安い服でもお洒落が出来ることは分かってきた、じゃあ何で高い服をわざわざ買うのか?高い服を買わなくてもお洒落が出来るようになった時代、高い服を買うことは果たしてダサいことなのか?
どーもナル男です。
前回記事がすさまじい勢いでアクセス頂いているんですが、自分を見失わず、自分らしく書いていこうと思います。
書きたいことは山程あるんですが、なんせ時間が…。
今日は「高い服を何故買うのか?」です。
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安い服でも、お洒落出来ることは皆なんとなく分かってきた
一昔前はユニクロといえば安いけどダサい服を売っているところ、というイメージが先行していましたが、最近では大分払拭されてきたように思います。
やり方次第ではお洒落に、少なくともダサいと言われないレベルにファッションを構成することは可能であると。
そういうことを謳うブログも山程ありますし、1コーナーで申し訳程度とは言え、そのような特集を組む雑誌も増えました。
そしてそれが大分認知されてきたように思います。
ナル男の友人(♀)に、彼氏がダサいということが悩みという子がいるのですがその子がいつも言うのは「ユニクロでいいから、まともな格好してほしい」ということです。
別の友人は「彼氏がダサいからユニクロに行ってコーディネートしてやったわ!」ということでした。
これは一昔まえなら「彼氏がユニクロばかり着ていてダサい」という文脈で語られていたことからすると、かなりの変化と言っていいでしょう。
一昔前はデニムはリーバイスで1万数千円するのを買う、まずはそこからだ!みたいな風潮だったわけです。
でも今は皆ユニクロとかのデニムですよね。
以前はバブルの名残だかなんだか知りませんが、とにかく高い服を買わなければ「いけない」というか、そういう強迫観念みたいなものは確かにあった気がします。
それはもう無いのかなと。
一部ファッションにうるさい人達にはあるのかもしれませんが、今はもう全体としては無いでしょう。
ファストファッション全盛で、今や「ユニクロですら高い」という時代です。
高い服着てるのはダサい?高い服=課金=ズル?
むしろ安い服でコーディネートを組むことこそがこの時代においてはスマートであり、高い服を着ているのは無理してる、カッコ悪いというような風潮すら一部ではあるように思います。
これはスマホやPCゲームで「課金プレイヤー」が何かと悪く言われるのと似ています。
ちなみにナル男はスマホゲームは「桃太郎電鉄」や、「ロマンシング・サガ2」などなどそもそも課金しないとプレイが始められないものばかりやっていて、課金ゲームというと「ウイニングポスト」に短期間でハマったくらいですね。
(ゲームはやるとなったら寝食を忘れて、短期集中でやるタイプです。)
だからあまり課金ゲームに詳しいわけではないんですが、スマホゲームプレイヤーの中には確実に「だってあいつ課金してるじゃん」というような、課金プレイヤーを蔑むような価値観はあると思います。
高い服は課金と同じであり、無課金を最良とするプレイヤーからは、「ズル」のようなものなのです。
高い服を着ていて、なおかつダサい、というのは、課金をしていてなおかつ弱いスマホゲームプレイヤーのように徹底的に蔑まれるでしょう。
この記事を書くにあたって、スマホゲーム攻略HPや動画を軽く漁ってみたのですが、やはり非課金(ヒカキンではない)を謳うものが多く、中には「私ついに課金します!」と宣言して課金するなど「課金ってそんなに大層なことなのか?」とツッコミたくなるくらい、課金というものが特別なことであるかのような風潮でした。
これは課金がスマホゲームプレイヤーの大部分を占める中高生、小学生には難しいことであるため、「課金でサクサク進めていきますけど何か?」などと謳ったらアクセスしてもらえない、という特有の事情もあると思うので、すぐさまファッションに全面的に適用できる話ではないものの「一部そういう風潮になりつつある」というのは間違いないでしょう。
何故こういう風潮が生まれるのか、日本人の同調圧力なのかどうかは海外経験の無いナル男には分かりません。
高い服はモテるどころか引かれる?
