ファッション雑誌レビュー復活!8月10日発売組のメンズノンノ・メンズジョーカー・ファインボーイズ各9月号の気になった記事をナル男なりにレビュー。
さて久しぶりにファッション雑誌レビューを復活させようと思います。
ナル男はどれだけ少なくとも月に5誌は継続的に購入しています。
これはこのブログを始めてから、より意識的にファッション情報の摂取を心がけているからではありますが、元々雑誌が好きなんですよね。
すべての本がそうですけど、特に雑誌は読んでいて「あーこれもこれも全部知ってるわ」ってことは少なくて、何らかの新しい情報を取り込めるので。
最近はファッション誌を読んでもお洒落にはなれない、なんて言説もあったりしたこともあって、もう一度ファッション誌のレビューを復活させて、ファッション誌について継続的に考えてみたいなと思います。
メンズノンノ9月号のテーマは「『マイ・スタンダード』を探せ!!」
まだまだ暑いこの季節に嬉しいTシャツ特集!
メンズノンノ9月号は、ファッション的には秋の足音が聞こえてくるものの、夏としてはピークを迎えるこの時期らしく、まだまだ夏色が継続中。
秋物リリースの時期だから、じゃあこの時期一気に長袖でコート特集だ!って言われても困りますからね…。
巻頭特集は、「マイ・スタンダードを探せ!!」で、その先陣を切って著名人の
「マイ・スタンダードTシャツ」から企画が始まります。
毎年同じような企画をやっていますが、Tシャツ好きなので、こういう企画は良いですね。
Alexandros(アレキサンドロス)のメンバーは、僕の好きなドメスティックブランドを着ていることが多いですね笑
クレプスキュール・ヴァイリスバイファクトタム・ラッドミュージシャンなど文中にブランド名は出てくるのですがブランドやアイテムクレジットが無いので、やはり私物なんですかね。
こういうところからドメブラ復権してくれると良いですね。
こないだのミュージックステーションでもラッドミュージシャンのTシャツ着ていましたね。
最近ラッドミュージシャンは アレキサンドロス経由のお客さんが多いそうです。
現在のトレンドは、完全に無地Tシャツ一色ですが、この特集ではプリントTシャツが多め。
まあTシャツ100枚集めて大半が無地Tシャツだったら画にならない、という意図もあるのかもしれませんが(無地Tは誌面上だと違いがわかりにくそうだし)。
やっぱり様々なプリントTを色々見れるのは良いですね。
個性を出すならプリントTですね。
学生時代の名残で、8月が終わると夏が終わり、みたいな錯覚を覚えますが、9月いっぱい暑いですからね。
いざこの季節になってから「Tシャツがないぞ!!」ってなる人も多いでしょう。
こうした実情に秋冬モノの初期段階は、半袖Tシャツを出すブランドも多いですし、いまさらと思わずTシャツ、探してみてはいかがでしょうか?
僕の注目したTシャツはP40、No47のラッドミュージシャンの顔ビッグTシャツ。
同タイプのTシャツ
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2216827&color=64
ビッグシルエットだけでもインパクトが大きいのに、そこに大きな顔をプリント。
秋冬物第一弾、というかセール時期くらいに投入されたアイテムなんですが、売れているみたいですね。
海外の有名ミュージシャンをモデルとしたTシャツを過去も多数作ってきたラッドミュージシャン。
今回はSex PistolsのSid ViciousとJohnny Rottonの顔をプリントしたこのシリーズ。
どう考えもユーザーの年代は到底知らないわけですが苦笑
ナル男も中学生の時好きだったバンドが「Sex Pistolsのシド・ヴィシャスに影響を受けた」と語っている中で知っている程度です。
(ロック好きの方には申し訳ない)
それはそれとして、ビッグシルエットブームの今だからこそ作れたTシャツという感じで、好きですね。
今季はLADでかなりTシャツ買いましたが、また1枚増えそうな予感…。
ちなみに同プリントでビッグシルエットではない通常サイズの物も制作されています。
ビッグシルエット一択ではなく、「選択肢を与えてくれる」のが嬉しいですね。
自分の注目しているアイテムが雑誌で取り上げられていると、どうしても再注目してしまいますね…。
雑誌は、新しいアイテムを発見する場でもありますが、再発見の場でもあると思いますね。
さて、メンズノンノの今号のテーマでもある、ファッションにおける「マイ・スタンダード」ってみなさんあるでしょうか?
