ユニクロイネス初のメンズラインが発売!その実力は?進化しつつあるユニクロアイテムのシルエット、アウターで初めてのオススメアイテムも!?
レディースでは好評を博している、ユニクロ×イネス・ド・ラ・フレサンジュ氏のコラボライン、通称「ユニクロイネス」の初のメンズラインが2017年9月1日よりいよいよ発売スタート。
さらにこの秋ユニクロ×ルメールの継続コラボ「ユニクロU」、初コラボとなる「ユニクロアンダーソン」と立て続けにリリースされるコラボシリーズの先陣を切ってのリリースということで、注目されていた方も多いのではないでしょうか。
ただし、ユニクロイネスのメンズラインは、取扱店がユニクロUなどと比べてもかなり限られているのがネックです。
私がいつもユニクロUを見に行っている大型店舗にも取扱が無いほどです。
参考 ユニクロイネス取扱店
http://www.uniqlo.com/jp/shop/c/ines17fw/
後述しますが、ユニクロイネスメンズラインは、この限られた「超大型店舗」+オンラインストア限定のかなり限られたコレクションとなっているのです。
コレクション自体は全18型(うち3型は、10月20日に遅れてリリース)と、かなりコンパクトなコレクションなので、全貌が把握しやすくなっています。
正直、アイテム画像段階では、イネスどうこうというよりは「いかにもユニクロっぽいコレクションだな…」という感想だったんですが…。
今までユニクロで自分が買いたくなる、さらに人にオススメ出来るような、そんなアウターには正直あまり出会えたことがありませんでしたが、今回はようやくオススメ出来るアウターを発見…出来たかも。
その他、オンラインショップで購入せざるを得ない「イネス難民」の方にとって参考となるような記事にしていきたいと思っております。
最初に言っておくと、私はユニクロに対しては少しだけ距離を取りたいというか、
最近の「ユニクロで十分」「ユニクロだけでオシャレ出来る」という風潮にちょっと待った!と言いたくてこのブログをやっているところもあります。
ユニクロと、ある程度値段のする服とでは自己満足的な部分以外にも、「かっこよくなるため、おしゃれになるための難易度」においてまだまだ相当差があります。
目先の値段ではユニクロの方が安かったとしても、結果的に、ユニクロで買わないほうがコスパが良い、かっこよくなるための近道である、なんてことも多々あると思います。
高い服ばっかりじゃなくて、安くて良い服を紹介してください!という要望もあったり、安い服が紹介されている時だけ見ています、なんて言われちゃったりもするんですが、だからと言って安い服をただ持ち上げるだけになってしまっては本末転倒。
本当の意味で読者の方の利益になるようにやっていきたいと思っていますので、「ユニクロにそこまで求めるか?」といった批判もあるとは思いますが、ご容赦ください。
では早速見ていきましょう。
- ジャケット類の出来は、やはり厳しい
- コートにはオススメアリ!
- ちょっと進歩が見られるシャツ類
- あまり見るべきところのないニット類
- 悪くもないが、ちょっと惜しい…ユニクロイネスメンズラインを象徴するパンツ類
- 従来のユニクロからシルエットは改善されたものの、ちょっとだけ足りない…
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ジャケット類の出来は、やはり厳しい
ユニクロイネスメンズラインがメインとしているのがジャケット。
コーデュロイジャケット、ツイードジャケット、ブレザータイプのジャケット、千鳥柄のジャケット、と4型も用意されています。
ツイードジャケット+E http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402988-08
ウールブレンドシャツジャケット+E http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402987-69
コーデュロイジャケット+E http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402989-69
ウールブレンドジャケット+E http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402987-69
※+Eとは「超大型店舗+オンライン限定品」を意味します。ユニクロイネス取扱店(http://www.uniqlo.com/jp/shop/c/ines17fw/index_18.html)であっても、大型店舗では取扱がありません。ユニクロイネスのメンズラインは全てこの+E表記。つまりユニクロイネスのメンズラインは本当に限られた超大型店舗でしか展開されない限定的なコレクションであることがわかりますね。
ただこれらのジャケット類が、うーん。
正直ジャケットの出来としてはかなり厳しいですね。
ユニクロにありがちなもっさりとしたシルエットからは大分開放されてはいるんですが、ほんの少しアームが緩かったり、身幅、着丈感が微妙だったりまだまだもっさり感は健在。
決して綺麗なシルエットとは言えないんですね。
