オール3万円以下!チェスター、ステンカラー、モッズなどロングコートを中心に、今季本当に使えるコートを厳選!セレクトショップで見つける今季本当に使えるコート!
寒い!寒すぎる!!
冬物が飛ぶように売れる時期…とはいえ、
テキトーに高価な冬アウターは買いたくないものです。
ずっと憧れていたブランドコートなら別ですが、少しでも安く、本当の意味でコスパに優れたコートが欲しいと言うなら、着回しのしやすさや難易度も考えて選ばなければ、結局着ない、なんてことになってしまいます。
今回は厳選!オール3万円以下の今季本当に使えるコート特集です。
まずは今季の「基準」となるチェスターコート、チェスターコート選びで重視するべき点とは?
今季もロングコートの主役的立ち位置にいるチェスターコート。
各ブランド必ず出しているアイテムで、複数型出している、なんてことも珍しくありません。
それだけに何か「基準」が欲しいところですが、その基準となるコートは先にお伝えしていましたね。
JOURNAL STANDARD relume LANA WOOL 140 チェスターコート
ジャーナルスタンダードとは別のショップ・ラインである「JOURNAL STANDARD relume」のチェスターコート。
着丈は長すぎず短すぎず、アームやショルダーは細身にして野暮ったさを払拭しつつ、身幅は少しだけゆったりと出した、少しだけゆるいシルエット。
生地はかなり細い糸を使って繊細ながら、行き過ぎないラグジュアリー感があり、シルエットとあいまって今年らしい余裕感のあるスタイルを作りやすい。
この価格帯としては非常に高いバランスでまとまっているコートです。
JOURNAL STANDARD relume LANA WOOL 140 チェスターコート
今季はこれを基準にして、チェスターコート、あるいは他のコートを探してみると良いでしょう。
3万円以下でも実力は十分です。
今季的チェスターの選び方、忘れちゃいけない注目ポイントは?
「今」を象徴するキーワードは「余裕を感じられる」スタイル。
チェスターコート選びにこれを反映するのであれば、生地感だったり、ちょっとゆったりとしたシルエット、サイジングだったりと色々考慮するべきポイントはあるのですが、一番考慮したいのは実は「ボタンの数」と「ラペル」の関係。
チェスターコートは基本的にスーツを踏襲して、2ボタンと3ボタンのアイテムがあります。
「ラペル」とは、折り返された襟(エリ)のこと。
基本的には、2つボタンのチェスターコートだと、Vゾーンが広めに、ラペルも縦に長くなります(これは別に必ずしもリンクしませんが)。
https://i.lumine.jp/item/142170105720010
今は2ボタンで、なるべくラペルが縦に長い物、またラペルが変に尖っていないもの、が良いでしょうね。
3ボタンのチェスターコートだと、よほどゆったりとしたビッグシルエットなどで作らない限りちょっと「堅さ」が出てしまい、今のトレンドと逆行してしまいますから。
また、ラグジュアリーさを意識してふっくらとした生地が多用されるようになって気をつけたいのが「ラペルの返り」。
https://i.lumine.jp/item/142170091290004
このラペル部分に、生地の良し悪しが端的に表れてしまうこともあるのです。
どれだけ良い生地であることがアピールされていても、妙にボテッと膨らみ感を出した生地だと、このラペル部分の返りが悪くなってしまって、悪目立ちしてしまったり。
ラペルはチェスターコートの顔ですから、全体のシルエットや生地感とともに注意して見てください。
迷ったら、ステンカラー!
何度か解説しているので、今回は端折りますが、チェスターコートとステンカラーコートを比較した場合、難易度的にはチェスターコートの方が高いのです。
その一端として、チェスターコートは、良くも悪くもインナーを「見せる」コート。
対してステンカラーはインナーを「隠す」コート。
着こなしをトータルで考える必要があるチェスターコート故に、「アンパイ」としてタートルネックと合わせる男子が続出して「量産型」みたいに呼ばれてしまうことも…。
(それが悪いことだとは思いませんけどね。)
着こなしに自信がないと言うなら、難易度的には、「迷ったらステンカラー」と言えるでしょうね。
市場は思っていたより未だにチェスターが多いのですが、ステンカラーでもオススメ出来るアイテムが増えてきました。
1つめがコレ、417 EDIFICE(フォーワンセブン エディフィス)の「カシミアブレンドウールステンカラーコート」です。
417 EDIFICEは、ジャーナルスタンダードやEDIFICEに比べると若干お値段抑えめで、コストパフォーマンスの良いアイテムが見つけられるショップ。
私も知り合いの大学生などにオススメしていて、常連になってくれています(別に大学生向けのラインというわけではないんですが、大学生でも頑張れば買える、みたいな値段のアイテムが多いんですね)。
今季トレンドであるビーバー生地を使ったステンカラーコート。
チェスターコートは多いのですが、ステンカラーコートで、となるとなかなか無いのです。
この価格帯ではかなり頑張った生地で、光を当てたときの光沢感などに値段らしからぬラグジュアリー感出ています。
今季的ステンカラーコートは、肩周りや身幅はすっきりとさせて、ウエストから広げてAラインを作るのが鉄則。
上から下までタイトに作ってしまうと、ステンカラーコートの「堅さ」も相まって、今のトレンドの奥にある「余裕感」が出ないのです。
着丈もしっかり長さがあり、ロングコートの色気を難易度を抑えつつ出せますね。
2万円ちょっと、で買えるコートでは一番コスパの良さを感じられるコートだと思います。
ステンカラーのもう1つは、UNITED TOKYO(ユナイテッドトーキョー)の「Super110'sメルトンステンカラーコート」。
http://zozo.jp/shop/unitedtokyo/goods/21254442/
ショップに行くと必ず店員さんが「平均原価率50%」の話をしてくるブランドです。
