今季ドメスティックブランドのPコート!
オススメの声が多いあのブランドはどうなのか?
徹底的にお伝えします!
どーもメンズファッションブログ業界で一番のナルシスト、ナル男です。
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いやー寒くなってきた、本当に。
いつもコートデビューが遅いナル男も流石に厚手のコート取り出しました。
早急にPコート連載を完結しないとですね!
さらにその過程で見つけたアウターも紹介せねば…。
それでは参りましょう!
Pコートと言えば、まず触れないわけにはいかないあのブランド…
多分メンズのドメスティックブランドPコートとして、ネット上、実店舗区別無く一番推されているのは「ATTACHMENT」のショートPコートなのでしょう。
出典 http://www.essence-web.jp/products/detail.php?product_id=14689
実はナル男も数シーズン前まで、何シーズンも連続でこれを毎年買っていました。
6万もするコートでなんでそんなことを!?(前はもっと安かった気がするのですが)と思われるかもしれませんが、ATTACHMENTのPコートって前は数がそんなに作られていなかったので、秋口に購入しないと冬のシーズン到来時には品薄で、冬になってから前年のモノをオークションに出すことで新品の1万円引きくらいで売れたんですよ。
人気アイテムとしてタマ数も増えて、この時期でも余裕で買えるようになった今じゃ絶対に不可能ですけどね。
リセールバリューが確保されているというのも大きな魅力でした。
そしてモノなのですが、本当によく出来ています。
さすが10年展開されている上に、ずっと売れ続けているだけあります。
おそらく、何が支持されているのかというと「コートというより、テーラードジャケットに近い」佇まいでしょうね。そして「細さ」。
今は大分ゆるくなってしまったのですが、以前はアームホールも身幅も肩幅も狭く、
おそらくドメスティックブランドで「一番細く見えるPコート」でした。
Pコートといえば、ややずんぐりむっくりしたシルエットのモノばかりでしたから、その細さは「差別化が図れる」ことを保証してくれていました。
生地自体はヘビーメルトンなんですが、他のブランドのような「シンサレート」の中綿が入っていることも無く、その分細く見えましたね。
「タイトさ」で言えばLITHIUM HOMMEの方が上でしたが、こと「細く見える」ことに関してはATTACHMENTでした。
ディオール・オム以降のメンズファッションは「とにかく細く」「とにかく着丈を短く」「コンパクトに」がキーワードみたいなものでした。
それら全てを満たし、かつ生地の良さ、他には無いミニマルなメタルボタン、チンストラップなどディティール面で「格上感」みたいなものも醸し出せる。
そしてハイブランドのように桁が変わってしまうほどの値段ではない(6万は十分高いですけどね)、ということもあり支持を集めたのだと思います。
相対的にその地位は下がっているとは思うが…
ATTCHMENTのPコートは、見かけはあまり変わっていませんが、かなりマイナーチェンジを繰り返しています。
これって意外と消費者側の方が敏感かもしれません。
「あー去年とちょっと違いますね」みたいなこと言うと、「えー変わってないですよ~、このコートはずっと変わりません!」とか言ってくる店員さんもいるんですが、調べるとやっぱり変わってたり。
徐々に全体的に「ゆるく」なりましたね。
僕も試着したのですが、最盛期を知っているだけにかなり着やすくなったなと思いました。
時代がもう「キツい」くらいの細さを求めていないのでこれ自体は悪いことでは全然無いと思います。
細さを醸し出しているのは「アームホールの細さ」で、これはなかなか真似出来るものではなく、それは維持されているように感じました。
「マイナーチェンジに失敗している」わけでは全くありません。
大きくその価値を変えること無く苦心しながら、時代に合わせた、適切なものが行われています。
それでも、やはり相対的にはその存在感は下がっている気がします。
まず「細さ」が絶対的な価値を持たなくなったこと。
そして「テーラードジャケットのようなPコート」に対する需要。
これが今どこまであるのかな?と。
大分減ってきているような気がするのですが。
そのような「ドレス感」を求める人達はロングコートに行ってしまった気がしています。
