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MUJILABO(ムジラボ)が抱える課題とは?誰もが着れる服を目指した結果、誰も着ることの出来ない服へ…!?

 

MUJILABO(ムジラボ)が抱える課題とは?誰もが着れる服を目指した結果、誰も着ることの出来ない服になりつつある…!?

 

 

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20上半期で明確になったMUJILABO(ムジラボ)の課題

 

 

 無印良品の実験的かつ実質的上位ラインとして位置付けられたMUJILABO(ムジラボ)ライン。

 

 

取り扱い店舗を限定したラインですが、どこに売っているの?という方は下記を参照ください。

 

www.muji.com

 


数シーズン前の全面リニューアル後は、上半期・下半期、それぞれの月ごとにテーマを設けてのリリースになりました。

 

例えば今年2020下半期は、

 

8月   シャツ
9月   スウェット
10月 セーター
11月    ダウン

 

 


という展開が既に公表されています。

 

 

 

www.muji.com

 

 

 

 

このテーマはあくまでも各月のメイン・テーマであり、例えば既に発売されている8月分はテーマとなっているシャツ以外のアイテムも発売されています。


ムジラボが掲げるコンセプトからしても、メインテーマを中心に少数精鋭で数点のアイテムを集中して見て、選んで欲しいということなのでしょう。

 

 

隙間がないほどにぎっしりと服が並んだクローゼットよりも、
自分の生活に寄りそう、ほんとうに必要なものを数点だけ、
ゆとりをもってしまっているクローゼットに豊かさを感じます。
服は本来、たくさん持つ必要はないのかもしれません。

 


これは昨今洋服を離れた、もっと大きなトレンド、生き方と言って良い発想で、無印良品本ラインよりもかなり高い価格帯であるムジラボという存在をどう捉えたら良いのか?ということでもあるでしょう。

 

20下半期で公表された各月のアイテムを見る限りは、大分落ち着いた印象があり、昨年及び上半期のアイテムを踏襲する形になっていますね。

 


ある意味驚きはないラインナップとなるかもしれません。

 


またムジラボは、このテーマ制の他に「男女兼用(ユニセックス)」を昨年2019シーズンから掲げました。

 

 

MUJI Laboがつくるのは、性別や年齢、
体型に関係なく着用できるサイズ感の服たち。
飾り立てるファッションから距離を置いた、実験室。
ここから、将来の無印良品のベーシックが生まれます。

 

 

基本的には全てのアイテムをメンズ・レディースの垣根無く共通化。

例えばトップスのサイズをXXS-XS、S-M、L-XLという3サイズ展開としました。

 

 

ただここで1つ問題が…。


 

www.instagram.com

 

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ムジラボのアイテム、あまりにも着丈が短いものが多いのです。

 

元々ムジラボのアイテムは、トレンドに合わせたようなアイテムが多い割には何故か着丈が短いものが多くあったのです。

 

 


ただ今年はトレンドに合わせて、身幅や特にアームのボリューム感が一気にアップしたのですが、着丈はほぼ昨年そのまま。

したがって相対的に、より着丈だけが極端に短く、アンバランスに見えるようになってしまいました。

 

サイズを上げて着れば着丈は多少マシになりますが、今度は袖のボリューム感が過剰になってしまいますから、それも出来ず。

Tシャツ類はまだ全然マシだったのですが、シャツ類はそれが顕著でした。


この特殊な着丈がショート丈のトレンドというならまだ分かるのですが、少なくともメンズの今のトレンドは「ヨコにもタテにも大きく」ですから、トレンドとは無関係なのです。

 

 

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YAECA  コンフォートシャツ エクストラワイド

ムジラボとデザインの似ているヤエカのシャツも、着丈は短くはない

 

 

  

年齢も、性差も超えて、誰もが着れる服を目指した結果、誰も着ることの出来ない服になってしまったような、そんな感覚すら覚えます。


半袖シャツなどは、今年は本当に良い素材を使用していて、着丈以外の面では本当に素晴らしいと思えただけに、着丈だけが残念でした。

 

 

 

