どーもナル男です!
いやー忘年会も完全に終わり、あとは明日の仕事納めを残すのみになりました。
ナル男は完全なる対策のおかげか、今年2日酔いは無し。
浴びるように酒を飲んでも翌日気持ち悪くならないというのはいいものです。
昔は地獄を見てたんですけどね…。
ただ一番最後の飲み会では、数時間後から「頭痛」が起こってしまいました…。
気持ち悪くはないけど頭が痛い。
これはお酒によって頭の血管が膨張してしまっているらしく。
そんな時は「カフェイン」が血管を収縮させ、頭痛を和らげてくれるということで
濃い目のブラックコーヒーを試してみたところこれが効果テキメン!
でもカフェインってそんなに血管を収縮させるのか…と怖さも感じましたけどね。
カフェイン中毒なんで。
では今日もカフェイン取りつつ、ブログを書いていきたいと思います。
今日は「ファッションスナップをどう見るべきか?」です。
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年末12月から来年1月発売のファッション誌は、冬のスナップ特集が多い
12月発売のメンズファッション誌はスナップ特集のものが多かったです。
メンズジョーカーは、前回まではとてつもないボリュームの「アイテムカタログ」的な構成でしたが、今月は打って変わってのスナップ特集です。
先月号のレビューはこちら
他にも、SJなどもスナップ特集ですし、スナップ特集の雑誌多いですね。
また、来月10日発売のメンズノンノやファインボーイズも、スナップ特集です。
というわけで、これらの雑誌のレビューをする前に
一度「ファッションスナップの見方」を整理しておきたいのです。
ファッション雑誌におけるスナップ特集と他の特集との違いとは?
ファッション雑誌は定期的に「スナップ特集」を組みます。
最低でも春夏・秋冬の2回は組む雑誌が多いと思います。
これって他の月の巻頭特集とは何が違うのでしょうか?
他の月は、例えば「春に着たいアウター」「夏はやっぱりTシャツでしょ!」など、取り上げたいアイテムやスタイリングに違いはあれど、基本的には雑誌側とスタイリストがブランドから借りてきたアイテムを、モデルに着せて撮影する形式で構成されています。
ある程度、雑誌・スタイリストが思う通りにスタイリングを構成出来ます。
ここで雑誌パワーが無いと、使いたいブランドの使いたいアイテムを使えないようなので、完全に自由になど行くはずもなく、ある程度、です。
これらの通常特集の特徴は、ほとんどのアイテムのクレジットが載っていることです。
例えば 写真の下や横などに シップスジェットブルーのニット1万3000円(SHIPS渋谷店)などと載っているのがそうです。
これはシップスジェットブルーというブランドのモノで、値段は1万3000円、問い合わせ先はSHIPS渋谷店ですよ、という意味になります。
そして雑誌のどこかに、問い合わせ先一覧が載っているので、SHIPS渋谷店を探し、電話で問い合わせることも出来ます。
まあ今のネット全盛時代、電話でわざわざ問い合わせる人はほぼいないのでしょうが、ブランド名と値段がわかるとネットでも検索しやすいため、ブランド側の宣伝にもなるので、撮影に協力してくれるわけですね。
ただし、たまに「スタイリスト私物」のアイテムがあり、それはそう表記されます。
あるいは、基本的にクレジット表記がされていないアイテムはスタイリストの私物である可能性が非常に高いのです。
読者は「あ、これ良いな」と思ったアイテムは、発売後なら完売していなければ基本的にはすぐに手に入れることが出来ますし、発売前なら予約や入荷連絡してもらうなどの手段が採れるのです。
そういう意味で、通常の月の特集は「スタイリングの展覧会」であると同時に「アイテムカタログ」なのです。
対してスナップ特集は、基本的にはクレジット無し。
一応アイテムのブランド名が併記されていることは多いのですが、過去シーズンの物であることも多く、かなりのブランド知識が無いといつのシーズンのアイテムか?などを推測することは出来ません。
そういう意味ではアイテムカタログではなく、純然たる「スタイリングの展覧会」なのです。
メンズファッションにおけるスナップの見方って?
スナップってどう見るべきなんでしょうか?
