メンズのカバン・バックがコーディネートに与える影響って何?コーディネートを補完してくれる例を分かりやすく解説。低身長すら補うその効果。春夏こそバッグを持て!?
どーもナル男です。
リクエストのあった「メンズのカバン・バッグ」について、前々から自分なりに色々思うところがあったので記事にしてみたいと思います。
(リクエスト全てに応えられるわけではありませんが、頭の片隅には常に置いておくのでご了承ください)
まずバッグを語る際には「ファッション性と機能性の両立」というのが、メンズのカバン・バッグに必ず求められていることだと思うのです。
しかし機能性まで考慮すると膨大な量の考察や研究が必要となってしまい、
休みを全て投入しても書ききれないので、
今日はひとまず機能性は妥協して、メンズバッグをファッション性から考えていきたいと思います。
また、おそらく「カバンについて書いてください」という人は
メンズのバッグの種類とかをまとめて欲しいのかな?とも思うのですが、そういうことをまとめたサイトは山程あるでしょうし、
今回はそういうことではなく、「コーディネートへの影響」論を中心にして論じていきたいと思います。
大前提として、男はカバンを持ちたくはない
大大大前提として、基本的に男というものはカバンを持ちたくはない生き物だと思います。
かと言って物をあまり持たずに出掛ける生き物かというと、それも違う。
浅田次郎氏はそのエッセイの中で
「男の人というのはあまり物を持たないものですね」という女性に出会ったが
彼女はおそらく男性経験に乏しいのだと思う。
男は多くの物をジャケットのポケットに潜ませているものだ。
みたいな一節があったのをよく覚えているんですがこれは当たっていると思います。
カバンは持ちたくないが、物は持ちたいという矛盾を抱えている生き物ですよね男は。
これは何故か?と考えたんですが、やっぱり原始時代のなごりで、野原に何も持たずに出て行くなんて命知らずなことも出来ないけれど、敵に襲われた時両手を空けておきたいんですよきっと。
ちなみにナル男は浅田次郎氏の本を読みすぎていて上記の話がどの本に書いてあったのか覚えていません。ま、いっか。
浅田次郎氏の著作は、男としては読まなければいけないものばかりで、いずれ是非レビューしたい物ばかりです。
本当にメンズファッションにカバンは要らないのか?
たまに、メンズのファッションショーではカバンを持っていないから、メンズファッションにおいてカバン・バッグは組み込まれていないのだ、的なことを言う人がいます。
本当にそうでしょうか?
おそらくこれに正解はありません。
人それぞれです。
「手ぶらこそが男の美意識」という方もいます。
男の本来の本能としては「何も持ちたくない」もの。
しかし、ナル男としては
「バッグも含めたコーディネート」の方を支持して展開していきたいと思います。
なぜなら・・・バッグを持っていた方がコーディネートの完成度が高いのでは?
と思うことが多いからです。
これを少し説明させてください。
リュック・バックパックを背負うとコーディネートの完成度が高まる!?
最初に言ったとおり、リュック・バックパックについて語りだすと「機能性」というものを論じざるをえず、それはかなり膨大な分量を要するため今回は割愛させてください。
また今度やりましょう。
そもそもリュック・バックパックというカテゴリーのカバン自体がバッグ類では群を抜いて「収納」という意味での機能性は高いのですが(取り出しやすいか?についてはまた別)。
さてさきほど述べた通り、バッグを持っていた方がコーディネートの完成度は高まると考えています。
そして、そのためには「ある程度のボリューム・大きさ」が必要だと考えています。
あまり小さいと、効果も小さいかなあと。
コートスタイルを格上げするリュックの使い方
出典 http://wear.jp/kitsunesan/6330218/
ファッションスナップアプリ「wear」内でも高身長を活かしたコートスタイルが人気の彼ですが、明らかに「リュックがあったほうがコーディネートの完成度が高まる」ということを意識されているように思います。
よく「Aライン」だとか「Iライン」だとか、メンズのシルエットについて言及されると思うのですが、あれが何故シルエットとして正解なのか、理論的裏付けを聞いたことがあるでしょうか?
「なんとなく」だと思うのです。
Aというアルファベットがバランスが取れているとかそういう話なのでしょうか?
