遂に発売になったユニクロ×クリストフ・ルメールの新ライン、「ユニクロU」を詳細解説!ちょっと厳しい出来のアイテムが多い中で、良品は見つけられるのか?ニット、アウター、シャツ、パーカー、カットソー、スラックスなどほぼ全アイテムからレビュー。
※こちらは2016秋冬のユニクロUのレビュー記事です。
2017秋冬及び春夏のレビュー記事は下記を御覧ください。
昨日9月30日に遂に発売になったユニクロルメールに代わるユニクロ新ライン
「ユニクロU(ユニクロユー)」を見に、フルラインが揃った大型店舗の方に行ってきました。
発売前に画像だけ見てワーワー言うのもどうかな?と思って黙っておりましたが、ちゃんと前々からレビューする気でしたよ笑
えーおそらくユニクロに居た最長時間を更新しました…苦笑
何時間居たんだろう…。
発売されたばかりで、これから見に行く、という方の参考になるべく、なるべく詳しめに幅広くアイテムをレビューしてみたいと思います。
いや何も情報ナシに行くと本当に戸惑うよ…汗
※初日ニットだけだったレビューにアウター、シャツ、パーカー、カットソー、スラックスなどほぼ全アイテムからのピックアップに追記致しました。
いきなりユニクロU総論から、なぜルメールの名前をコレクション名から消したのか?
ユニクロUって意味分からなくないですか?
Uってなんやねんと。
未だに分からないんですが…汗(多分Uとyouとかけてる?)
ちょっと嫌な予感がしていて。
これは個別に「ユニクロUどう思いますか?」と質問していただいた読者の方にはお伝えしていたんですが、おそらく素材のコストを下げてくる懸念があるだろうと。
まず今年ユニクロは低価格路線への回帰を明言していましたし、その一端として分かりやすいところで言うとユニクロルメール初夏コレクションでは半袖のカットソーが高級素材と言われるスーピマを使用して2000円だったのですが、ユニクロUでは1500円になった代わりに名称から「スーピマ」が消えていたり…。
もしこの新ラインユニクロUが低価格路線への回帰(とそれに伴うコストダウン)を明確に打ち出したラインになるなら、ルメールの名をコレクションに使わない点も納得が行くなと。
「ユニクロUはここ1年展開されたユニクロルメールラインとは違いますよ、勘違いしないように、ハードルを上げないでください」というメッセージなのかなあと。
それは勘ぐりかもしれませんが、真にユニクロルメールの後継ラインならば、その名前を使い続ければ良いわけで、やはり何らかの変化があることは予想されました。
また、これからもずっとユニクロUとして継続的にラインを展開していくようなので、デザイナー交代とかも視野に入れてのネーミングなのかもしれません。
ある意味ユニクロルメールというスペシャルなラインから、真の意味でユニクロと並行的に展開される双子的なデイリーウェアラインになったのかなと。
(全体的に、より「ユニクロっぽい」アイテムが多いです。)
そんなわけで、ありていに言うとユニクロルメールより全体的に安っぽくなっているので(実際値段的に安くなっているのですが)、こちらもハードルを下げる必要があると思います。
ある意味割り切る必要があるでしょうし。
そんな中でもキラリと光るアイテムもあるにはあるので、どんどん見ていきましょう。
※ユニクロはファンが多いため、毎回このブログ内外で色々言われてしまうんですが、あくまで私ナル男個人の意見ですので、参考までに。
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豊富なニット類、一番出来が良いのは…?
