近年メンズのカジュアルシーンに一気に普及した主役ボトムス、スラックス!意外と難しいスラックス選び、その理由は生地感とシルエットの両立…。オススメのスラックスを一気に公開!ケア方法も教えます。
大変長らくお待たせしました!前々からやるやる、と言っては先延ばしにしてきたスラックス特集!
綺麗目な格好で出掛けたいイベントの多い年末に合わせて、満を持してやってまいりますよ!(こじつけ)
特集形式でオススメスラックスを一挙に公開します!
http://www.cambio.co.jp/fs/cambio/mp4703
スラックス選びが難しい理由
スラックス選びは、デニム・ジーンズ選びよりも難しいと感じます。
スラックス選びが難しい理由は、生地とシルエットが両方良いと感じられるモノ、が
あまりに少ないからですね…。
これがスキニーデニムとかであれば、ある意味「生地・シルエットともに70点くらい」の物が結構あったりするんですよね。
それも比較的安価に。
例えばこの秋出た無印良品のスーパーストレッチデニムスキニーパンツは、そこそこ生地感もよく、そこそこシルエットも良い…まさに70点くらいの物です。
(いや75点くらいかな、そんな厳密な指標じゃないです笑)
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738439400
スキニーデニムは、ヒップ・太もも・ふくらはぎがあまりにパツパツにならないことに気をつけながら、サイズを選んでいくだけで良いので。
細ければ良い、というわけでもないんですが、少しハリがあっても履いていると伸びてくれたりもしますし、融通が効きやすい、比較的選び方のラクなボトムスだと思います。
(ストレッチが入っていないもの、となるとまた出ているアイテム数が少なくて難しいんですけどね…)
しかし、スラックスは「細ければそれでいい」という代物ではなく、履いたときのライン、特にプレスされたセンターラインの美しさを壊さずに穿けるか?など、シルエットに関して気を使うのです。
きつすぎるものを穿けばすぐさまシルエットが崩壊し、シワがよってせっかくのセンタープレスも消え、美しくなくなります。
さらにこれと無関係ではないのですが、シワ無く穿くことを要求されることから、生地感もあまりに安っぽいと誤魔化しにくいときています…。
しかし、生地の良いスラックスは高いし、かといって高ければ良い生地というわけでもないという難しさ…。
そんな難しいスラックス選び、試行錯誤の末見つけてきたスラックス達を一気に紹介しましょう。
生地感だけならファストでは出色の出来!
ユニクロは近年、そこそこシルエットの良いスラックスを出しているのですが、如何せん生地感が残念な事が多く…。
そんな中でこの秋登場したユニクロUのウールタックスラックスは、生地感が良かったですね。
ウール100%、ということだけでなく、しっかりした厚みもあり。
同時発売のウールアウターやジャケットと比べるとその生地感は際立っていました。
1万円以下の価格帯で見ても、この生地感はまずお目にかかれないんじゃないかな?と思います。
この価格帯だと生地感もシルエットもどちらも…というアイテムばかりですし。
出典 http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/172748#thumbnailSelect
シルエット太めです。またテーパードが効いているわけでもない。
いたってフツーのスラックス。
ですがそれ故にセンタープレスも崩さず、上品に穿ける。
グシャグシャとスソがならないように、適切な裾上げさえしてあげればかなりコストパフォーマンスに優れたスラックスになったと思います。
ユニクロU徹底レビュー後再度の紹介を予定していたのですが、在庫がまあまあ残っていたので安心していた所、これがユニクロ感謝祭で安くなったようで、あっという間に在庫薄に。
ユニクロ感謝祭恐るべし…。
それでもユニクロUシリーズは継続していくらしいので、次回作に期待しましょう。
生地感そのままにシルエットが良くなっていると良いなあ。
多数のスラックスを展開するbeuty&youthの中でオススメは?
