メンズノンノ2015年12号のメインテーマは「自分色を、探せ!!」
どーもナル男です。
ナル男は、オシャレになるなら、ファッション誌を見るのがなんだかんだ一番早い、ということを繰り返しお伝えしています。
オシャレである、ということの定義は難しいのですが
「彼を知り己を知れば百戦殆からず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し(敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。敵情を知らないで味方のことだけを知っているのでは、勝ったり負けたりして勝負がつかず、敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける)」
このことわざが、そのまま当てはまるのではないか?と思っています。
いわゆる敵を知り己を知れば、百戦危うからずですね。
己、とは当然自分のことです。彼、や敵に当たるのが服であったり、流行などの知識面ですね。
しかしことファッションについては、己を知るとは、彼や敵を知ることと表裏である、それどころか彼や敵を知ったあとにようやくおぼろげに分かってくる、という関係にあるのではないかと思っています。
ファッションに自信の無い人は、自分の格好が変ではないか?と気になってしまうあまり、自分がどんなファッションが好きなのかわからない、という状態にあることが多いような気がします。
そして必要以上に流行を追い求めてしまい、自分の中に蓄積が生まれないのではないかと。
ファッション誌だって1誌だけでは、そこまで多くのファッションに触れることは出来ませんが、なんだかんだでどの雑誌も150P~200Pほどのボリュームがあり、これを年間通じて読んでいるうちに、数百~1000くらいのコーディネートに触れることになります。
それだけ量に触れれば、服(彼)の知識も確実に増えますし、おぼろげながら自分の理想とするファッション像(己)も見えてくるのではないでしょうか?
先日ある俳優さんが年間100本映画を見ているという話の中で「良い映画に、質の高い映画に出会うためには、まず量、量をこなさないと質にも出会えない」と述べていましたが、本当にその通りで、どこかのタイミングで、量を見る必要があると思います。
ある程度量をこなして、服の知識と自分の好みがわかれば、あとは手抜きをしてもそれなりに見えてしまうものです。
そこから、特定の誰かの教えを自分の考えとして少しずつ取り入れていっても遅くないと思います。
自分の中にある程度の知識と、自分が目指すスタイルのようなものが出来上がっていれば「この人のこういうところは良いな、取り入れてみよう」などの判断が、自分の頭で行えるようになります。
前置きが長くなりましたが、そんなわけでファッション誌のレビュー的なものをしてファッション誌ガイドにでもなれればなと思い、少しずつですが始めて行こうと思います。
まずは発売から10日も経ってしまいましたが、11月10日発売の「メンズノンノ12月号」から!
Men's NONNO(メンズノンノ) 2015年 12 月号 [雑誌]
メンノンから始めるな、の意味
この雑誌の基本的な読み方、という記事の中ではまずメンノンから始めるのはやめろ、と書いているのですが笑
女の子のファッション誌「ノンノ」の男版である、という認識を捨て去れば、別にメンノンから始めても良いと思っています。
そもそも大半の男性は「ノンノ」がどんな雑誌か分からないのかもしれませんが…。
女の子版「ノンノ」とは異なり、比較的価格に現実味のあるアイテムで現実的コーディネートを組んで着回し!とかあくまでベーシックに!などということは全くありませんからね。
これが「基本書である」という発想だとおかしくなる気がします。
例えば、今月の巻頭特集は「秋冬のベーシックカラーは何でいく?自分色を探せ!!」というものです。
これは、ベージュ、ネイビー、ブラック、レッドなど、秋冬の色使いの提案企画で、パート1からパート4に色別に別れて特集されています。
例えばパート1ではコーディネートが10ほど載っているのですが、
そのまま完コピで取り入れられそうな現実的コーデが1つもありません。