迷うくらいに豊富なユニクロUのニット類。
シャツやアウターが今回はちょっとひどいので、相対的にニットが浮上してきます。
そんな中でも一番目に飛び込んでくるのが、今季ユニクロUのキーカラーの1つ、
マスタードに近い「BROWN(ブラウン)」。
カシミヤブレンドタートルネックセーター
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/182383
ちなみにマスタード系のカラーはユニクロに限らず、この秋冬のキーカラーです。
いや別にユニクロUのために上記記事を書いたわけではない、というか本当にまっさらな気持ちでアイテムを見たかったのであまりユニクロUの予習をしていかなかったんですよ。
そしたらこのマスタードに近いブラウンのコーナーが出来上がっていたんで、タイムリー過ぎるなと笑
画像よりも数段発色が良くて黄色味が強いですね。
もちろん茶色も強く出ているので、画像のようなキャメルではなく、マスタードに近い、そんなブラウンです。
もちろんドメスティックブランドなどが出しているマスタードのニットなどには及びませんが、それらは大体16000円~はしますから、マスタードのニットを手軽に(とはいえ別にユニクロで買うには高い値段ですが)味わいたい場合は見てみて下さい。
アウターとのレイヤードに使うとポイントになるはずです。
やっぱり目を引くんですよねこの色。
ただこのニット、ちょっと厚手。
ユニクロUのニットでは一番「重い」です。
めちゃくちゃ分厚いというわけではないんですが、それなりに厚いので、ユニクロのメリノウールみたいな物とは当然違ってきます。
生地感と色味もあって大分カジュアルに感じますね。
生地の厚みで、折り返しのタートルネック部分が分厚く感じるので、そこを注意してください。
ボリューム感が出て良いと感じる人もいれば、首周りに圧力を感じてイヤ、という人もいそうです。
残念ながら、ニット類でこのマスタードに近いブラウンが用意されているのがこのアイテムだけ。
うーん、クルーネックのバリエーションも欲しかったですね。
やはりみんな気になった色のようで、この色だけ全サイズ完売。
店頭でもサイズ欠け出ていました。
ただユニクロルメールからの流れを見る感じ、初日完売でそれっきりということはまずないので、そのうち在庫復活すると思います。
(再販とはまた違う、第二弾第三弾在庫の存在があるような気がします)
これはこのアイテムに限らず、全アイテムに言えることだと思うので。
ちなみにオフホワイトは画像だと真っ白に近く見えますが、ややくすんだオフホワイト。
クリーム色、まではいかないですけど、そんな感じです。
ホワイトシチューみたいな。
今回ニットの白は大体そんな感じですね。
白ニットだけでもとてつもない数です。
今回はアイテムごとではなく、カラーごとに陳列がなされているんですが、白のラックはとにかく圧巻の種類数。
同じアイテムが並んでいるように見えても、全く違う型だったりするので注意して下さい。
正直このアイテムはブラウンの色味だけがウリみたいな感じなので、ブラウン以外は買わなくても良いかも…。
またこれ以外にもこのブラウンを取り入れられるアイテムがあります(後述)。
ミラノリブモックネックセーター
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/182247
ユニクロUのニット類はアイテムごとに素材感を変えてきていますね。
これはウール88%、残り12%がナイロンなんですけど、そのナイロンが効いているのでかなりソリッド(固体的)な質感。
上述のタートルネックセーターが、かなりウール感の強い普通のニットなのに対して、こちらはあんまりウール感が強くないです。
切りっぱなしに見えるソデ・スソも含めて、ユニクロルメール春夏の
オススメアイテム、スーピマコットンボートネックセーターに近い感じがして。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/172261-09
このアイテムはユニクロルメール春夏でもかなりデイリーに使えたアイテムなんですが
ミラノリブモックネックセーターもこの系譜。
ユニクロUのニットは、スソにスリットが入ってないので腰で溜まりやすいんですよ。
それが軽減されているので、使いやすいかなと思います。
春のスーピマコットンボートネックセーターとはサイズ感違うし、素材の固さから着用感違うので注意が必要ですね。
1サイズほど大きい気もします。
