無印良品が作ったホテル!MUJI HOTEL GINZAが遂にオープン!オープン初日に行ってみた!!「無印良品で暮らす」夢が遂に叶う!?ただ無印の家具やアメニティを置いただけではない!木と光が作り出す癒やしの空間!
無印良品の運営するホテル、「MUJI HOTELGINZA」が2019年4月4日、新たな「世界」旗艦店となる無印良品銀座店とともに遂にオープンしました!
銀座駅B4出口から並木通りを歩くとすぐに新・無印良品銀座店が!
1階には生鮮食品やパン屋さん(速攻で完売して何もありませんでしたが…)など食料品のフロアがあり、2階からは洋服(ムジラボもこの階!)…など無印が生活全般を網羅したアイテムの数々のほとんどを見れる店舗になっています。
初日は大混雑ですが、洋服は意外にゆったりと見ることが出来ました。
1階がすごい混雑なんですよね…。
食料品が主目的ではない場合、さっさと2階以上に上がってしまうことをオススメします。
そしてその6階から上がMUJI HOTEL GINZAになっています。
(※無印銀座の入り口から見たときの建物裏側に、ホテル宿泊者専用のエレベーター入り口があるので、ホテル宿泊の際はそちらを利用しましょう。)
これは無印良品が運営する国内初のホテルになります。
これには無印良品もホテルも好きな私ナル男、居ても立ってもいられず、オープン初日に泊まってみることにしました!
言っておきますが、案件やメディア取材などではなく、完全に1消費者として泊まっていますからね(もちろん自腹です)。
気なる様子をユーザー目線でレポートしちゃいます!
豊富な部屋タイプとちょっと高めな料金設定
ムジホテルについてまず気になるのは、宿泊料金ではないでしょうか。
ムジホテル銀座は、部屋のタイプに合わせてAからIまで全9タイプから選べます。
一番お安いタイプAは、一人のみ利用可能なお部屋タイプで14900円。
次に安いタイプBは27900円と一気にお値段が跳ね上がりますが、こちらは2名でも泊まることが出来ます。
一般的なホテルと異なり、例えば2名利用可能な部屋に1人で泊まっても2人で泊まっても料金の変動は無し!
どうせなら2人で泊まった方がお得ですね。
1名あたりの値段で考えると、「銀座のビジネスホテル」としては標準的かな?
「東京のビジネスホテル」としては高め。
「東京のシティホテル」と捉えると普通〜安め。
そしてムジホテルはビジネスホテルではないし、かといってシティホテルでも無いんですよね…。
東京のホテルの相場は近年高騰していて、一昔前のように「一泊5000円」程度でそこそこのビジネスホテルに泊まれるということは稀になっていますが…(ビジネスホテルの需要が最も低下する日曜日などはまだまだ安めですが…)。
大体1人で泊まるなら1万円〜13000円、2人で泊まるなら15000円〜2万円も出せば十分満足出来るホテルに泊まれるだけに…。
ムジホテルという新しいジャンル、そして東京のホテル事情を鑑みてもちょっと高めな料金設定と言えるでしょうか。
以下、タイプC(2名まで利用可、ベッド1つ) 29900円
タイプD(3名まで利用可、ベッド2つ、3名利用時はベッドを増設して使用) 35900円
タイプE(3名まで利用可、ベッド2つ、3名利用時はベッドを増設して使用) 36900円
など全9タイプの部屋に泊まることが出来ます。
タイプIのお部屋は55900円と高額ですが、これはもう「無印の家」といった趣ですね…!
料金の曜日や季節による変動は無し。
部屋のタイプごとに、ずっと同じ料金のようです。
安くもならないけれど、金曜日土曜日など休日前に高騰するということもないのは嬉しい?
