2019-2020「ベストコスパ」ダウンジャケットを決めろ!セレクトショップオリジナルのダウンジャケットから、今すぐ買えるオススメモデルを紹介!小松ダウン、またしてもバージョンアップ!?
新年あけましておめでとうございます。
本当にあっという間過ぎて、2019の11月くらいから記憶があまり無いのですが…
今年も皆様にとっておきの情報をお届けするべく、1年間頑張っていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、年が変わって本セールが開始、そして早くも春物のリリースラッシュといった状況になっていますが、ここからが本当に寒い季節!ということで、新年一発目はダウンジャケットを紹介したいと思います。
今スグに買えるモデルの中から、今年もベストなコスパダウンジャケットを教えちゃいます!
変わらない西川ダウン?いいえ、G2も実は変わってます!
セレクトショップオリジナルのダウンジャケット、そして中間価格帯のダウンジャケットとしてすっかり定着したナノユニバース・西川ダウン。
ナノ・ユニバースが羽毛布団で有名な東京西川からダウンの提供を受けてダウンジャケットを作る…。
そんな、スタート当初からインパクトのあるスタートだった西川ダウンですが、実は当初はウール生地でスタートしたのです。
正直初年度のこのウールモデルはお世辞にも良いモデルではなく、吹き出した羽毛が表面に付いて汚らしく見えてしまったりと散々な出来でした。
しかしそこからナイロン生地を使うことで品質が安定。
15年冬に登場した「G2」と呼ばれるモデルは、西川ダウンのフラッグシップモデルとなり、以後不動の定番化を果たしました。
西川ダウンの興隆は、まさにこのG2モデルとともにあると言っても良いでしょう。
不動の定番モデルということで、良い意味でも悪い意味でも「変わらない」というふうに私も捉えていたのですが、実は細かいマイナーチェンジが繰り返されて、初年度とはかなり違ったアイテムになっています。
特に今年のG2は「第二の完成期」を迎えているかもしれません。
近年の西川ダウンは、ナイロン生地がとにかく柔らかい。
最近のリラックス、ビッグシルエットトレンドは、服の窮屈感から私達をすっかり開放しました。
この影響か、ダウンジャケットは軽さだけではなく、着心地もまた問われるようになりましたね。
西川ダウンは使われているダウン量に対して元々非常に軽く、着心地の良いダウンジャケットでしたが、生地の柔らかさも加わって、着心地の良さと温かさの両立に関しては最高レベルのダウンになっています。
そして、今年はディテール面を大幅に強化。
裏地やボタンに「NISHIKAWA DOWN」とブランドロゴがあしらわれていたり、フードの脱着がジップに変更されていたり。
両ポケットのジップがダブルジップになって両開きになったり。
腕のシガーポケットも限りなく薄くなり、目立たなくなりました。
目立つところだと、アームホールにパイピングが施されていたり…。
なるほど言われてみると、おぉ!と嬉しくなる細やかなディテール変更が満載なのです。
ただ一方で、このG2の大まかな形自体は、ちょっと今のトレンドにますます合わないものになってきているのも事実。
ダウンジャケットをスタイリッシュに着るためのショート丈も、今のトレンドからするとちょっと短すぎる気がします。
生地の柔らかさからくる着心地の良さも確かにあるのですが、その分シルエットの形成力が落ちてなんだかハリのない感じに…。
今はちょっとオススメ度合いを、登場時よりは下げざるを得ない、という状況です。
それくらい、セレクトショップオリジナル、中間価格帯のダウンジャケットが充実してきたということなのですが。
今年はフォトグラファーシリーズなど、どんどん生み出される新しいモデルへのチャレンジが見られた西川ダウン。
気が早い話ですが、2020-2021シーズンの新モデルが楽しみでなりません。
今季オススメ度2位!色も形もアーバン仕様のダウンジャケット!