上述のように「載っているアイテムを参考にして、購入候補にする」ような「アイテムカタログ」にするには、知識が要りますし、問い合わせ等をするにしても通常より手間が掛かり過ぎます。
ナル男はそういう意味でスナップ特集号が昔は嫌いでした。
これ良いなと思ってもすぐ買えないじゃん?と。
特にメンノンが大好きだった「海外スナップ特集」。これになると載っているアイテムはまず買えないわけです。
大体どこの雑誌もスナップをやる月はかぶるので、そういう月はファッション誌を買う冊数が減ったりしました。
でも今は別の考えですね。
スナップは本当に勉強になるんです。
まず、スナップは基本的にはこの世界のどこかで誰かが実際に実行しているコーディネートであり、スタジオ内で組まれたいわば「仮想」のコーディネートではないわけです。
そこに通常のスタイリスト主導のコーディネートにはない、リアリティーがある。
もちろんスナップに写りたくて無理をしているコーディネートとかもあるんですが。
また極上のスタイルと顔を持つ、選ばれしフィジカルモンスターと言っていいモデル達とは違い、どこか現実感のある方々なので、そういう意味でも参考になります。
ただし、「偶然歩いている人たち」ばかりで構成された雑誌スナップというのは少なくて、「スナップに呼ばれた」読者モデルや業界人だったりするので、全くの「普通」では無いのですが。
そのスナップ・スタイリングの「良い所」を抽出・抽象化→自分に当てはめてみる
しかし、どれだけ現実感のあるスタイリングでも、自分と全く同じ人が載っているなんてことはないでしょう。
もちろん参考にする、マネをするって最初は大事です。
ただスナップに写っている人と、見ている自分は違う人である以上、そのまんま「完コピ」なんてことは出来ないし、ずっとマネを続けるべきでもないでしょう。
いつまでも劣化版の猿真似やマネキン買いしか出来なくなってしまいます。
本当の意味で「参考にする」としたら、以下のような思考をすべきです。
「このスタイリング良いな」と思ったら、そのスタイリングのどこが良いと思ったのかを抽出し、それを抽象化してください。
例えば、wearでスナップを見ていたとします。
wearで人気のkitsuneくんのスナップを見た時にどこを見て、どう思うべきか?です。
出典 wear http://wear.jp/kitsunesan/coordinate/5239531/
もちろん、うわースタイル良いなー自分には真似できねーわ、で終わってしまう方も多いと思います。
でもこのスタイリングには、それ以外にも学ぶべきところってたくさんあると思うのです。
カーキのアウターにはこういう風にクリーンな色・風味のアイテムが合う。
何故か?カーキの持つ「ダーティーさ・ワイルドさ」をクリーンなアイテムでバランスを取る必要があるからなんだ、と抽象化出来ます。
次に、この抽象化したいわば規範(基準)を自分に具体的に適用するにはどうするべきか?を考えます。
自分へのあてはめですね。スタイルの良さは自分に当てはめ不可能かもしれませんが、前述の抽象化した規範は当てはめることが可能なはずです。
自分ならこういうアイテムを持ってるし、あそこのブランドのアレを買って合わせればこういうスタイリング出来るかもな…、などという風に。
もちろんこれはすぐに出来るわけではないでしょう。
まず、なぜ自分はこのスタイリングを良いと思ったのか?を抽出し、抽象化することは容易ではありません。
また具体的に自分に適用するとなると、いくつもの壁が出てくるハズです。
あまりブランド等に詳しくない場合、「こういうアイテムってどこで売ってるんだ…?」となってしまうでしょう。
そして、それを着た自分がうまく想像できないはずです。
それでも、これらを考えることは確実にスタイリングの引き出しを増やしてくれるはずです。
容易に抽象化し、自分で当てはめることの出来るスタイリングはどこか「無難なだけ」だったりしませんか?
「こういうアイテムほしいなあ」と頭のどこかにあれば、自然とそれを探すようになりますし、いつか巡り会えるかもしれません。
膨大な数のアイテムをチェックするようになると、「あ、これあそこのアレに似てるわ」などと分かるようになってくるものです。
次にそれを着た自分を想像することが出来ない、という悩みもたくさん服を着てみることで、解消されていきます。
想像できなくても、着てみれば分かることですしね。
スナップというのは、どこかの誰かが実際に実行している、いわばファッションの究極的な具体例ですから、これを抽象化して、もう一度自分という究極の具体に落としこむという作業は、絶対に自分の血肉になります。
スナップに限らず、抽象化と具体化の行ったり来たりですからねファッションは。
ただスナップは、ブランド名や価格の記載が無いことも多いので、そういったものに囚われずに純粋にスタイリングの良い所を見ようという姿勢に自然となると思うのです。
とにかく色々なテイストのスナップを見るべき!