ちなみに楽天トラベルやじゃらんなど、ホテル予約サイトからは予約出来ません。
ムジホテルのHPからのみ予約が可能です。
これについては賛否あるでしょうが、ホテルを予約する際予約サイトや曜日によって料金が全く変わってきてしまうって考えてみるとちょっと変。
需要と供給とは言いますが、ほとんどの業界はそこまで極端に値段をコロコロ変えるなんてやっていないわけですから。
成功を確信した「強気」とも取れますが、mujiホテルなりの差別化、フェアネスの表れとも言えますよね。
これらは今後も継続していく予定のようですね。
無印良品で暮らしたい!を叶えるホテル
私が泊まったのはタイプC。
幅160cmと大きなベッドが1つある部屋タイプになります。
HPにあったタイプCの部屋とはちょっと構造が違いますね。
このタイプの部屋が一番部屋数が多いらしく、オープン日にも関わらず2日前でも予約をすることが出来ました。
タイプAやBの部屋はずっと先までいっぱいですが、タイプCは現状最も泊まりやすい部屋タイプと言えるかもしれませんね。
ムジホテルは、無印良品の家具購入の「お試し」も兼ねているため、予約が空いてきて自由に部屋を選べるようになったらお目当てのものがある部屋を選んだ方が良いでしょう。
(ベッドやソファなど大物以外の備品はほぼ全タイプ共通だそうです。)
次もし泊まるならロフトのあるタイプGに泊まりたいなあなどと思っています。
おそらく一番オーソドックスなタイプの部屋だと思うのですが、こんなマンション住みたい!と思わず唸りたくなりました。
ムジホテルって、「無印に住みたい!」という夢を叶えてくれるホテルなんですね。
ハンガーなどの通常ホテルに用意されているような備品はもちろん、食器類や給湯ポット、コーヒーメーカー、空気清浄機などほとんど全てが無印良品のアイテムで構成されているので、ぜーんぶ無印良品のアイテムで暮らしたら…を体感出来ます。
ルームウェアも、とても気持ちの良い肌触り。
白いバスローブのようなものでもなければ、浴衣やパジャマ感が強すぎるデザインでもないため、ホテル内の食事程度ならこれで出歩けますね。
アメニティも全て無印良品!
無印良品のドライヤーも試せます。
このドライヤー、風量も十分でめっちゃ良かったですね…。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738967323?searchno=2
美容室専用の物ほどではないですが、一般家庭用のドライヤーとしては風量強めな部類に入ります。
ビジネスホテルだと、風量の弱い永遠に乾かないドライヤーだったりするので…。
備え付けではなく貸出になりますが、ヘアアイロンもあります。
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076745778?searchno=2
トラベル用のコードレスタイプなので、女性にはちょっと足りないかもしれませんが、メンズならこれで良いかも。
カールアイロンタイプもあります。
もちろん通常のホテルのように、洋服用のアイロンの貸出も有り。
ランニングウェアも貸し出してくれるようです。
ルームウェアも持っていく必要がないですし、シャンプーやリンスは好みが別れますが、化粧水は評価の高い無印良品のものですし、持っていく荷物は最小限でOKかもしれません。
品質が物足りなくてあれもこれも…となりがちなビジネスホテルも多い中で、これは嬉しいところ。
シャワーも優しい水流を感じることが出来ます。
いやー本当にこんな家に住みたい!!
ホテルの無機質な感じがなく、「木の温もり」と「優しい光」に徹底的にこだわった、居心地が良い、家とホテルの中間のような落ち着く空間を作ってくれています。
特別感も感じられつつ、日常とも地続きな感じもして、とてもリラックス出来るんですよね。
眠りと姿勢を研究したという自慢のベッドや、自然な眠りに導く優しい照明のおかげで非常にリラックス出来ます。
いやー久々に良く眠れました…。
照明やカーテンの開閉、エアコンの調整などは全てタブレットで操作出来ます。
スマート家電も体験出来るんですね。
ただこれは1つ言いたいのが、部屋のWi-Fiが弱すぎてなかなかスムーズに使えない!