これまた何回も言っていることではありますが、原価率=コスパではありません。
ここの全てのアイテムが価格不相当に出来が良い訳では正直無いですし(これはどこのショップも同じですが)。
原価率に関してはその真偽を私達消費者は確かめようも無いことですし、しっかり実物の出来をチェックすることが必要です。
(ここはそこまで接客がキツくない店員さんが多いので、アイテムのチェックがしやすいですね…。)
ただ、やはりココは出来が良いアイテムの打点が高いのは確かです。
昨年もここは「ALIBAN」のメルトン生地を使用したハイコスパステンカラーコートを作っていましたが、今年はSuper110'sメルトンにチェンジ。
今季はどのブランドも、ラグジュアリー感を出すためにコートの生地にビーバー加工を施していますが、ここはそれをせず、生地の良さだけでラグジュアリーな質感を表現。
裏地もしっかりと静電気の起きにくく、肌触りの良いキュプラを使用していますし、
今回紹介するアイテムでは最も値段が高い(3万円ギリギリ)ですが、最もアイテムの質が良いのは確かですね。
もっと上の価格帯であるドメスティックブランド的な、ちょっと過剰なまでの「重さ」さえ感じるコート。
先に紹介した417 EDIFICEの物よりもさらに着丈が長く、多くの人が着こなせるギリギリ限界くらいのロングコートです。
質が高い反面、今回紹介するコートの中では一番難易度が高いですね。
ただその分この冬の勝負コートにもなりうるし、普段もっと良いブランドのコートを着ている、という人のセカンドチョイスにもなり得るアイテムです。
本格的な冬のコートを持っていないという人にはオーソドックスながらしっかり高級感のあるネイビーがオススメ。
http://zozo.jp/shop/unitedtokyo/goods/21254442/
また今季のトレンドであるブラウンも、6,7万円からするような価格帯では取り入れるのに勇気が要りますが、この価格なら取り入れやすいですね。
http://zozo.jp/shop/unitedtokyo/goods/21254442/
http://zozo.jp/shop/unitedtokyo/goods/21254442/
「チンストラップ」という襟を立てて着るためのパーツが付いてくるので、これを襟元から垂らして着用すると良いアクセントになります。
繊細な生地なので、きちんとブラッシングを心がけましょう。
モッズコートは非ボリューミー&非カーキ・オリーブで難易度ダウン
冬のド定番アウター、モッズコート。
【LOUNGE LIZARD】B-9 CLOTH×BIO WASH
今季もドメスティックブランドなどから本格派のモッズコートが続々リリースされています。
川越のセレクトショップ「Garage」がオリジナルで送り出すモッズコートは、企画から1年半(!)をかけ、ドメスティックブランド「TRICKorTREAT」が制作を担当した、現代的なミニマルモッズコート。
「モッズコートならココ」的なブランドであるmarkaは、今年はシルエットを大幅にチェンジして、よりリラックスシルエットを追求したものに。
ただどうしてもモッズコートは本格的に作ると値段が高くなるのと、そもそもの出自がスーツをすっぽりと覆い隠して汚れを防ぐものであるというものであることから、ゆったりとしたサイズ&着丈で難易度が高くなりがちなのです。
3万円以下で、手軽に羽織れるモッズコートが欲しい!という場合は、ジャーナルスタンダードの「Dobby Mods」がオススメです。
モッズらしい着丈の長さはキープしつつ、スッキリと作られた身幅とアームホール、この良い意味での「軽さ」は難易度が低い!
だけでなく、この価格帯のモッズコートにありがちなフードがヘナヘナっとなって完全に倒れてしまうことが無く、フード周りのカタチを整えやすいのもオススメしたいポイントですね。
オススメカラーはキャメル。
モッズコートといえばミリタリーカラーのカーキ・オリーブ、あるいは黒などが定番ですが、実はグレーやベージュ、キャメルといった色も合うのです。
(某ブランドの「ベージュモッズ」は未だに探している人が多かったり…)
ブラック一辺倒の色使いを打破する方法としてグレーのアイテムを推奨することが多いのですが、そんなグレーのアイテムとも相性バツグンのカラーです。
サイズは、モッズコートであることを意識して、ギリギリタイト、よりも少し余裕感のあるサイズ感で選んだほうが良いでしょう(Sも着れなくはないけれど、Mを選ぶ等)。
その場合でも野暮ったくなりすぎない作りになっていますからね。
私はセレクトショップよりも価格的に上位なドメスティックブランドのほうが一概に優れているわけではない、と思っています。
その理由は、ドメスティックブランドは価格の裏付けのためにどうしても色々と「過剰」になるからです。
デザイン的にも、生地の高級感だったり、機能性、今の時期のアウターで言うと温かさであったり、色々な意味でオーバースペックだったりするのも事実です。
「今日はそこまでじゃない」、「軽く羽織れる物が欲しい」という場合はセレクトショップのアイテムがちょうど良い場面も多いのですね。
ドメスティックブランドだと、そういう意味で「ちょうどいいボリューム」なのがラウンジリザードの物で、今季の出来も良いのですが、この値段は流石に出せないという人にはジャーナルスタンダードの物をオススメしたいですね。
B-9 クロス バイオウォッシュ モッズコート B-9 CLOTH×BIO WASH MODS COAT ラウンジリザード Lounge Lizard
モッズコートは、コートでありながらブルゾン的な気楽さも兼ね備えれているアウター。
インナーを選ばないカバー力は数あるアウターの中でも随一のものがありますし、着回しはしやすいはずです。
本格派のモッズコートが欲しくなったときのために、オリーブ・カーキのモッズコート はとっておく、というのも良いでしょう。
今季の3万円以下のコート、なかなかやりますよ…。
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