逆にですが、そのようなPコートをこれからこの価格帯で出してくれるブランドというのはATTACHENT以外にはありえないと思うので、そこに価値を見出すことも出来ます。
ナル男もいつかまた、着てみたいと思ってはいるんですよね。
以前なら「Pコートなら、お金出せるならとりあえずこれ買っておけよ」と言えたのですが、今はちょっと控えめにオススメ、程度でしょうか。
それでもPコート好きとしては、一度は着てみて欲しいPコートではありますね。
着れば、 良さが分かることは間違いないので。
「普通のPコートとは違う!」「着やすい!」っていうのが分かってもらえるかと思います。
SALEでもオークションで中古品を、でも良いので。
これだけタマ数が増えて、年数も経って持っている人も増えると、これだけの名作であっても何処かでSALEに掛かるのは正直ほぼ間違いないと思いますし。
ツイッターでも流したのですが、先日とあるATTACHMENT取扱店で11月の終わりという時期にも関わらず会員限定プレセールが行われており、Pコートのダークネイビーが、30%OFFになっていて軽く衝撃を受けましたね。
買っちゃおうかな~と一瞬迷いました。それも瞬殺なら分かるのですが、結構長い時間残っていて。
こんな時期からドメブラの人気定番品がセールなんてすごい時代に突入しましたね。
消費税も上がるし、ますます苦しくなるような気がしますね。
ATTCHMENTのPコートを買うなら注意すべきこと
初めてATTACHMENTのPコートを買うなら注意して欲しいのが、「半裏」仕様であるということです。
出典 http://www.essence-web.jp/products/detail.php?product_id=14689
「背抜き」と表現することもあり、色々用語法があるらしいのですが。
「半裏」というのは、要は背中部分の半分から下の裏地がないのです。
「春夏モノ」のスーツを持っている方は見てみてください。
おそらく半裏なのでないでしょうか?
ナル男の春夏モノスーツの写真を撮って説明しようかと思ったのですが、どーもくんがわかりやすく説明してくれているので、この動画を確認してください。
記事に埋め込みだと秒数指定で貼れないのですが、3分42秒くらいから「半裏」の説明がなされています。
https://youtu.be/gXn9_DmVwuE?t=3m42s
この「半裏」であることが、議論を呼んだりもします。
なぜ半裏なのか?については、色々解説があったりするんですが、要はそれだけ「軽量感」=「ジャケット感」を出したかったのではないか?とナル男は結論づけているんですけどね。
どーもくんが言うように「半裏の方が手間が掛かる」とか「高級品とも言えます」という説明も間違っているとは思いませんし。
デザイナーのこだわり、なんでしょう。
「生地をケチってる」というわけでもなさそうなので(なぜなら同価格帯のショートステンカラー等メルトンコートは総裏仕立てだから)、その価値を貶めるものではないと思います。
ただこの半裏のせい、とも言い切れないのですが、ATTACHMENTのPコートは「真冬はきつい」です。
生地自体はペラペラというわけでもなく、密度が高くて風を通しにくくは確かになっているのですが、シンサレート等中綿が入ってないこともあり、流石に真冬はちょっと寒いです。
ナル男はかなり暑がりで、コートを着だすタイミングが人よりも遅かったりするのですが、それでも寒くて、2月に着用していた記憶がありません。
その分早くから着れるので、着用時期が限られるなんてこともないのですが、そこは注意しておかないといけません。
もし2月に着たいのであれば厚手ニットや、インナーダウン必須でしょう。
「都内なら冬越せますよ」なんて説明もよく聞くんですが、本当か?と思いますね。
まあそういうのは個人の感想でしかないわけですが。
東京だからって別に真冬寒くないなんて全然無いんですけどね…。
ATTACHMENT本店の店員さんも中に厚着することを勧めています。
ドメスティックブランドは値段の根拠を防寒性に求められることも多く、多くのブランドでシンサレート等中綿+キルティング仕様にして防寒性の向上を図っています。
中にはTシャツ一枚で、なんてコーディネートも出来てしまう物もありますがATTACHMENTは無理ではないでしょうか(秋口なら可能です)。
そんな感じなので、雪国の方がこれから「コート」として買うのはちょっと考えものですね。
個人的な意見なのですが、このコート「12月の東京のイベント時」にすごくちょうどいいんです。
クリスマス時期って、東京まだそこまで 寒くなかったりしませんか?
