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さようなら、adidasスタンスミス…?永遠の名作が革命的仕様変更、どう変わってしまったのか?

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永遠の名作・スタンスミスが変わった…!それでも、最後に本革バージョンを手に入れておくべき!?

 

 

 

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永遠の名作・スタンスミスが変わった…!

 

 

 

 2020年末、adidasの永遠の定番スニーカー、スタンスミスが変わりました。

 

 

現在のファッションシーンを取り巻くキーワードとして、「サステナブル(Sustainable)」、日本語にするなら「持続可能性」というものがあります。

 

 

大量生産、大量消費、それではこの地球がもたなくなってしまう。

環境に配慮して、末永く皆が共存できる生産消費活動を行おう、という取り組みと言ったところでしょうか。

 

 

adidasもこれに対応してきたわけです。

 


その象徴的な取り組みとして、adidasを代表するスニーカーであるスタンスミスが「PRIMEGREEN」仕様に生まれ変わりました。

 

 

adidasが定義するPRIMEGREENは、未使用のプラスチックを含まない素材、という意味。

 

新生スタンスミスのアッパー(スニーカー本体)には、リサイクル素材を50%、靴紐、ライナー、補強材などはリサイクル素材を100%使用しています。

 

またバージンポリエステル、リサイクルされていないプラスチック原料は用いない、ということを徹底しているようですね。

 

これらのリサイクルの取り組みもそうですが、新しいスタンスミスは「ビーガン」仕様でもあります。

 

レザースニーカーとして、基本的にはアッパー(スニーカー本体)に本革を使用してきたスタンスミス。

 

これを動物由来の素材を用いない「オールリサイクル合成皮革」へと変更しました。

 

 

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スタンスミス / STAN SMITH

 

 

スタンスミスのスタンダードモデルと言える、準高級版の品番は新たに「FX」が設定され、FX5521がネイビー、FX5522がカレッジグリーンです。

  

 

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【adidas / アディダス】STAN SMITH / スタンスミス PRIMEGREEN

 

 

商品画像だと従来のスタンスミスとは全く変わっていないように見えますが、もうこのスタンスミスは合成皮革のニューバージョンなのです。

 

まあ、あくまでオンラインの商品画像ですからね…。

 


実物はどうなのか…ということで、私も店頭に見に行って見ましたが…

 

正直従来のものとの違いが、全く分からなかったです。

 

スタンスミスには大きく分けて1万円程度で買える廉価版、1万4000円(従来は1万5000円)程度で買える準高級版、そして1万7000円程度のスタンスミス「RECON」という高級版があります。

 

(これはざっくりした分け方であって、他にも様々な価格の派生モデルがあります。)

 

 

現在adidasの店頭に出ているのがこの廉価版と、準高級版なのですが、最初は廉価版の方を新しいサステナブル仕様のスタンスミスだと思ったんですよね。

 

 

 

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スタンスミス / STAN SMITH

 

 

こちらの廉価版は、準高級版と比べると、正直明らかに安っぽいですから。

 

で、準高級版の方は従来の本革モデルがまだ並べられているのかなと思っていたのですが…。

 

 

何ともう既にサステナブルな新仕様のものに入れ替わっているとのこと。

 

これには本当に気付かなかったですね…。

 

元々白い革というのは、黒や茶のように染めて作ることが出来ないので、顔料でコーティングして表現するわけですが、それもあってか、従来のスタンスミスと新品段階ではほぼ見分けが付かないですね。

 

もう先に「合皮」という先入観を持って見ないと、いやそういう先入観を持って見ても、正直わからないんじゃないかな?

 

ここらへんは、さすがadidasの技術力ですね。

 

サステナブルの難しいところは、それで売れなければ意味がない、ということ。


サステナブルにどれだけ一生懸命に取り組んだところで、消費者にとって魅力的な商品ではなく、売れ残ってしまうようなら、それはどれだけ環境に配慮していようと意味を持ちません。

 

明らかに見た目で劣ってしまうと、いくら地球環境に優しい、というお題目を唱えても売上という面で苦戦してしまうでしょうから。

 

adidasのサステナブルという取り組み対する本気度を感じますね。

 

合成皮革は、どうしても経年変化の「アジ」的な部分で天然皮革に劣りますが、表面を白の顔料でコーティングされてしまっているスタンスミスの場合は、それもそこまで気にならないのでは?という気もします。

 

また雨などに強いというのも合成皮革の強みでしょう。

 

ただし、合成皮革は数年(目安としては3年程度)で分解されていきますから、合成皮革のスタンスミスの「ヴィンテージ」みたいな物はなくなってしまうでしょう。

 

元々スニーカーはソールの加水分解が避けては通れないアイテムではありますが、アッパーもいずれ駄目になる、「そういう物」になってしまうのかなあ。

 

革靴は、ソールを何回か修理して、長年にわたって履く物になりえますが、スニーカーはより「消耗品」としての性質を強めていくのかもしれません。

 

うーん、スニーカーカルチャーはどうなってしまうのか?という気もしますね。

 

ますます革靴との「役割分担」が進んでいくのかな…?

 

もちろん、本革レザースニーカーが好き!という人は居ても良いはずで、そうしたスニーカーは残っていくと思いますが(ジャーマントレーナーとかね)。

 

adidasのような、どうしても大量生産をしていかなければならない規模のブランドでは

スニーカーを再定義しなければならない時期に来てしまっているのかな?と思います。

 

あとは高級版のスタンスミス「RECON」がどうなるか?