上半身がベーシックかとおもいきや、下半身はアホみたいにダボダボのパンツだったり
「メンノンモデルが着ているからそこそこの感じはキープ出来ているが…」というモノばかりです。
普通に街を歩いていたら「彼はサイズを選び間違えたのかい?」と突っ込まれること間違いなし、一部のファッショニスタからは賞賛されるかもしれませんが、世の中のおおよそ95%は「変だね」と言ってくるでしょう。
メンズノンノとはそういう雑誌なのです。
僕もすっかりそういったコーディネートを華麗にスルーする見方が身についてしまったのですが、この記事を書くために冷静に見返すと地味にひどいな…と思います。
メンズジョーカーあたりではまず無いですからねそういうのは。
「黒を着こなす、10のメソッド」というタイトル記事には、ナル男が常に「黒を」「緩和する」ことを念頭に置いてコーディネートを考えていることもあって、楽しみにしていたのですが、ナル男の「黒をいかに黒以外で緩和するか」という方向とは違って、「とにかく黒ずくめ」みたいな内容で真逆だったので、正直がっかりでしたね。
メンノンはほんと、現実感の無いコーディネートを推してきます。
「わかってねえな『挑戦』こそファッションなんだよ?」という声は本当によーく聞こえてくるのですが、ナル男はそこで戦おうと思わないので、華麗にスルーします。
メンノンは華麗にスルーするに限ります。
それでもメンノンは使える。
コーディネイトを完コピする気には全くなりませんが、これがアイテム紹介ページとなると至ってまとも。
さすがメンノン、業界最大手とあってありとあらゆるブランドからアイテムを借りられるのか、紹介アイテムの質と量だけは郡を抜いています。
メンノンはトータルコーディネートを学ぶという意味では使えることは多くはありませんが、アイテムをチェックするという観点からは使えます。
「誰が買うねん」という高価なコートも載っていますが、巻頭特集には3800円のネックウォーマーなども載っていますし、最近は幅広い価格帯のアイテムを扱うことを特に意識している気がします。
この記事を書くにあたって、一体どれだけのアイテムが掲載されているのか数えようとしましたが挫折しました…。
それくらいの膨大な量、そして質の高さですね。
何故か解説多めでも安っぽくならないメンノンの魅力
ナル男の中ではファッションやコーディネートの解説・説明が多くなればなるほど、どうにも「初心者向け」の感じが出て雑誌全体の「オシャレ感」のようなものが損なわれるような気がするのですが
(例えばメンズファッジは解説が少なく、雑誌全体の雰囲気やストーリー性を大切にしている気がします)、
メンズノンノも解説自体は多めなんですよね。
それでも安っぽさは全然無い。
コーディネートもよーく見ると現実感の無いものばかりなのに雑誌としてはオシャレにまとまって見えるという不思議な作り。
これは写真の綺麗さとか、レイアウトの工夫によるものなんでしょうか?
解説とかほぼ読んでいないのですが笑
メンズノンノは文字が邪魔をしてこないというか、「流し読み」が非常にしやすいんです。
分量やボリュームはとてつもないのですが、全体をさらっと見て「お!このアイテム良いじゃん!」という発見がとてもしやすい。
ナル男は「自分色を探せ!」特集の「赤」の中でこのネックウォーマーが気になりましたね。
http://shop.naissance-tokyo.com/?pid=89099920
残念ながらもうどこでも売り切れみたいですが。
「色」や「柄」はあまり面積の大きいものより、小物で取り入れるのが良いと思いますね。
ただネックウォーマーあんまり好きじゃないんですよね。
脱ぐとき髪型崩れるので…笑
巻きモノ好きなので、ドンドン買うんですけどあんまり定着しないですね。
巻頭にジップの付いた着脱しやすそうなネックウォーマー載ってるんですが、エンポリオ・アルマーニのものでお値段33000円。
うーん、無いですね笑
意外に「お!?」と思ったのが、サマンサキングス×メンズノンノのコラボバッグ。
ベージュのコーデュラナイロン仕様で、質感上品でこれ良いな~と思ったんですけど
うーん、ネットで詳細見るとどうなんでしょうね。わからなくなりました笑
バックパック全体の生地感は良いけど、ストラップどうなのかな?と。