(個人差、また年によって違いますが)
そんな時にガッツリチェスターコートとか着て、歩きまわると暑くなると思うんですよね。
それくらいの時期にドンピシャ、と考えてもらえると良いかな、と。
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シーズンカラーについて
さらに付け加えると、色はブラックとダークネイビー以外の定番色以外はちょっと考えものですね。
ATTACHMENTのPコートは定番色以外にバリエーションとして「シーズンカラー」というその年限定のカラーを出しています。
2年前は純粋な「青」に近いダークブルーで、去年は「緑がかった」ダークブルーが
シーズンカラーでしたが、今年早くも古臭く感じます。
これまでも赤とか色々出してるんですが、よほど好みにドンピシャでない限り手を出さなくて良いです。
今年は「杢」と呼ばれる様々な糸を使った白に近いライトグレーがシーズンカラーで、値段も定番色よりかなり高くなっています(74520円!)
実物見ましたが…。
これは、ATTACHMENTのPコートの大ファンで、今までにない明るいモノトーンカラーのPコートを待っていた!みたいな人が買うものかなと。
1万円近く高いですからね。生地を杢調にするためには仕方ないのかもしれませんが、そこまで買い、とは思いませんでした。
ナル男もずっと「ATTACHMENTのPコートで『白』を出したら面白いのでは?」と思ってたんですけどね。
(てか早くチャコールグレー復活させてください。心からお願いします…。)
まずは定番色から、入るべきでしょう。
ちなみに今季定番色のブラックとダークネイビーなんですが、 ナル男には正直違いがわからない程度の微妙な色差でした。
どっちが良い、とも言いづらいですね…。
なんとなくですが「ダークネイビーの方がSALEにかかりやすいのでは?」と思っています。
チンストラップについて
チンストラップとは、なんじゃそりゃ?と思われる方もいると思いますが
ATTACHMENTのPコートの襟元に付いている三角形のパーツのことです。
本来はこのようにして、襟を立てたうえで前開きを全て閉めて固定し、防風・防寒性を高めるためのパーツ。
出典 http://onepair.exblog.jp/i16/
これ、この状態にするのに手間が掛かるので、外でやることはまずありません。
マフラー巻いたほうが早いですし。
ただメンズファッジ12月号の表紙にインスピレーションを受けて、やってみたいという方はぜひどうぞ笑
これは取るべきか?という話がたまに出るのですが、ナル男的には絶対あった方が良いです。
これがあるだけでアクセントになりますし。
これが有るのが本来のPコートらしいのですが、今や無いものが多いので貴重です。
使わないから要らない、ではなく、このディティールが良いのです。
取ってどこかにしまっておくと無くしそうですし笑
オークション等でこれが無いものもありますが、やはり有るものにくべれると価値が低いとみなして良いでしょう。
また最初期の古い年のモノになると最初から付いていないらしいので、下手をすると10年くらい前のモノを買わされることになるので要注意です。
かなり長く作っているアイテムなのでそういうことになるんですね…。
まとめておきましょう
・シルエットやメルトンの生地感の優位性は健在
・「着やすさ」はショートタイプが一番
・「半裏」な上に、シンサレート等中綿も入っていないため、防寒性は他ドメスティックブランドに比べると劣る
・今年から「メタルボタン」が「水牛」に変更された
・色は「定番色」を抑える
・チンストラップは外さない方がいい、無い物は避けるべき
次はATTACHMENTのミドルPコート・KAZUYUKI KUMAGAIのショートメルトンコートを検証します!
こちらです!↓
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