毎年ナノユニバース西川ダウン、アーバンリサーチ別注ナンガダウン、そしてBY小松ダウンをセレクトショップダウン「3強」と位置づけてお送りしてきたわけなのですが、今季オススメ度が高いのが、実はアダム・エ・ロペの「Dermizax(ダーミザクス) ショートフーディダウン」です。
https://zozo.jp/shop/adametrope/goods-sale/44392760/
オススメポイントは2つあって、1つは着丈の長さ。
大きめを求めるトレンドの変化に引っ張られる形で、ショート丈ダウンにも、それなりの丈の長さが求められるようになったと思います。
これはショート丈と言えるギリギリくらいの、比較的長めの丈ですから、サイズを上げずとも着丈の長さを確保出来ます。
着丈が長い≒難しいのでは?と思われるかもしれませんが、ショート丈ダウンの場合着丈が短すぎても他のアイテムとのバランスが取りづらいものです。
西川ダウンG2なんかも今そこで難しくなっているほどで…。
これは着丈が長い分、カバー力が強いのである程度どんなアイテムとも合ってしまいます。
(まあ私はダウンジャケットにはあまり奇をてらわずに、長袖カットソーやニットをあわせて欲しいと思っていますが…。)
西川ダウンが似合わないな…と思った方はコチラも試して欲しいですね。
もう1つは、色。
今季はライトグレー系の綺麗な色がラインナップされました。
グリーン系・カーキ系などオンラインストアの表記は様々ですが、基本はライトグレーで、そこにグリーン・カーキがかっている色味、という感じです。
そして3つ目が、三重構造でステッチ(縫い目)を表に出さず、ダウンパックが極力目立たない仕様であること。
今回紹介するいくつかのダウンジャケットで採用されている、ダウンパックを目立たせないために裏側に配する、という仕様。
これでも目立たなくはなりますが、全く見えなくなるわけではありません。
このダウンは、さらにダウンパックが見えにくいんですね。
綺麗めっていう言葉がありますが、綺麗めに着れるカラーのダウンジャケットってほとんど無いと思います。
どうしてもスポーティーな要素が強く残ってしまいがち。
これはナイロン特有のダウンジャケットらしい光沢感が無い、フラットな落ち着いたグレーかつダウンパックの存在を感じさせない仕様なので、まさに都会的なダウンジャケットと言えるでしょう。
いや本当に意外と無いんだよな…。
着心地も軽やかだし。
ただここまでシティっぽさにこだわるなら、袖の留めはベルクロテープではなくして欲しかったところ。
細かいですが、ベルクロテープは好みが大きく分かれるところではあります。
ただその他はあまり言うことがありません。
ジャーナルスタンダード&ジャーナルスタンダードrelumeのダウン、とにかく寒さを凌ぐなら&とにかくリーズナブルにキマるダウンならコレ!
ジャーナルスタンダードやEDIFICEをはじめとするセレクトショップを数多く抱え、品質の高いオリジナルアイテムを次々と生み出すベイクルーズグループ。
そんなベイクルーズ勢からもダウンジャケットを紹介しましょう。
https://zozo.jp/shop/journalstandard/goods/45950502/
お馴染みジャーナルスタンダードからは、「LASKA 850HT フードダウン」。
フィルパワーとは、どれだけ羽毛が空気を含んでいるか?≒どれだけ暖かいか?という指標ですが、800-850フィルパワーという、この価格としては最高クラスの数値を誇るアイテムです。
この価格帯でもフィルパワー競争は進んでおり、ユナイテッドアローズbeauty&youthが小松ダウンでハイクラスを超える700フィルパワーを宣言していましたが、それを更に超える数値をウリにしてきました。
どこもかしこもハイクラス超えフィルパワーを喧伝してくるので、正直もうフィルパワーの競争は良いんじゃないかな?と思っていたのですが、これは流石に最高クラスなだけあって暖かい。
さらに、ジャーナルスタンダードの春秋を代表するライトアウターになったマウンテンパーカーにも使われるようになった、LASKA(ラスカ)の生地を採用。