セレクトショップのオリジナルレーベルの中でもスラックスの展開が豊富なのがユナイテッド・アローズbeauty&youth。
実はスラックスがカジュアルシーンで当たり前のように穿かれるようになったのは、つい最近のことなんです。
だからデニムと違って、そんなに型数を出しているブランドは多くなかったりするんです。
そんな中でも多数の型数を出しているのがbeauty&youthなんですね。
ほぼ全型試着しましたが、一番バランスが良いと思ったのがこれ。
(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ) BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS BY TR 1プリーツ ワイド テーパード パンツ
夏からオススメしているワイドテーパードというスラックスの形の冬バージョンです。
ワイドテーパードと聞くと「ワイド」の部分で引っ掛かる方もいるかもしれませんがここのワイドテーパードはそこまでワイド部分の強調がありません。
出典 http://wear.jp/beautyandyouth_53/8321915/
後述するスキニースラックスほどの細さはありませんが、その分綺麗なシルエットで無理なく穿けると思いますよ。
ただ生地がウールが全く使われておらず、ポリエステルメインでレーヨン、という素材感で、ウールに似せた質感もしていません。
質感的には、ポリエステルパンツがスラックスの形をしている、といった趣ですね。
シャリシャリっとした感じです。
スーツ地のドレッシーなスラックスをイメージしているとちょっと違うとなるでしょう。
センターラインが最も綺麗に出るのがこの形です。
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY TR 1プリーツ ワイド テーパード パンツ
スキニースラックスとは?
本項でチラッと解説しておきたいのが、スキニースラックス。
(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ) BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS BY サキソニー ノープリーツ パンツ
beauty&youthでいうと上記アイテムがそれに当たるのですが、膝下や裾幅を絞り、脚に生地が密着するくらい細身に仕上げたスラックスのことです。
スキニーデニムブームで、どんどんスラックスも細くなりましたが、その中でも特に細く仕上げたのがこういう物です。
通常のスラックスのように、生地がストンと落ちたような形にはどうしてもなりづらく、多少シワがよってしまうのは避けられないのがスキニースラックス。
ボリュームアウターとの兼ね合いから、脚の細さに自信がある方は挑戦しても良いと思いますが、その際もスラックスの命であるセンターラインが崩れていないか?は必ずチェックして下さい。
これが崩れているようなら、例え穿けたとしても、スラックスを穿く意味がありません。
上記サキソニースラックスは、ウールメインの非常に綺麗な表面の生地なんですけど、如何せんこの細さと生地の柔らかさ、薄さで脚のカタチがくっきりと出てしまうタイプなので
履きこなせる人は少ないと思いますね。
細すぎず、またワイド要素が無いのはコットンメインのツイル素材のこちら。
(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ) BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS BY ツイル ノープリーツ アンクル パンツ
多数のタイプから自分の脚に合った一本を試せるのも良いですね。
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タック・プリーツの本数とは?
スラックス用語として頻繁に「ノープリーツ」や「ワンタック」といった言葉が出てくると思います。
最近はスーツのスラックスの細身化が進んで、ノータックのパンツがほとんどなので、
あまり意識することも無いかもしれません。
タックとは、スラックス前面のウエストに付けられたヒダのことです。
プリーツもほぼ同じ意味。
ノータック(ノープリーツ)
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY サキソニー ノープリーツ パンツ ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ
個人的に、全体のシルエットは置いておいて、部分的なディティールで好きなのがワンタック(ワンプリーツ)。
ワンタック
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS BY TR 1プリーツ
ワンタックは、大抵プリーツとセンターラインとで繋がっているのですが、一本線が通ったように見えて綺麗ですし、このディティールによってウエスト部分が綺麗に見えるんですよね。
センターラインのアイロンがけって難しいのですが、ワンタックはセンターラインとタックが繋がっているので、ノータックのように「どこまでラインつければ良いんだ?」なんてことが無くて一番ラクなんです。
ツータック
http://www.selectsquare.com/shop/nanouniverse/goods/3071041
ツータックはほとんど見かけませんが、ワンタックの他にもう1本タックが付加されているタイプ。
付加されたディティールが、物によりますがよりエレガントに見えます。
今は、ほとんど装飾目的です。
何故か「ツータックなので腰回りが緩やか」などと表記されたりしていますが、少なくともカジュアルの場面でスラックスを選ぶ時、タック数とウエストのゆるさとか、全体のシルエットに厳密な比例関係があるわけではありません。
確かに細身のスラックスはほとんどノータックですし、タックを入れるにはゆとりが必要ではあるんですが、
ワンタックとツータックではツータックの方が細い物もあったりしますし、「ツータックだから一番太いタイプなんだ、やめておこう」などとすぐに思わないほうが良いですね。
2Wayストレッチの穿き着心地は?
