ナノ・ユニバース「西川ダウン」、 BEAUTY & YOUTH「小松ダウン」、そして近年躍進するナンガ別注モデル、さらに大幅にモデルを追加!今年のベスト"コスパ" ダウンはどれだ!?
お待たせしました!
暖冬はどこへやら?寒い日が続いていますが、今回は以前お伝えしたセレクトショップのダウンジャケット注目モデルを紹介する記事から、さらに大幅に紹介モデルを増やした完全版をお届けします。
必ず貴方を寒さから救うモデルがあるはず!
セレクトショップオリジナルアイテムに格差をもたらす、無視できない楽天経済圏の威力
ユニクロや無印良品などのお手頃な価格帯と、ドメスティックブランドなどの一般的には高価格となる高価格帯の間を埋める中価格帯的な存在になっているのが、各セレクトショップのオリジナル品です。
通称「セレオリ」なんて言われたりしていますね。
このセレクトショップオリジナル品を語る上で、無視できない存在になりつつあるのが「楽天ブランドアベニュー」の存在です。
楽天ブランドアベニューでは、ナノ・ユニバース、BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS、アーバンリサーチなどの一部セレクトショップのアイテムが扱われていますが、シーズン中から、いやシーズン前からですらクーポンによる割引と楽天ポイントの還元による実質的な大幅割引が行われています。
この割引がまあちょっとエグかった…。
ナノ・ユニバースの冬の看板商品、「西川ダウン」も、暖冬暖冬と言われ続けた今年の売れ行きを危惧したのか、積極的にこのクーポン&ポイント還元が行われており、例年一部カラーや一部サイズでしか行われなかった大幅な値引きが、人気カラーや人気サイズでも行われる事態になっていました。
同じような価格帯(しかも作っているのは同じメーカーだったり…)のダウンジャケットが、そんなに大きく品質に差が出るなんてこともないですから、この割引の有無は大きかったですね。
楽天ポイントは、なんでも買える総合ショッピングモールである楽天や、楽天トラベルなどで幅広く使える上に、楽天カードの支払いにまで使えるとあって、ほぼ現金を発行しているようなものですから…。
「楽天経済圏」なんて最近は盛んに言われていますが、ZOZOTOWNがクーポンを発行するくらいじゃ太刀打ちできません。
だから、同じアイテムでも楽天ブランドアベニューだと在庫が無い、けれどZOZOTOWNには在庫がいっぱいある…とか、そんな状況になっていますよね。
楽天ブランドアベニューで取扱があるかないか、というのが現状セレクトショップオリジナル品の大きな格差になっています。
※ポイント還元はほぼ自動で行われますが、クーポンは入手し、使わないと適用されません。忘れやすいので注意しましょう。
ナノ・ユニバースの西川ダウン、不動のG2、カグラなどラインナップは安定
多数のバリエーションが生まれた西川ダウンメインモデルG2だが…
セレクトショップナノ・ユニバースが、羽毛布団で有名な東京西川の提供するダウンで「西川ダウン」を作り始めたのが2012年。
今やこの「西川ダウン」はナノ・ユニバースの代名詞的な存在になりました。
ダウンジャケットといえば10万円からする高級品、だったのですが、3万円~5万円というレンジで、中価格帯でのダウンジャケット市場を開拓した感があります。
西川ダウンのメインモデルは、「G2」。
2012年の初登場以降、似たようなショート丈ダウンジャケットとして形を変えながら毎年バージョンチェンジを行っていましたが、「G2」モデルとして2015年からこの形で固定されました。
そこからは西川ダウンの不動のメインモデルとして毎年人気を誇っています。
G2はオーソドックスな「ダウンジャケットらしいボリューム感」を残しながら、ショート丈にすることでスタイリッシュさも確保するというバランスを採用しました。
G2モデルの完成によって、西川ダウンシリーズ全体の売上も初年度からは数倍という驚異の伸びを見せています。
西川ダウンは昨年2017年までは原則的に「ポーランド」のダウンを使用していましたが、今年から「USA」ダウンに変更になっています。
ポーランドダウンはダウンジャケットの世界では一種のブランドですから、気になる人は注意が必要です。
ダウンの変更があっても、東京西川の独自技術「フレッシュアップ」加工(加熱→冷却→選別、という過程を経ることにより、より膨らみのあるダウンに仕上げる)は継続されていますし、相変わらず西川ダウンG2の羽織ったときのふわふわとした体感の良さと軽さは、高級ダウンに引けを取らないものがあります。
人気の秘密は、ベーシックな範疇を外さないデザインとお店で羽織ったときのこの体感の良さなのでしょう。
「ダウンジャケットを買うなら、これくらいのクオリティとデザインは欲しいよね」という要求を満たし、中価格帯での底上げに貢献したダウンジャケットと言えます。
ただ、G2が人気なのは分かるのですが、今年もG2だけでも多数のカラーバリエーションがあり、その他のモデルも含めて正直増やし過ぎ。
ウールや、柄バージョンなど様々なバージョンが作られていますが、やはりナイロン地の無地バージョンが一番だと思います。
ウールバージョンなどでは、西川ダウン初期型の頃にあった「飛び出した羽毛が表面に付着して目立つ」という声が再びあがっており、そういう観点からもナイロン・無地が無難だと思います。
