今期からメンズでも一気に増えてきそうなトレンドカラー、テラコッタカラーのアイテム。昨年から引き続き注目のマスタード、キャメル。どちらもキーになるのは、ブラウン?
今季のトレンドカラーから組み立てる、秋冬の「色」戦略!
8月も終わり、と言われると急に気分は秋めいてきますよね。
まだまだ気候的には全然暑いわけですが、ファッション的には俄然本格化してくる季節です。
このブログもフル回転といきたいですね。
今日はこの秋の「色」、カラー戦略をテーマに進めていきたいと思います。
今期のトレンドカラーもなかなかワクワクするものになっています。
今期からメンズでもアイテム数が増えてきそうなトレンドカラー「テラコッタ」
オレンジがかったブラウン、赤土色。
この「テラコッタ」は昨年からレディースを中心にトレンドとなっていたカラーです。
これが今年メンズでも本格的にトレンドに。
http://www.selectsquare.com/shop/urbanresearch/goods/3700731
昨年このテラコッタがトレンドカラーであると言われ続けていましたが、おそらくメンズではピンと来ない方も多かったのではないでしょうか?
というのも、メンズでは昨年まであまりアイテム展開がなかったのです。
とはいえこの色を使ったブルゾンやコートは少数ながら発売されており、大変人気がありました。
この色、メンズにも合うんですよね。
メンズでも人気が出るという確信の下なのか、ようやく今年、特に秋冬に入ってから、この色が徐々に増加してきました。
一口にテラコッタと言っても、濃淡があるため一概には言えないのですが、このカラーの良いところは、単にトレンド感があるということだけではありません。
黒・ダークネイビー、チャコールグレーといったメンズの主要カラーとの相性が大変良く、コーディネートにすんなり取り入れられるというメリットがあります。
オレンジの明るく鮮やかな色味と、ブラウンのシックな性質のバランスが良いのです。
たとえトレンド化しても、難易度が高ければオススメしないこともあるのですが、このカラーはぜひ取り入れてほしいですね。
若干の注意点(後述)が無いわけではないのですが、メンズにもオススメ出来るカラーと言えると思います。
テラコッタの取り入れ方は?差し色的な使い方もいいけれど…
テラコッタの取り入れ方は、「差し色」的な使い方、つまりインナーで使うことが多くなってくると思います。
カットソーだったり、スウェットだったり、ニットだったり。
パッと目を引くポイントにもなるのですが、ある程度重み、上品さのある色なので、浮き過ぎることなく使えると思います。
まだ暑い時期は、テラコッタのスウェット一枚にダークネイビーやチャコールグレーのスラックス1枚なんかでも品よくまとまりそうですね。
おそらくこれからこのカテゴリーでかなりアイテムが増えていきそうな予感がしますね…(ユニクロあたりで紹介できそうなアイテム、チラホラありますね)。
そしてこの色、差し色的な使い方に留まりません。
コートで取り入れても、かなり良いんです。
LIVING CONCEPT (リビング コンセプト) WORK COAT [BROWN
今回のテラコッタカラーでのオススメアイテム、LIVING CONCEPT(リビングコンセプト)のワークコート。
リビングコンセプトは、急速に店舗数を増やしている「1LDK(ワンエルディーケー)」のオリジナルブランド。
このブランドの定番ワークコートの新色「ブラウン」は、 しっかり赤みの効いたテラコッタカラー。
ステンカラータイプのワークコートです。
まだまだ少ないテラコッタカラーのアウターということもありますが、このコート非常にバランスが良いですね。
ゆったりとしたAラインシルエットのコートではありますが、決してビッグシルエット過ぎるというわけではなく、すんなり着ることが出来ます。
生地感も、洗いがかかって少しクタッとしたような質感で、このカラーと非常に合っていますね。
これで表面感がソリッド過ぎると、おそらくバランス悪いと思うんだよなあ…。
色合わせで遊べそうな、シルエット、生地感、カラーの相性がうまくまとまっているコート。
これだけでかなりトレンド感ある着こなしができそうです。
コットンのコートではありますが、総裏地で、年内は着れそうですし値段的にも手が出しやすく、今期最初のオススメコートです。
若干注意点があるとすると、サイズが1番はレディースを念頭に作られている感じがするので、いつもコートをSサイズで着ている方も2番以上も検討した方がいいかも?