雑誌などの媒体は、その媒体の主義・趣向などに合わせてスナップ対象者を選定するわけですから、それぞれの雑誌のカラーが出てしまうものです。
ですが、できるだけ多くのスナップを見るべきではないか?と思うのです。
それぞれの媒体の好みが反映されてしまったとしても、全てが選定者の意のままのスタイリングではないでしょう。
むしろ「これウチの雑誌には無いけど面白い!」と思ったものが、結構載っているはずです。
それぞれのスナップには、それぞれの人の趣向やセンスが反映されているわけですから、一部のスタイリストの趣向のみが反映されている通常の号よりも、ある意味でたくさん具体例が見れると言っていいわけです。
別に全てのスナップに抽象化などを行う必要はありませんが、数多く見ることで「お!コレは!」というスナップに巡り会える可能性も増すはずです。
ナル男なんかはスナップが好きなので、普段は買わない雑誌でも買ってしまうことが多いですね。
こないだは、本来高校生~大学生向けであるサムライELOを買ってしまいました笑
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- 出版社/メーカー: 三栄書房
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サイズが小さくて移動時に読むのにちょうどいいというのもあるんですけどね。
雑誌とは全てが役に立つ情報であることは少なく、たとえ一箇所でも得るものがあれば、買う価値があったと言えるのではないでしょうか。
「本」ってそういうものですよね。
wearが変えた、気軽なスナップへのアクセス
とはいえ、雑誌を買いまくるというのもナル男のように雑誌大好き人間でもない限り、難しいでしょう。
そこでwearというアプリが出てくるわけです。
wearは、ユーザーが自由にコーディネート・スナップを投稿出来るため、今までは雑誌やweb媒体が独占していた「スナップの選定権」というものに縛られることがないのです。
キャットストリートを何度も往復しなくとも、スナップが投稿出来てしまう。
そしてそれを無料で見れてしまう。
もちろんwearはZOZOTOWNの運営会社が運営する、ZOZOTOWNの販促ツールですから、何らの恣意的な流れが無いかと言えば嘘になります。
例えば、ランキング上位者は、「ウェアリスタ」と呼ばれる、ZOZOTOWNに毎月10万円のアイテム購入権を与えられた人達であることが多いのです。
必然的に、ZOZOTOWNで扱っているアイテムを着た者たちが上位を占めることになるわけですが、その点を考慮しても、ブランド検索などを上手く使うことにより、自由にスナップにアクセスすることが可能です。
ナル男はいつも風呂場で湯船に浸かりながら、wearを見ていることが多いですね。
まあwearは本来、スナップでありながら、すぐに着用アイテムにアクセスしてそれをZOZOTOWNで買うという、「アイテムカタログ」なのですが…。
wearの真の利便性、そして問われる「雑誌スナップの価値」とは?
じゃあもうwearだけ見ていれば、雑誌スナップなんて見なくても良くない?
と思われた方も多いでしょう。
今のところ、まだまだwearのスナップと雑誌のスナップにはやはり写真の撮り方や「選定の巧さ」などでクオリティーに差があります。
しかし、毎日忍耐強くスナップ探しをする、特定のユーザーをフォローする、などで自分好みのスナップデータを構築していくことが出来る、という点ではwearの利便性は計り知れません。
わざわざ画面メモやスクショをしなくても、wearには「お気に入りフォルダ」というものがあり、スナップの下にあるセーブボタンでこれを簡単にまとめてデータ化出来るのです。
セーブデータの一例。このように簡単に一覧化が出来る。
あとでフォトアルバム状にすることが出来、一覧性や網羅性があります。
wearは有象無象のスナップ群として見ると、あまり価値が無いように見えてしまうのですが、このように使っていくとかなり使えるのではないでしょうか。
そしてこの「アーカイブ化」や「一覧化」などは雑誌スナップの弱みですね。
雑誌は場所を取るのでそのまま保存しておくことが難しいですし、すぐに見たいものが見れるわけでもありません。
ナル男は比較的マメな正確だと思いますが、流石にスクラップブックを作成しようとは思いません。
ですが、数年前のメンズノンノのあの記事、もう一度見たいなあとふと捨ててしまった号を思い出したりするのです。
そんな時は歯がゆいですね。
雑誌の電子書籍化によってこれらが解消されることもあるのでしょうが、出来れば読者側の努力や工夫に委ねるのではなく、雑誌側からのアクションを期待したいですね。
「wearの本当の利便性」と対決しようと思うとき「読者がお気に入りのスナップ・コーディネートアーカイブを作れる!」という付加価値を考えてくれる雑誌があってもいいのでは?と思うのですが、どうでしょうか?
各雑誌のレビューは、正月休みにでも出来たらしようと思います。
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