昨年から登場し、継続して人気アイテムとなっているラウンジリザードの2wayストレッチスラックスのシリーズ。
品番6840 冬入荷バージョン
C/T 2WAYストレッチテーパードスラックス 6840 [1012901]|LOUNGE LIZARD
品番6831 秋入荷バージョン
【Lounge Lizard|ラウンジリザード メンズ】T/R40/2ツイル2WAY 両面起毛 スラックス
2wayストレッチとは、通常のストレッチと異なりタテとヨコ両方向に伸びるという最近増えてきたストレッチ手法。
タテヨコに伸びるのは「ジャージ」と一緒で、圧を分散してくれるので、タイトシルエットながらラクに穿ける、という画期的なアイテムです。
私ナル男も初めて履いた時は新感覚過ぎてかなり驚きました。
「着ている感じがしない」という、ある意味なんとも落ち着かない状態になる、今までにないボトムスです。
私は昨年バージョンを購入、かなりヘビロテしたアイテムです。
ただですね~、これも上述した「スキニースラックス」と言えるくらい細い、タイトなシルエットなので、いくら伸びると言っても綺麗に穿ける人は脚の細い人に限られるかなと思います。
ストレッチが効いているので穿くのは簡単なんですが、繰り返すように入ったとしてもぴっちりとなってしまってセンターラインが崩れる場合、スラックスを穿く意味が無いので。
気のせいかもしれないんですが昨年より今年バージョンの方が細くなっているような…?
その場合スラックスは無理せずサイズを上げて試してみることが必要ですね。
2万円以下で最もオススメなのはコレ!
出典 http://united-tokyo.com/products/detail.php?product_id=2335
UNITED TOKYOのハイカウントウールスラックスは、現状最もオススメしやすいスラックスかなと思います。
形としてはスキニースラックスまで行かない、細身寄りの形。
ウール100%ながら、特殊な製法でタテ・ヨコにストレッチを効かせるという履きやすい工夫が施されています。
スキニースラックスまで行かない、細身過ぎないスラックスとはいえ、基本的にどこもゆるく作っていない、全体的に細いという形なので、ちょっとキツい穿き心地なのかな?と思ったのですが、意外とラクに、綺麗に穿けましたね。
出典 http://united-tokyo.com/products/detail.php?product_id=1963
流石にポリウレタンで作られた2Wayストレッチのように伸びるわけではないんですが、細身ながらストレスが軽減され穿きやすいと思います。
生地感がサラッとしていて、光沢感もそれほどあるわけではなく、あまり冬用のドレス感の強いスラックスという感じはしませんが、その分年中穿けるというのもコストパフォーマンスが高いのではないでしょうか。
気軽に穿ける素材感です。
今回紹介するスラックス達はトレンドの影響でアンクルカットや9分丈の物が多いのですが、これはフルレングス、長めの丈を取っているので、自分で直しに出して裾上げして穿くオーソドックスなタイプになりますね。
なかなか2万円ほど出してもウール100%の良いスラックスってあるわけではなく、もう少し上の価格帯なら…となりがちなのですが、これは本当に綺麗なシルエットで気軽に穿けるので、コメント欄で2万円以下のスラックスで良い物無いですか?と聞かれた時に真っ先に挙げていたアイテムですね。
ずっとサイズ欠け、カラー欠けしていたのですが、最近ほぼ全カラー・全サイズ再入荷したので、是非試して欲しいですね。
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LAD MUSICIANのスリムスラックスは細身スラックスの完成形
ここからは贅沢な逸品スラックス達が登場します。
まずはラッドミュージシャンの定番ウールギャバスリムスラックス。
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2216550&color=83
税込みで2万円台後半となってしまうスラックス…。
高すぎるよ!と思われるかもしれませんが、私は08年の秋冬バージョンの物を買い、そこからなんと今年まで(!)かなりの回数穿きました(流石に今年限界が来て、引退しましたが)。
それでも最後の方まで生地のハリ感や形が崩れなかったのを考えれば、すごいの一言です。
