一回りした感のあるスキニーデニム。ワイドパンツなど選択肢が広がりつつあるメンズのボトムス事情。この秋冬はどうなる??無印良品が本気出してきた!ラウンジリザードの久々の新型デニムどんな感じ?
真夏もようやくピークを超えたかな?と秋の足音をほんのすこし、ほんの少しですが実感出来る今日このごろ。
ファッション的には秋冬モノのリリースラッシュとなっています。
僕も可能な限り時間を割いて新作のチェックを行っております。
どんどん記事にしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
まずはスキニーデニムについて。
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最近スキニーデニムどうなっている?
メンズの定番アイテムと化して久しいスキニーデニム。
一時期の「細ければ細いだけ良い!」「もっと細いものをくれ!」というような風潮は廃れてきたとは思いますが、それでもやはり細いモデルが需要ありますね。
メンズファッション全体的にストリートの波が来つつありますが、かつてのストリートブームと異なるのは「上下ダボダボ」のような、トップスもボトムスもともに緩く、巨大化させるものではないということ。
ファッションのお手本になるようなアーティストも、トップスはゆるめ、ボトムスはタイト、といったバランスが目立ちます。
ということはトップスがどれだけ巨大化しようとも、細いボトムスに需要があるし、逆もまた然りということですね。
このところトレンドのロングコートなどと相性が良いこともあり、まだまだスキニーデニムへの需要はありそうです。
ブランド側も、新作モデルをリリースし続けています。
ただし後述しますが、細いボトムス一辺倒だったメンズボトムス事情にも、一定の変化が見られます。
「履けないなら履かなくていい」という空気になったのも事実。
それぞれが一番似合うボトムスを選択できる、そんな空気になってきました。
無印良品が本気を出した?スキニーデニム
無印良品のボトムスはこれまでも何度か紹介しているとおり、履きやすいというか、ストイックな細さは無いのですが、加工感・細さがとても「いい塩梅」のものが何本かありました。
色落ち具合の違いで野暮ったくなってしまう物もあるんですけどね。
そんな無印良品が、「本気」を感じさせるスキニーデニムをリリース。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738439387?searchno=2
その名も「スーパーストレッチデニムスキニーパンツ」。
無印良品は、「スキニーパンツ」や「スキニーデニム」など似たような名前で似たような(でも微妙に違う)アイテムを出してくるのでややこしいのですが、「スーパーストレッチ」という名称は初めてで、この名称なら間違えないでしょう。
というか、他の無印良品のメンズボトムスとは一線を画する物なので、間違えようがないでしょう。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738439387?searchno=2
無印良品の中では、細めだったオーガニックコットンストレッチデニムテーパードパンツやオーガニックコットンストレッチデニムスキニーパンツ
に比べてもシルエットの違いが分かるでしょう。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738012450
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738012023
ちなみに従来の無印良品のデニムのシルエットの違いはこちらを(結論から言うと大して違いはありません)。
従来の物とは一線を画するシルエット。
テーパード(スソに向かって細くなっていくこと)がかなり効いています。
数値的にもかなり細くなっており、スソ幅だけでも公式発表のもので2cm以上細くなっていますね。
(デニムのスソ幅は2cm詰めるとかなり細く感じます)
従来の無印良品のスキニー系の細デニムは、綿98%ポリウレタン2%でしたが、これは綿,70%ポリエステル25%ポリウレタン5%という「スーパーストレッチ生地」を使用。
シルエットを細くしたことで今までとは全く違う、かなり柔らかく、伸びの良い生地を使っています。
今まで「ジャパンデニム」として、1万円を超える価格でプレミアムジーンズを販売し、それとは別に4千円前後で手軽なデニムを販売してきた無印良品。
スーパーストレッチデニムは、5980円とこれまでにない価格カテゴリー。
細いデニムへの需要はまだまだありますし、その中で決定版と呼べる物を出せれば、この価格でも十分勝負になる、という目論見が見えますね。
「よりファッションに興味のある層を取り込みたい」さらに言うと「デニムでユニクロに勝ちたい」という思惑も。
個人的にはナイスチャレンジだと思います。
従来品に満足できず、ユニクロも含めてレディース物などに挑戦している方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
この価格帯にしては野心を感じるシルエットに仕上がっています。
ただし従来品の流れとは全く異質な物に感じるので、無印のデニム好きにはちょっと違う?と感じるかもしれません。
生地にデニム感があまり無いですし。
(昔からストレッチ効いてるスキニーってそこそこ高いブランドでもそうなんですけどね)
とりあえずユニクロより試着がしやすいと感じる無印良品なので、ユニクロスキニー派も試してみてほしいですね。
ちなみにこちらは、同シルエットのネイビーもあります。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738439349?searchno=4
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ラウンジリザードの新型デニムは、本当に細い!
