ユニクロ×ルメールラストコラボコレクション、アウターは買っていいの?ユニクロにしては高い?セールまで待つべき?頭を悩ませる諸問題を考える。
どーもナル男です。
アイテムレビューも残っているのはアウターのみ。
(パンツはやりません、すいません!)
それでは残っていたユニクロルメールのアウターのレビューをやっていきたいと思います。
アウター全体の評価
ナル男としては、特に今季他ブランドのアウターの出来が悪いシーズンであるとは感じていません。
他ブランドに欲しい物も複数あるので、ユニクロルメールにこれといって欲しいデザインのアウターが見当たらなかったこともあり
元から購入意思がほぼ無かったため、やや厳し目に見てしまいました。
インナー類が、実物を見てガッカリ、というパターンがあったのに対して、
アウター類は「思っていたたよりも良い」という感想を抱きました。
ただ自分が買うかと言われるとそれはちょっと…と思ってしまうため、
特にこれをオススメしたい、ということはありません。
その理由も、色々述べていこうと思います。
アウターは長く着たい
アウターはある程度長く着たい、それに尽きます。
別に5年10年着たいわけではありませんが、それでもそこそこ長く着たい。
そういう視点で見ると、ちょっと色々考えることが多いかなと。
シルエットやデザインに妥協してまで買うほどではない、と思います。
今日みたいに雨が降ると、気軽に羽織れるマウンテンパーカとかあったら便利だと思うんですけどね。
アウターってカットソーみたいな消耗品ではないですからね。
コスパが良いから、ちょっと気になる点に妥協して気軽に買う、というものでもないと思います。
シルエットが…
全体的にシルエットが大きめで、身体の大きい方が、サイズを落として着る物が多い気がしました。
それがデザイナーの意図に沿うか?と言われればまた違うのでしょうが、私たちはモデルでは無いですし、自分をよく見せるために洋服を着るわけですし。
自分自身が昔スポーツをやっていた面影はどこへやら、そこまでがっしり体型ではないこともあり(肩幅とかはややあるのですが)そこに難しさを感じます。
購入を検討される方は、サイズを落として試着してみると良いと思います。
そうすると今度は「袖(ソデ)」の問題が出てくると思いますが…。
後で総括しますが、今季ユニルメの難しさ「サイズ選び」です。
こっちを重視すると あっちが長い、などどうにもしっくりくるサイズを選ぶのが難しく、またサイズの許容性が狭い気もします。
つまりサイズを変えれば似合うサイズが出てくるわけでもなく、SでもMでもダメということが出てきます。
思い込みはやめて、色々試着してみると良いと思います。
発売週を終えて、試着しやすい環境が整ってくると思いますし(まあ実際そこまで激混みの店舗ばかりではなかったと思うんですけどね。)
生地感・シルエットなど熟考して、しっくり来たら全然買っていいと思いますよ。
まあこれは全体に言えることで特にアウターだけに言えることではないんですが、
やはりそれなりに値段しますしね(「ユニクロの価格」についても後述します)。
そこそこ良いと思えたアウターを2つだけ
個人的にこれは結構良いな、と思ったアイテムを2点紹介します。その中で、他のアウターにもちょっとだけ触れましょう。
コットンパーカ
出典 www.uniqlo.com/jp/store/goods/169518(一部店舗限定商品)
ネット画像だと強烈に安っぽいのですが、実物の生地感は思ったより全然良かったです。
この画像も実物とはちょっと質感が違うんですが…。
実物は安っぽい生地は、とりあえずしていません。
春夏って、「わかりやすい高級感」を出すのがとてもむずかしいんですよ。
例えばユニルメトップスで出来の良いアイテム上位に入るカーディガン(ただしこれも色々気をつけることが多いので盲目的には買えません、
また後日述べたいと思います。)も、おそらく同じものをウールで作れれば、簡単に高級感が出せたと思います。
どうしても春夏のメイン素材となってくる綿やリネンで高級感を出すことは難しい。
これは他のブランドでも同じです。
そんな中で、ひとまず生地の高級感はそれなりに確保されているアウターなのではないか?と思います。
アウターの中でも一番高いアイテムなので当たり前だろ!と言われるとそうなのですが。
カラーを選ぶ楽しみもあるアイテムかなと。
どれも良かったのですが個人的にはこの「緑がかったダークブルー」といった感じの色が一番良いと感じました。
思うんですけど、今季ユニルメで昨季の「カーキ」とか「オリーヴ」の代わりに多用されているこの「緑がかった青」。