僕は無地Tシャツ・カットソーかなあ?
無地Tシャツやカットソーに、アウターを羽織るだけ。
それだけのシンプルスタイルがとても好きですね。
それだけに無地Tシャツにもアウターにもこだわっていきたいわけですが。
ただマイ・スタンダードって自分を型にはめるものでもあると思うんですよ。
自分のマイ・スタンダードを洗練させつつ、新しいスタイルにも挑戦していくっていう。
それをマイ・スタンダードにしたいですね笑
まだまだ注目のスニーカー特集
P50からは、「スニーカーの新しいスタンダードを探せ!」。
やっぱりスニーカー特集は、心が踊りますね…。
あんまり新しく発見できた好みの物無かったけど。
ここでも先日購入したadidasウルトラブースト・アンケージドが掲載されていて、再注目。
本当にラクなので、ヘビロテしてますが、歩きやすいし、ファッションにも馴染みやすいし、オススメです。
やっぱり発売前にadidasがかなり力を入れてプロモーションしていたので、掲載している雑誌媒体多いですね。
トリプルホワイト(真っ白)の日本国内発売も噂される中で、継続的に注目していきたいスニーカーですね。
やはりコーディネートは参考にしづらい、メンズノンノ
最初に言っておくとメンズノンノは1番好きな雑誌なんですよ。
おそらく人生で一番多く買っている雑誌ですし、雑誌を買い始めてから、おそらく買い逃したのは数ヶ月しかないはずです。
ただコーディネートが参考になるか?と言われると、ほぼならないですね笑
これは雑誌レビューを始めた最初から言ってますけどね。
改めて自分の書いた記事を読んだら、「メンズノンノから見るのをやめればいい」とか書いてるし笑
まあでもこれはいまだに思っていて、やっぱりメンズノンノの提案・コーディネートをそのまま取り入れられる人って少ないと思いますよ…。
今号もスナップ等コーディネート多く載っていますが、やっぱりセレクト基準がメンズノンノ基準なので。
もちろんそれを見た上で「自分には要らない」というジャッジを下すことが、大事なんでしょうけどね。
とにかく「メンズファッション誌といえばメンズノンノ」という強みを活かしたアイテム掲載数や情報量は凄まじいので
アイテムカタログだったり「ファッションエンタメ」的な要素が強いですね。
「メンズノンノはファッション誌としては別枠」なんて言う人もいますからね。
最近は「ファッション雑誌読んでもよくわからない、お洒落になれない」批判を受けてか、解説が充実してきた雑誌が多い中でも未だに「敷居を下げる気はあんまり無いんだな」という印象ですね。
それが悪いことだとは現時点ではあまり思わないのは、情報量とエンタメ性を両立させた編集力があるからでしょうか。
情報量の割にごちゃごちゃして見づらいということがないのがすごい。
エンタメとして完成度が高いんですよ。
ちなみに欅坂が6ページも載っている(P152~)ので、アイドル好きは要チェックです笑
やっぱり46系とファッション誌って相性良いと思う。
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メンズジョーカー9月号は、憧れる、大人のライフスタイル特集「洒落た大人の暮らしと服。」
繰り返しますが8月は、ファッション誌としては微妙な時期なんだと思います。
秋冬モノをどんどん特集したくても、現実はまだまだ夏、それも真夏なわけでね…。
日本の気候ってどんどん夏が長くなっていて、秋がほとんどなくて、冬が来る、みたいになっているんで、ファッションのリリース、セール時期などのサイクルも見直すべき時が来ていると思うのですがどうでしょうか?
