ハイコスパダウンの代名詞ナノ・ユニバース西川ダウンから最新モデル「メモリーG2」が登場!ユナイテッド・アローズの小松精練の生地を使ったダウンは?急速に勢力を拡大するナンガ買うならどこが良い?各ブランドイチオシのダウンを紹介!2017冬、ダウンジャケット最新状況
2017年の初冬は、例年に比べると比較的寒い日が多かったように感じます。
そのせいかダウン市場もいつになく活況です。
そんな2017冬の最新状況をリポートしたいと思います。
西川ダウンからは最新モデル「メモリーG2」がリリース!
ダウンジャケットと言えば、本格的なものは10万円超えクラスのものも珍しくなく、「そのくらい出さないと良いものは買えない」というアイテムでした。
そんな中近年3万円前後の価格帯のダウン市場が活況。
各セレクトショップ冬の主力商品とすべく力を入れています。
その先駆けとなったのがナノ・ユニバース西川ダウン。
羽毛布団で有名な「東京西川」提供による高品質なダウンを用いて「リーズナブルで最高のダウンジャケットを作ろう」というコンセプトで始まりました。
羽毛布団の西川がダウンを提供、というインパクトが当初からあり、2012年から始まったコラボレーションも年を追うごとに完成度を増していきました。
そして2015年に登場したのが「G2」。
西川ダウンG2秋発売モデル
西川ダウン「G2」は、オーソドックスなショート丈のダウンジャケットで、ダウンパックが大きく、ふっくらとした西川ダウンの「ダウンの質の良さ」を感じることが出来るアイテム。
そのオーソドックスさ故に非常に人気が高く、西川ダウンの核となっている主力アイテムです。
2017年秋に発売されたモデルも既に本格的な冬を前にほぼ完売しています。
そして12月に入り、このG2に新たなモデルがリリース。
それが西川ダウン「メモリーG2」です。
(ナノ・ユニバース) nano・universe 西川ダウン メモリーG2ジャケット
こちらは、「メモリーツイル」と呼ばれる生地を使用しているのが最大の特徴。
メモリーツイルは形状記憶のポリエステル糸を使用した高密度生地で、復元性が高く、ハリ・コシ感が強いのが特徴の生地です。
秋に発売されたG2には、ナイロン生地の柔らかいものが使用されていましたが(カモ柄だけはポリエステル)、こちらはメモリーツイル使用ということもあって、高密度でハリ感の強い生地。
そのため、スペック的には秋モデルと同じはずなのですが、かなりスッキリとした印象に。
西川ダウンメモリーG2
西川ダウン メモリーG2ジャケット/ナノ・ユニバース(メンズ)(nano universe)
2017秋発売モデルと比べても、違いがハッキリ分かると思います。
ダウンのふわふわっとした膨らみ感を抑えて、よりスタイリッシュに着れるんですね。
これは見た目にもハッキリ違いが感じられると思います。
西川ダウン「カグラ」はダウン自体の量を減らして、タイトにスタイリッシュに見せるというアプローチでしたが、メモリーG2は生地の質感でスッキリ見せるという方向性なんですね。
生地のハリ感は増していますが、西川ダウンの軽さは相変わらず。
G2などは特にしっかり羽毛が入っているのにこんなに軽いのは、羽毛を雪のように降らせて、軽い物だけを厳選している西川だからこそ。
そして何と言っても温かい…。
お店で試着すると、すぐ温かさを感じて、暑くなってしまうほどです。
こと温かさにおいては西川ダウンG2はダウンジャケットとして相当上のクラスですからね。
正直昨年カグラが登場してから、G2よりもカグラの方をオススメしていましたが、このメモリーG2はかなり良い出来ですね。
G2はこれまでも多数のモデルが出てきましたが、最高傑作じゃないかな。
今回紹介する、現状購入することの出来る同価格帯のダウンジャケットの中では一番のオススメダウンです。
カラー展開は、ありそうでなかったカーキとの少数精鋭な2色展開。
ブラックも良いんですが、私が今回一番推したいのはこの新色カーキですね。
G2はやり過ぎないミリタリーディティールを採用していますが、ミリタリーに寄り過ぎない優しいカーキです。
黒やダークネイビーといったボトムスと合わせるならこちらかなと。
簡単に垢抜けた感じが出せますね。
(ナノ・ユニバース) nano・universe 西川ダウン メモリーG2ジャケット 9999171111519
急速にシェアを広げる「ナンガ」、数ある別注で一番出来が良いのは?