シルエットのすっきり感もスーピマコットンボートネックセーターほどはなく、何とも惜しい感じのするアイテム。
あとはこの半端なネックがどうか?ですね。
このネックがパリッとした素材感でキープされるっていうのはよく考えられているなって思いますけどね。
ユニクロUのニット類では、後述するニットポロと並んで一番早い時期から使えそうな厚さですね。
これのVネック版もあるんですが、かなりキツいネックの深さがトレンドと乖離していて、かなり難しい印象を受けますね。
レディースのスキッパーみたいです。
ユニクロUはハッキリ言って着こなしに頭を悩ませるくらいなら買わなくて良いと思いますよ。
アイテムから逆算してコーディネートを考える、そこまでして欲しい付加価値があるっていうアイテムはないです。
カシミヤブレンドクルーネックセーター
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/182381#thumbnailSelect
何の変哲もないクルーネックニット、なのですがやはりカシミア混の肌触りとネイビーの色味が良かったです。
このネイビー好きだなあ。
緑感はない、きれいなネイビーですよ。
地味に良いアイテム。
ただやっぱり何の変哲もないクルーネックニットなんですよね…。
それが良いんですけど、それ故に強調する材料に乏しいのかも。
ユニクロUのニット類、どうにも即買おう!っていう気になるにはちょっとずつ何かが足りない気もします。
毎度思うけど、スソにスリット入れてくれればなあ。
腰に溜まらずすっきり着れるのに。
カシミヤタートルネックセーター
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/183996#thumbnailSelect
100%カシミアの贅沢なニット。
その分やはり薄手ですが、カシミアは保温力が高いので十分なのでしょう。
後述するニットポロと見た目的には大差ないんですが、着てみるとやっぱり着心地が違いますね。
ですが、カラー展開が暗い色ばかり、かつ今回ルメールお得意のグリーンがどれもイマイチな色味なので、どうにも買う要素がないですね。
これでマスタードあったらなあ。
多分みんな「値下げしたら…」と考えて、値下げされても結局買わないんじゃないかな?他のニットアイテムから乖離した値段と、メリノウールのコスパが良すぎるからこそ生まれる割高感。
ユニクロってことを考えず、単体で見たらどう考えても安いんですけどね。
「ほら、高くて良いアイテム出してもお前ら買わないだろ!」というユニクロの苦悩が窺えるアイテム。
ラムリブクルーネックセーター
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/187469#thumbnailSelect
カシミヤが使われていない、畦(あぜ)編みのニット。
編みのせいかクルーネック系では一番ボリューム感を感じます。
畦編みのニットは昨年から現在の主流といえるニットです。
このアイテムはレッドやダークグリーンの色味がウリだと思うんですが、どちらも何とも取り入れにくい色になっています…。
カシミヤブレンドクルーネック同様、何か特別な仕掛けがあるわけではないので、畦の生地感の好き嫌いだけで選んで良いと思います。
これのボタンアップカーディガン版もありますが、うーんこれは選んではだめでしょう。
こう言ってはなんですが、お洒落に無頓着な人がいかにも選びそうなデザイン、といった感じです…。
エクストラファインメリノニットポロシャツ
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/187653
アイテム単体として見るとこれが一番出来が良いですね。
これはニットとしてだけでなく、全アイテムでも1、2を争うほどです。
今回どうにも完成度の低いアイテムが多い中で、これはかなりまとまってます。
とりあえずせっかく店頭行ったら必ず見るべきアイテム。
結局ユニクロってエクストラファインメリノ屋さんなんだな…という。
毛羽立ちの少ない、しっとりした綺麗な生地感と、カシミアほどではないですが着心地の良さ。
これが税抜き4000円を切るっていうのは、やっぱり驚きです。
色はネイビーがシックでオススメです。
今回ユニクロUはグリーン系の使いにくそうな感じが目立ちますが(なんかこう、秋冬にしては、色あせ感の強すぎるモスグリーン?が多い)これに関してはダークグリーンも選択肢に入れていいシックな色味です。
サイズ感なんですが、シャツとして見るべきか?ニットとして見るべきか?
