UNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ&JWアンダーソン)22AWの良作シューカットジーンズ、「シューカット」って何?ブーツカットより自然に脚を長く見せてしまう、この秋冬の基幹ボトムスになりえそうなアイテム!
トートバッグが、とりあえず目玉的な存在になっていた22AWのUNIQLO and JW ANDERSON(ユニクロ&JWアンダーソン)。
ただ良品はトートバッグだけではありませんでした。
JWA22AWの良作・シューカットジーンズ、「シューカット」って何?
UNIQLO and JW ANDERSON シューカットジーンズ
毎回、靴下など小物ばかりが話題になるJWA…。
アパレルに期待していない人も多かったと思うのですが、今回かなり良いアイテムがありました。
それがこの「シューカットジーンズ」です。
「シューカット」とは?
「シューカット」というワードを初めて聞く方も居るかもしれませんが、シューカットとは、いわゆるブーツカットと呼ばれるスソ広がりのパンツの亜種です。
シューカットは、ブーツカットと比べれば、スソの広がり方は穏やかなことが多いですね(特段区別していないブランドもあります)。
スニーカーや短靴など、いわば普通の靴と合わせるように作られたフレアパンツを、ブーツカットと区別してシューカットと呼んだりします。
ハッキリ言って、「脚を長く見せたい!」のであれば、シューカットはいわば「チート」です。
脚を長く見せるには、脚と靴の一体性を高めて、「靴も脚の一部」のように見せることが必要になってきます(逆に靴と脚がハッキリ分かれて、分断して見えれば脚は短く見えやすい)。
シューカットは、ナチュラルに靴に覆いかぶさり、靴とパンツの一体性を高めて、脚を長く見せてくれる効果があります。
それでいて、ブーツカットのような、行き過ぎた、恣意的な見え方はしない…という。
脚を長く見せる方法は、ヒールの高い靴を履くなど他にも方法はありますが、出来るだけ自然に…と言うと、シューカットが一番ではないでしょうか。
トレンドによって姿を消してしまったシューカット
出来るだけ自然に脚を長く見せてくれるシューカット、なぜあまり見掛けないかと言うと、トレンドとの関係性があるのです。
2000年台-2010年台に巻き起こったスキニーパンツブーム。
ここには男も「脚をいかに綺麗に見せるか?」という隠れたテーマがありました。
そんな中で、ブーツカットが一瞬トレンドになった時期があり(大体2010年前後くらい)。
古着系の格好も流行ったのですが、ちょっとスキニー違うぞ、という人達はブーツカット選んだりしていましたね。
その時期に「ブーツカットより取り入れやすい」ということでシューカットも流行ったことがあります。
ただ、その後スニーカーブームが到来したこと、それに合わせてアンクルカットなどパンツの丈を短めに整えるトレンドになったことなど、シューカットにとっては逆風のトレンドが吹き荒れました。
その結果、シューカットを作るブランドはほぼ無くなってしまったのです。
市場に存在しないものは買えないし、着ることは出来ないのが、ファッションの大原則ですから、残念ながらシューカットを見る機会も激減してしまいました。
JWAのシューカット、この秋冬の基幹ボトムスになる可能性も!
今パンツの丈感に関するトレンドは、かなり落ち着いてきていて。
アンクルカットでないとダメなんてことはないし、むしろクッションを付けて穿く方がトレンド感があると言って良いでしょう。
この流れなら、シューカットジーンズを取り入れても大丈夫。
JWAのシューカットジーンズは、色、形、丈感、価格など取り入れやすい要素が満載です。
まず色は、ダークグレーは表記に反してほぼ真っ黒です。
ステッチの糸の色がオリーブグレーだったりで、若干そこがアクセントっぽくも感じますが基本気にならず、ベーシックなデニムとして穿けるでしょう。
「売れなくなるからやめろ」と言われたのか…初期に見られたJWA特有の過剰なデザイン性もほとんど無く、ヒップポケットにこっそり刺繍がある程度。
形も、そこまでジャストサイズでぴっちり穿かなければ、ボディコンシャスなラインにはならない、ゆるさを持ったライン、シルエットになりますし。
何よりフレア具合は、ブーツカットに比べるとナチュラルなのがシューカットですから。
丈感も、基本的には、ユニクロUの「レギュラーフィットジーンズ」で裾上げせずに丈感が良い感じなら、こちらでも同じサイズで良い感じになるとは思います。
ジーンズはウエストのサイズ感も重要ですが、シューカットは靴へのスソの被さり方がキモなので、丈感が合うことが前提となります。
そして価格…この見え方が手に入って、5000円は安いですよ。
ユニクロだと、もっと安くデニム手に入ったりしますが、この見え方をしてくれるものはなかなか無いですし。
丈感さえ合えば、この秋冬の基本となる黒パンツがまだ手に入っていない…という場合、これがその候補になるかもしれません。
今季ユニクロUには、黒の基本パンツとなりそうな候補がコーデュロイパンツしか無かったですからね…。
店頭から姿を消す前に試して頂きたいアイテム…だったのですが、これ本当にもう在庫が無い。
ざっと在庫を見てみても、JWAの取り扱いの多い都内ですら、サイズを探すのが困難な状態です。
在庫を見てみて、もしあったら店舗に赴いて…という状況です。
生産量の問題も大きいと思いますが、JWAのアパレルとしては異例のヒットと言えるでしょう。
その評価に違わぬ、良い出来のアイテムでした。
UNIQLO and JW ANDERSON シューカットジーンズ