セレクトショップオリジナルアイテムとして、3~4万円の価格帯では、ナノ・ユニバース西川ダウンと後ほど紹介するユナイテッドアローズ ビューティ&ユースの”小松精練”ダウンが2強状態。
売れ行きを見てもこの2つのダウンは絶好調ですし、私からみても出来が良いのはこの2つだと思います。
そんな中、セレクトショップでも急速に勢力を拡大しているダウンメーカーが「ナンガ」。
ナンガは滋賀県のブランドで、日本で唯一国産のシェラフ(寝袋)メーカー。
そんなナンガが寝袋の次に乗り出したのがダウンジャケットの製造。
ダウンジャケット事業に乗り出してすぐに、本当に瞬く間に取扱いショップを増やし、今年は各セレクトショップの別注品も増えてきました。
そんなナンガの中でもアーバンリサーチの別注品は注目アイテムです。
(アーバンリサーチ)URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON UI52-17U001
ナンガは、ややアウトドア色の強いブランドですが、アーバンリサーチ別注は身幅などを細くし、スタイリッシュな都会的なアイテムに仕上がっています。
URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON
特に注目して欲しいのがフードで、アウトドアブランドらしく飾りではないきちんと被れるようにかなり大きいフードなのに、立ち上がりがきちんとあります。
これは一度体験してほしいかな。
流石に水沢ダウンほどではないものの、フードがかなりポイントになってくれるダウンなんです。
この値段で透湿・保温・撥水に優れた高機能ファブリックを使用しており、「オーロラ」の名前の通り、見た目にも美しいツヤ感のある生地になっています。
1点だけ、袖がベルクロなので、そこだけ注意かなあ。
ダウンジャケットにはなかなかないディティールなので。
マウンテンパーカー的な要素もあるダウンジャケットなんですよね。
今年本当にナンガは別注のバリエーションも多くて、かなりいろんなモデルを試しましたが、コレが一番の出来でしょう。
URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON
今年は完成度UPで完売の”小松精練”ダウン、再入荷予定?
毎年西川ダウンに対抗できるセレクトショップオリジナルのダウンジャケットとして紹介しているユナイテッドアローズビューティ&ユースの「”小松精練”ダウンジャケット 」。
ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(メンズ)(BEAUTY&YOUTH) BY ”小松精練” ナイロン ダウンジャケット
小松精練は、日本のファブリックメーカーで、化繊のスペシャリスト的な位置づけにある会社。
ハイブランドなどもその生地を使用しています。
撥水など高機能で、かつ見た目や着心地も「化繊」のイメージを覆すハイグレードな生地が多いので、覚えておいて損のない名前です。
さてそんな小松精練の生地を使用したBY ”小松精練”ダウン
西川ダウンG2は型としては2年前から完成してしまっており、ほぼカタチを変えていませんが(それだけに今回のメモリーG2は生地で見た目まで変わってくるという、まさかの試みでした)、BY ”小松精練”ダウンは毎年ブラッシュアップを続けています。
特に初年度はかなりモッサリとしたシルエットだったのですが、どんどんスリム化し、今では脇の下のみダウン量を減らすなど、シルエットにもこだわったダウンになりました。
今年などはもう、ダウンというよりほとんどブルゾンに近い見た目になっています。
こちらは西川ダウンG2などと異なりフード一体型で、スタンドカラーのようにフードが立つのがカッコイイんですよね。
特に今年は「ナイロンダウン」という新型が登場し、前立てを比翼(ジップが見えないようにしたもの)にしたタイプが非常に良い出来だったのですが、残念ながら本格的な冬を前に完売。
ですが!12月末を目処に再入荷の予定だそうです。
ショップスタッフに聞いた話なので、公式な情報ではなく申し訳ないのですが、気になっていた人はもう少し待ってみても良いかも?
詳しいことが分かり次第お伝えしたいと思います。
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