つまりタイトめか、ゆったり目かで迷うと思うんですが、シャツ寄りにすっきりジャストで着るべきでしょう。
ただこれ作りが細いので、サイズを上げてもゆったり感はあまり出ないはずです。
ユニクロUは、何も考えずに売り場に行くと「うーんいまいちだな今回」ってなって、なかなか良品を見つけにくいコレクションなんですが、時間のない方はこれだけ見ると良いと思います。
暗いカラーが多いし、ニットポロっていうあまり馴染みのないアイテム故に使いにくさを感じるんですが、アイテムとしての出来は抜群に良いですね。
他がどうにも「コストダウン」の影響を感じるだけになおさら。
ニットポロっていう、とっつきにくいアイテムではなくて、使いやすいクルーネックで作ってたら今頃完売だったのかもしれないですね。
着こなしとしても、普通にコートにきれいめに、シンプルに合わせてあげるのが一番良いと思いますね。
口コミが広がればジワジワ売れて、完売するんじゃないかな。
こういうきれいめなアイテムが苦手で無ければ、一度検討してみるべきアイテムかなと思います。
今回シャツとかアウターとか、その他がひどいので、ニットは比較的使えそうな物が多く、比較しながら選ぶ楽しさがあるかなと思います。
アイテムとしての出来、コストパフォーマンス的にはニットポロがダントツですが、
やっぱりニットポロならではの使いにくさはあると思うので。
良いアイテムだけどこれ使わないな、と思ったら買うべきではないですし。
いくらアイテム単体としてコスパが良さそうに見えても、着こなしとして自身のワードローブに馴染まない、取り入れられずに着ないならそれは結局コスパが悪いんですよ。
そういうアイテム、春のユニクロルメールでありませんでしたか?
(僕はありました…)
とにかくニットは種類・カラーが豊富すぎるので、見るべきポイントがおぼろげにでも見えてくれば良いなと思います。
本気で探そうとするとニットを一番見ることになるはずです。
僕ももう、髪型が完全に崩れるまで何回も試着しました…苦笑
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アウター類は正直オススメ出来ない、明確な目的や割り切りがないなら他で買う方がいい
ダブルフェイスウールブレンドチェスターコート
昨年のユニクロルメールのカシミア混ロングコートは、生地感やサイズ感などで賛否ありましたが、それだけ価格以上の付加価値があったんだと思います。
オークションでも一時プレミアが付いたりしていましたね。
それと同様の期待感がユニクロUのウールロングコートにも寄せられていた気がしますが…。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/173003#thumbnailSelect
よくコートに対する「ペラい(薄い)」っていう批評。
僕は真冬は越せないような薄手のコートっていうのは嫌いじゃないんですよ。
今の気候だとなかなか本格的なコートが必要な冬って、なかなか来ないじゃないですか?
早めに着れる薄手のコートって、春夏だと出るんですけど秋冬だと少ないし、もし2万円以下で購入できるなら、薄くても全然良いって思ってたんですけどね。
ちなみにこのコート確かに極厚とかではないですけど、そこまでペラッペラとかでもないですね。もっと薄いコートってありますから。
このコートの問題は薄いとかではなく、生地感とシルエットがイマイチなんですね。
着てみるとどうにも野暮ったいユニクロシルエット。
万人がキレイに着こなせるものではないでしょう。
ビッグシルエットとかそういう割り切ったものでもないんですよね。
また、それならせめて生地感の良さが欲しいところですが、この「ウールブレンド」という生地はウールとポリエステルが半々で混紡されているんですが、その表示を見るまでもなく、実際の生地感がかなり安っぽくなってしまっています。
かなり毛羽立ちそう…。
あまり長くも着れない気がします。
(余談ですが、かなり毛羽立ちそうなこのコートや同素材のジャケットがラックにキツキツに陳列されているのはかなりしのびないですね、おそらく客が取り出す→戻すという動作をしているうちに毛羽立ってしまうハズ…洋服がかわいそうだなっておもってしまいました。)
薄いコート独特のドレープなども、この生地感では綺麗に出ないので。
ルックでも全面的に使われていて、今季コレクションを代表するようなコートだっただけにガッカリした方も多いでしょうね…。
また1万5000円ほどのコートに色々言うな!とお叱りを受けるかもしれないんですが、15000円にもう少し+すれば他のブランドのアウターが視野に入ってきますし、安いからと妥協はしたくないところ。
(そもそも15000円貰ったらめっちゃ嬉しいし、無くしたらめっちゃ凹むわけですから、服の値段として考えるからおかしくなるだけで)
正直付加価値が感じられないので、ユニクロとルメールのコラボだから、あの評判の良かったロングコートの後継だから、と手を出す必要は全く無いです。
同素材のジャケットも同様ですね。
ブロックテックコート
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/186146?rrec=true#thumbnailSelect
ウールブレンドチェスターが明らかにイマイチだったせいか、どんどん手に取られているのがこちらのコート。
僕の行った店舗でも、弾数が少ないのもあるのかもしれませんが、サイズ欠けしていました。
「ブロックテック」というユニクロが開発した防水・防風性を持ちながら透湿性(服内部で湿気がこもらない)もあるという、機能性がウリ。
後述するブロックテックパーカが、相当着こなすのが難しいアイテムなので、雨の日に着たいという目的をはっきり持っているなら良いと思います。
まあ正直前述のコート同様にシルエットはユニクロっぽくて野暮ったいですが、生地にコットンのソリッドな質感があるので、野暮ったさが軽減されているのと、そこまで安っぽくは見えないところが良いですね。
身幅がかなりゆったりなので、ジャケットを中に入れることを想定しているのかな?
