ヘアワックスは劣化との戦い!劣化しにくいワックスと、劣化しやすいワックスの違い。保管方法は小分けにするのがベスト!?復活はするのか?
普段ヘアワックスをヘアスタイリングに使っている方は多いと思います。
ではその保管方法ってどうしていますか?
本日は以前リクエストも頂きましたので、ヘアワックスの劣化とその対策方法についてお伝えしていきたいと思います。
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開けたてのワックスの気持ちよさ
多くの物がそうであるように、ヘアワックスも「新品」を開ける瞬間は何ともいえない気持ちよさがあります。
例えば、私のオススメワックスの1つ、「LIPPS L08」。
これはセット力がやや強めなワックスなのですが、開けたては非常に柔らかくクリーミーなテクスチャー(質感・手触り)のワックス。
透明なフィルムを取ると…
まさにクリーム!と言った質感。
いわゆる「ツノが立った」状態で、クリーム系ヘアワックスとしては理想の状態。
指に取ってもツノが立つ。
この状態なら、手のひらで軽く擦り合わせるだけで薄く伸びて透明になり、すぐ髪に付けることが出来ます。
ところがこのヘアワックス、この状態のまま維持することが非常に難しいワックスなのです。
1、2ヶ月もすると固くなり始めて、3ヶ月ほどでかなり固いワックスへと変貌してしまいます。
半年もするとかなり固形状態に…。
こちらは参考までに、2016年の中盤、すなわち1年近く前に購入したL08ワックスです。
さきほどのクリームのような質感は消え、かなり固形化してしまっているのが分かるでしょうか。
手にとってもこんな感じ。これをすぐ髪に付けるなんて無理です。
よーく手のひらでゆっくりと温めて、完全に透明になるまで伸ばさないと、セット後に部分的に白く固まってしまいます。
逆に言うとこの作業さえやってあげれば、1年近く前に開封したヘアワックスでも使える、ということなんですけどね。
ちなみに未開封のヘアワックスは3年は使えると言われています。
ただそこまで未開封のまま寝かせたことが無いので実際にどうなのかは分かりませんが…。
逆に、買ったはいいけれどどうにも使いづらくて、数回だけ使用したヘアワックスなどは久しぶりに開けてみてもかなり状態が良かったりします。
やはり「いかに開閉回数を少なく出来るか」「いかに空気との接触を少なく出来るか」がカギですね。
さて、私は毎日このワックスを使うわけでは無いので、いつもこんな感じで使いきれずにいました。
※これは上記の物よりさらに古い、かなり昔の物です。
使い切れないだけでなく、最後の方は使用感も悪くなるので…。
またヘアワックスによるスタイリングは、均一に付けること、が大事になってくるのですが、それもカチコチになったワックスでは難しくなってきます。
適切な量の調整もしづらいですし。
リップスのヘアワックスって他社よりも容量が多いっていうのも、使い切れない要因かもしれません。
なるべく開けたてのあの感じで使いたい!と思っていて、最近試して1本使い切ることが出来た方法があったので紹介したいと思います。
クリームケースで小分けにするとヘアワックスを最後まで使い切れる!
その方法、と言っても非常に原始的な方法なのですが、別の容器に小分けにしよう、ということです。
ヘアワックスは基本的には油です。
油は、空気に触れることでどんどん劣化していきます。
また、ヘアワックスにも水分が含まれています。
(成分表にも必ず「水」と書かれています。)
この水分が、容器を何度も開け閉めしていく中で、どんどん蒸発して、ワックスを固くしていくのです。
そこで、空気に触れる回数を極力少なくすれば、油の劣化も水分の蒸発も防ぐことが出来るのです。
小分け作業は、作業自体は面倒ですが、終わってしまえば小分けされたヘアワックスは少量で新鮮なまま使い切ることが出来ますし、本容器のヘアワックスは開閉作業をほとんどせずに保管出来ることになるので、劣化を極力防ぐことが出来ます。
いつも新鮮なワックスを使いたい!という人には是非試して欲しいワザですね。
用意するのは、
・クリームを入れるための容器(クリームケースやクリームジャーという名称の物)
無印良品「クリームケース 30g」
ヘアワックスは使用時を考えると、底の深い容器は指が届かず不便です。
クリームを入れるケースが結構売っているので、それを使いましょう。
無印良品の上記クリームケースは、税込みで158円程度で手にはいります。
これ以上小さい物は逆に不便だと思います。
・スプーン(使い捨ての、プラスチックの物でOK!)
