2017AWデリバリーが本格化!まずはレイヤードの基礎となりうる優秀タンクトップから紹介!今年は秋冬展開がかなり早い!?
例年セールも一段落する7月からどのブランドも少しずつ秋冬モノのデリバリーを開始するのですが、まだ夏本番もいいところ、という気候。
そこで、今からすぐ使えるカットソー類から少しずつ入荷していく…という仕組みなのですが、今年は例年秋口に入ってくるようなアイテムを7月からもう投入していたりするブランドがあったり、かなり前倒しな傾向にある気がします。
そしてデリバリーが始まると、やっぱり良いアイテムっていうのはそれだけ早め早めに売れて行ってしまうものなんです。
今回からそんなリリースの早いドメスティックブランド(※)からオススメアイテムを紹介するとともに、ちょっとした2017秋冬のメンズトレンドなども考察していこうと思います。
※このブログでは基本的に、
・ドメスティックブランドを高価格帯として位置づけ
・セレクトショップオリジナル品を中価格帯
・ユニクロや無印良品、GUなどを低価格帯
として順番に紹介していきたいと思っています。
※ドメスティックブランドとは、ドメスティック(日本国内企画、日本人デザイナーといった意味合い)なブランドの中でも、やや高価格帯なブランド群を指します。
いわゆる広告やメディア露出などによるブランド力形成よりも、素材やシルエットに拘ることにより価格の裏付けを志向したブランドを指すことが多いですね。
CURLYのタンクトップは、秋こそレイヤードに使える?トレンドのスキッパーとの組み合わせも
上半期にタンクトップを紹介したカットソーブランドのCURLY(カーリー)。
CURLY (カーリー)172-00041 【AZTEC TANK】 ランダムリブスムース タンクトップ
上記記事で紹介した、CURLYの「AZTEC TANK」は、上半期イチオシのタンクトップでした。
そして秋冬モノとして一発目に出てきたのが、 「LATTICE TANK」です。
出典 http://www.locals-only.jp/item/cl585/
いやこれも、かなり良いですね…。
この2つのタンクトップは、生地も形も全く異なるものなのですが、服としての完成度の高さは共通しています。
このブログでも、「タンクトップならまずはここ」っていうブランドになっていくんじゃないかな。
これはいわゆる「ワッフル」 生地といって、凹凸感がある織り方をしてあるものを使用しています。
このワッフル地が、質感にわかりやすい変化を付けてくれるので、レイヤードの目的である情報量の付加、「奥行き感」をさらに出してくれるんですね。
裾(スソ)をラウンドさせたカットソーやタンクトップは昨年あたりから爆発的に増えたディテールで、これをかなり長めに取ってレイヤードする、というのが昨年の夏からの流行でした。
ただ去年の夏くらいから感じていたことではあるのですが、このロングラウンドタンクトップレイヤードは流行り過ぎてしまいました…。
ラウンドタンクトップは、ロングにしてスソを出しすぎるとまるで「ふんどし」のように、かなり恣意的で悪目立ちしたものになってしまうため
今年はタンクトップを出し過ぎず、「チョイ見せ」に回帰しようと言ってきたわけです。
流行り・トレンドというのは、トレンド自体が正解、とでも言うかのような「数の暴力」的性質があるものですが、やはり丁寧に観察していくとその中でも良し悪しが見えてくるものです。
トレンドとの距離感は、このブログがテーマとして持ち続けていきたいところではあります。
ただ、トレンドの話をさせていただくと、秋冬も間違いなく「スリット」「ラウンド」という
スソのディテールは継続していきます。
秋冬もカットー、ニットとのレイヤードを前提としたタンクトップを用意しておくとレイヤードスタイルをより洗練させることができるでしょう。
この「LATTICE TANK」、スソにスリットとラウンドの両方のディテールを取り入れてはいるんですが、スソを前からはまっすぐに見えるように、ストレートなラインを長めにし、サイドのみをラウンドさせています。
そのため、前から見たときはまっすぐに、横から見るとラウンドとスリットによって、立体的なレイヤードに見えるという非常に計算された形になっています。
これなら多少長めに見せたとしても、恣意的に見えたり「ふんどし」化することもないでしょう。
今夏~今秋は、スキッパーシャツやクルタカットソーなど、ラフでセクシーさのあるtップスがトレンドに。タンクトップのレイヤードはこれらのアイテムの着こなしに一役買ってくれそうだ
トレンドに合わせて、どんどん長くなっているカットソーの「普通」の丈ですが、このタンクトップはそんなやや長めのタンクトップから少し出るくらいの使いやすい丈感。
タンクトップは、かなり窮屈な作りの物が多いですが、これは作り自体にタイト感はありません。
丈感で選んでしまってOKです。
小さいサイズから売れていくので、ご自身の身長によっては早め早めに動いたほうが良いでしょう。
今期LATTICEタンク(手前)と 前期AZTECタンク(奥)と、同じサイズ、同じハンガーに同じ場所から吊り下げて丈を比較、ほぼおなじ位置にスリットが入っており、純粋な丈の長さはAZTECタンクの方が、1.5cmほど長い
また、同じライトグレーでもLATTICタンクは、AZTECタンクになったパープルがかった感じはなく、より多くの人が思い浮かべるライトグレーといった発色になっている
CURLYのタンクトップは、生地感にしても、太めに取ったバインダーにしても、「下着感」が少ない、ノースリーブに近い作り。
たとえタンクトップ一枚になったとしてもそれほど恥ずかしくはないのも良いですね。
メンズのタンクトップ一枚の姿というのは昔から「滑稽なもの」として描かれることが多かったですから。
私の1つの考えとして、上にある服をどんどん脱いでいってもカッコイイ服だからこそ、重ねていってもカッコイイというものがありますね。
今年の夏はあまりに暑いですから、このノースリーブ に近いタンクトップはかなり優秀。
汗をかくことを避けられない日中には出来ませんが、夜にはこの上から直接シャツを羽織って出掛けたりしています。
首元はちょっと開いたカットソーくらいの感じでまとまるので、使い勝手の良さはこういうところにも表れます。
私はグレー、白、黒、さらにサイズ違いで買ってしまいました。
やはりレイヤードは、大本、基礎となるアイテムがないと成立しないですし、これはそういった存在になれるアイテムかなと思います。
なんでもかんでもレイヤード、というのはオススメしないですし、バランスありき、アイテム相性ありきではありますけどね。
(ここは本当に誤解しないでほしいところ、そしてこのアイテムの相性については、まだまだ解説したいところではあります。レイヤードはすれば良いというものではないのです。)
その幅が広がるアイテムであることは間違いないでしょう。
秋冬一発目、かなりオススメしたい優秀なタンクトップですね。
スポンサーリンク