ダブルのトレンチっぽいデザインですが、エポーレットや腰ベルトなどトレンチディテールはオミット(省略)されているので、ビジネスでも使えると思います。
というかビジネス目的で売れてるんじゃないかな~?と思っていますが、どうなんでしょう。
ジャケット着ていって試着したわけじゃないのでちょっとわからないです。
この手のコートはいざジャケットの上に羽織るときつかったりするので、それ目的の人はジャケットを羽織って試着してみて下さい。
雨対策とかビジネス用に、といった目的が無いなら別に買わなくていいと思います。
ブロックテックパーカ
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/186151
吊るしで展示されている、つまりアイテムとして単体で見ると非常に惹かれるアイテム。
細かいディテールも気になりますが、何よりも難しいのは着こなし方です…。
すっきりシャープに、とは、多分どのサイズでも着れないので、サイズをあげるか、でもそうなるとソデの野暮ったさがさらに際立つので。
前述したブロックテックの防雨技術を最大限に享受出来るアイテムなので、雨の日用として売れているんだと思いますね。
いやーしかしこれを着こなすのはかなり至難の業。
前をしっかり締めてシャープ感を出すか、前を開けるなら中に他のライトアウターを着込むなどしてフィット感を高めて着るとか。
センターファスナーがダブルジップなのが救いでしょうか。
カットソーにさらっと羽織るとスタイルが完成する、というようなブルゾンではないかなあ。
もし「『雨合羽』として着れるアウターが欲しいんだ」ということだったら、無印良品の
透湿撥水加工ナイロン混フード付きコートも見てみて下さい。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738276579
やるやると言ってなかなか出来ていない(すいません…泣)無印良品特集で取り上げたいと思っていたコットンナイロンのアウター。
こちらはミドル丈ですっきり着れます。
出典 http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738276579
比較したわけではないんですが、おそらく機能性ではユニクロには及ばないんだとは思うのです。
が、こちらも水を弾いて湿気を逃がす透湿撥水素材。
試着の際は、袖を通した後でソデのテープをキューッと締めてみてください。
結構びっくりするほどシャープに着れますよ。
どれだけ機能性に優れていても、着こなせないのではあまり意味がないですから、こっちも見てみると良いかもしれません。
(無印良品の方は明るい色は安っぽいので、黒かカーキがオススメです。)
ワークジャケット
アウターは文句言ってばかりですが、唯一これ良いんじゃないか?と思ったのがこちら。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/186150#thumbnailSelect
ブロックテックとかMA-1とかダウンとかが見た目も色も派手なので話題をかっさらってますが、地味ながら質実剛健という感じですね。
ホント今回スッキリ着れるアウターが皆無なコレクションなんですが、これはまあまあスッキリ着れます。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/186150#thumbnailSelect
インナー次第では化けそうですね。
僕は今年この手の薄手(アウターとしては、ですが)のブルゾン結構買ったので、流石にもう要らないんですが、今の時期からのアウターがない!という方は手にとって見て下さい。
アウターは他にもMA-1とかダウンとかありますが、とてもじゃないですけど普通の人は着こなせないと思いますよ。
MA-1は吊るしで見るととても格好いいんですけどね。ちょっと攻めすぎなシルエット。あれだけ何故かもっと高いブランドのそれに見えます。