また生地感も、この値段では難しいというのはわかってはいるんですが、「とりあえずツイード」だったり「とりあえず千鳥」はしているものの、特段生地感が良いわけではなく、シルエットも良くない、生地感も良くない、では買う理由が見当たらない…。
どうしてもツイードのジャケットが欲しい!というのであれば別ですが、別にここでジャケットを買わなくても良いと思います。
ちょっと1つ1つ解説していきましょう。
ツイードジャケット+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402988-08
評価 B-(「ツイードのジャケット」をどうしても着たい!というのであれば…)
ツイードとは、冬用に厚みを出して織り上げたウール生地のこと。
ヘリンボーン(魚の骨のように見える織柄のこと)で、ユニクロイネスのツイード生地も伝統的な柄を使っています。
ツイードの厚みもしっかり出ているのですが、ツイードの織りがちょっと大きいので、荒く感じるのと、特段生地感が良くないのが一番の不満点ですね。
シルエットも、横に大きく、縦に短いという一番中途半端な形で、シャープさよりも丸っこさが出ています。
ツイードだからおじさんくさいというよりも、どことなく可愛らしい感じになってしまうような…。
元々ツイードジャケットは、ツイード生地に厚みがあることから、シルエットをいわゆるスーツ地のテーラードジャケットのように綺麗に作ることは難しく、そんなにシャープなシルエットの物があるわけではありません。
そういう意味ではアームの太さくらいなら許容できるんですが、このジャケットは全てのバランスが中途半端だと思います。
ツイード生地の質感も良くはないので、例えばタートルネックに合わせたり、マフラーなどで誤魔化しながら着る、ということも考えられますが
ただそこまでして着るほど、生地感が良くも無いので…。
「ツイードのジャケットを着る」こと自体に価値があるわけでもないですし、無理に買う必要は全く無いのではないでしょうか。
袖口に一般的に低価格なアウター類の裏地として使われるポリエステルではなく、高級素材のキュプラが使われていたり、
「本切羽(ほんせっぱ)」と呼ばれる、袖のボタンを実際に開け閉めすることが出来る仕様になっていたりと細かいところにはこだわりも見えます。
その気になればシャツのように腕まくりも出来るというわけです。
参照 http://im.uniqlo.com/images/jp/pc/goods/402988/sub/402988_sub7_popup.jpg
ボタンが飾りではなく、それだけ手間が掛かっている、良いジャケットの証のようなものではあります。
ただそのような細部よりも全体で辛口な評価をせざるを得ないのが辛いところです。
これをきっかけにツイードのジャケットを探してみたくなった方、ツイードのジャケットって、定期的に流行りが来たりもしますが、意外と流行りに左右されない普遍性があったりするので探してみると良いと思います。
通常のテーラードジャケットは、意外と流行り廃りが激しかったりしますからね。
良いものは冬の定番として本当に長く着れますよ。
良いツイードも、ウール100%とは限らず、強度を出すためにナイロンが混紡されていることは多々あるので、別にナイロン混紡が悪いわけではありません。
ウールブレンドシャツジャケット+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402987-69
評価 B-(「千鳥のジャケット」をどうしても着たい!というのであれば…)
こちらは千鳥柄のウールジャケット。ツイードジャケットよりも軽い作りとなっており、故にシャツジャケットという名称になっています。
決してペラッペラというわけではなく、ジャケットに見えるだけの厚みはあります。
ただこちらもウール生地の質感が…。
千鳥のジャケットがどうしても着たい、というわけではないならあえて買う必要は全く無いでしょう。
ツイードのジャケットとウールの千鳥ジャケットは何年か前にやたら流行った時期がありました。
おじさんっぽいイメージがあるかもしれませんが、大学生くらいの年代でも普通に着ていたんですよね。
今チェスターコートが流行っているみたいなものですね。
その時は、プリントTシャツなどと合わせてこれらのジャケットの「重さ」、「野暮ったさ」を軽減させていたんですね。
今その着方が通用するとも思えませんが、ともあれこれらのジャケットとシャツを合わせるのは考えものですね。
かなり野暮ったくなると思います。
カットソーか、タートルネックやモックネックなどのカバー力のあるニットか…。
重さや野暮ったさの軽減は現在でも考えるべきテーマでしょう。
思ったんですが、こういう生地のコート着ている女の子毎年一定数いますよね。
そして必ずと言っていいくらい毛玉がすごいですよね…。
コーデュロイジャケット+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402989-69
評価 B+(イネスのジャケット類の中では、一番アイテムとして成立している)
ユニクロイネスのジャケット類で、一番アイテムとして成立しているのがこのコーデュロイジャケット。
