セレクトショップ=ビームス。これからセレクトショップはどうなるんだろうね…。
どーもナル男です。
ビームスがヤフートップになっていたので、トレンドブログでもなんでもないんですが、ビームスの思い出からこれからのセレクトショップについても考えてみようと思います。
ビームス・設楽洋社長が語る「文化」の紹介から発信まで - インタビュー - 朝日新聞デジタル&M
ビームスで買い物をするという憧れ
新宿や渋谷に出ることは当たり前ではない、関東の片田舎に住んでいたナル男にとっては、ビームスというと高校時代の憧れ、というようなイメージが有ります。
当時クラスのイケてる男子たちは、こぞってビームスなどで買い物をし、そのショップバッグを体操着入れなどにしていたのです。
(その下位互換が「ムラサキスポーツ」ね笑)
最初に大ヒットしたのは「BEAMS」と書いたロゴトレーナーでした。大学生がおそろいで買って街を歩いていた。ほかのブランドも次々とロゴがついた服を出した。本当にもうかったけど、売り上げの半分ぐらいを占めるようになった時点でやめました。このままだとキャラクターショップになると思ったからです。
ロゴトレーナーを早くにやめたところが今も生き残っている。ビームスはそれからワンポイントやロゴをほとんど作っていません。
また、ビームスのオレンジのショップバッグがはやり、街中にあふれたことがあった。広告塔としてはすごかったけど、ある程度でやめることにした。なぜなら頂点を極めると、アンチが出てくる。他社も同じようなことをやり始める。そうなると、トレンドに敏感なお客さんが逃げてしまう。すごく売れるときこそ危ない。でも、売り上げが跳ね上がる中、やめるという決断を下すのは本当に難しいです。
(上記記事より引用)
このショップバッグの廃止っていつなんですかね?
ナル男が思っているものとは違うのかな?
ロゴトレーナーは完全に知らないですね。
いつも思うんですけど、日本人のブランドロゴアイテム好きってなんなんですかね?
「せっかく高いもの買ったんだからアピールしたい!」みたいなノリなんですかね。
まあ日本人がこれだけブランドロゴ好きなのに、ユニクロはロゴアイテム作らないのを見ると(作っても売れないでしょう)、そういうことなんでしょうね…。
しかし英断の連続ですね。
流行っている時に止めるってホントに難しいですからね。
いろんな物を流行らせてはやめる、っていう決断が非常に上手いというか。
今度何故ファッション的流行は終わるのか?という記事でも書きたいんですけど、流行を見極めるっていうのは容易なことではないですよね。
民族大移動だからね。
まあ個人でも流行しているピークのモノはなるべく買わないほうが良いかもしれないってのはあるかもしれないですね。
すぐ廃れたりしますからね。そこらへんは見極めですけど。
で、話を戻すと、高校生のナル男もちょっと背伸びしてビームス行ってみるか!って感じで行くわけですけど、どう買い物していいかほんとわからないんですよ笑
中学生の頃から高校までナル男はストリートブランド好きでしたから。
ストリートブランドってテイスト少ないし、お店行ってもアイテム少ないしで特に迷うことは無いんですよ。
ところがビームス行くとびっしりアイテムが並んでいて。
同時に部活やってる高校生なので、休日しか行けないので、とてつもなく客がいるっていう。
店員もなんかすかした感じの人ばかりで(そしてヒゲが多い)、大して親切でもなく笑
どれがビームスが仕入れてきたセレクト品で、どれがビームスオリジナル品かもわからない。
確か店頭のマネキンが着てたノースリーブのチェックシャツなんてわけわからないアイテムをそのまま買った気がします笑
そこから大学生になって、都会を歩くことが普通になって、同時に「ビームスなんて普通」という感じになって、そのままあまり行かなくなりましたね。
ビームスのテイストってよくわからない
正直ビームスのテイストってよく分からなかったんですよねずっと。
ユナイテッド・アローズとかジャーナルスタンダードとか、ナノ・ユニバースとか、シップスとかアメリカンラグシーとか、「なんとなくこんな感じ」ってのは分かるんですけど。
(とはいえユナイテッド・アローズなんて、各ラインで全然違いますけどね。)
ビームスって、「とにかく雑多」なイメージで。
でもそれが「セレクトショップのあるべき姿」なのかもしれませんね。
雑貨屋さんの延長というか。
ラインもかなりあってよくわからないですよね。
一応メンズラインで抑えておくのは
BEAMS+(ビームス+)→永年着られる飽きの来ない服コンセプトのライン。
BEAMS LIGHTS(ビームスライツ)→「旅」がテーマの上品さと清潔さがウリのライン。
の2ラインだけで良いんじゃないでしょうか?