ダウンもあの値段でよくこの軽さを実現したなって思うんですけど。
着てみると分かりますが、ちょっと格好良く着るのは難しいと思います。
まあアウターは実際店舗に行ける人は、ニットやシャツと違って試着しやすいと思うので、着てみれば分かるっていう感じですかね…。
試着室行かないで鏡の前でどんどん着ちゃえば良いと思いますよ。
基本的には、コーディネートの核となるアウターを買うようなコレクションではないですね。
シャツは悪くはないが…値下げの影響をモロに受けている
オックスフォードシャツ
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/187594#thumbnailSelect
エクストラファインコットンブロードシャツ
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/187593
確か昨年のユニクロルメール秋冬のシャツは4000円程度、今年春夏のユニクロルメールシャツも4000円程度だったと思うのですが、今回ユニクロUのシャツは2980円と1000円ほど値下げ。
悪くはない、悪くはないけど、値下げの影響をモロに受けています。
サイズ感が現代的・コンパクトで良かったユニクロルメールから、より幅広い人に向けた各部大きめの「ユニクロのシャツ」仕様寄りになってしまった気がしますね。
シャツはすっきり着たいので、これはがっかりです。
オックスフォードシャツの着丈は春夏の物は「ユニクロにこんなショート丈のシャツが作れるんだな」と驚いたほどだったんですが。
(別に短ければ良いってもんじゃないですけどね。)
とはいえ、春夏に出たLIBERTYの花柄プリントシャツのように「こんなん誰が着れるんだ?」というほど大きくはなってないのでそれは安心して下さい。
生地感も、例えば春夏のコンバーチブルカラーシャツは4000円とは確かに思えない質の生地感でしたが、明らかにランクダウンしているのが分かります。
オックスフォードシャツも同様。
オックスフォードシャツの方が、生地がしっかりしているので角ばったシルエットに見えるかもしれませんが畳みジワとかもあるのでアイロンをかけるとまた違うでしょう。
ブロードの方が薄くて柔らかいですね。
これらを着るならしっかりアイロンをかけたいところ。
売り場だと多分グシャグシャになっているので、テンションも下がりますね。
秋口、ここらへんでシャツを安価に補給しておきたい、というなら悪くはないシャツです。
繰り返しますが、悪くはないけれど、ただこれなら無印のシャツ類のほうが良いんじゃないかな~?
ユニクロUの名前に釣られてバンバン買うものではないと思います。
色味は、オックスフォードシャツ、ブロードシャツ両者の「グレー」は、かなり濃い目のグレー(ライトグレーではない)、ブロードシャツの「ライトグレー」はほぼ水色なので注意が必要です。
大人気のパーカは単発で着るべき?割り切りも必要
スウェットプルパーカ
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/186047
本当に大人気のパーカー。
僕が見ている前でどんどん無くなっていきました。
ニットのところでも言いましたが、マスタードに近いような、黄色味の強い今季っぽい色味ですね。
写真だとかなりトーンが抑えられてますが、実際はもっと明るいです。
ただの黄色ではなく、茶色が効いているので、落ち着いた色味になっていてスウェット素材ながら上品なところもあります。
端的に良い色味ですね。
これが4000円なら、と付加価値感を感じられる今回のコレクションでも数少ないアイテムかもしれません。
これはもう、秋、1枚で着てください。
厚手素材なのでコートやジャケットの中に重ね着して冬まで…とか欲張りに考えないほうが良いでしょう。
多分シルエットがおかしくなります。
ダウンベストまでかな?