この着丈の短さは、ムジラボのシャツで徹底されているものであり、デザイナー及びムジラボというブランドのエゴと言って良いでしょう。

実はムジラボは、一貫してシャツをアウターに見立ててデザインしており、要するにシャツ生地で作ったショートブルゾンのような存在にしているのです。

 

エゴという言葉は、日本の感覚だと悪い言葉のように捉えられがちですが、洋服やデザインのエゴは、必ずしも悪い方向でばかり作用しません。

 

いつの時代も、デザイナーの持つ「こういう服が欲しい」「こういう服こそが今の時代に求められている!」といった思いが、トレンドすら変えてきたわけですから。


ただ、このムジラボのシャツの着丈に関するエゴは、あまりに今のトレンドからはかけ離れており、受け入れ難いものであったように思います。


シャツをアウター、ショートブルゾンに見立てている、そこに面白さがあると言っても、その意図は広くは伝わっていませんし、あえてそれを教えてくれもしません。

どう着たら良いのか分からないし、半袖シャツに関してはもはやアウターでは無いのでどうしようもありません。

 

結果少なくないアイテムはセールとなり、ムジラボというブランド価値を下げてしまいました。

 


あとは、人々がムジラボに望んでいるものが「上位ブランドの代替品」であることも、より一層ムジラボ独自のデザインへの拒否反応を生んでいるように思います。

私もどこか、ムジラボに「ドメスティックブランド(国内デザイナーによる、デザインや素材にこだわった比較的高価なブランド群のこと)の香りのする、それでいて手の届きやすいアイテム」を求めていますから…。


どうしてもユニクロのユニクロUと対比してしまうのですが、ユニクロUってある意味ユーザーの要請に答えた存在だと思います。

最近のユニクロUは明らかに日本のトレンドにフィットさせた、ルメールの思想性はほとんど感じないラインになっています。

そこにエゴのようなものはほとんど感じません。


ユニクロUの場合は、あとはアイテムの出来だけですね…。今年も無事レポート出来れば良いのですが。


ムジラボの場合は、あとはもうどれだけエゴを抑えめにしてくれるか…という。

 


ただそんなムジラボも、20年上半期「当たり」と呼べるアイテムもまた少なくありませんでした。

 

 

 

上半期ムジラボの当たりアイテムをいくつか挙げると…

 

 

 

 

1月 撥水スタンドカラーコート

 

 

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 撥水スタンドカラーコート



 ムジラボの素材使いの1つとして、ナイロンを積極的に使う、ということが挙げられますが、1月のナイロン100%で作ったスタンドカラーコートはかなり「ムジラボに求められていること」が実現出来ていたのではないでしょうか。 

 

 

 

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先程も挙げた「ドメスティックブランドの香りのする、それでいて手の届きやすいアイテム」だったのです。


もちろん機能面のウリで言うなら、ナイロンの表面にされた撥水加工程度のもので、それは例えばユニクロUの誇る「ブロックテック」などのハイテク素材には到底敵いません。

 

ただこのアイテムは、ドロップショルダーに太いアームと、最近のトレンドを反映させた非常にドメスティックブランドっぽいアイテムでした。

 

 

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どうしても無印良品もユニクロも、そしてセレクトショップのオリジナル品もコートとなると「優等生」みたいな物ばかり作るので、そんな中でこれはかなり特異で、雰囲気のあるコートでした。

 

 

 

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普段無印良品の服を着ない人にも訴求して呼び込める服で、いくらムジラボでもそんなに高額には出来ないという成約の中で、良い物作っていました。

 

ちょっと中途半端な物が多かったムジラボのコート類では文句なし歴代ナンバーワンと言って良いでしょう。

 

 

 

2月 綿裏毛 プルオーバーパーカー

 

 

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綿裏毛 プルオーバーパーカー

 

 

 

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昨年2019も春夏の第二弾アイテムとして発売されて人気を博した「綿裏毛ドロップショルダープルオーバーパーカー」の後継アイテム。

 

2019の綿裏毛ドロップショルダープルオーバーパーカーは、男女ともに人気がありましたし、まさにムジラボの目指す男女兼用(ユニセックス)に最も近いアイテムだったんじゃないかなと。

