今年に入り急増中のガチャベルトなどロングベルトを「垂らす」スタイル。トレンドだからあえて「ズラす」意識を。大人っぽく見せるならあえて取り入れないのも手。
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mko/mko5638
トレンドとの距離感、あえて取り入れないという選択もアリ
昨年夏くらいから徐々に徐々に広がりを見せ、今年に入り増えている「ロングベルトを垂らして『見せる』」スタイル。
このスタイルには最低120cm~ほどあるロングベルト(通常のベルトは100cm前後)を使用するわけですが、 こうした物としていわゆる「ガチャベルト(GIベルト)」が多く使用されます。
これが、非常に安い。
数百円から、高くても千円程度で売られています。
とにかく広くトレンドとして普及するには、安さも必要ですね。
価格はそれ自体がストッパーとなってしまいますから。
このようにガチャベルトを使用したスタイルは、あえて「チープ感」をウリにしているところもあると思います。
これが、難しい…。
ベルトを垂らして「あえて見せる」という恣意的な要素に加えて、チープ感で「あえてハズす」なんていう要素まで付け足されているわけです。
これがもう全然流行っていない時に、お洒落な人と認識されている人があえてやる、というのであればハズシ要素として成立するとは思うのですが…
ここまで流行ってしまうとそれも難しいよな、と思います。
このガチャベルト(GIベルト)、元々安さ故に中学生年代が「初めてのベルト」としてよく取り入れていた物ですから(私も確かそうだったと思います)。
ジーンズメイトとかには必ず置いてありましたし。
海外ブランドも使用していたり、れっきとした「ファッション上位層から流れてきたトレンド」ではあるのですが、安さ故に若年層中心に流行ってしまっているので、実は中間的なブランドが及び腰になっているトレンドでもあります。
大人系ファッション雑誌もどこか及び腰(とりあえず紹介しておくか、という程度の扱いです)。
これをまんま使用するのは、少なくとも大人や大人っぽく見られたいと思っている人には難易度が高いでしょうね。
トレンドとの距離感を測り、あえて取り入れない、という選択をするのも十分アリだと思います。
オススメロングベルト、分かりやすく高級感を出したいならレザーも選択肢に
ロングベルトを取り入れるなら、「チープ感の演出」というハズシ要素をある程度諦めるのが良いでしょう。
ある程度落ち着いたベルトを垂らして、見せる、それだけで十分です。
出典 ttp://zozo.jp/shop/unitedtokyo/goods/15115704/?did=32247452
UNITED TOKYOのリングベルトは、バランスが良いですね。
130cmと長さもロングベルトの標準的な長さ。
また付けてみると分かるのですが、程よい幅なのです。
あんまり長いと、恣意的過ぎて見えてしまうだけでなく、どうにも取り回しがシンドいので(ムチみたいになります)。
また非レザー素材で、あまりに太い物だと、さらに安っぽく見えてしまうんですね。
ガチャベルトによく使われるアクリルやコットンキャンバスよりも、ナイロンが見た目的にも耐久性という意味でも良いですね。
ベルトのナイロン自体に高級感を持たせるにも、いささか限界があって、これもそれほど「高そう!」という感じではないのですが、バランスの良い長さ、幅、また細部のレザーが物として高級感を演出してくれています。
これならベルト本体が見えてしまっても恥ずかしくないでしょう。
リングベルトという折り返して使うタイプのベルトなので、このタイプに慣れていない方は事前に練習しておいたほうが良いでしょう。
リングベルトの使用方法
How to Buckle a Double-Ring Belt : Solutions for Clothing Questions
ベルト先を折り返して使用するリングベルトなので、余って垂れ下げるベルトの先は、通常のベルトとは反対側になります。
非レザー物では、このアイテムくらいがクオリティ的にも値段的にも限界かなと思います。
これ以上の価格帯の物は、単に長くて太かったり、あるいはブランドネームやメッセージが印字されているというだけなので。
そういった強烈なポイントを作るためのアイテムをセレクトしなくても、ベルトを垂らして、見せる、それだけで十分です。
色も豊富なのですが、ピンクなどであえてポイントを強調しに行かずに、暗めのネイビー、グリーン、ブラックあたりが良いですね。
あくまでもさりげなさを忘れずに。
さて、チープ感を放棄して、やや高級感というか大人っぽさを出しに行くとレザーという選択肢になると思います。
オススメのレザーロングベルトは、昨年紹介したブランド「HENDER SCHEME(エンダースキーマ)」の「tail belt」。
出典 ttp://ameblo.jp/gramme-huit/theme12-10070088691.html
「tail(尻尾)」の名の通り、細長く、垂れ下げて使用することが想定されたベルトです。
このブランドの小物はどれも「え?こんなものなの?」というくらいあっさりとした、プレーンな仕上げです。
新品の状態というよりは、使い込んで行く中で育てていく、そんな表情になっています。
値段も比較的安く、レザーロングベルトといえばまずはこれを試してみてください…
と言いたい所なのですが!
こいつが年初からどこもずっと品切れ状態で、次の入荷は初夏以降になるそうです。
出典 ttp://www.dug-corporation.co.jp/geek/brand/photo.HenderScheme/syousai/bl-c-tlb.html
これを待てない!という方には代用で、セレクトショップ「417 EDIFICE」のオリジナルブランド「HERISSON」のレザーロングベルトを紹介しておきましょう。
出典 ttps://baycrews.jp/item/detail/417/goods/16099313000130
こちらも長さ・幅、各部の形などエンダースキーマとの差異があまり無いアイテムです。
ただ革質が、エンダースキーマよりかは新品の時点で「出来上がっている」ので、育てる楽しみはエンダースキーマの方があるかなとは思います。
2017年夏エンダースキーマ tail belt 待望の再入荷!