持ち込んだPCなどでもネット回線がちょっと重かったので(フロント階ではスイスイだったので、階にもよるのでしょうが…)、これだとちょっと部屋でガッツリ仕事をする、なんて使い方には向かないかも。
チェックインのときにアロマデュフューザーのエッセンシャルオイルの香りを選べます。
私はラベンダーをチョイスしました。
こういったギミックや遊びの部分もとても楽しいんですよね。
「お土産」として、「御守り」(左)が貰えます。
これは周辺地図や「もし~だったら?」といったインバウンド向けのマニュアルと、緊急時に使えるホイッスルが入っています。
これはなかなか嬉しい「おもてなし」。
中身を取り出してケースとして使うことも出来ます。
右はオープン記念のオリジナルS字フック。
これは無印良品では買えない非売品だそうで、無くなり次第終了のようです。
出発前に、カフェのようなレストランで「おばんざい」をテーマにしたビュッフェ形式の朝食をとれます。
ムジホテル全体が「木の温もり」と「優しい光」に徹底的にこだわっているのですが、このカフェレストランもそれが存分に味わえます。
(泊まらずここで食事だけ取ることも出来ます。)
朝食は宿泊料金には含まれずオプションですが、申込時のみだけではなく、後から付けることも出来ます。
複数種類ある「おむすび」は何個でも食べられてしまいそう…。
豚の角煮は美味しいけれど争奪戦です…。
私は朝が苦手なので、ホテルの朝食って付いていてもほとんど食べずに終わることが多いのですが、この朝食は頑張って食べに行ってよかったですね。
ホテルのフロントがある6階には、「MUJI Atelier」やバーカウンター「SALON」も併設されており、ちょっとしたアート空間が広がっています。
これらは全て、宿泊しなくても利用することが出来ます。
特に無料で利用出来るテーブルや椅子がたくさんあるのは嬉しいところ。
無印良品銀座の買い物に疲れたらここに来て休むと良いでしょうね。
「MUJIHOTEL GINZA」や「ATELIER MUJI」など、「映える」写真スポットもこの階にありますよ。
ムジホテル、ぶっちゃけどうなの?
ムジホテルを一言で言い表すと、「『ちょうど良い暮らし』とは何か?」がちょっと分かる、体感出来る場所でしょうか。
最近よく言われる、「ちょうど良い暮らし」というキーワードですが、イメージとして頭ではわかっていても、なかなか「ちょうど良い」の具体化は出来ないものです。
これを具体的に見せてくれる、そんな場所になっていると思います。
無印良品のモデルルームのように思われる方もいるかもしれませんが、
単なるモデルルームではなく、そこに泊まってみて初めて分かる感覚が多いですね。
備品はほとんど全て無印良品ではありますが、無印良品で備品を全て揃えても、このムジホテルの雰囲気はなかなか再現出来ないはず。
徹底的にコンセプトにこだわるから実現できる…ちょうど良い暮らしは、カンタンには手に入らないのが分かります。
「アンチ・ゴージャス、アンチ・チープ」がコンセプトでもあるムジホテル。
確かにシティホテルのようなラグジュアリーな空間とはちょっと違うし、ビジネスホテルのような無機質で味気ないような感じでもない。
心が落ち着く空間ってどんなものか、「光」ってこんなにも人間にとって大事なものなのか?見つめ直すことが出来ますね。
シンプルなのに、冷たい感じはしない。
「優しい」し「温かい」んですよね全てが。
まさにムジホテルにしか無い、無印良品だからこそ出来た空間がそこにあったという感じ。
ある意味最高の贅沢。
なかなか幸せな時間を過ごさせてもらいました。
ただ、「無印良品が好き」という前提が無いと、やっぱりお値段が高いかな…?
私のように無印良品が好きな人間も含めて、ぶっちゃけ高くね?というのが多くの人の感想だと思います。
確かに他に無いホテルだけれど、もっと分かりやすくリッチなホテルはもう少しお金を出せば東京にはたくさんあるし、安く泊まりたいならこれまた東京にはたくさんホテルがあります。
私がムジホテルにいちいち感じたワクワクや高揚感も、結局は無印良品の世界観が好きだからというのがかなりあると思います。
質素≒ショボい、というわけでは全然無いんですけどね…。
なかなか分かりやすい良さ、分かりやすく価値を感じられる何かが無いと言うか。
無印良品って、「無印」と言いながら実質的にはブランド化していて、「無印のコンセプトが好き」「多少高くても無印を選ぶ」というファンを発生させているわけですよね。
そういう無印良品に好意的な面がないと、価格的に納得するのは無理なんじゃないかな?というのは素直に思うところです。
そして、もう一度泊まりたいか?と言われると、確かに泊まってみたいけれどしばらくは良いかな?という感じ。
数々のギミックなど、「初めて」のワクワク感が無いと、やっぱり高いですよね。
現状1人向けのタイプAが一番取りにくい(数カ月先まで予約がいっぱいです)ことを考えると、1人でふらっと気軽に泊まりに行くというよりも、基本は複数人で東京に観光に来た方向け。
誕生日やクリスマスを祝うホテルなどでは決してないですが、「ちょっとした特別なお泊り」をしたい時向け。
また私のように「無印良品で暮らす」が夢だった方は、是非一度行って見て欲しいですね。