その頃とは大分仕様なども変わってしまったため単純比較は出来ませんが、私が持っている西川ダウンG2は3年経った今も健在です。
11月にかなり過激なクーポン&ポイント還元を行い、一旦売り切れましたが、再び再入荷してきましたが、それでもやはり在庫はこの時期かなり減ってしまっていますね。
本格的に寒くなる1月に、新カラー・カーキの投入が予定されています。
nano・universe 西川ダウン G2ジャケット ナノユニバース コート/ジャケット
時期的なものを考えても、かなりニクイ新カラー投入となるでしょう。
G2との2本軸となったスタイリッシュモデル・カグラ
G2とは全く異なる、よりスタイリッシュを志向したモデル「カグラ」。
一昨年の初登場から、昨年マイナーチェンジ。
そして今年のカグラは、基本的には昨年のバージョンを踏襲しています。
ナイロン60%、ポリエステル40%の生地は、特殊な染色糸を使用しているそうで、マットかつシワ感のある独特の質感をしています。
一般的なナイロン、ポリエステルダウンのクリーンな表面感とは異なり、もう少し上の価格帯が標榜している「化繊なのだけれど、コットンなど天然素材のような表情を出す」というところを目指しているのかも。
毎年オススメしているのが、1サイズアップを試してみること。
丈も長くなって、今っぽいサイズ感になります。
ただしこれはあくまで「カグラをダウンジャケットとして着る」と解釈した場合。
「ブルゾンの延長」として考えるなら、いつものサイズでタイトに着てもいいでしょう。
登場初年度に比べると、ディテールが変化しており、タイトめなサイズで着てもサマになるようになっています。
カグラのウールバージョンは、G2のウールバージョンとは異なり、東レの開発した「ルミレットウール」を採用。
nano・universe 西川ダウン ウールカグラジャケット
ウールG2は、ウールを54%配合した生地を使っているため、フカフカとした「ウールっぽさ」がありますが、こちらは東レが開発したルミレットウールを使用し、ウールの配合率は10%になっています。
実はこのルミレットウールは、今季の水沢ダウンの一部別注モデルにも使われているのですが、ウールの毛羽立った質感ではなく、特有のツヤ感とバリッとしたハリ感だけを付与するもの。
店頭でウールG2と比べると、かなりハッキリと違いが分かると思います。
こちらの方が、毛羽の付着は圧倒的に目立たなそうです。
(あくまでウールG2と比べたときの話)
安心感のあるN3Bタイプ、西川ダウン アークティックダウン
こちらは昨年から登場したモデル。
http://zozo.jp/shop/nanouniverse/goods/32903293/
昨年は「Arctic Jacket」 という名称でした。
「西川ダウン市場最強の暖かさ」を持つ、ウールリッチやカナダグースで今人気の高いヒップが隠れるくらいのミドル丈N3Bタイプ。
こちらはウールリッチの「ロクヨンクロス」(コットン60%、ナイロン40%の割合で混紡された生地)などとは異なり、高密度に織り上げられたツイル生地で、アウトドアテイストを抑え、クリーンさと取り回しのしやすさを持ったモデルになっています。
ナノ・ユニバースは細すぎる作りが多い中で、タイトすぎず、程よいゆとり感(かといってゆるすぎず)で作られており、羽織るだけでスタイルを完成させやすいジャケットになっています。
N3Bは昔から大好きなアウターの型。
元々N3Bって、チェスターコートなんかに比べるとある意味ものすごく簡単な冬アウターなんです。
フードがあって、さらにファーがあって、否が応でも視線が上へ上と集まるから、スタイルカバー力が非常に高いんですね。
着丈もお尻が隠れるくらいのミドル丈なら、多少のスタイルの悪さもカバーされてしまいます。
羽織っただけでスタイルが完成してしまうアウターなんですね。
ファーがあるからマフラーも要らないし。
私も今季N3B型のアウターを買ったのですが、暖かさも含めて別格の安心感があります。
色々気を使わなくていいというか。
こちらはG2やカグラと異なり、表面にダウンパックのステッチが来ないタイプで、スッキリとしています。
ただし楽天ブランドアベニューでは既に売り切れ。
西川ダウンの中では高価格で、その分還元率も大きかったので、今から他所で買うのは正直ちょっと損した気分になるかもしれません…。
生地違いなどのバージョンはあるものの、全く新しい新型の投入やモデルチェンジは無く、若干「落ち着いてしまった」とも感じる西川ダウン。
認知度を高め、かなり幅広い年代にまで訴求するようになってきたので、この「安定感」は大切だと思うのですが、大幅割引の印象も強く、「西川ダウン」ブランドを維持するためにも来年以降は少し変化が欲しいところですね。
あと安定ということから言えば、もうちょっとモデルごとの品質のバラツキにも気を配って欲しいところ。
ウールG2の毛が付着するという声が再び聞こえてきてしまいましたし。
こんなことは消費者が考えることではないんでしょうが、シーズン前からの過激な割引もそうですし…ナノ・ユニバースの代名詞的なアイテムであるのですから、もうちょっと「西川ダウン」ブランドを大事にして欲しいなあと。
近年存在感を増すNANGA(ナンガ)、セレクトショップ別注モデルで一番のオススメは?