コーデュロイジャケットと言っても、おそらく多くの人が想像されるような「細畝(ほそうね)」のちょっとザラザラっとした質感のものではなくて、「太畝(ふとうね)」で、どこかベロアジャケットのようなツヤもある生地感が売りのジャケットになっています。
ちゃんとアイテムとしてのセールスポイントがあるという点で、今回のユニクロイネスのジャケット類の中では成立していると思うんですよね。
オリーブの色味も面白いと思います。
シルエットはやはり良くないので、他のアイテムで補完する必要があります。
ウールブレンドジャケット+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402987-69
評価 B-(イネスのジャケット類の中では、一番シルエットは綺麗だが…)
メタルボタンを採用したブレザー型のジャケット。
ユニクロイネスのジャケット類で最もシルエットがスッキリとしていて綺麗なのがこれです。
もっとも、ウール40コットン40ポリエステル20という比率の生地がどうにも安っぽい。
ユニクロのウールブレンド系にありがちな毛羽立ちが気になるとかではなく、綺麗な表面感はしているんですが、ツヤ感が少なく、ウールを混紡したメリットがあまり感じられません。
このツヤの無い感じが、リクルートスーツみたいに感じられないこともない…という。
ユニクロってウール100%でものづくりをさせるとかなり良い物作ったりするんですが、混紡となると正直かなりグレードダウンしちゃいますよね。
ちなみに同生地のパンツもあって、セットアップで着れるんですが、セットアップで着用すると生地感は多少誤魔化せるんですが、今度はシルエットが大事になってくるので、あまりユニクロでセットアップっていうのは私はオススメしないですね。
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コートにはオススメアリ!
ちょっと残念な出来だったジャケット類ですが、コート類にはオススメ品があります。
ウールブレンドチェスターコート+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402991-07
評価 B+(意外とスッキリとしたシルエット)
もはやメンズの定番コートになってきたチェスターコート。
一時期あったロングコートへの抵抗感も少なくなってきましたよね。
一般的には、ロングコートは着丈が短い方が難易度が低いとされ、故にユニクロあたりの大衆ブランドがロングコートを作ると結構短めに作ってしまうんですが、これはしっかりと長さがあり、しっかりと色気が出る作りになっています。
アームホールなども、イメージより大分スッキリしていて、全体的なシルエットは及第点。
セレクトショップレベルも含めて、もうちょっと出すと良いチェスターコートが買えたりしますから、そこはいくらまでなら出せるのか?っていう話になってきますが、まだチェスターコートを持っていない、という人の選択肢としてはアリだと思います。
生地感は、ウールブレンドなので、良くも悪くもないといった感じですが、グレーをチョイスすれば誤魔化せるのではないか、という印象を受けました。
ただ次のステンカラーコートの出来が素晴らしいので、やっぱりそれと比べると見劣る…というのが本音ですね。
ステンカラーコート+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402990-32
評価 A+(全アイテムでダントツの出来の良さ)
これはホント、良いです。
ユニクロイネスの中でも、というのはもちろんですけど、ユニクロ全体で見てもかなり完成度の高いコートなんじゃないかな?
最近トレンドのビッグシルエットでも無く、また「おじさんのステンカラーコート」のようなガバガバの作りでも無く
ウエストあたりまでスッキリとした作りで、そこからゆるやかにAラインを出していく…
難易度を下げようと、色気まで無くしてしまっている着丈の中途半端なタイプではなく、しっかり長さもある(かといって長すぎない絶妙な長さ)、
ステンカラーコートとしてかなり完成度の高い綺麗なシルエットをしています。
エリもコンパクトで、少し後ろを立ち上げても生地にハリ感があるので綺麗にキマリます。
さらに特筆すべきは生地感です。
しっかり肉厚でハリ感のあるコットン100%の生地にさらに洗いが掛けられており、一般的な量販店のステンカラーコートのような間延びした質感が無いのです。
「雰囲気」がちゃんとあるのです。
これはユニクロには珍しい。
春のユニクロUにもオリーブ系で雰囲気のある物がありましたが、これは欠点も少なくて、文句がないですね。
もちろん細かいことを言うならば、 あれがないこれがないと高級なコートととの違いは山ほどあります。
ただ、シルエットと生地、この2つに関しては間違いなく合格点。
誤魔化している、という感じも不思議としないんですよね。
雰囲気のある着こなしがきっと出来るはず。
ストライプのライナーは取り外しが可能
ライナーを取り外せば、そう遠くない日に着れそうですね。
生地自体に厚みもあるので、ライナーを取り付ければ年内は着れそう。
若干の撥水機能があるのも嬉しいところですね。