2017年夏にエンダースキーマのtailbeltが遂に再入荷!
Hender Scheme (エンダースキーマ) tail belt [5-colors]
とは言えそんなに大量生産される物でもなく、人気カラーは即完売してしまうのでお早めにチェックしてみてください。
Hender Scheme (エンダースキーマ) tail belt [5-colors]
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長いだけじゃダメ!?ベルトって、どうやって垂れ下げるの?
ここまでで、どうやってベルトを垂れ下げるのか?と疑問に思った方もいるかと思います。
普通に長いだけのベルトをそのまま巻いたとしても、このようになってしまうはずです。
出典 ttp://www.store.post78.net/hender-scheme-032012-2/
ベルトが使い込まれてクタクタになっているとか、あるいはナイロンなどの素材であればここから少しは垂れ下がってくるとは思いますが、垂直に近い形で「垂れ下げる」形にするには、ちょっと工夫が要ります。
出典 ttp://www.rroomm-hp.com/christmasgift2015/46161.html
こんな感じで、ベルトを一巻きしてバックルにも通した後、余ったベルトの先を最初に一巻きしたベルトに「しまい込む」ようにして通してあげるのです。
これによって、垂直に近い形で垂れ下げる事ができます。
ただこれも新品の状態で固さのある物はどうにも完全な垂直にはしづらいものです。
しばらくは少し斜めになってしまっても仕方ないでしょう。
個人的には少し斜めになっているくらいのほうがさりげなくて良いと思います。
ちなみに、垂れ下げ方には前述したリングベルトのような「正しい使い方」みたいなものはありません。
余ったベルト先の通し方や、どこを通すか、などで表情が変わってきますし、自分なりに色々試してみると良いと思います。
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本命!栃木レザーを贅沢に使用したロングベルト
比較的安く取り入れられるからこそ人気のロングベルトスタイルですが、ちょっと本格的な、高級感のある物も取り上げておきましょう。
と言っても、スタッズが散りばめられているとか、そういう変なラグジュアリーではありません。
【Iroquoisイロコイ】LONG BELT 883101
ドメスティックブランド「Iroquois(イロコイ)」のロングベルト(品番883101)。
長さだけでなく、しっかりと幅があって、結構な革の量を使用しているんですが、日本の二大皮革の1つ、栃木レザーを使用していて、しっかりと高級感があります。
こちらは綺麗な表面感で艶のあるプレーンタイプ。
出典 ttp://zozo.jp/shop/zozoviant/goods/15133575/?did=33172858
これは長いだけではなく、余ったベルトの先を通せる切込み(スリット)が入っていて、そうではないロングベルトのように無理やり「しまい込む」ようにしなくても、スリットにベルトの先を通すだけで垂れ下げることが出来るのです。
出典 ttps://ameblo.jp/gmdcd/entry-12227358201.html
(もちろん、このスリットを使わなくてもOKです。)
最初はかなり固いのですが、使い込んでいく育てていった時の変化も楽しみになる一本。
確かにお値段は少し高いのですが、よくこの値段に抑えてくれたな…というクオリティです。
私はこれを買いました。
オススメです。
ちなみにIroquoisのロングベルトは、他にもメッシュレザータイプの物もあり、こちらはコレクションフォトでも多用されています。
【Iroquoisイロコイ】MESH LONG BELT 883100
コレクションフォトだとめちゃくちゃ長く感じるのですが、実はこれはバックルを垂れ下げる側にかなりズラしているため、長く見えるというわけなのです。
これちょっと覚えておくといいテクかもしれないですね。
実際はロングベルトとしては標準的な長さです。
メッシュレザータイプは、かなり雰囲気のある出来なのですが、ちょっとした難点があります。
こうしたメッシュレザータイプ、かつ太めのベルトというのは、幅だけでなくレザーの編み込みによるボリュームもあるため、ボトムスのベルトループに引っかかりやすいのです。
ベルトループにベルトを通していくのに、かなり時間が掛かります。
それだけではなく、無理に手早く通そうとすると、パンツ・ボトムス側のベルトループを痛めます。
私もかつて、トゥモローランドで3万円くらいするメッシュレザータイプのベルトに一目惚れし、買ったは良いのですが、付けたデニムのベルトループがボロボロになるわ、ベルトループに通すのに時間が掛かるわで結構大変な思いをしました。
非常に味わい深いアイテムではあるんですけどね…。
このベルトも結構ボリュームがあるので、ベルトループに通すのが結構大変です。
一気に通そうと無理をすると、パンツ・ボトムスのベルトループを痛めてしまう感じがしました。
購入するのであれば、ベルトループが太いボトムスに合わせることを前提にしたほうが良いでしょうね。
最初に言及したように、ロングベルトはあえて取り入れないという選択肢も十分アリです。
これみよがしにベルトを垂らしたところで、どうにもなりません。
しかし、なかなか面白い、良いアイテムも探せば見つかりますし、シンプルになりすぎる夏のスタイルのアクセントになるのも確かです。
トレンドとの距離感を測りつつ、賢く取り入れたいですね。
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