・ヘラ(アイスクリームとかに使う物でOK、プラスチックの物がベスト)
ダイソーに売っていた物は、ヘラも付いていて、2個で100円と非常に安価なのですが、このヘラが小さすぎるのと、容器が可愛らし過ぎるので結局使いませんでした…。
あとは、ヘアワックス容器本体から、スプーンで掬って、ヘラも上手く使ってクリームケースに移し替えてあげるだけです。
この時、スプーンだけでもヘラだけでも、上手く作業出来ません。
(出来なくはないでしょうが、かなりワックスを無駄にする気がしますね。)
必ず両方を用意して無駄なく移し替えましょう。
本容器の方は、必ずフタをしっかりと締めて、次に使うときまで冷暗所で保管しましょう。
日常使う物をなかなかそんなところで保管は出来ませんが、小分けした物を作っておけば、それも可能になります。
全く劣化しないわけではありませんが、「ヘアワックスを新鮮なまま使い切る」って簡単なようで難しいことだったりしますからね。
ヘアワックスを最後まで劣化させず使いたい場合に是非オススメします。
小さい容器を手に入れてしまえば、実際はさほど大変ではない作業なのですが、少々面倒なことも事実。
そんな時は最初から小分けサイズ(40g)にされた物も売っているのでそちらを買っても良いでしょう。
通常サイズ(100g)に比べると多少割高感がありますが、それでも使いきれずに劣化させてしまうよりははるかにマシです。
劣化問題だけでなくヘアワックスを小分けサイズにすると、持ち運びも格段にしやすくなります。
例えば「ロレッタ デビルワックス 5.5」などは、非常にみずみずしく、あまり固くならず、劣化をさせることなく使い切ることが出来るヘアワックスなのですが、この容器は持ち運びには不便過ぎます。
このように特殊過ぎる容器の場合も、小分けが有効になりますね。
劣化しやすいワックスと、劣化しにくいワックスとは
ヘアワックスは、その性質上、劣化しやすい物と、劣化しにくい物があります。
劣化しやすい物は、前述したLIPPS L08 や、ロレッタの メイクアップワックス6.5などがあります。
要するに、いわゆる「ハードワックス」と呼ばれるタイプは、最初が柔らかい物でも固くなりやすいんですね。
ハードワックスなら全てが固くなるわけではないんですが、そういう物が多いです。
逆に、前述したデビルワックス 5.5のように最初からみずみずしいテクスチャのワックスはやはり固くなりづらいですね。
LIPPSのヘアワックスシリーズでもう1つのオススメワックスである「L12」などは、私にしては珍しく何度も使い切っていますが、最後までカチコチにはなりません(だからこそ使い切れたのでしょう)。
ただそれでも開けたてのクリームタイプワックスは、冒頭で述べたように別格。
なるべく空気との接触を避けるべく小分けにして、新鮮なまま使いたいですね。
また例外的に「クレイワックス」は、油分が強い物が多く、劣化には強い印象があります(それ故に洗落ちの悪さ、もあるのですが)。
劣化しにくいワックスが良いワックス、ではありません。
L08などは確かに固くなりやすいワックスですが、これからもずっと使いたいと思いますし。
ただ、劣化しにくいというのも立派なワックスの性能であることは確かです。
何度も言いますが、1つのワックスを使い切るのって、簡単なようで難しいですから…。
霧吹きで復活!は本当か?
これはサロンで美容師に聞いた話なんですが「固まっちゃったワックスは霧吹きで水を吹きかけて、つまようじで混ぜると復活する」とのこと。
その時は本当かな?と思ったのですが、意外と有効なテクです。
こんな感じで霧吹きで水を吹きかけて、混ぜます(つまようじでなんとかなる感じではなかったので、割り箸を使用しました)。
このあとしばらく置いておくと、かなりみずみずしい状態になり、柔らかさが出て使用しやすくはなりました。
冒頭で述べたとおり、ヘアワックスの劣化は水分の蒸発だけが原因ではなく、空気との接触によって油、ワックス自体が劣化しているところもあるので、新品の質感に戻ることは決してありません。
しかし、カチコチになってしまった場合はダメ元で試してみるのも良いでしょう(霧吹きは、何回も小分けに行ったほうが良いと思います。一度に拭きすぎると水分とワックスが混ざらないので)。
まずはフタをしっかりと閉める、直射日光に当たらないなるべく涼しい場所に保管する、開閉回数をなるべく少なくするなど劣化に繋がることをしていないか意識してみると良いかもしれません。
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