まあそういう細かいところよりも、まずはちょっと着てみて欲しいコートです。
(取扱店が少ないのが返す返す残念なんですけどね)
ステンカラーコートってね、チェスターコートに比べると難易度が低いんですよ。
この秋コート難民の方、ぜひお試しを。
このコートを見つけるまでは、ちょっとイネスの記事どうしようかな?と思ってたんです。
要望も頂いていたし、需要があるのは間違いないんだけど、どうも微妙な物ばかりで、お祭りムードに水を差してもな…という。
このコートを見つけて書く気になりましたね。
こういうアイテムを見つけると嬉しくなるんですよね。
ちなみにオリーブはすぐ買おうと決めたんですが、ベージュもなかなか捨てがたいです。
アイテム画像だとかなりのっぺりした生地感に見えると思うんですが、実際はオリーブに負けず雰囲気があります。
オリーブ>ベージュ>>>>ネイビーっていう感じですかね。
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ちょっと進歩が見られるシャツ類
ユニクロUでは、ユニクロルメール時代から後退してしまった印象を受けたシャツ類。
ユニクロイネスはそこからの前進が見られました。
コットンツイルシャツ(長袖)+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/403058-60
評価 B+(シルエットが大幅に改善された)
正直去年のユニクロUがあるので、あまり期待していなかったシャツ類。
ただ着てみるとシルエットがかなり良くなっているのがわかります。
現在のトレンドは、タックアウトを前提にしていたとしても、しっかりと着丈があるもの。
このシャツはしっかりと着丈を出しつつ、シェイプも効かせてスッキリとシャープに作られています。
ただ生地が…惜しいなあ。
白シャツにはそれなりにクオリティが求められますから、ほんの少し、あとほんの少し足りないといったところ。
白シャツって、皆着たがりますけど、そう簡単なアイテムでは無いと思っています。
普段着レベルなら問題無いでしょう。
ライトブルーの方が、まだ生地感に誤魔化しが効きますね。
ドビーストライプシャツ(長袖)+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/403193-60
評価 B-(難しいので、なるべく避けた方がいいかも)
最近ストライプシャツの出来が良いユニクロ(春先のユニクロUなど)
ですが、これはちょっと柄的にむずかしいですね。
昔のマルイみたいですし。
これに上述のジャケット類を合わせたりすると最高に地雷だと思います。
フランネルシャツ(長袖)+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/403191-32
評価 A-(色をしっかり選べば)
無地のネルシャツ。
これ結構良いですね。
シルエットも、前述したとおり着丈長めに、かつスッキリとシャープなシルエットになっているので、野暮ったさがかなり軽減されています。
生地も一般的にイメージされるような分厚いネルシャツではなく、素朴さだったり生成りみたいな感じを出すための作りをしています。
ただ生地とシルエットは良いのに、ボタンがめちゃくちゃ安っぽくて、オフホワイトなどはボタンと生地の色差の分だけ目立つんですよね…。
そこだけが本当に残念。
色は本体とボタンの色差のでないネイビー→ベージュの順に良いですね。
ネイビーならほぼ、ボタンは気にならないと思います。
カットソーと合わせてアウターライクに着るのが、まだまだアウターを羽織るには暑い季節には良いでしょうね。
「ネルシャツ」という先入観を持たずに見てほしいアイテムです。
フランネルチェックシャツ(長袖)+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/403192-06
評価 B+(悪くないけど…)
シルエットは良いですが、今買う必要ってあるのかな?という感じのチェック柄ではありますね。
あまり見るべきところのないニット類
ユニクロイネスメンズラインの目玉の1つだったフェアアイル柄のニットが後日発売となってしまったニット類。
うーん、正直あまり強調するところがないですね。
カシミヤクルーネックセーター(長袖)+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/401965-01
評価 B+(素材の良さは間違いないものの、強調材料に乏しい)
画像だとわかりにくいですが、スウェット風の胸元ディテール「Vガゼット」がアクセントになっています。
本当にユニクロのカシミアセーターは肌触りが良いですよね。
価格も頑張っているというか。
ただカシミアのセーターが欲しい、という人以外にはなかなかセールスポイントが無いのも事実ですよね。
カシミアという素材、肌触り、で止まってしまっているというか。
スウェット風のディテールを取り入れるなら、思い切ってこの素材でスウェットを表現する、というのも非常に面白かったと思うんですよね。
シルエットはやっぱりニットなので。
ちょっと今回かなりサイズが小さいように感じたので注意が必要です。