もう1つ、高い服は高いことがバレると引かれる可能性のほうが高いのです。
世間の大抵の人は、ファッションにお金を掛けていません。
スーツですら、1万円でそこそこの物が買えるという認識のこの時代。
ドメブラの1万6千円のシャツを着ているなんて言った日にはそれはもう引かれるでしょう。ドン引きです。
birdseye http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/br-loungelizard-reserve/1011369
無印良品なら3000円で買えるギンガムチェックシャツを、15000円で買うことに理解を示せる女性は少ない…
セレオリの1万のシャツでも引かれる可能性はそこそこ高いです。
女子と買い物に行ったことのある人はわかると思いますが、女子の服はメンズと比べると同程度のブランド(この把握も非常に難しいのですが…)とくらべてもかなり安く、とにかく多用なコーディネートを求めて1点1点は安く済ませることが多いので、シャツが2万などというのはそれはもうドン引きされる可能性の方が高いのです。
モテると思って高い服を買ったら引かれる、とはなんと皮肉な話でしょうか。
なお、これはあくまで程度問題であり男子の服が高いことに「しょうがないよね」と理解を示せる女子が少なからずいることを否定するわけではありません、あしからず。
じゃあ高い服の価値ってどこにあるのか?
難易度の問題
では高い服の価値ってどこにあるんでしょうか?
まず1つは、ファッションをゲームとしてとらえた時の難易度でしょう。
こないだユニクロにスウェットパンツ(ちなみに部屋着としてはかなりオススメです)を買いに行って思ったんですが、無数に陳列されたアイテム群を見て
「俺にはユニクロでアイテム選びは無理だな」と思いました。
というのも、まずナル男はユニクロの知識に大変乏しく、デニムの1つも選べないほどなのです。
あの膨大なアイテム群から、安いながらも品質の比較的良い、安くは見えないアイテムを探し出すのは、まあ無理です。
というかめんどくさい。
ナル男はもう、ドメブラ(ドメスティックブランド)だのセレオリ(セレクトショップオリジナル品)だの「ズル」を覚えてしまっているので、ユニクロでファッションを構築することが面倒なのです。
(しかし無印良品はユニクロに比べると比較的アイテム点数も少なく、価格帯もやや高く、その分品質の担保もされているため、無印良品なら何とかなります、また「よく行くからなんとなく分かる」というのもあります。)
これはまさに課金でサクサクゲームを進めることを覚えたプレイヤーが、非課金でわざわざやってみようとは思わないのとほぼ一緒でしょう。
もしやるとすれば、多くの人に訴求出来るゲーム実況チャンネルでも開設したい場合だと思います。
例えばユニクロで、「ユニクロにはとても見えないお値打ちアイテム!」を探すとすれば、流石に現在のユニクロであってもほとんどのアイテムが「まあユニクロですね」という品質である以上、探すことにはそれなりの難易度があるでしょう。
(だからこそ、一部の人はユニクロでお洒落することに特別なステータスを見出すのでしょう、無課金で強豪であることがスマホゲームで特別なステータスであるように)
逆に、ユナイテッド・アローズbeauty&youthにでも行けば、「値段の割に安っぽいアイテム」というのが今度はかなり少なくなってきます。
ドメブラにまで価格帯を上げれば、中には大外れ・ハズレがあるものの、それなりの生地・シルエットの洗練されたアイテムが比較的簡単に見つけられるでしょう。
お金さえ払えば、ユニクロで費やされる努力をショートカット出来る、というのは言えるはずです。
(とは言え、ドメブラだろうがなんだろうが、ただテキトーに選べばお洒落に見える、かっこ良くみえるなんて服はどこにも存在せず、やはりセンスをはじめとするプラスアルファは必要でしょう。それが洋服の難しいところでもあります。)
いくらユニクロでもお洒落出来るような時代になったとはいえ、流石に高い服を扱う店と差がなくなったわけではありません。
