adidasのジャーマントレーナー「BW ARMY」知ってる?他ブランドとの違いは何?今年オススメしたい別注モデル!
今年26年ぶりの復刻を果たしたアディマティックで大攻勢を掛けているadidas。
型から作り直した関係上、掛けたコストを回収するため、これでもか!とカラーバリエーションが作られており。
おそらく一般的には、今年のadidasはアディマティックの年、と認識されるのでしょうが…。
いやいや、今年のadidas、実はBW ARMYの年なのです。
adidasのジャーマントレーナー「BW ARMY」知ってる?良作モデルが別注アイテムとして続々リリース!
スニーカーは、いくつかのド定番モデルがあります。
その1つが「ジャーマントレーナー」。
REPRODUCTION OF FOUND GERMAN TRAINER
ジャーマントレーナーは1970~80年代頃まで、旧西ドイツ軍において主に訓練用のシューズとして使用されていたトレーニングシューズです。
多くのミリタリーを出自とするアイテムと同様、その機能性とリアリティのあるデザイン性で軍用品以降もファッションアイテムとして定番品となっていきました。
ジャーマントレーナーと言えば、その名を一気に知らしめたのがマルジェラ。
そしてオリジナルを作り続けるタナカユニバーサル、さらに近年はリプロダクションオブファウンドが有名どころ。
では、adidasのジャーマントレーナー、「BW ARMY」をご存知でしょうか?
adidas TOMORROWLAND BW ARMY HP5515
元々ジャーマントレーナーを作っていたのはadidasという話もありますが、adidasは今もBW ARMYという名前でジャーマントレーナーを作っているのです。
そして今年のadidasは。アディマティックの裏で「BW ARMYの年」と言っても良いくらい、良作がザックザクなのです!
まずはコレ、セレクトショップTOMORROWLAND(トゥモローランド)の別注。
別注ながら、個性的なそれではなく、「よりジャーマントレーナーらしい」配色。
これぞ、ザ・ジャーマントレーナーって感じですよね。
ん?これってどこかのブランドの?と思わせる出来。
私も某ブランドの店員の方が履かれているのを見て、どこのだろ?とか思ってしまいましたね。
自分でも持っているのにね。
ヒールタブやソールをよーく見ればadidasなのですが、adidasにしては匿名性高いスニーカーだと思います。
汎用性も抜群ですし、これもしかしたら今年一番センスの良いadidasの別注スニーカーだったかもしれない。
私がBW ARMYで最もオススメしたいモデルもコレ。
まだ探せば在庫はあるものの、どこも残り僅かなのでね、ご注意ください。
adidas TOMORROWLAND BW ARMY HP5515
adidas公式 ZOZO
Yahoo!ショッピング ロコンド 楽天
セレクトショップEDIFICE(エディフィス)は、切り返しまで全て同色で表現したBW ARMYをリリース。
adidas HP5516 EDIFICE BW ARMY HP5516
昔からEDIFICEは、アッパーを白一色にする別注をよくやるイメージがあるのですが、これは真っ白ではなく、ちょっとアイボリーっぽい色味で取り入れやすいのです。
ちなみにこれはセルチップ付きシューレースが付属します。
EDIFICEでは早々に完売しましたが、adidas側ではまだ在庫がありますね。
adidas HP5516 EDIFICE BW ARMY HP5516
adidas公式 ZOZO ロコンド
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さらに先日、別注モデルではないものの、日本限定企画となる「BW ARMY FI」まで発売。
こちらはパテントレザーのようなツヤ感が特徴。
あくまでオススメはトゥモローランド別注とEDIFICE別注にはなるものの、22年は終盤戦までBW ARMYの新モデルがリリースされ続ける印象深い年になりました。
他のジャーマントレーナーと、adidas BW ARMYの違いとは?
adidasのBW ARMYの一番の良さは、何と言ってもコストパフォーマンスの良さ。
マルジェラのジャーマントレーナーは、6-7万円。
リプロダクションオブファウンドのジャーマントレーナーは、2.5-3万円。
タナカユニバーサルのジャーマントレーナーは、2.1万円程度。
そう、ジャーマントレーナーって結構高いんですよ…。
それは、本物志向で、かつてジャーマントレーナーを作っていた工場で作っていたりするからなのですが。
世界情勢次第では、さらに値上がりすることもあり得ます。
対してadidas BW ARMYは、ほとんどのモデルが14300円。
しかも現行の14300円のモデルには全て天然皮革が用いられています。
まあ何故こんなことをわざわざ言わないといけないかと言うと、スタンスミスが基本的に合皮化してしまったからなんですけどね。
adidasはおそらくはスタンスミスに留まらず、手持ちのクラシックモデルを全て合皮化したかったはず。
ただそれは断念したように思われます。
ABCマート限定モデル(12100円)などには一部合皮が用いられているのでご注意を。
BW ARMYはその他のジャーマントレーナーと比べると、かなりボテッとしたフォルムになっています。
左がリプロダクションオブファウンド・ジャーマントレーナー、右がadidas・BW ARMY
これは靴ひもからくるものもありますが、adidasはそもそものスニーカーのフォルムがボテッとしているんですよね。
ヒール部分などを見てもかなり分厚いですし。
ちょっとストリートっぽい雰囲気になるんですよね。
エアフォース1とか、バッシュ的な、あそこらへんのボリューム感までは行かないのですが。
スキニーなど細身のパンツと合わせてしまうと、対比からそのボリューム感がかなり気になると思うのですが、太めのワイドパンツとの相性は良好です。
5年前だったら「ちょっと野暮ったいですね」と、オススメしなかったかもしれませんが。
ワイドパンツが主流となった今、ワイドパンツと合わせると言うなら、これはもう本当にオススメですよ。
今でもスキニーと合わせたい!と言うことなら、ちょっと止めたほうが良いかな…。
またデフォルトの太いシューレースから、自分で細いシューレースと交換することで、ストリートのイメージを若干緩和することが可能です。
[クツヒモドットコム] ロー引き靴紐・平ひも・紐幅3.5mm・長さ130cm
ただやはりスニーカー本体のフォルムがシュッとしていないので、シューレースだけでは、そこまで劇的な効果は見込めません。
そこが、シューレースを変えることで本来のスマートなフォルムが際立つスタンスミスなどとは違うんですよね。
ハイプスニーカー、すなわち「入手困難で市場価値が高く人気があるモノ」 に、ちょっと疲れてきた人が多いと感じる昨今。
希少性・レアといった観点からではなくスニーカーを見つめ直す流れの中で、今回紹介したBW ARMY、かなり良いスニーカーですよ!