この色が好きか否か?で、このコレクション全体の好き嫌いが全く変わってくるような気がします。
「イイねその色!」と言われそうなとても綺麗な色ですよ。
黒はミニマルに、マスタードも落ち着いていて、良い色だと思います。
長く着るなら黒なんでしょうが、それだと普通かな。
この値段なら普通で良いんでしょうけど。
特に色にこだわりが無いのであれば、ナル男はこのブルーを推します。
「白」は悪くないのですが一番難易度高そうですね。
というのも、ちょっと「難しい白」なんですよね。
出典 www.uniqlo.com/jp/store/goods/169518#thumbnailSelect
素材感も相まって、ちょっとレトロな白なんですよ。
「母親が昔着てた」ような白なので。
ただ「白いアウターに挑戦したい!」ということであれば、この値段なら格好なのかもしれませんね。
白の天敵である汚れにも強そうですし。
ご自分のキャラクターとよく相談した上で「目立ちたい」のであれば白を推します。
「ほどよく目立ちたい」のであればマスタードを。
「上品に目立ちたい」ならブルーを。
「目立ちたくない」のであれば黒をオススメします笑
個人的に「リア充の大学生が着てそう」という感想を抱くマウンテンパーカーです笑
ショーツとかと合いそうで。
なのでやはり自身のキャラクターと要相談です。
あ、ナル男はそういう印象論多いし、好き勝手なこと言うので、ご容赦ください。
よくそれで叩かれるんですが、ブログってそういうものだと思うので。
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ユニクロのアウターにしては高い、のか?他ブランドに比べると圧倒的に安い、のか?
「ユニクロにしては値段が高すぎる」「セール待ちだな」という声もよく聞くのですが、
一方で「よそのブランドにこのクオリティーは絶対作れない!」などという声も聞くので、「ユニクロの価格」について持論を述べたいと思います。
ユニクロのアイテムの質と価格は、「他ブランドよりもバランスが良い」、すなわち「コスパが良い」ということは言えると思います。
これは色々なブランドを見てきて、実際そう思います。
もちろん物によります。
ただし、洋服とは価格と質だけで決まるものではありません。
例えばの話ですが、1万円で買って、1万5000円で売れるのであれば、それは「絶対に買ったほうが良いアイテム」と言えるのかもしれません。
しかし、そういうアイテムはほとんど無いわけで、やはり着てみて自分をどう見せてくれるのか?
自分自身がどこまで納得できるほど、アイテムの質と値段のバランスが取れているのか?が重要になってきます。
ユニクロルメールの話を見に来たのに、他ブランドの話をされても困る、と方も多いと思うのですが、ちょっとお付き合いください。
LOUNGE LIZARD LOUNGE LIZARD |NYLON TASLAN GROSGRAIN マウンテンパーカー 5604
出典 http://www.loungelizard-shizuoka.com/shopdetail/000000002173/instore-loungelizard/page1/recommend/
例えば私が今季最も良いと思っているマウンテンパーカがこちらです。
LOUNGE LIZARDの物です。
(今春オススメのドメスティックブランドアウターのまとめもやりたいのですが…なるべく早くやります!)
写真では伝わりにくいのですが、実物の生地感、シルエットなどどれも高得点で、着ただけで「男の基礎点を上げてくれる」ようなアウターです。
(LOUNGE LIZARDはあまりアウターを買うべきブランドでは本来ないのですが、これは出来が良いです。)
端的に言うと「難易度が低い」。
着こなしに工夫なぞしなくても、カットソーの上に着るだけでサマになるようなアウターです。
またデザイン的にすぐに廃れるとも思えず、数年着ることが出来るでしょう。
限られた人向けのドメスティックブランドですので、あらゆる人に似合うなどとは言いませんが、
確実に難易度はユニルメより低いとナル男は考えています。
しかし、これは定価4万5360円です。
ドメスティックブランドのアウターにしては、今季最も質と値段のバランスが取れているアイテムの1つであるとナル男は思うのですが、
それでも一般的に見れば「高すぎる」洋服でしょう。
女の子に値段を言ったら8割方ドン引きされます。
職業によりますが「結婚は無理な男」認定されるでしょう笑
わざわざ言う必要は無いのですがね。
ではユニルメとLOUNGE LIZARD、どちらのコスパが良いのか?