https://baycrews.jp/item/detail/journalstandard/blouson/19011600804030
ポリエステルメインながらも、コットン風の風合いを感じられるマットな質感の生地でダウンジャケットにありがちなツヤ感が抑えてあります。
それまでこの手のアウトドアの系譜のアイテムの生地に使われていた、いわゆるロクヨンクロスなどに比べても高級感がありますよ。
風もしっかりと防げますね。
ダウンジャケットは、フィルパワーなど中綿がどれだけ空気を含めるか?も大事ですが、防風性も防寒性に大きく関わってきます。
暖かさに関しては、タウンユースとしてはまったくもって文句が無いのですが、見た目に関しては、正直まあまあと言ったところ。
一昔まえのダウンのような、過度なボリューム感は抑えてありますが、それでもあくまでもカジュアルな、ダウンジャケットらしい見た目。
アームが細いとか、ダウンパックが目立たないようにとか、フードに高さを出す…など見た目的にスタイリッシュに見せる方向性ではありません。
ジャーナルスタンダードは、ベイクルーズグループの中でもカジュアルな方向性に振ったショップですから、これで良いのでしょう。
ただ、着る人のスタイルを補正するような服ではないですから、着る人本人にある程度スタイルの良さなどの素養がないと「カッコいい」とはなりづらいでしょう。
その点で、定番となった上記マウンテンパーカーの羽織りやすさ、サマになりやすさ、ともちょっと違うものがあるかな…と思います。
ベイクルーズグループは傘下のブランドや取扱ブランド数もかなり多いため、ほとんど一律でセールで処分してしまう傾向があるのですが、このモデルだけは年明けでも値下げナシです。
売れているというのもあるし、年明けでも売れる自信もあるんでしょうね。
何と言っても冬の寒さ本番はこれからですし。
続いて紹介するのが、JOURNAL STANDARD relume(レリューム)。
JOURNAL STANDARD relumeは、ジャーナルスタンダードとは別ラインのリーズナブルな価格でベーシックかつトレンドのアイテムを揃えるライン。
本家ジャーナルスタンダードとは店舗からして異なるセレクトショップですね。
最近では、とりあえずお手頃価格でアウターが欲しいと思ったらここを見る、といったセレクトショップになります。
https://baycrews.jp/item/detail/js-relume/blouson/19011464010030?q_sclrcd=002
そんなレリュームの「小松マテーレ タフタ ダウンジャケット」。
ダウンジャケットではすっかりお馴染みとなった小松マテーレ(小松精練)の生地を使ったアイテムです。
こちらはジャーナルスタンダードのものとは異なり、スタイリッシュな方向性を感じられるアイテム。
止水ジップや、ダウンパックのモコモコ感を抑えた仕様など、後ほど紹介するBYの小松ダウンと似たコンセプトは感じるものの、こちらはディテールがより簡素。
ゴチャゴチャさせず、かといって情報量に乏しい貧相なものにもならないくらいの、ちょうどいいバランスです。
あと意外と着丈が短すぎないのもポイント。
襟周りもそこそこ高く、あれこれ考えずにサラッと着るだけでサマになりやすいですよ。
まさにシンプルイズベストで、かつリーズナブルな価格で手に入るダウンジャケットです。
今はもう3万円台で、かなり良いダウンジャケットが手に入る時代ですが、どうしてもダウンにそこまで捻出出来ない…という場合はすぐユニクロ!ではなくコレも候補に入れてみてください。
ちなみにコレ、よく似た同型のアイテムもあります。
【19FW】SOLOTEX(R) 4WAYストレッチ ダウンジャケット
こちらは小松マテーレの生地ではなく、生地にツヤ感がないタイプ。
また生地のハリ感も抑えめで、その分小松マテーレ使用の方がさらにタイトな着用感になります。
こちらはセール対象外です。
自信の差なのか、売れ行きの差なのか?