滋賀県のダウンシェラフ(寝袋)メーカー「NANGA(ナンガ)」。
これまで培った「上質なダウンを見極める目」を武器にダウンジャケット市場にも本格参戦し、近年セレクトショップ別注モデルを中心に目立つ存在になっています。
その中でも一番オススメなのが、アーバンリサーチとの別注モデル。
URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON
マウンテンパーカーによく見られる袖口のベルクロディティールはあるものの、アウトドアテイストを感じるのはそこくらいで、全体的にかなりスタイリッシュに作られています。
「AURORA-TEX オーロラテックス」と名付けられた透湿防水性に優れた生地を使用しており、撥水性とデザイン性のポイントになっています。
この透湿防水性は、2~3年程度維持出来るとされていますが、高い防水性故に自転車に乗る人などにも選ばれているそうです。
ツヤ感のある素材と、光が当たることによって引き裂き防止のリップストップ(格子模様をしている)がオーロラのように見えるので安っぽくなりがちなこの手のナイロン生地に表情を与えてくれています。
このリップストップが無かったら、正直ユニクロのシームレスダウンのナイロン生地との差別化が難しくなっていたでしょうね…。
前を開けて着ても立ち上がりが維持される本体と一体型の大きなフードも魅力の1つ。
このフードの立ち上がりは、ここ数年人気の国産高級ダウン、デサントオルテラインの「水沢ダウン」が凄まじい立ち上がりで知られていますが、ダウンジャケットの見た目を左右する大きな注目ポイント。
URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON
流石に「水沢ダウン」ほどではないものの、しっかり立ち上がり、維持しやすいフードはセレクトショップオリジナルのダウンジャケットでは1、2を争うものでしょう。
シンプル故にポイントになるところですね。
ダウンパックを内側に配置していることと、ダウンジャケットであるという外観が無くならない程度にダウン量を抑えているので、モコモコ感がなくかなりスッキリ見えますね。
機能的かつデザイン上のポイントの1つにもなっているフロントの止水ジップも◎。
前述した袖口のベルクロディティールのみ、ちょっと好みが別れそうな作りなので注意しましょう。
URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON
ナンガのオーロラテックスを使用した似たようなモデルは、他のセレクトショップも出しているのですが、楽天ブランドアベニューで取扱がある分、実質一回り以上安く買えるのが大きなアドバンテージになっています。
このアーバンリサーチ別注モデルのスペシャルモデルと言うべき存在の「BLACK&CAMOUFLAGE EDITION」ですが、こちらは既にかなり品薄になっています。
URBAN RESEARCH NANGA×URBAN RESEARCH iD AURORA 3LAYER DOWN BLOUSON 【BLACK&CAMOUFLAGE EDITION】
フード裏も含めて裏地前面をカモフラージュ柄にしたモデルです。
このモデルは、現在限られたサイズがZOZOTOWNに在庫があるのみとなっています。
http://zozo.jp/shop/urbanresearch/goods/31803343/
もう一つ、アーバンリサーチとは取り扱うショップ自体も異なる別ライン、アーバンリサーチDOORS(ドアーズ)。
こちらでもナンガの別注ダウンを出しています。
こちらはリサイクルダウンが使われたエコなモデルで、表面にステッチが来る点や、ハの字ジップではないなど、スタイリッシュというよりはよシンプルなスタイルを目指したモデル。
フードの立ち上がりも、前を開けた状態ではそれほどでもなく、力の抜けたゆるさを表現するある意味今らしいモデルですが、どうしてもアーバンリサーチ別注の方を見てしまうと、廉価版のように感じてしまうかも…。
楽天ブランドアベニューでも、一時期G2と一緒にかなりの過激なクーポン&ポイント還元を行っていたこともあって、今から買うとちょっと損した気分になるモデルの1つかもしれません。
ナンガにはエクスクルーシブモデルとも言える、バッグブランド「F/CE.(エフシーイー)」とのコラボモデルが存在するのですが、各セレクトショップの別注モデルも含めて多数のバリエーションが存在するため、後日別に紹介を予定しています。
TOKYO BASE系のスタイリッシュダウンは…?
