どーもナル男です!今日は最近パンツ・ボトムスのシルエットについてほんとか?っていう説が出回っており、「それは無いんじゃないか?誤解では?」と思うため、検証記事を書こうと思います。
最近はアンクルカットやロールアップが流行ですよね。
そしてこれらを推奨する時にこんなことが言われるようになりました。
「足下にたるみ・シワ(クッション)があると、そこに視線が集中してしまい脚が短く見える」「逆にクッションを生じさせず、足下をすっきり見せれば、脚が長く見える」
というものです。まあここまではそうかな?と思います。
ですがこの「足下をすっきり」から→「だからアンクルカットあるいはロールアップで脚長に!」っていう論理はさすがに無いだろうと思い、検証記事を書こうと思いました。
だいたい「ね?長く見えるでしょ?」みたいな論は「全く違う人間の脚」で行われていることが多いので、ここは簡略化したモデル図を使います。
まずは「太いパンツより細いパンツの方が脚が長く見える」説、これはほぼ間違い無いと思います。この点でスキニーデニムを穿くと脚長というのは正解。まあナル男は「ピチピチ感」や「ムチムチ感」はあまり好きでは無いので「細ければ細いほど良い」とは考えていないのは過去記事を見て貰えれば分かると思いますが、今回はその話はナシで。この、長く見える細い黒スキニーを基準にして、いろいろ検証していきます。
検証に使う、スキニーの長さが寸分変わらず同じということの確認。ヤラセなしです。
さあでは本題に入る前の手始めに、よく言われる「靴はパンツと同じ色の方が脚が長く見える」説を確かめるために、黒いスキニーに黒い靴、と黒いスキニーに白い靴、を比べてみましょう。
これもどうやら本当ですね。ボトムスと靴が一体化していると、その分長く見えます。ではこれが極端すぎる黒と白、ではなく濃いめの茶靴だとどうでしょうか?
先ほどよりは、両者に違いはなくなっていませんか?
濃いめの茶であれば、全然茶靴履いて大丈夫です。黒×黒にこだわる必要はあまり感じません。
次に足下にたるみ・シワ(クッション)アリとナシで比べてみましょう。
これもクッションは確かにない方が脚長に見えると言えそうです。
では次が本題です。
黒スキニーと流行の9分丈アンクルカットとの比較、どうですか?ロールアップして足下が見えているとその分ボーダーというか段差、が生まれて短く見えませんか?
次にロールアップで足下すっきりを実現した場合どうなるか?を見てみましょう。
デニムをロールアップすると大抵表地とは違う色の裏地が表に出ます。
これがさらに段差・ボーダー状になり、脚が短く見えます。
今回ナル男が一番言いたかったのがこれです。
長年いろいろなボトムス・足元を見てきました。
程度の差はあれ足元で言うほど脚長効果にはつながらない、というのがナル男の基本的考え。これには反論をお持ちの方もいると思います。
ただ、さすがにアンクルカットや、ロールアップで脚が長く見える、なんて説には「そりゃないだろ」と思うのです。むしろ短く見えますこの2つ。実際今まで見てきて脚長に見えたことがありません。
アンクルカットやロールアップで脚長を言い出した人の趣旨は、あくまでクッションを作らないための手段の1つ、だったのかなと思います。なのでやるとしてもほんのちょっとのはずですよね。
これを接地面よりかなり上でやってしまえば脚は短く見えますよ。
接地面よりかなり上でのアンクルカットや、ロールアップの目的は「足元が涼しげに見える」だったり「靴下を見せることによってオシャレ感を演出する」というだけで、脚長効果なんてありません。
そのことを説明せずにアンクルカットやロールアップで脚長~なんて誤解を量産させているように思います。
実際には脚は歪曲したり筋肉があったりしているので、よほど骨格レベルでまっすぐかつ細くなければ、スキニーデニムを細いままストンと足元まで落としなおかつ接地面ぎりぎりでノークッションを実現する、なんてことは出来ません。
それが出来るとしてもいつもおなじ腰の位置でウエストをベルトで固定、いつも同じ靴を穿く、ということが強いられます。コレは無理です。
なので場合によっては「ちょっとロールアップ」したり、ややアンクルカットにするのだと思いますが。クッションを作らない、から一人歩きしてロールアップやアンクルカットこそ脚長!となっているような印象を受けます。
それではその他のクッションを生じない足元の工夫を見ていきましょう。
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少し前(3、4年前までくらいですかね?)にちょっとだけ流行った、シューカットという形。これはブーツカットのような大げさなフレアではなく、足元まではスキニーやテーパードのように細く、そこから靴に覆い被さる部分だけ急激に広げることによって、靴とパンツの段差を無くし、クッションのあまり無い足元を実現するというものです。接地面ぎりぎりで裾上げ・カットするのとは真逆の発想ですね。
このシューカットを用いたデニムはSTABILIZER GNZ というブランドの0-04 という品番があまりにも有名です。見て下さいこの美しいシルエット。かなり細かくあるサイズごとに型紙を1から変えるというこだわりよう。
僕もtwelveさんから何度このデニムを買ったか分かりません。
見事にシューズと一体化したこのデニムがナル男は最も美脚効果を感じます。
(個人の感想です。)ただちょっと流行遅れ感はやっぱりあるかなあ?
次に最近流行っぽいリブパンツ。これは足元がギュッと締め付けられるリブになっているのでクッションが生じようがない、というものですね。
ただこれは奇抜な印象を受ける上に、スウェットのような、ベルトループが無いような上級者向けの「ハズシ」のようなアイテムが多いため、あまり一般受けはしないと思います。一過性の流行に終わる感じがナル男はしています。(まあ一着くらい欲しいとは思ってます。ベルトループあればね笑。)
追記これは結構真剣に購入検討しています。
最後に、スキニーが穿けない人は、裾だけテーパードしたものを穿けば良い、という説について。
これはやや太いところから始まり、裾だけ左右同じにしてあります。
こう見るとこの説は嘘ではないことがわかりますね。
ここまで見てきたように、結局脚を長く見せるためにはノークッションであれば良いのであり、その手法には大差はありません。というか、多少クッションがある程度ではそんなに大差は無いというのがこうやっていろいろ比べてみると分かります。
ディオールオムがスキニーデニムブームを作った頃は、裾を長めに余らせてクシュクシュに溜まらせていたのです。それがかっこいいとされていたんですね。
まあつまりパンツのシルエットなんて流行によって変化しているだけであり、論理必然的にこれ!と1つに定まるものではありません。
スキニーを細いまままっすぐストンと足元まで落とせればそれが一番良いのですが、現実にはそうはなかなか行きません。なので色々な手法が編み出されるわけですね。
ここは流行であったり、個人の好みに過ぎない部分なので「これが正解だ!」と安易に決めつけないほうが良いと思います。
「靴の色」にしてもそうですが、ファッションには色々な選択肢があるものです。
黒スキニーに黒靴をあわせる!というのが簡単で取り入れやすい入り口であったとしても、それだけで下半身を固定してしまうことなく色々試して欲しいのです。
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