ビームス本ラインは、「今」的にはちょっと野暮ったく感じますね。
今年初めにSALEで買ったビームスプラスの白タートルニットが、思いの外良かったので、
今年は上記ビームスの2ラインにちょっと注目しています。
ビームスプラスのニットは非常に良い素材感で、毛が抜けることもなく「永年着られる」というコンセプト通り、高品質なものを作っているということが実感できました。
ビームスライツも、上品さと清潔さというテーマは十分に伝わって来ますよね。
このセットアップとか着こなせれば、もう十分モテるでしょう笑
これからの春物も清潔感と上品さたっぷりで、注目しています。
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セレクトショップの今後、「ユニクロとの戦い」の果てに
ビームスに限らず、今後は低価格帯ブランドとの戦いとなるのは避けられないセレクトショップ。
そこらへんは僕ら消費者以上に、経営者の方が考えていることなんでしょうけど。
――ほかの店とは違うビームスらしさとは。
ビームスはラグジュアリーブランドでもファストファッションでもありません。その真ん中の価格帯のお店です。ただ、そういう店は全国にごまんとある。
ボタンダウンのシャツを、ファストファッションは1980円で売っている。価格の割に品質は良いので、お客さまは手に取るでしょう。ラグジュアリーブランドは数万円で売っても、ブランドのファンなら納得して買う。ビームスは7800円で売る。なぜ1980円よりも良いのかが伝わらないと手に取ってくれない。そのためにどうブランディングしていくか。
たとえば、ビームスでは、実際にはあまり売れなくても、感度の高いお客さまが見ればうなる商品を置いています。売り上げデータだけみれば、この商品、全然売れていないからダメだと判断しがちです。でも、そういう商品が大事。ビームスはほかの店とは違うぞと思ってもらうために必要なのです。
セレクトショップの現在の本流っていうのは、自前のオリジナル商品を売上のメインに据えて、仕入れ品であるセレクト商品をいわば「釣り餌」にするわけですよね。
とても良い物だけど、ちょっと価格は高いモノを置く。
でもそんな良い物を扱っているお店が作るオリジナル商品ですから、多少品質は落ちますけどセンスは良いですよ~。
みたいな。
そこは全てがオリジナル商品であるユニクロ等には出来ない販売形態だと思うんです。
本当はユニクロだって、もうちょっと高いアイテムと組み合わせて、悪い言い方ですけどもうちょっと高いブランドの中に紛れ込ませて
「どう?これユニクロに見えないでしょ?」的な売り方が出来れば、それが一番良いんでしょうけどね。
ユニクロ使いが上手い人っていうのは、客側でそれを勝手にやっているわけで、少なくともお店側の提案としては、出来ない。
(まあそこはMB氏とかを上手くユニクロが使えば良いと思うんですけど。)
セレクトショップは、そういう提案も出来る点が強みですよね。
だから、ユニクロとの戦いに勝ち抜くヒントは、オリジナル商品ではなくて、セレクト品にあるのかなあとぼんやり思っているんですけど、このインタビューの最後の方でなんとなくビームスもそういう方向を見ているのかな?と思いました。
ユニクロに対抗して安いオリジナル品に走っているセレクトショップもありますけど、それじゃ絶対勝てないですよ。
それでもまだ何とかなっているのは「セレクトショップが作っているオリジナル品」にまだそれなりのブランド力というか信用力があるからで、そこが無くなったら、一気にユニクロ以下に転落しちゃうと思います。
そして安い良い物を作れればいいですけど、大抵ブランドの冠を被っただけの品質の悪い製品で、それがまた頼みのブランドイメージを下げていくんじゃ…。
いかに低価格帯ブランドの並に引き込まれずに、飲み込まれずにいられるか、今後の各セレクトショップの生き残り戦略はどうなるんでしょうね。
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