新興セレクトショップ、TOKYO BASE系からはスタイリッシュなダウンが登場しています。
まずは高原価率を謳うユナイテッドトーキョーの止水ジップグースダウン。
これもスタイリッシュ系ダウンでは近年お約束となっている、ダウンパックを内側に持ってくることによって、表面にダウンステッチを出さない仕様。
かつ余計な膨らみを抑えた細身ダウン、なのですが…。
ちょっとフラットに作りすぎ…。
ここらしいと言えばらしいのですが、さすがにダウンの膨らみ感がほとんど感じられないため、ダウンジャケット感がなさ過ぎて、普通のブルゾンのようになってしまっています。
アーバンリサーチのナンガとかも紙一重のバランスですし、それが良さと言えば良さなのですが、ちょっとボリューム的に物足りなさを覚えてしまうかも…。
スタイリッシュなダウンのバランスって実に難しいものです。
もう1つTOKYOBASE系の元祖、SATUDIOUSからは「モンスター」ロングダウンパーカーが登場。
【STUDIOUS】(ステュディオス)700FPモンスターロングダウンパーカー
名前から分かる通り、米軍特殊部隊で支給されている「モンスターパーカー」を元型にしたアイテム。
本来のモンスターパーカーは装備の上から羽織れるように非常に大きいもので、タウンユース用にリサイズされたものも、それなりにボリューミーなものがほとんどです。
ただSTUDIOUSのモンスターロングパーカーは、非常にスタイリッシュな作り。
スタイリッシュに見せるダウンというのは共通する特徴があって、生地を前と後ろだけで構成するのではなく、脇下にもパネルを設けて、前・後・左右と4枚のパネルで構成するようにして、立体的な作りにしてあることが多いのです。
これはさらに、前と両脇のパネルの切り替えを前に前に持ってくることによって、より細く見えるという視覚効果も狙っているので、タイトな着用感ではないものの、ロングダウンにありがちな「ベンチコートみたいに見える」のを防いでいます。
ちょっとしたロングコートを着ているような色気のある見せ方も出来るので、N3B型のミドル丈ダウンと違いを示せるなかなか良作です。
進化を遂げた小松精練改め小松マテーレの生地を使用したダウンジャケット、新色は出色の出来!
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ)は、ここ数年、日本屈指の化繊メーカーである「小松精練」の生地を使用したダウンジャケットを冬のフラッグシップ的なアイテムとしてリリースし続けています。
(なお、「小松精練」は2018年10月1日に「小松マテーレ」に社名変更を行っています。)
そんなBEAUTY&YOUTHの「小松ダウン」。
西川ダウンよりも遅いスタートでしたが、西川ダウン同様に初年度から徐々に進化を遂げ、昨年発売されたナイロン生地のモデルは非常に洗練されたシルエットで、完成度がグンとアップ。
2015年の「G2」モデルで、一旦フラッグシップの進化が止まり、完成した感のある西川ダウンですが、小松ダウンの完成は昨年2017年だったのかもしれません。
それくらい完成度が高かったんですね。
惜しむらくは、あまり量を作れなかったそうで、早くに完売してしまったこと。
あまりに良いモデルだったのに、今年は発売直前まで情報がなく、気をもんでいたのですが、無事発売されました。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY "小松マテーレ" ナイロン ダウンジャケット
今年は、完成度の高かった昨年のモデルをベースに、細かいディティールをさらにブラッシュアップした形でのリリースになりました。
最大の特徴は、生地…と言いたいところなのですが、まずはシルエット。
ダウン特有のモコモコ感が抑えられていて、ブルゾンのようにミニマルに作ったボディは袖を通すとちょっとした感動がありますね。
丈もショートタイプながら、短過ぎない、今のトレンド的にもちょうど良い設定。
水沢ダウンのマウンテニアと同じような着丈感になっています。
そして一体型のフードは、立ち上がりが良く、前を開けて着てもへたれにくいので、首周りに高さを出すことが出来ます。
ここが全体の印象を決めるキモになるかなと思いますね。
全体的にダウン量を減らしてしまうのではなく、抑えるべきところは抑えるメリハリの効いた作り。
アームホールなども割とスッキリと作っています。
このダウンジャケットながらシルエットへの強いこだわりは、価格帯は大きく異なるものの「水沢ダウン」を意識させるものがありますね。