基本的に秋に着るイメージで。だめになったら部屋着に。
割り切りが必要です。
気をつけるべきはサイズ感。
かなり厚手なのと、スソと袖がキュッと細くなっているので、小さいサイズを着てしまうと窮屈だし、見た目もやや滑稽になってしまうかも…。
多分古着を意識しているんだと思います。
そのためかSサイズだけが残っていたりしました。
サイドにポケットがあって、手が入れやすいですね。
気の抜けた大人のカジュアル、という感じ。
今はなきインパクティスケリーあたりの雰囲気がして、洋服というよりも工業製品っていう感じのユニクロからこういうアイテムが出るとは…。
ちょっと懐かしい感じがしました。
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スーピマではなくなったけど…「買い」のクルーネックT
最初にスーピマじゃなくなったし、2000円から1500円になって、素材・クオリティーダウンの懸念があると述べたクルーネックTですが…
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/186051
普通に良いですよこれ笑
確かにスーピマではなくなって、細部も変わりましたが、そこまでグレードダウンは感じません。
秋冬用に分厚くなっているんですが、とてもフワフワでしっとりしているんです。
ガサガサしているとかはなくて、柔らかくて滑らか。
1500円でこれはすごいですね…。
元々従来品のスーピマTよりも分厚かったユニルメスーピマTですが、それより更に厚くなっています。
同じく1500円のUTとかより全然厚いですね。
生地感も上です(無地だから生地にこだわれるんでしょうね)。
色によってまた出来が全然変わってくるんですが、是非BROWNを選んでいただきたい。
ユニクロUのキーカラーのマスタードのようなブラウン。
ニットでもスウェットパーカでもラインナップがありますが、一番取り入れやすいのはこのTシャツでしょう。
早い時期から重ね着に苦労することはないでしょうし。
濃いネイビーなどと合わせてほしいですね。
こうしてみるとユニルメからはネックが一番変わりましたね。
太く、よりカジュアルにはなりました。
今秋無地T特集やったんですが、ちょっと僕の好きにやりすぎてコスパを無視しすぎたので今度リーズナブルな価格帯の無地T特集をやりたいんですが、そこでも取り上げたい出来ですね。
意外な盲点?ウールタックパンツ
もう散々試着したし、いい加減に帰ろう…。
そう思ったとき、何故かふと気になったスラックス。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/172748#thumbnailSelect
コットンツイルのイージーパンツとかチノパンツとか穿いてみたんですけど、悪くはないけどどうもワンパンチ足りない…今回もパンツはナシかなあと思ってたんですが
これは意外とアタリ。
生地感が良いので、なんで?と思ったんですがこれはユニクロUで展開されている2型のウールジャケットとは違って、表地がウール100%なんです。
(2型のウールジャケットは化繊感が強すぎます)
セットアップでどうせ同生地だろうと思いこんで、良品を見過ごすところでした…。
ユニクロのスラックスはシルエットが悪くないと思えるものでも生地感が良い物がまずない。
薄すぎたり、化繊の混紡率が高すぎて、どうにも生地感が悪かったり。
値段は多少上がってもいいから、まともなスラックスを作ってくれ、と言われて作ったという感じ。
これはテーパードがめっちゃ効いているとかめちゃめちゃ細いとか、シルエットに何か特徴があるわけではないんですが、スソ上げを適切に処理してあげればオーソドックスなウールスラックスとして長く使えそうです。
センターラインに繋がるタックがきれいなのでを上手く維持してあげて下さい。
アイロンやプレッサーを使ったこの維持方法いつか記事でやりたいですね。
先ほど述べた通りウールジャケット2型とは、生地感が違うので、純粋なセットアップにはならないでしょう。注意が必要です。
ユニクロUに良品はあったのか?
コレクション全体で価格帯の押し下げがあったため、全般的に素材面でのグレードダウンが図られており、ユニクロルメール時代に比べると付加価値を分かりやすく感じられる「良品」はぐっと減った印象ですね。
もちろんユニクロには「ライフウェアー」というコンセプトがあり、それは「手に入りやすさ」すなわち価格という側面が切っても切り離せないわけで、実際ユニクロUのカシミアのタートルネックなどはどれだけ高品質に作っても結局定価では買わないわけですから、ユニクロの言い分も理解できるところです。
消費者としては「ルメールがデザインしたアイテム」だったり「これは◯◯◯◯円にはとても見えない!」といって、結局着ないアイテムを買ってしまっていたところもあるのではないか?とも思うので。
例えば今回エクストラファインメリノポロとか良い出来で「良品」の1つですけど、ニットポロとか着たことないしどう着て良いのか分からないや…とかだったら無理に買う必要全然ないですし。
変に敬遠する必要もないし、必要な物を必要なだけ買えばいい、というのがユニクロとの付き合い方のような気がします。
とりあえず、Tシャツがオススメです笑
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