですが、なかなかコレ!という物がなく。
結構値段を出しても解消されない問題だったりするんです。
(そういえば昔シワの寄りやすい25000円のショーツを一生懸命アイロンがけして穿いたりしておりました…。)
かなり素材にこだわった私の好きなブランドも、シワへの対抗を考慮してか、かなりビッグなショートパンツを出していますね。
そうじゃないと丈が短くて生地に長さの無いショートパンツはなかなかシワが取れないんです。
だから分厚いデニム生地で出したり(結局暑いという…)。
上記の観点から、これ理想に近いな、と思ったのがスラックスでもオススメした「honor gathering (オナーギャザリング)」が最近出したmicro tussah short pants。
出典 ttp://honor-gathering.com/shopping/index.php?main_page=product_info&cPath=4&products_id=134
「タッサー」という織り方がされている、ポリエステル+コットンの素材。
タッサーは平織りの横糸を強く出した織り方なんですが、そのおかげでシワが入りにくいんですね。
ポリエステルメインなのですが、故に軽さとのシワへの対抗力も高く、
そんなに化繊特有のわざとらしいツヤがあるわけでもなく。
上品な表面感。
個人的にかなり好きな生地感をしていますね。
ここは天然素材100%のサマーウールなんかも最高ですが、ナイロンのパンツも最高だったり、素材を適材適所で使っている印象がありますね。
出典 ttp://www.twelve0492233757.com/staffblog/2017/05/honor-gathering-micro-tussah-short-pants.html
シルエットもワイドショーツ、まではいきませんが、きちんとゆとりのあるものになっていて、前述した不快感は生じにくいと思います。
(流石に小さめを穿くとピチっとするので、サイズはしっかりと選ぶ必要があります。)
ゆとりのあるシルエットでも、上品な生地感をしているので、決してカジュアルに見えすぎません。
色はカーボン(黒と考えてもらって大丈夫です)と、ベージュがあるので、上に着ることが多いトップスのカラーで決めれば良いと思います(淡い物が多い→黒、濃い物が多い→ベージュなど)。
honor gathering オナーギャザリング micro tussah short pants
タックが入った腰回りも綺麗なんですよね。
ショートパンツは絶対穿かない!っていうのも戦略としては全然アリだと思いますが、挑戦するなら今日書いたような要素で探してみてください。
良いショートパンツが見つかると、夏が楽しみになるってもんです。
ショートパンツに向いたスニーカーなんかも紹介予定。
スポンサーリンク