値段ほど差があるとは思えないですが…。
ただダウンジャケットは一年で使い捨てるものではありませんから、念の為両方見てみると良いでしょう。
やっぱりコレが抜けている…小松ダウン、2年連続ベストコスパダウンへ
ユナイテッドアローズ BEAUTY & YOUTHが数年前から小松マテーレ(旧小松精練)の生地を使用して作り続けている「小松ダウン」(ちなみに西川ダウンとは異なりこの名称は私が便宜上勝手に言っているだけです)。
この小松ダウンに昨年登場したナイロンダウンは、それまでの中間価格帯の情勢を一変させるだけのインパクトがありました。
何と言っても、ダウン量を変に減らしたりせずに、ダウンジャケットらしいボリューム感を維持しつつ、それでいてとにかくスタイリッシュに見せてくれるアイテムだったこと。
高密度に織り上げられた生地はシルエットをよりクッキリ、シャープに見せる。
そしてそびえ立つスタンドカラーのようなフード…。
ダウンジャケットなのにスタイリッシュに着れる、そんな現代型ダウンジャケットの決定版的な存在に一躍なってしまいました。
見つけたときに、やった!と思ってしまったほど。
そしてその後継モデルが今年も登場。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY“小松マテーレ”ナイロンアライドダウンジャケット
基本的に昨年のバージョンを踏襲しており、身幅や袖幅を若干大きくして、タイトではなく少しゆとり感の求められる現在のトレンドに対応させました。
ダウンパックを内側に配することで、モコモコ感を表面に出しづらく。
止水テープなどを上手く使った機能美溢れるデザインも健在。
新カラーのベージュは、画像では名前の通りベージュっぽく見えますが、実際は昨年のダークグリーンとほとんど同じような色味。
かなり明るめのオリーブといったカラーになっています。
捉えどころの難しい色で、光の当たり方によっては黄色(ベージュ)が強く出たり、緑(グレー)が強く出たり。
ただ相変わらず、このカラーが最も高級感がありますね。
ブラックやネイビーも決して悪くは無いですが。
ブラックやネイビーにある、ほんの僅かに安っぽく見える光沢感がこの色には無いんですよね。
ツヤってあれば良いってわけではないですから。
ダウンジャケットって、ブラックやネイビーなどのベーシックなダークカラーから外れると途端に安っぽくなってしまうものが多い中で、逆に高級感が増すというところに希少性もあると思います。
やはりこのダウンの最大の良さは、羽織ったときにとてもサマになりやすいということ。
高いエリ(フード)、そして身幅もアームも決して細くは無いけれど、ハリ感のある生地が作るシャープなシルエットはダウンジャケットらしからぬシルエットを作り出します。
正面・背中だけでなく、左右脇下にもう一枚パネルを設けることで、ダウンジャケットらしからぬ、立体的に締まったフォルムを実現しているんですね。
私は服に関して「スタイル補正力」といった要素を重視します。
これはカンタンに言うと、服が着る人本人のスタイルを補って、よりカッコよく、サマになるように補正してくれる度合いのこと。
モデルが着れば、どんな服もある程度サマになってしまうのは当たり前…。
いわゆる一般の人が着て、どれだけカッコいいか?を決めるポイントになるのが、このスタイル補正力です。
もちろん、ダウンジャケットに求めるものは着心地の良さ、防寒性など、人それぞれあるでしょう。
この小松ダウンは、そのすべてに優れているわけではありません。
着心地の良さであれば、西川ダウンのほうが優れているでしょうし(これも着心地が悪いわけでは決してありませんが)、温かさであればジャーナルスタンダードのものが上でしょう。
ただ、スタイル補正力ならダントツ。
ダウンジャケットとしては、最高ランクのスタイル補正力を持っているというのがこのアイテムをオススメしたい理由ですね。
小さめのタブレットなら入るくらいのデバイスポケットがあり、そこを活用すればバッグ要らずで出かけることが出来るのも良いですね。
欲を言えば、フード裏の裏地などにもう少し高級感があると良いな…とは思うのですが、この値段ならほぼパーフェクトに近いダウンジャケットでしょう。
昨年よりさらに進化しているのが驚きです。
いやー中間価格帯のダウンジャケット、ここまで来ましたか…。
今年も本アイテムは、年明けのセール対象除外です。
(楽天のポイント還元率も今年は辛い…。)
ほとんどのアイテムがセールに掛かるセレクトショップオリジナルアイテムですが、やはり少数の「これぞ!」というアイテムはなかなかセールに掛からないものですね。
ただそれも正当かなと思うくらいオススメ度は高いです。
※その後2020年1月10日よりセールが解禁されました!
本音を言うと今季一番オススメなのがこのモデルのベージュで、二番目にオススメなのがこのモデルのブラック…というくらいなのです。
(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ) BY “小松マテーレ” ナイロン アライドダウンジャケット
今季まだ重アウターを買っていなくて、これから来る真冬を超えられるか不安…という人は、正直間違いないアイテムの1つだと思うので試してみてください。