ゲーム攻略の難易度にはまだまだれっきとした差があります。
またファッションにおいては「他人と被る」ということがやたら嫌悪されますが、それもユニクロでは頻発しがちなのに対して、高い服となるとそれだけ流通しませんから、リスクを抑える事ができます。
ドメブラで「被る」となると至難の業で、せいぜいその取り扱いショップに行った時くらいでしょう。
というか、ドメブラクラスになると周りで着ている人に出会うことすら非常に困難です。
機能性の問題
高い服はやはり機能的に安い服に勝っているのは事実です。
服の機能性とは色々あるでしょうが、防寒性・肌さわり等々、やはり高いものは機能性が高い物が多いです。
「シルエット」を機能性に含めて良いのかは多いに議論があるところでしょうが、これを追求するとやはりコストが嵩むため、高い服に備わった機能であると考えることも出来ます。
耐久性も高い服のほうが圧倒的に高いことが多いです(絶対ではありません。)
実は「機能性だけの服」というのはそこまで高くもありません。
暖かいだけの服、肌さわりが良いだけの服、などなど、それ自体はそこまではしません。
しかし機能性+デザインの洗練さ、まで求めると、高くならざるを得ないことが多い気がしています。
実は一昔前のストリートブランド(ドメブラの前身と言ってもいいでしょう)などは、Tシャツはボディーがアンビルの物にプリントしただけ、などの品質的にはひどい(アンビルがひどいわけではなく、500円で買えるアンビルのTシャツに、プリントを施しただけで6000円で売ることがひどいのです)ものが多くありました。
デザインさえ出来れば誰でもデザイナーになれるとさえ言われました。
しかし現在は、そのような物は誰も買ってくれないため、高い値段のする服は機能的に優れていることが多いのです。
わざわざ自社開発した生地を使う、なんてことをやっているところも多々あります。
(ただそのくせボタンがゆるゆるで試着で取れちゃう、なんてこともあるんですけどね…お直し屋さんで100円で直せるので、大したことはないとも言えるのですが、しっかりしてくれよと思うことも多いです。)
それなりに値段に根拠が求められる時代になったと言えるので「高い服買ってるやつはブランド料を払わされているだけで、馬鹿を見ている」というわけでもないのです。
ちょっとそこらへん、昔は色々おかしすぎたのでしょう。
課金・非課金がファッション的合否や成否を決めるわけではない
課金したほうが、スマホゲームをサクサク進められることが多かったり、予備校や塾に通うことで志望校に受かりやすくなったりするのと同様に、高い服を買えば、それだけ早くお洒落になったり、それなりに見えるようになったりするのは早いでしょう。
しかし、予備校に行ったから、塾に行ったから必ず勉強ができるようになって合格するわけではないように、高い服を買えばお洒落になったりモテるようになったりするわけでもありません。
これは反例としてやり玉にあがるようなケースを持ち出すこともなく、直感的に理解してもらえることだと思います。
とにかく高い服を買え!という極端な見解もあるでしょうが、本当にそれでお洒落になれたり高評価が得られるわけではないのは、確かです。
(そもそも無勉強に高い服を買い漁るのは悲劇的な結末を招くでしょう。どんな服もリセールバリューは新品とは比べ物にならないくらい安いのが現実です。)
しかし、だからといって、安い服だけで構成することがファッション的に高い評価を得るわけでもないのもまた確かでしょう。
普段街を歩いているときは、ブランド表示も値札も無いのですから。
もし安い服だけで、お洒落になることを目指すなら難易度と自己満足であることを自覚すべき
「高い服は自己満足でしょ」と、高い服を買う人も自嘲的に、買わない人は批判的に評価することが多いと思うのですが、実は安い服だけでファッションを構成し、それを誇ることもまた自己満足だと思うのです。
同じ大学に合格の場合、塾や予備校に通っていたか否かで、その評価に差異が生まれるわけではないでしょう。