人間というものをアルファベットに置き換えるのは多少無理があるとずっと思っていたのですが色々なものを見続け、ずっと考え続けた結果
ナル男なりの解釈では、メンズのシルエットに要求される「メリハリ」のバランスのことを言っているのかなあと考えるようになりました。
シルエットについて何も考えないコーディネート、というのはこのようにメリハリのない2つの丸を組み合わせたようなものとなります。
いわゆる「寸胴(ずんどう)」という、メリハリのない、まるで「子供」を思わせるシルエットになってしまうのです。
身長が低い方が、シルエットについてよくよく考えなければいけない理由が、これです。
ところがこれも、「色」で対照的なメリハリを付けるだけで大分印象が変わってきます。
これはアイスブルーデニムの記事で説明したテクニックですね。
出典 http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/br-loungelizard/1011402
そしてもう1つの「メリハリ」の付け方が「どちらかを大きく、どちらかを小さく」することです。
こうすることで、メンズのシルエットで大切な「メリハリ」がどんな身長でも出しやすくなります。
(もちろん程度問題ですが、全く何も考えないよりははるかにマシな結果が得られるでしょう)
出典 http://wear.jp/spica0216/2623745/
これはメンズファッションにおいて、中上級者にはまるで当たり前のように考えられているテクニックではありますが、初級者ほど有効なテクニックですよ。
そしてややボリューミーなコート×細身デニム、はこのシルエットを構築しやすいわけですが、さらにそれを補正してくれるのがバックパック・リュックなのです。
上の丸をより大きくしてくれるイメージですね。
下の丸(要は下半身)を小さくするにも限度がありますし、上の丸(上半身)を巨大化させるのだって限度ってものがあります。
着膨れしてしまいかねませんし、
初心者どころか中級者にだって難しいボリューミーなビッグシルエットコートにまで手を出して手痛い失敗をしかねません。
そこで様々なもので「重心を高くする」という考え方をするわけです。
これはマフラー・ストールだってそうですし、フードの付いた服、髪型でも出来ますね。
個人的には「小細工無しで着るだけで重心が高くなる」服こそが、「難易度の低い服」だと勝手に思っています。
そしてより簡単に、自然に重心を上に持ってこれるアイテムがリュック・バックパックなどある程度の大きさのあるカバン・バックなんです。
出典 http://wear.jp/kitsunesan/5239531/
上下の丸を逆にしたテクニックについてはまた今度にしましょう。
(この話は意外と奥が深いです。)
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春も、夏も有効なリュック・テクニック
このリュックを使ったテクニックは、コートスタイルだけでなく、春のブルゾンなどショート丈アウタースタイルにも当然有効です。
ブルゾン類はコートに比べると、ボリュームは減るのですが「着丈が短い」という点で「重心を上に」というのを実現しやすいアウターではあります。
それをリュック・バックパックで補正してあげるとたちまち完成度の高いコーディネートが完成します。
出典 http://loungelizardsendai.blog.so-net.ne.jp/archive/c2303627505-1
その際、アウターの着丈の短さとインナーの着丈の長さを活かした、「タテのレイヤード」テクニックも考慮するとさらに完成度は高くなります。
そしてさらに有効になってくるのが、夏です。
「夏ってなんでコーディネートが難しいんだろ・・・」と思っている方も多いと思いますが、それはよく言われる「メンズにはシャツ・Tシャツ・ポロシャツくらいしか夏の選択肢がない…」からではありません。
上述した「メリハリ」を付けることが難しくなってくるからです。
上半身にボリュームを出すために今から筋トレするのも有効と言えば有効ですが、なかなか難しいでしょう。
そこで言わば急場しのぎで何とかバランスを保ちたいなら、ボリュームのあるバッグを持ってしまえば良いわけです。
出典 http://wear.jp/session22/4037462/
またリュックってストラップが2本あるので「タテ」感を強調する効果が高いんです。
それ以外のバッグだと基本1本しかないので(一応2本ですけど、見た目として1本に見えるので)
でもないよりあったほうが良いのは確かです。
出典 http://wear.jp/kitsunesan/4724806/
クラッチバッグはその点、重心を上げてくれる効果も、ボリュームも、ストラップも無く、コーディネートを補完してくれる効果がほとんど期待出来ません。
クラッチバッグがコーディネートにもたらしてくれる効果って「今っぽいね」くらいなんですよね(持っている方スイマセン、あくまでコーディネートに与える影響の話です。)
オススメもあるにはあるのですが・・・。
簡単にボリュームが出せるバッグは、リュックだけじゃない。
簡単にボリュームが出せるバッグはリュック・バックパックに限られません。
ポイントは、そもそものボリューム感も当然ですが「カタチが維持されやすい」ことです。
中に入っている物の多い・少ないに影響されにくいバッグというのはボリュームを出しやすいのです。
そういうバッグって何か?というと、1つはボストンバッグです。
出典 http://item.rakuten.co.jp/standa/imedici-9500-tan/
ちなみにこのボストンバッグは、色がもたらす雰囲気がかなり良いですね。
オールレザーのバッグって10万円とかしますけど、このシリーズは価格もお手頃。
軽い旅行ならこれだけでまかなえるほどボリュームあります。
またこの色が、どんなスタイルにも合うんです。
「ミニ」とか付いてますけど日本人にとっては全然ミニではないでしょう笑
日常使いにはギリギリの大きさなので、レザーのこういうバッグ探していた方にはめちゃくちゃオススメです。
ちょうどゴールデンウィーク前でもありますしね。
まあ、オールレザーなので軽くはないし、防水対策等が必須では有りますが。
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