さてお値段は跳ね上がるのですが、その是非はともかく今季ドメブラで取り上げないわけにいかないスキニーデニムがこちら。
LOUNGE LIZARD -ラウンジリザード- / HIPOWER STRETCH "SKINNY LEG" (BLACK) 6825
LOUNGE LIZARDの新型シルエット「スキニーレッグ」デニムです。
これは、本当に細いです。
足細いと自信がある人もサイズに注意が必要なレベル。
なんせあまりの細さに、普段サイズ1を穿く人もサイズ2に逃げるという(個人的には無理して穿くより絶対そっちのほうがいいですけどね)そういう細さ。
かくいう私もサイズ2から穿いたのですが、「サイズ1は絶対無理、ギブ…笑」と戦う前から音を上げました(もっとも私が着用したのは後述する色落ち版なのですが)。
膝下からが細いんですね。
スソに向かって細く、テーパードというよりは膝下からもうストーン!と細い。
スキニーレッグという名称がピッタリの、「ザ・スキニーデニム」といったところ。
ただ…。
確かにこれ以上無いくらいに細いし、生地感も良いのですが、足にピッタリ吸い付いたような黒いデニム、ってやや食傷気味にも感じるんですよね。
(先ほど紹介した無印良品の黒スキニーデニムも良いですし。)
広く行き渡って、食傷気味だからこそ差別化として究極的に細いデニムをリリースした、という側面もあると思います。
これほんと細いですから。
とにかくこれは「足の細さに絶対的な自信がある人」じゃないとダメでしょうね。
そういう人が足の細さを見せつけるためにあるようなアイテムなので、足が太い人やむくみすい人は、やめておいたほうがいいでしょう。
色落ちデニムにこそ魅力を感じる
私は黒スキニーレッグよりも、色落ち版にこそ魅力を感じました。
【LOUNGE LIZARD ラウンジリザード】No.6823 12oz HIPOWER STRETCH×SHAVING DENIM “SKINNY LEG” [INDIGO]
こちらは12oz(オンス)という、「ストレッチの効いていないデニム」の標準くらいのしっかりした厚さを持ったジーンズです。
スキニーデニムというとどうしてもちょっと薄い生地で、ともするとタイツのような物まであってあまりデニム感が感じられなかったりするんですが、こちらはしっかり「デニム」してます。
昔こういう生地感でふっといデニム穿いてたな~、と懐かしく感じる人もいるくらいの、厚くて、しっかり加工がほどこされた生地感。
【LOUNGE LIZARD ラウンジリザード】No.6823 12oz HIPOWER STRETCH×SHAVING DENIM “SKINNY LEG” [INDIGO]
この生地感がとても好きで、ポリウレタン混紡のストレッチパンツって、どうにもモノとしての愛着が持ちづらかったりするんですが、これはモノとしての温もりや重さを感じられるんですよね。
ストレッチも効いてはいるんですが、どこまでも伸びていってしまうような、そういう感じの伸びではないですね。
むしろしっかり伸びが戻って、グイッグイッと締め付けられるくらいの感じかな。
生地も厚いので、全く履きやすくはないですね。
綿98%、ポリウレタン2%ですし。
(ちなみに黒スキニーとは使われているストレッチの素材、割合も違うので、また違う穿き心地だと思います、念のため)
普段サイズ1の人も、無理せず2にしましょう。
2でも十分細いです。
加工後の縮みもあってか、サイズ2でもスソ幅は13cm(!)。
僕ちゃんと測りましたから、確かです笑
究極的な細さを目指す、というのはディオール・オム以来のどちらかというと古いスタイルなのですが、
色落ち加工によって失われたシャープさを、そのストイック過ぎる細さで取り戻すというのは、新しいバランスかなと。
LOUNGE LIZARD -ラウンジリザード- / 12oz HIPOWER STRETCH×SHAVING "SKINNY LEG" (INDIGO) 6823
スソは長いんですが、このスソ幅ならクシュクシュに溜めるように穿いたほうが良いと思いますね。
ブランド側の提案もそれですし。
昔スキニーデニムが出てきた頃は、こうやってクシュクシュで穿くのがカッコいいとされたんですよ。
足の細さに自信があって、この古くて新しいバランスを求める人は是非試着を。
まあどんな服でも試着はしたほうが絶対良いのですが、このボトムに関しては試着なしでの購入は絶対オススメ出来ません笑
細さの競争は既に終わっている、各人がそれぞれ一番似合うシルエットを
実はメンズにおける「細さ競争」というのはとっくに終わっています。
一昔前は、トップスもボトムスもいかに細く出来るか、という競争が行われていて、各ブランドも細さを競っていたのですが、今はそういう風潮は全く無く、むしろトップスに関してはどんどんゆるく、大型化してきています。
ボトムスも、ずっと細いトレンドが続いているのですが、ここにきてようやく穿きにくかったワイドパンツなどにも、細デニムのテーパードトレンドが合流して普通に履けるものがどんどん登場してきています。
「ワイドテーパードパンツ」と呼ばれる物などがそうですね。
出典 http://zozo.jp/shop/tatrasandstradaest/goods/10530185/?did=25231816
ふくらはぎが張っている人や、お尻の大きい方は、スキニーデニムよりもこうした適度にゆるいボトムスのほうが圧倒的に似合います。
スキニーデニムがイマイチ、という方は、ゆるいボトムスをどんどん試して欲しいですね。
もっとも、現状オススメ出来る物はスキニーデニムに比べると圧倒的に弾数が少ないので…。
ビューティ&ユース(メンズ)(BEAUTY&YOUTH) BY ライト TR 1P ワイド テーパード アンクルパンツ
スキニーデニムは、そこそこの良品ならバリエーション豊かに揃ってきました。
むしろこれから私は、このワイドテーパードのようなボトムスで、良い物をどんどんお伝えしていかなくてはいけないと思っています。
ともするとナル男は「アンチ・スキニー」と言われてしまいそうなのですが、私は足が細い人が穿くスキニーデニムというのは、女子ウケ等はともかく、美しいと思うし、好きなのですが
ピチピチ・パツパツになっても無理やりタイトなジーンズにねじこんでしまうのが正しいというわけでは決して無いとも思うのです。
かつてのスキニーデニム一辺倒のトレンドではなく、各人が自分に本当に似合うボトムスを穿けるフェーズに突入したと思いたいですね。
むしろそういうトレンドにしていくのが、ヘルシーだと思いますし、これからのアイテムリリースに期待したいものです。
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