そんな微妙な時期にメンズジョーカーが特集に持ってきたのが「大人のライフスタイル特集」。
まあ確かに皆さん素敵なんですけどね、これってファッション誌で巻頭特集でやることかなあ?と思わなくもないですね…。
「素敵ライフスタイルを紹介する!」みたいな雑誌って結構あるんで。
美容室行くと一冊は出てきますよ。
僕が気になったのは、P30~のスタイリスト島津由行さんの「ロックT半世紀」。
何とその数1万枚(!)のロックT、バンドTのコレクションから一部を紹介、その魅力について語る、という。
たった2ページなんだけど、すごく濃く感じますね。
やっぱりこれよ。
素敵ライフスタイルなんかより男が惹かれるのは笑
男が「好きなもの」を語る、ってなんだかすごい惹かれるじゃないですか。
女の子には多分わかってもらえないやつね。
でもさ、ロックバンド好きとかファッションと密接に関連してるから良いけどさ
アイドル好きでアイドルのライブTシャツ集めています、みたいな人って絶対雑誌じゃ特集されないもんね。
ナル男はそういうのも見たいけどね。あ、別にメンズジョーカーさんにやってくれってわけではなく笑
男の趣味って、人に見せられないものが結構あると思うんで、そこを見たいんだよね。
僕は服にしても靴・スニーカーにしても、買うし集めるけど「取っておく」ということをしないし、出来ないんですよね。
もちろん経験値としてはどんどん溜まっていくけど、資料的な積み重ねが出来ないんで、このブログ始めてからはそこらへんも意識するようにはなりました。
まあ「資料として買う」ってのは物のセレクトして本質から外れてると思うので、結果的に残す、という形で、積み重ねられればなと。
昔の服で読者の方に見せたかったな、って結構あるんでね。
話は逸れましたが、この特集内でのP32~のレイズストア桝谷さんの夏服から秋に移り変わっていくコーディネートはリアリティがありますね。
彼のコーディネートはレイズストアのオフィシャルオンラインショップでも垣間見ることが出来ますよ。
出典 http://www.rays-store.jp/?pid=99176227
カーディガンを擬似ジャケットとして使ったり、ジップ付きカットソーのインナー使いなど、「解説は無いけれど取り入れたい」スタイルが多いですね。
その他ではP61~、シャツの選び方特集。
これは完全に秋モノですね。
真夏ではないけれど、まだ完全に秋でもない…っていう夏の終わりから初秋にかけて
メンズのアウターはシャツが主役。
ここでは正統派のシャツというよりも、今季トレンドのバンドカラーや、アースカラー、リラックスシルエットシャツなど、ちょっと変わったシャツがたくさん登場。
もう普通のシャツはいっぱい持っている、という方には良いかもしれません。
そのほかにも
・大人が着られるバリュー服(ユニクロ、無印、ファストファッションなども交えた、お手頃価格なアイテム特集)
・オーダーメイドで「俺専用アイテム」を作ろう(シャツ、ジーンズ、スニーカーなどの『セミオーダーメイド』の特集)
・決定MJ世代のBIZアイテム大賞(スペシャリストが選ぶ、30歳にふさわしいビジネスでも使えるアイテム特集、こちらはやや高額のセレクトとなっている)
など着眼点は非常に面白い特集が続くのですが、どうにも深掘り感はなく、その先というか、実際そのアイテムを見にいくなど読者に委ねられている形ですね。
どうも全体的に薄いかな?という気がするのは、付録が付いているからなんでしょうか?