ベージュのコーデュラナイロン仕様のバックパックなんてかなり唆るんですけどね。
今度渋谷のマルイに見に行ってみるかと思いましたね。マルイとか何年行ってないだろ笑
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とにかく商品カタログとしての価値はある
この号でオススメなのは「腕時計100本ノック」と「メンズノンノ美容大賞」ですね。
「腕時計100本ノック」はその名の通り、腕時計が100本載っています。
この時期がクリスマスのプレゼント需要もあって一番発売される時期だからでしょうね。
毎年こんな感じの特集やってますが、今回も良いですね。
1ページめ2ページ目は118000円~250000円というメンノンらしい感じですけど、メンノンは時計に関してはリーズナブルなものまで扱ってくれます。
ナル男もオススメの腕時計を紹介したいんですけどね~。
安くて、オススメのブランド結構あるので。
あ、ダニエルウェリントンじゃないですよ笑
そのうちやります。
「メンズノンノ美容大賞」はモデルやヘアアーティスト、メイクさんなどが選ぶベストコスメの発表。
メンノンはメンズコスメも充実している印象ですね。
ただこうやって大賞形式で選ぶのは初めてとのこと。
これも全体的にお値段お高めです笑
美容にもうるさいナル男的には保湿部門で「キュレル」、シェービング部門で「フィリップス」が各部門5位さえ入ってないのはおかしいだろ!などなど突っ込みどころ満載でしたが、こういう企画が充実
するのは本当に良いことだと思いますね。
フィリップス シェーバー 9000シリーズ【超密着・深剃り】 S9181/26
今はファッション関連の記事が望まれてるので、なかなか書けなくなってるんですが、メンズコスメ関連の記事もいずれ充実させていきますよ!
メンノンの着回し30DAYSはとにかくリア充
以前、ストリートジャックの着回し30DAYSが完全にアイドルヲタ笑、という話を紹介したのですが、メンノンはやはりリア充ですね~。
主人公に恋のライバルが出現し、「あいつにあって俺に無いものは…?」ということで「きれいめなファッションとちょっと知的な感じで女子ウケ」を狙っていくというもの。
主人公に、おしゃれ友達、恋のライバル2名と、女性モデル2名とモデルも計6名投入され、この辺もストリートジャックとは何か違います笑
最終的には身近過ぎて気付かなかった女友達の魅力に、恋のライバル出現により気付かされ、「イヴの日デートに誘われてるの…」「行こうか、迷ってる…」という彼女に思いを伝えるため、イブの夜の街を白のニットを着て走る!というラストなのですが。
とりあえず、はいはいって感じですね笑
だいたい女ウケしたいという割にそのボトムスはなんなんだ?みたいな謎コーデが多い、どこまで行ってもメンノンです。
メンノンはファッション以外も充実
メンノンはファッション以外の記事が一番充実しているファッション誌、だと思います。
掲載アイテム数も群を抜いてますが、総合的な情報量も雑誌随一なのでないでしょうか?
なので繰り返しになるのですが、ファッションを学ぶ「基本書」のようなものとは考えず、とにかく情報の海に自分を溺れさせることを主目的にするのであれば一番オススメ出来る雑誌です。
ナル男は一番好きなファッション誌ですね。昔からメンノンが出る毎月10日が楽しみでなりません。
あと最後の方に載っていた武田玲奈ちゃん、可愛かったです。
Men's NONNO(メンズノンノ) 2015年 12 月号 [雑誌]
ファッション(服の特集等がどれだけ充実していたか) ☆☆☆☆
オシャレ度(カフェで読んでいる人を見た時、オシャレに感じるか) ☆☆☆☆
エンターテイメント(服以外の記事がどれだけ充実していたか) ☆☆☆☆☆
オススメ度 ☆☆☆(完コピには向きません)
MEN’S NON-NO (メンズノンノ) 2015年12月号 [雑誌] (MEN'S NON-NO)
- 作者: 集英社
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/11/10
- メディア: Kindle版
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