 

そんなパーカーの20年春バージョンも非常に出来が良く、ドロップショルダーの効いたトレンドのパーカースタイルが簡単に再現出来るものになっていました。

 

 

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プルオーバーパーカーはもうこれで良いんじゃないかなと思うほど。

 

昨年からフード、袖のスソ、腰のスソのリブがすべて一新されて、より普遍的なパーカーのデザインになり、より完成度を高めました。

 

パーカー、スウェットの世界って奥深くて、こだわるとどこまでもこだわれるのですが、それが見た目に反映されるかと言うとなかなか難しい…というところもあるので。

 

まさに皆が調度良いと感じる事のできる良品だったと思います。

 

珍しく?このアイテムに関しては昨年から着丈が伸長されていたのも良かったですね。


これの新バージョンが下半期でももうすぐ登場しますよ。

今季は新色に要注目です。


 

 

5月 乾きやすい イージーハーフパンツ

 

 

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乾きやすい イージーハーフパンツ

 

 

 

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5月、上半期第5弾のムジラボのメインテーマは「半袖シャツ」だったのですが、その後「5・5弾」的な存在としてハーフパンツがスポット的に投入されました。

 

これが非常に良い出来でしたね。

 

形としては2タックの入った、ワイドショーツと呼ばれる最近流行りのタイプで、素材はシアサッカーと飛ばれる凹凸を付けた肌離れの良い夏向きの素材。

 

 

 

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ムジラボのパンツはちょっと特殊だったりするのですが、これはトレンドのワイドショーツのお手本のような形で、サイズもトップスのようにS-M、L-XLのように限定されず、XS、S、M、L、XLの5サイズから幅広く選べたのも良かったと思います。

 

短パンに何万円も掛けられないよ…という人にも、いつもなら1万円~2万円くらいはかけている、という人にもオススメの、この価格でやれることは、とりあえず全てやってくれているんじゃないか?というアイテムでした。

 

ユニクロや無印良品通常ラインよりは高く、大手のセレクトショップオリジナル品よりは少し安い、というムジラボの価格設定。

 

そんな中で、その価格で最高のクオリティ。


結局ムジラボに求められていることってこれなんですよね。

 

 

 

7月 リップルナイロン 巾着サコッシュ

 

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リップルナイロン 巾着サコッシュ

 

 

 

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予め公表されていた上半期のスケジュールはすべて消化し、あとは下半期のスタートを待つだけ…かと思われていた7月に、これまたスポット的に突如発売されたのがこの巾着型のサコッシュ。

 

 

ムジラボの小物の定番素材である「リップルナイロン」で、巾着型のバッグを作ったところ非常に良い物が出来てしまった…というアイテムです。

 

 

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これも男女ともに人気があったアイテムですね。

 

リップルナイロンの無機質さと巾着の「可愛らしさ」とが良い感じにバランスが取れていて。

メンズでも可愛らしくなり過ぎずに取り入れることができる好アイテム。

 

 

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これが何と約2000円…!ということで、飛ぶように売れてしまいましたね。

 

財布とスマホくらいしか入らないのですが、むしろそれが見た目的にもちょうど良いサイズ感となっていました。

 

ムジラボの小物類は、悪くはないけどそう飛び抜けて良くもない…という物が多かっただけに、発想次第でこの値段でこんな物が出来てしまうのだなという。

 

これ価格もアイテムカテゴリーもスケールも違いますが、1月の撥水スタンドカラーコートと非常に近い存在だと思います。

 

そこまで飛び抜けた機能性は求めないから、そこそこの素材で、トレンド感のある、見た目カッコいい物を作ってくれよ、という。

 

 

やはりムジラボ、全てのアイテムが良いわけではもちろん無いものの、ユニクロUにはない「当たりの爆発力」を持ったラインだと思いますし。

 

 

今後も注視していきたいですね。


 

 

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8月6日(日)は既に発売されているムジラボ20下半期第一弾の詳細と第二弾の超速報レポートもありますよ。

今回は「これは絶対当たり!!」というアイテムありますので、是非チェックしてみて下さい。

 

 

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