Sサイズとかメンズサイズなのかな?ってくらい小さかったですよ。
カシミヤボーダークルーネックセーター(長袖)+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/403136-19#thumbnailSelect
評価 B+(やはり強調材料に乏しい)
こちらもなんというか、カシミアでボーダーで、といった以外になかなか食指が動かないです。
ユニクロのカシミアニットは、たしかにカシミアとしては安い。
けれど一万円って、それだけだとやっぱり安くない金額なんですよね。
悪くもないが、ちょっと惜しい…ユニクロイネスメンズラインを象徴するパンツ類
パンツ類は、ジャケットとセットアップに出来る物2種と、パンツオンリーの物1種の合計3種類出ています。
少数精鋭のコンパクトなラインナップですね。その分選びやすいと思います。
セットアップにするのはオススメしませんが。
スリムフィットウールブレンドパンツ+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402771-69#thumbnailSelect
評価 B+(生地感がもう少し良ければ…)
ウールブレンドジャケット+Eと同素材のスラックス。
ウールブレンドジャケットでも述べましたが、生地にウールの良さがあまり出ていないので、「良いウールのスラックスを穿いているなあ」という感じはしません。
悪い意味で次のコットンパンツとパッと見の差異を生み出せていないんです。
ただシルエットはテーパードがしっかり効いており、ユニクロのスラックスの中では上位ではないでしょうか。
スラックスはやはり、脚を綺麗に見せるとか、生地感の良さとか、上位ブランドとは差を感じざるを得ませんが、日常使用するなら十分なクオリティはあると思います。
生地がもう少し良ければ文句なくA評価、オススメアイテムでした。
スリムフィットコットンパンツ+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402772-56
評価 保留
こちらはコットン100%のスラックス。
こちらは良い意味で、ウールブレンドパンツと差が無いですね。
いやこれ春夏で出せば良かったんじゃないかな?
これも、上級ブランドのウールのスラックスなんかと比べちゃうとちょっと歯が立ちませんが、ディッキーズ的なコットンパンツと考えると良いんじゃないかというアイテムですね。
イネスは少ないアイテムをとことん見れたんですが、ちょっとこれだけはもういっかい見に行って購入して裾上げしてから、また評価したいなと思います。
イネスのパンツ類、何が良いかってポリウレタン入っていないんですよね。
ポリウレタン入れてあとは細くしておけばいいだろ、っていうシルエットをおざなりにしたパンツが本当に嫌いなんですよね。
スリムフィットコーデュロイパンツ+E
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402770-69#thumbnailSelect
評価 B+(生地感は良いが、あとはこの主張をどうするか?)
コーデュロイジャケット+Eと同素材のパンツ。
こちらはセンターラインが入っていません。太畝(ふとうね)のやや厚みのあるコーデュロイ故に入れることは出来ないでしょう。
コーデュロイジャケットでも言いましたが、素材自体はポイントがあって良いと思います。
シルエットも、素材感とは裏腹にやや細身に作られていて、めちゃくちゃカジュアルというわけでもないですし。
あとはこの生地の主張をパンツに持ってきた時にどうまとめるか?みたいな難易度があるのでそれをどうクリアーするかですね。
そこをデザイン的に煮詰めてくれているわけではないので、パンツ単品として見ると細畝の定番的なコーデュロイパンツの方が、選びやすかったんじゃないかなと思います。
スソをダブルとかにしてみても面白いかもしれません。
従来のユニクロからシルエットは改善されたものの、ちょっとだけ足りない…
ユニクロイネスのメンズライン全体としては、「従来のユニクロ、ユニクロUからシルエットは大幅に改善」されているものの、「ここがちょっと足りない…」というアイテムが多く、全体としては微妙な出来だと思います。
残念ながら、店舗をかなり限定した「めちゃくちゃ良いアイテムばかりの実験的コレクション」といった類のものではありませんでした。
「Ines de la Fressange PARIS」のタグがなければ、普通のユニクロとの違いを明確化出来ている物は少なかったように思います(特にジャケット類)。
近くに取扱店が無い方は、見れない分だけ気になったりするとは思うのですが、正直ステンカラーコート以外はそこまで見るべきものはなかったかなと。
どうしても今のワードローブに足りない物があれば、無印良品などとともに吟味した上で取り入れていく。
これからユニクロのコラボシリーズが続きますが、引き続き「良いものがあればオススメするし、無いなら無いとしっかり伝える」というスタンスでやっていきたいと思っております。
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