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ZOZOTOWNが「ツケ払い」サービススタート!返品もOK!これが何を変える?これからゾゾがやるべきサービスは?

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スタートトゥデイの運営するファッション通販サイト大手ZOZOTOWN(ゾゾタウン)が、「ツケ払い」サービスをスタート。返品も引く続きOK!実質的な2ヶ月間の支払い猶予が何を変える?

 

 ファッション通販サイト大手のZOZOTOWN。

私ナル男も月に1回程度利用しています。

 

ZOZOTOWNは、とにかく品揃えが豊富。

私がよく見るブランドの過半数はZOZOTOWNで取扱があります。

 

そして、商品が届いた後も返品出来る!(しかも月会費を払っていれば返品時の返送料まで無料!)

これが大変便利で、今やZOZOTOWNを使う最大のメリットになっています。

 

要はZOZOTOWNで買うと、買い物のリスクを限りなく0に出来るのですね。

店で現物を見て買う、試着もしっかりしたし、出来る限りじっくり吟味した。

 

これが最も満足した買い物をする方法だったわけです。

 

それでも…やはり家に帰ったあと「違ったかも…」となることはあるものです。

(実際着だすとしっくりきたりするんですけどね)

 

もちろんZOZOTOWNの返送料無料サービス開始時に指摘したような問題点はあるものの、難しいとされる洋服の通販をより簡単なものに近づけたのは間違いないと思います。

 

www.narcisman.com

 

 

そんなZOZOTOWN、昨日から異変が…。

 

私はZOZOTOWNのアイテムをブックマークしていて、在庫変動などを見ているのですが、何やら見慣れない文字が…。

 

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出典  http://zozo.jp/later-payment/

 

「ツケ払いはじめました」

 

の文字。

 

「ツケ払い?」

 

ちょっとドキッとするワードを、そんな冷やし中華みたいに言われても。

 

 

f:id:narcisman:20161102123337j:plain

 

出典  http://zozo.jp/later-payment/

 

ゾゾタウンの「ツケ払い」は従来の「後払い」サービスの拡充

 

 この「ツケ払い」、クレジットカード等を持っていない人でも、あるいは持っていてもクレジットカードを使わずに(つまり限度額を減らすことがない)支払いを延期することができるようになるようです。

しかも二ヶ月。

 

通販を利用していると、「コンビニ後払い」などを選択することが出来ます。

これは、商品が送られてきた時に後で支払い書が別送されてきて、コンビニで代金を後払いする、というものです。

後払い取引は、買い物と同時に決済代行会社(今回はGMOペイメントサービス)に売買代金の債権譲渡がされる、という仕組み。

 

大抵この種の後払いの期間は、一週間とか10日とか2週間とか短期間なのですが、ZOZOTOWNはこれを2ヶ月に拡大して行うようです。

 

どうやら未成年もこのサービスを利用できるようです。

(ただし未成年に適用される種々の法律を潜脱は出来ないのは当たり前でしょうが。)

 

おそらく馴染みの店で「お勘定はツケでお願いね!」などと言ったことがある人は少なく(私もドラマでしか見たことがありません)、「ツケを払わされる」というネガティブなイメージを連想しがちな「ツケ払い」という言葉。

 

それだけに初見かなりインパクトがありましたが、実態としてはとてもシンプルで、既存の通販後払いサービスの期間が拡大された、ということのようです。

(このサービスはGMOペイメントサービスが従来の後払いをZOZOTOWN向けにカスタマイズした形で提供するようです。)

 

「ZOZOTOWN」が注文日から2か月後に支払いができる「ツケ払い」を開始 (ネットショップ担当者フォーラム) - Yahoo!ニュース

 

ただしこれ5万4000円(税込)の注文まで適用で、利用手数料は1注文につき324円(税込)も取られるようです。

あまり高額なアイテムは買えないようですね。

 

※どうやら1アイテムではなく、注文単位で54000円までの注文まで適用されるようで、注文を2つに分けても一度に54000円以上はツケ払い無効になる様子。

 

ツケ払いでも返品は出来る、しかも今までよりも簡潔に?

 

 ツケ払いを選択肢た場合、従来通り消費者都合の返品は出来るのか?

明記がどこにもなく(私が見つけられていないだけかもしれませんが)、ちょっと不安に思うのかもしれませんが、どうやら出来るようですね。

 

ツケ払いを選択すると、後日GMOペイメントサービスから請求書が商品とは別に送られてくるのですが、ZOZOタウン側との従来通りの返品手続き(サイトで返品連絡→商品返送)をすると、その請求書は破棄するように言われます。

これで終わりです。

 

ツケ払いに掛かる手数料(税込み324円)も含めて全額破棄となります。

 

今まではクレジットカード支払いの場合は、クレジットカードの締め日の関係で、一度引き落とされてから後日口座に返金、などちょっと手間がかかっていましたが(まあ特にこちらは何もしなくて良いのですが、クレジットカードの総決済額は減りますよね)、とりあえずツケ払い、にしておくと返品時の手続きは今までより簡潔になったと言えるかもしれません。

 

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洋服の買い方が変わる?実は歪な洋服のリリース・セールサイクル

 

 これは利用者・ZOZOTOWNの両者にとってメリットがありますよね。

 

洋服、ファッションアイテムというのは、シーズンやサイクルがあります。

 

近いところで言うと

 

7月 春夏物のセールが佳境を迎えると同時に秋冬物の先行リリースがスタート

 

8月 秋冬物のリリースラッシュがスタート

 