「塾に通わずに私はあの学校に受かったわ!塾に通っていたあの子より凄い!」というのは客観的には差異が無いものを、主観的には評価するという意味で、自己満足でしょう。
最近やたら安い服だけでファッションを構成することに対して、付加価値を付けるような言説が多数あり、目立ちますが、それは無課金攻略法でマスに訴求したいというだけ、という場合がほとんどです。
高い服だけで構成されていようが、安い服だけで構成されていようが、私達が視覚的に「カッコいい」だの「可愛い」だの「素敵」だのと思うことに差異は無いはずです。
値札を付けて歩いているわけではないのですから。
また、「安い服でもお洒落出来ますよ?それも簡単にね」などと言うのは簡単ですが
「高い服ならもっと簡単にお洒落出来ますよ?」とも言わないとフェアではないと思うのです。
高い服でお洒落になることは簡単ではありませんが、安い服だけでお洒落になることはもっと難しいというのが現実でしょう。
難易度が高いのは事実ですし、その難易度をクリアーしたからと言ってファッション的に凄いことだ!と言われることも通常は想定しづらく「消費するお金を抑えることが出来る」だけでそれ以上でもそれ以下でもないのではないでしょうか?
(それが一番のメリットなのですが…)
もちろん「男ならもっと良い物買えよ」とか「全部高いもの揃えておけば良いんだよ」というような言説も極論だと言わざるを得ないですし、成金趣味の見栄っ張りな考えだと思います。
同調圧力から生まれる「安いもので揃えることこそ美徳」であったり、見栄から生まれる「高いものこそ至高」などという無意味な謎の言説に惑わされず、しっかり審美眼を保つべきでしょう。
塾に行く行かないですごいすごくないを争ってる時間がもったいないのです。
もちろん「服が高く見える」というのは視覚的にプラスにもマイナスにも作用することがあります。
あからさまに毛皮をふんだんに使ったコートを着ることに「これはちょっと成金っぽく見られないだろうか…」と抑制的になるのは、それは1つのバランスの取り方であり「安っぽく見えるからやめておこう」と反対方向ではあるものの、同じ軸内での調整であり、その視点を持つことが間違いではありません。
むしろこちらは持つべきでしょう。
ファッションに本気で参加しているプレイヤーは実は少ない
衣食住という言葉もある通り、服を着ない生活はあり得ないので、「服」というアイテムは常に競争に晒されているような気さえします。
しかし、休日に電車に乗ってみてください。
私服がオシャレなメンズ、何人いますか?
1人もいないなんてこともあるくらいです。
ファッション誌を毎月買っている男子が周りに何人いますか?
1人もいないなんて人も多いはずです。
「お洒落になりたいなんて皆思っていないんだな」と思うくらいファッションというゲームに参戦している男子は少ないのです。
半ば強制的にこのゲームに参加させられる女子と比べると、ブルーオーシャンにもほどがあります。
(その分、我々男子が強制的に参加させられているゲームも多いのですが…)
「あいつは課金してる」なんて同調圧力に負けることはありません。
買いたいと思えば買って良いんです。
一体非課金にどんな価値が有るのか?と。
高い服でも、雑誌でも、メルマガでもなんでも良いわけですけど、
「課金はダサい」
という謎の価値観に惑わされず、バンバン課金すればいいと思いますよ。
高い服を買わなくても良い時代、は高い服を買ってはいけない時代、では無いはずです。この自由な時代に「高い服対安い服論争」なんてやっている場合ではありません。
ほんと、もっと自由にやればいいのに、と思うことが多いです。
ただし、それは人にわざわざ言うことでもないのもまた事実でしょう。
余計な誤解や非難に自分を晒す必要もありません。
こっそりやればいいんです。
もし、それ高そうだね?なんて言われたら「SALEで70パーOFFで買ったんだよ」とでも言っておけば良いのです。
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