これは一概には言えないのです。
だってどちらのアイテムも、同じ値段でそれ以上のクオリティーのマウンテンパーカはひとまず他に無いのですから。
詭弁のように聞こえるかもしれまんが、「他のブランドなら何万します!」というのはもっと詭弁だと思うのです。
目指している方向性からして全く違うわけですから。
(LOUNGE LIZARDは、高いユニクロなどと揶揄されることもあるブランドですが…)
前々から言っていることですが、「高い洋服は難易度が低く、安い洋服は難易度が高い」ことが多いだけです。
(高い洋服にはデザイン性を全面に押し出した、「難しい洋服」もありますが…)
ユニルメのマウンテンパーカが万人に似合うとは思いませんが、そのかわりドンピシャでハマる人もいます。
そうなるとLOUNGE LIZARDのマウンテンパーカに3倍の価格差を付けられるというほどの差では無くなってきます。
一方でLOUNGE LIZARDのマウンテンパーカならある程度細身の方なら簡単にかっこ良く着こなすことが出来ます。
ユニルメは価格の面では、敷居が低いのですが、こと絶対的な洋服としての難易度は、高いブランドより難しいと思っています。
色々考えることが多くってくるし、あれこれ考えるよりお金を稼ぐことのほうが簡単、という人もいるわけですから、この価格差は一概にどっちが良いとも言えないと思うのです。
価値観として洋服に4万5000円は出せない、という方もいる、というかそういう方の方が多いでしょうし。
で、話は戻るのですがユニルメのマウンテンパーカはやはり値段と質のバランスは取れている、と思います。
シルエットがしっくり来て、似合うのであれば着れる期間の短い春アウターですし、早めに買って今くらいからガンガン着たほうが結果的にコストパフォーマンスは良いと思います。
思うんですがセールの時期を見計らって色々頭を悩ませるのってそれはそれで「コスト」だと思うんですよね…。
ユニクロの中では高いアイテムなので、おそらくセールに掛かるとは思うんですが、5月ごろセールに掛かっても、一番旬な時期は逃すので、難しいところですね。
ユニクロってあまり利用しないナル男でもシーズン途中に値下げをしているイメージが強いですし、そのイメージが「定価で買うのは損」という価値観を醸成してしまっているんでしょうね。
でも軽アウターが欲しくなる3月4月に着れるというメリットはちゃんとあるわけで、あまりそこばかり気にしていても仕方ないと思いますけどね。
2千円安い「コットンブルゾン」との比較ですが、2千円の差ならコットンパーカの方が良いと思いました。
出典 www.uniqlo.com/jp/store/goods/169519
そんな違う?と言われると、やはり細部が安っぽいと思います。
フードもパーカに比べると寝てしまうので。
ただカタチに対する好みの問題もあるので、マウンテンパーカを購入する予定なら念のため着比べるべきでしょう。
フードを外したブルゾンとしての姿も一応見てみるべきかなと。
ちなみにこっちは試着すらしてないです。
シアサッカージャケット
出典 www.uniqlo.com/jp/store/goods/176881 (一部店舗限定商品)
いわゆるテーラードジャケットを、「軽く」仕上げたアンコンジャケット。
用語法の難しいところなんですが、カットソー生地などで「テーラードジャケットっぽく」作ってあるものがイージージャケット。
出典 http://zozo.jp/shop/landharmony/goods/7807386/
「アンコンジャケット」は、あくまでテーラードジャケットから芯地や肩パッドなど何かを引いて、「軽く」したものであり、
軽い素材でテーラードジャケットっぽく作った「イージージャケット」とは違う、と考えています。
少なくともこの記事ではそういう解釈でいきます。
で、ナル男はイージージャケットというアイテム自体はメンズには「全く」オススメしないんですね。
テーラードジャケットでもなく、カーディガンでもないという中途半端さ。
まあよく「テーラードジャケットっぽさが簡単に出せますよ」とか言うんですが、どうしても「崩れた」印象になってしまって、
テーラードジャケットの良さがほとんど損なわれていると思うんですよ。
似合ってる人をほとんど見ないですし。
対してアンコンジャケットは、春夏に着るテーラードジャケットという感じで、1着は持っていた方がいいと思っています。