9月 秋冬物が6~7割ほど出揃う、徐々にライトアウターやインナーから売れ出す

 

10月~11月 秋冬物がほぼ出揃い、ニットやヘビーアウターなどが本格的に買われ出す

 

12月 近年は早いところは上旬から(さらに早いところは11月中から)セールスタート

 

1月 セール本格スタート、同時に春夏物の先行リリースが始まる…

 

このサイクルの中で、計画的にお金を使える、という人はなかなかいないんじゃないでしょうか。

また「ファッションで月に3万円使う」というような均等なお金の使い方も、上記のようなサイクルの中では難しかったりします。

 

下世話な話ではありますが、サラリーマンは12月にボーナスをもらい、中高生は1月にお年玉を貰うわけで、それを狙ったかのようにアパレル業界は1月にセールを本格的に行い、在庫を捌いてきたわけです。

 

利用者はこの「お金を使う・払う時期」は変えずに、洋服をセール品ではなく、秋冬の一番充実した時期に買うことが出来るようになります。

(厳密に言うと従来からクレジットカードを使えば出来たことなので、「より簡単に」と言うべきでしょうか。)

 

例えば現在11月は、大抵のアイテムリリースが終わり、最もアイテムが充実している時期です(どんどん完売商品も出始めていますが…)。

 

この時期に買って、支払いは1月以降に。

これがクレジットカード無しで出来るというのは間違いなく便利は便利です。

 

またクレジットカードの支払いはカードの限度額や、「締め日(いつまでに買い物をしたかによって、実際にお金を支払う月が異なってくる)」をよく把握していないといけないので、この後払いのように「支払い手続きを何月何日までに行えばいい」という「明確性」に欠けますからね。

 

店側としてはセールとして割引して販売することなく、定価でアイテムを売るチャンスが拡大しますし、何よりも他の通販サイトにはない付加価値となって利用者からの優先順位を上げることが出来ます。

 

ゾゾタウンのライバルであるamazonは、ファッション関連アイテムは30日間返送料無料で返品出来るサービスを行っているので、その点ではゾゾタウンは現状負けているとも言えるのです。

 

しかしこの後払いサービスがあることで「後払い出来るからゾゾタウンを利用しよう」みたいに優先順位を上げることが出来ます。

 

さてこの後払いサービス。

返送料無料化のように他者は真似するのでしょうか?ゾゾタウンの専売特許となるのでしょうか。

GMOのような決済代行会社次第では普及するような気もしますが。

 

ZOZOは本当に、この手の新しい動きが早いですね。

返送料無料で実質的に家で試着できるという通販形態にしてしまったのもそうですし、

外人モデルじゃなくて、もっとリアリティーのある着画が見たい!それもたくさん!と言われればwearというアプリを作って解消させてしまいましたし。

 

私は以前から、ファッションアイテムのリリース時期やセール時期のサイクルというものに疑問を抱いていました。

 

アイテムの充実期と、利用客の財布の中身の充実期が合っておらず、

ファッション上級者が「早め早め」の行動で、良い物をゲットし、売れ残った物を

「あまりファッションに興味がない層」にセールで売ってしまう、というような構造に見えて…。

 

ファッション好きは、夏のボーナスで秋冬モノをまとめ買いしたりしていますからね。

そんなこと普通の人は出来ないと思うんですよ。

「慣れ」というか、アパレルの慣行にこちらが合わせないといけない。

順応しなくちゃいけないんです。 

本当に欲しい、売り切れてしまう物は早めにゲットし、「これ面白いな、セールだったら欲しいな」というものはチェック、リストアップしておいて、セール時期にサクッと買う、みたいな。

 

そのため、おそらくは人々が洋服にかけるお金というのは「毎月3万円」とかではなく

「1月は5万円だったけど、2月は5000円だった」みたいな凸凹なものになるはずなんですよね。

 

これを均等にするには、利用者がしっかりファッション貯金をするとかクレジットカードを熟知して使用する(詳しくは述べませんがリボ払いはやめましょう、絶対に)、等だったわけですが、そこをゾゾタウンは上手く突いた気がします。

一時代を築いた丸井の割賦販売の現代版といったところでしょうか。

 

またこの二ヶ月というのも絶妙な期間な気がしますね…。

あくまでも、先ほど述べたファッション上級者が既に行っている、アイテムのリリース時期に合わせた「順応」をしやすくする、という使い方も使い方次第で出来ると思います。

 

ヤフオクやメルカリに限らず徐々に個人間における中古市場の環境が整備されていますし、アパレルは従来の慣習に囚われずに、買い物環境の整備を進めないと、誰もブランドで新品を買わない、みたいな時代がすぐ来ると思いますし。

 

「踏み倒されまくるんじゃないの?」

「クレカ持てない若者を破滅させる気か」

 

みたいなネガティブな意見もありますが、どんなシステムも使う人次第なわけで、買い物環境や選択肢が整備されるのは歓迎ですけどね。

 

しかしZOZO、残された新サービスは何でしょうね?

現状返送料無料で返品が出来る、というのが限りなく便利だと思うので、あとは在庫数と取扱いブランド数を増やして欲しいのと、セール品の返品もできると

便利ですよね(amazonはセール品でも原則返品出来ますし)。

 

意外と消費者すらも気付いていない潜在的なサービスってあると思うんですが。

私ナル男は意外と優柔不断で、旅行当日にあれがないこれがないとか言っている人なので、朝頼むと、昼くらいに東京駅で受け取れるみたいなサービス欲しいですね笑

 

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