特別モデル、ということで本革を継続するのか、それともこの新たな流れを徹底するのか…。

 


ただ、「天然皮革のスタンスミス」にどれくらいの方がこだわるのか?

 

それは分かりませんが、おそらくこれだけ新品時に見た目が変わらないのであれば、そこまで急激にスタンスミスの売上が落ちるということにはならず、

新しい時代へと舵を切ったadidasの象徴的なスニーカーとして継続されていくのではないでしょうか。

 

そもそもスタンスミスは一度表舞台からは姿を消していた時期もあるスニーカーですからね。


これでスタンスミスよさようなら、ということにはとりあえずはならなそう。

 

 

でもね、ちょっと待った!

 

環境に配慮した新・スタンスミスを購入するのも大いに結構ですが、まだ市場には、天然皮革のスタンスミスが残されているじゃないですか…?

 

 

それをしっかりと消費してから、次のモデルに移行するっていうのが今回のスタンスミス改革の趣旨にも合致するんじゃないかな?

と思うのですがどうでしょうか?

 

 

昨年20AWシーズンに復刻された「スタンスミス・クリアグラナイ」ことS75075も、まだまだ入手が可能。

 

 

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このスタンスミス・クリアグラナイ、初登場は2016年春。

 

 

2016年~17年はまさにスタンスミスブームと言って良いほど、スタンスミスが街に溢れていました。

 

そんな中でスタンスミスらしさを残しつつ、「新しいスタンスミス」を感じさせる、そんなカラーリングだったのではないかな?と思います。

 

グリーンやネイビーを基本とするスタンスミスにあって、ありそうでなかったライトグレーのカラーリングは、なんとも新鮮に映ったものです。

 

もう初めて見た瞬間、コレだ!と思うものがありましたからね。

 

 

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なかなかこういったド定番のスニーカー、しかも限定モデルなどではないという物で、そういった思いを抱かせてくれることって無いです。

 

 

 

 

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個人的にも思い入れのあるモデルですし、今後このカラーリングがPRIMEGREEN仕様で出ることもあるかもしれませんが、是非一足、手に入れてほしいなと思うモデルですね。

 

 

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17年春夏での再販を最後に、しばらくお休みとなり、昨年ようやく復刻されたモデルですからね。

 

 

しかもセール価格になっているところも多いのです。

 

 

 

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  スタンスミス [STAN SMITH]   S75075

 

 

adidas公式  ZOZO    Amazon    楽天

 

 

 

 

スタンスミスにオススメのシューレース、今はコレ!

 

 

 

 ちなみにもしセール価格でちょっと節約出来たら、是非靴紐、シューレースを替えてみてください。

 

スタンスミスはね、シューレースを替えるとめちゃくちゃ変わるスニーカーですから。

 

 

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スタンスミスの靴紐に関しては本当に色々試してみて、またトレンドの変遷も経た今、ベストだと思うのが、VINCENT SHOES LACE(ヴィンセントシューレース)の「KATHLEEN」という既製品を使うか、クツヒモドットコムでオーダーすること。

 

 

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  KATHLEEN | VINCENT SHOES LACE

 

 

ヴィンセントシューレースは、京都出身の男女2人組によってスタートしたシューレース専門のブランド。

 

とことんこだわったシューレースを展開する、靴紐のドメスティックブランド的な存在です。

 

その中でも「KATHLEEN」は、希少なエジプト綿100%で作られた、まさに究極のシューレースです。

 


柔らかく、しなやかで、それでいてしっかりとコシもあるコットンは、ちょっと今までみたシューレースとは次元が違う…。

 


細さもadidasのデフォルトの物よりも細く、見た目的にも繊細で、スタンスミスのそのフォルムをより引き立ててくれますよ。

 

 

何より靴紐先端のほつれ防止も兼ねた「セルチップ」。

 

これは高級な革靴の靴紐に使われていたりしますが、これを付けただけでも高級感がアップしてしまうほど、小さいけれど抜群の効果があります。

これがあると無いとでは、全然違いますから。

 

ただヴィンセントシューレースのKATHLEENは、最高の靴紐を目指しているだけに税込み約2000円と、靴紐にしてはかなりお高め。

 

だから、ヴィンセントシューレースを参考にして、クツヒモドットコムという国内最大手の靴紐専門店でオーダーしてみるというのがもう1つのオススメ方法です。

 

 

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[クツヒモドットコム] ロー引き靴紐・平ひも・紐幅3.5mm・長さ130cm

 

クツヒモドットコムは、流石にヴィンセントシューレースと比べると、素材面では勝ち目は全く無いのですが…

 

長さに加えて、平紐か丸紐か、細さはどれくらいか、セルチップの有無、みつろうといってワックスを染み込ませた物か否か、といった細かい部分まで選択出来るというメリットがあります。


私はホワイト、平紐タイプで幅3.5mm、長さは130cm、みつろう有りで、セルチップももちろん有りでシルバーのタイプをセレクトしていますよ。

 

これもね、長過ぎても短過ぎても駄目で、ようやくたどり着いたのが130cm。

 

 

クツヒモドットコムも、比較的安いけれど失敗したら意味無いんでね…。

 

 

是非試してみてくださいね!