これもまた羽織っただけでサマになってしまうので。
これを支えているのが、ハリ感の強い生地。
これは昨年暮れに西川ダウンから発売されていた「メモリーツイル」生地などもそうなのですが、高密度に織り上げられた生地がシルエットをよりクッキリ、シャープに見せてくれます。
これが、ダウンパックを外側に配しながらも、モコモコ感を抑えることにも繋がっています。
そしてそして今年さらに推したいポイントは新色のダークグリーンが出色の出来だということ。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY "小松マテーレ" ナイロン ダウンジャケット
これはもう、見た瞬間に買いだなと。
写真写りが、光の当て方1つで変わってしまうような微妙な色合いなのですが、グレーがかったようなオリーブで、この生地特有の光沢感と相まって非常に綺麗な発色になっています。
ツヤがあると、スポーティー過ぎて安っぽくなってしまうこともあるナイロン生地ですが、この色はうまい具合に高級感出てます。
黒やダークネイビーといった暗めのパンツだったら「明・暗」の関係になってくれるので、スタイリングも容易。
ダウンジャケットはで重要な首周りのディテールも作り込まれており、情報量が豊富です。
ダウンジャケットはこういう機能美を大事にしたいですね。
内側のエリ部分はメッシュ素材に今年からブラッシュアップされていて、汗をかいても快適な仕様に。
ダウンジャケットでもっとも汚れやすい部分なので、こういう細かい仕様変更は嬉しい。
ポケットの数も多く、なるべくカバンを持たずに外出出来る仕様なのも嬉しいですね。
左サイドの内側には、 タブレットが入るガジェットポケットまで付いています。
このへんの作り込みは嬉しくなりますね。
もちろん水沢ダウンなどと比べると差はあります。
水沢ダウン・マウンテニアの本当に本当に細かい作り込み、ベンチレーションシステムなどの機能性、そして熱圧着ノンキルトなどの「付加価値」や満足感には及ばないでしょう。
水沢ダウン・マウンテニア
ただ、やはりそれは10万円を超えるマウンテニアだからこそ。
今季小松ナイロンダウン、この価格帯ではかなり完成度、満足度が高いと思います。
私の今季中価格帯でのオススメのダウンジャケットはズバリコレですね。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY "小松マテーレ" ナイロン ダウンジャケット
※前回紹介後から在庫が不安定になっていますが、たまに復活したりしていますよ。
時期によって変わる楽天ブランドアベニューのクーポンの値引き率とポイント還元率次第なのですが、タイミング次第で実質2万円ちょっとで買えてしまうことがあり、その場合は恐ろしい"コスパ"ダウンとなっています。
正直これはどこも勝てないでしょう。
ミドル丈バージョンは、西川ダウンアークティックダウンなどと同様にトレンドのN3B型を意識した形。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY "小松マテーレ" ファー ダウンジャケット
生地はナイロンダウンジャケットと全く同じ。
こちらもスタイリッシュな作りなんですが、ディテール面が良く言えばシンプル、やや大味。
なんだかんだ色々付いていることが多いN3B型が多いので、余計なものが要らない人向け。
アークティックダウンでも言いましたが、ミドル丈のN3B型の防寒性、安心感はこちらでもあります。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY "小松マテーレ" TW ダウンジャケット
こちらは、「TW」、つまりポリエステルとウール混紡(ポリエステル90%ウール10%、ポリウレタン樹脂加工が施してあります)の生地。
ナイロン版とは生地だけでなく、比翼ではないなど、ディテール面でも違います。
こちらは、ナイロン版よりもお値段は高い、なのにナイロン版と比べてしまうとどうしても安っぽく見えてしまいます…。
ナイロン版のダークグリーンがかなり良い出来ですから、あえてコチラを買うこともないかなと思いますね…。
というわけで、今年のベスト"コスパ" ダウンは、やっぱり "小松マテーレ" ナイロン ダウンジャケットでしょう。
もちろんファッションは好き嫌いや様々なテイストがあるので、一概に良い悪いをハッキリと決められないところがありますが、こと"コスパ" と考えると、これを超えるモデルは無かったかなと思います。
今年、皆さんのベストダウンは何だったでしょうか?