アンコンジャケットでも、イージージャケットに近いような、崩れた感じのものもあれば、
テーラードジャケットとほとんど変わらないような「しっかりとした」物まで幅が広いんですが、
このユニクロルメールのシアサッカー生地の物は「ちょうど中間くらい」です。
薄いし、素材感的に軽いは軽いのですが、完全にテーラードジャケットのカタチが失われているというわけでもなく、これはこれでバランスが良いのかなと。
アンコンジャケットを1着も持っていなくて、シルエットがしっくりくれば、買って損は無いのかなと思います。
少なくとも他のアンコンジャケットよりは全然良いですね。
あとはこの「シアサッカー」という凹凸感のある素材をどう見るか?だけですね。
ただサマーウールなどの「完全なテーラードジャケットに近い物」にしてしまうと、
それは果てなき「テーラードジャケット優劣論」に巻き込まれることを意味します。
ウールのテーラードジャケットは本当にいっぱいありますから。
そこからひとまず逃れて、春夏のテーラードジャケットを楽しめる、という意味では良いアイテムだと思います。
これが9千円は安いですよやっぱり。
色は、グレーがちょっとひとクセあります。
万人に合うチャコールグレーとかライトグレーというわけでは無いです。
好みの分かるグレーなので、春らしくはあるのですが、無難なのは黒かなと思います。
アウターは他ブランドも視野に入れて
判断が難しいと思うのは、アウターについては「1~2万円で良い物」と考えると、確かにユニルメの上記2点はオススメ出来るのです。
ユニクロ通常ラインのブロックテックパーカなどなら、ユニルメのマウンテンパーカを買ったほうが絶対良いんじゃないか?と価格差を考慮しても思います。
ただ、「もう少し出す」と、色々なブランドのアウターが目に入ってきます。
「ユニルメの話を見に来たのにふざけんな!」と思われるかもしれないのですが、別にユニクロの販促ページではないのでご容赦ください。
先ほどのLOUNGE LIZARDは高すぎる、手が出ないという人は多いでしょうが
STUDIOUSあたりだと2万4千円くらいでそこそこ良いアウターが売っているんです。
出典 https://www.studious-onlinestore.com/products/detail.php?product_id=8840
出典 http://wear.jp/rkita0326/5997843/
これもまた値段と質のバランスの良いアイテムだと思います。
(studiousの接客はあまり好きではないのですが…物は良いものがあります)
2万4000円のアウターと、1万5000円とか9000円のアウターは全然違うじゃん!と言われればそうなんですが、「全く違うカテゴリーの競争か?」と言われるとそうとも言い切れません。
こと「コスパ」で考えると、今季ユニクロルメールのオックスフォードシャツやスーピマコットンカットソーは他ブランドは敵いません。
どちらも消耗品ですし、1着買っておいて損の無いアイテムです。
シャツを日常着ない人はあまりいないでしょうし、カットソーを着ない人もいません。
その全てを、高めのブランドで揃える、などということは到底出来ない以上、
これらのアイテムの持つコスパは日常着のクオリティーを劇的に上げてくれるという意味で、他ブランドは敵いません。
(ただ、だからといってユニルメのこれらのアイテムが他ブランドより優れているか?というとまた違います。
よくデザイナーなどアパレル関係者がシャツを複数買いしている!という話を見ますが、それは日常着としてでしょう。デートに着ていくのか?というとまた違う気もします。)
アウターはこれら消耗品とはまた別のロジックが働くと思うのです。
やはり長く着るアイテムですし、消耗品というわけでもないですから。
コスパ最重視というわけにもいかなくなります。
そう考えると、視野を広く持って、他ブランドとの兼ね合いも考えるべきなんじゃないかなと思うわけです。
そういう意味では、スーピマコットンクルーネックTや、オックスフォードシャツ等よりも圧倒的に「慎重にね」と言いたくなってしまいます。
ユニクロルメール2016SS総評はこちら。
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