(付録はナノ・ユニバースポケットサイズ革財布、当然PVCレザー(合皮)製)
実は9月号は、すでに先行した増刊としてメンズジョーカーLIFEというものが出ていて。
本誌で、「男のライフスタイル」に興味を持ってもらって、こちらも…という考えもあるのかなと。
メンズジョーカーは、ところんリアルクローズな提案が得意で、そこを期待している身からすると今号のライフスタイルに寄り過ぎな点はちょっと正直期待外れだったかなと。
メンズジョーカーの提案する、メンズライフスタイルが好きで、メンズジョーカーだけを読んでいる、という人にはこういう回があってもいいのかな?とは思うのですが。
ファインボーイズ9月号は、メンズファッションバイヤー監修か?と思いたくなるノウハウ特集
表紙は平成ジャンプの伊野尾慧。
相変わらず雑多な印象を受けるファインボーイズの記事構成。
記事量も、またノイズも多く、どこから言及して良いのかいつも迷うのですが、今号は
お?どうした?と言いたくなる事象が…。
巻頭特集「かっこいい!の基本すべて教えます!」では、
最初に抑えるべきボトムスとして黒スキニーをまず特集。
そしてこれをベースとして、「上品とカジュアル」のちょうどいいバランスを覚えよう…と話が進んでいくのですが。
これってファッションバイヤーのMB氏の監修なのか?と言いたくなるほど、言っていることが似通っている。
モノトーンが基本で、差し色は1色。
靴、手首、足元に気を配れ。
パンツと同色の靴で足長効果。
うーんこれはMB氏が言っていることまんまなのでは…。
いやそれぞれ単発なら、ファッションの基本事項と言えなくも無いので被るのは分かるのですが、ここまでまとめちゃうと…。
すっごいコメントしづらいぞ笑
(久々に文字大型化させたわ)
気になる方は該当部分だけでも見て欲しいですね。
でも相変わらず、初心者にもわかりやすくファッションを解説するというポリシーの下、わかりやすくまとまっていると思うので。
メソッドを雑誌的に再構成するとどうなるのか?見てみたい人は見てみて下さい。
P75~は、スニーカー特集。
ここでもadidasウルトラブーストアンケージドが特集されているので見てみてください。
コーディネートへの取り入れ方の参考にもなるかと思います。
あと個人的には、P83~の「すこやか&ヘルシー男子はじめてみませんか?」が気になりましたね。
お気づきの方もいるかもしれないんですが、このブログ始めてから超不健康な生活を送っているので苦笑
まずはストレッチからだな~。
こないだ疲れがやばすぎて、整体に行って、身体のメンテとストレッチを教わってきたんですけど、整体良いですよ。
ファッション誌的には難しい8月、あえて買うなら??
実はこの3誌以外にも色々読んではいるんですが、取り扱っているコーディネートやアイテムの毛色、価格帯的にあまりにもナル男の扱う範疇からかけ離れてしまうものばかりなので、とりあえずこの3誌のみレビューしました。
繰り返しますが8月はファッション誌的には難しい季節なんだなあと再度思わされましたね。
やっぱり秋冬物がバーン!と誌面を埋め尽くす、お洒落が楽しくなるワクワクした感じには、まだないなと。
無理して雑誌を買わなくても良いんじゃないか?と思わなくもないですね。
どの雑誌も頑張ってはいるんですが…。
夏のTシャツなど買い逃した物があるとか、秋に向けてちょっと気になるシャツがあるとか、記事中の気になるポイントがあったら、手にとって見てみてください。
結構上半期忙しかったこともあって、雑誌をずっとレビューしなかったわけですが
やっぱりファッションを語る上で雑誌は避けては通れないし、雑誌文化がなくなってほしいとも思ってないので。
本当はファッションブロガーとしては、雑誌ではお洒落になれないと言い切ったほうが良いのかもしれませんが到底そうは思えないので。
やっぱり雑誌の情報量ってすごいですよ。
絶対ブログはそこ敵わないです。
雑誌に出来ないことで勝負していかないと、っていう思いもありますし。
それを知るために雑誌をレビューしつづけようかなと。
今すぐ使える情報でなくても、振り返った時にあれ!あの雑誌にこれ載ってたなとか、色々リンクしていくっていうことも多々あるものです。
下半期は頑張ってレビューしていきたいと思います!
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