この辺は個々人によるので微妙なところなんですが…。
1LDK店頭にはまだありますし、1LDK以外のショップでも全国で取り扱いがあるっぽいので、ぜひ着て見てほしいですね。
コレ、着てみると良さが分かると思います。
リビングコンセプト LIVING CONCEPT ワークコート WORKCOAT 163-90703
テラコッタはレディース風になりすぎないように…
テラコッタは、前述したとおりメンズにも非常に合う取り入れやすいカラーではあるのですが、やはりレディースからトレンド化したカラーなので、まだまだレディースのイメージが強いと感じています。
そこでまずはワークコートのような男っぽさのあるアイテムで紹介したのですが、テラコッタカラーのアイテムを選ぶ際には、ちょっと頭の片隅にこのことを置いておいてほしいですね。
「ジェンダレス」の流れは確実にある現在のファッションシーンですが、そのまま受け止めると非常に女子ウケの悪いファッションになってしまいますからね…。
気をつけたいところです。
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引き続き注目のマスタード、キャメル。「ブラウン」の強さを意識して
昨年のキーカラーに挙げたマスタードやキャメルも相変わらずトレンド継続中。
やはりメンズはブラック、ダークネイビー、チャコールグレーあたりの「線を描く力が強い色」を全く使わないスタイルは難しいものがありますから、これらの緩和力の強いカラーを上手に使っていきたいところですね。
そして、これ実は昨年からなのですが、キャメルにしてもマスタードにしても、そのカラーになんと名称を付けるかは別として、黄色味よりも茶色味が強くなってきています。
例えば今期オススメのキャメルカラーアイテムのこちら。
出典 http://hoek.jp/?pid=120593524
名称はキャメルなんですが、だいぶ茶色に寄っているのが分かると思います。
これはドメスティックブランド、niuhans(ニュアンス)の「Cotton Cashmere Soft Brushed L/S Tee」 。
コットンメインに5%カシミアを入れるという、なかなか珍しい秋冬のカットソー。
超薄手のニットみたいな解釈も出来ると思います。
ニットよりははるかに薄いので、汎用性がありますね。
秋口からすぐに使えるのが嬉しいところ。
以前から紹介しているドメスティックブランド、Honor gathering(オナーギャザリング)からもカットソーとニットの中間程度のモックネックタイプが出ており、これも非常に今期らしい色の出方をしていますね。
出典 http://placard-shop.com/?pid=120862712
これも最近の流れかな?と思うのですが、今の気候って「アパレル、ファッション業界が思い描く秋」みたいなものがほとんど無いと思うんですよね。
結構ずっと暖かいじゃないですか?
そういう中で、こういうカットソーとニットの中間みたいなアイテム増えてくるんじゃないかと思っているんですよね。
オナーギャザリングからは、今期これからこの系統の色味で非常に良さそうな本格ニットも出るので楽しみです。
今期のキャメルやマスタードはブラウンの強さを意識して、より落ち着いたものを選ぶと良いでしょうね。
ブラウンは小物で取り入れる?
ブラウンの影響を文字通り色濃く感じる今季のトレンドカラー。
このブラウン、小物で取り入れるのが非常に面白いですね。
【crepuscule|クレプスキュール】B.B CAP/1703-016*HA#GH
小物ではついつい黒を選びがちな人が多いと思うのですが、「迷ったらブラウン」にしてみる。
これが今季は非常に面白いと思います。
黒を捨てるのではなく、黒を活かすために…
今期だけでなく、「色」に関する提案を度々行なっていますが、これは黒やダークネイビー、チャコールグレーといったメンズの基本色となるカラー、誰もがワードローブに持っているであろうカラーを捨てよう、という発想ではありません。
むしろそれらを活かそう、という方向で、色の提案をしています。
色は、ファッションのカテゴリーやシルエット、素材感といったもの以上に、パッと見の印象を左右する重要なファクターです。
しかし、「メンズの色使い」といったテーマでは、カラフルでファッショナブル過ぎる印象が先にくるのか、なかなか体系的に語られてこなかったところもあると思います。
色を上手く使えれば、より洗練された着こなしが出来ると思いますし、継続的に取り組んでいきたいテーマですね。
色に着目しつつ、秋冬を楽しむ。
ファッションが楽しい季節、もうすぐやってきます。
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