今夏ファストブランドのスラックス(最初に紹介したユニクロUのものではありません)、こりゃコスパ良いやと思って使い始めたらすぐに生地が疲れてしまって、それを見て改めてLAD MUSICIANのスラックスってすごかったなと再認識しましたね。
高いウールのスラックスって、ちょっと耐久性はそこまで高くなさそうな物が多いんです。
繊細さと裏腹に、かなり丁寧な扱いとローテーションが要求されます。
しかしLAD MUSICIANのスラックスは、綺麗目な生地ながらきちんとハリ感があるので、いつも綺麗なシルエットを維持してくれるんですよね。
カジュアルなトップスと合わせるととてもバランスが良く、それ故に一時期はついついヘビロテしてしまいました。アイロン回数もそんなに多くなかったんです。
秋冬物だったんですが、春夏も普通に着てましたからね…。
今はたくさん服があるので、もうそんなにヘビロテする服は出てこないだろうなあ…。
間違いなく私が生涯で一番数多く穿いたスラックスでしたね。
形はストイックな細身タイトシルエット。
今でこそ多くのブランドがスラックスを当たり前のように出していますが、ずっと定番でこの形をやっているのはテーラードにもこだわっているラッドならでは。
洗練されています。
スキニースラックスまではならないと思います。
なぜならストレッチが入っていないので、ピチピチになるならそもそも入らない、というアイテムだからです。
タイトながらシルエットも非常に考えれた綺麗な形。
細身スラックスの1つの完成形かなと思います。
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2216550&color=83
この形は、ふくらはぎが張っている人にはキツいので、別型で膝下から多少ゆとりをもたせたスリムストレート、という形もあります。
出典 http://www.ladmusician.com/webshop/products/detail.php?product_id=2216551&color=15
ただこちらも、ストレッチ等は無いストイックな細身シルエットであることには変わりないので、そこは注意が必要ですね。
どちらもフルレングスタイプ。
MARKAWAREのワイドテーパードは今最も旬なカタチ
夏ぐらいから好きだ好きだと言い続けているMARKAWAREのワイドテーパードスラックス。
正式名称は 「1 TUCK TROUSERS」です。
【MARKAWARE/マーカウェア】【2016AW】1 TACK TROUSERS
このカタチは、吊り下げられているのを一見しただけでは「え?これどうなの?」と思うかもしれないのですが、一度騙されたと思って穿いて欲しい逸品です。
ウエストから太ももにかけては、確かにワイドパンツなのですが、そこからスソに至るまでのラインがとにかく綺麗にまとめられているんです。
ワイドパンツの要素を持ち合わせながら、とにかく綺麗にまとまるという唯一無二のシルエット。
出典 http://marka.jp/blog/wp-content/uploads/2016/10/DSC_6186.jpg
ウエストの後ろ部分にだけゴムを入れたことにより、ウエストのゴムを前面に見せず、ワイドながらずり落ちてこないこだわり抜かれたデザイン。
コレ結構真似しているブランドありますよね。
夏はウールトロピカルの肌離れの良い素材で、とにかく涼やかに穿けてヘビロテしていたんですが、秋冬もまたアルゼンチンオーガニックウールフラノという、ジワッとした光沢感と肌触りの素晴らしい生地を使用していまして…。
結構前に人気のあるサイズは軒並み完売してしまったので、新たに以前使っていたSUPER 120’s フランネルに生地を変更して追加生産された物が今店頭に並んでいます(詳細→http://marka.jp/)。
ただ、アルゼンチンオーガニックフラノの生地感が素晴らしかっただけに、そちらも見て欲しかったですね。
ちょっと取り上げる機会が無くて…。
せっかく見て、これはすごい!オススメしたい!と思ったアイテムでも記事のテーマによっては紹介するタイミングを逸したりするので、ちょっとこれは来季から考えなくてはいけないと思っています。
来季春夏のMARKAWAREではこの1 TUCK TROUSERSが素材違いなどでかなり多く出そう。
今一番人気のあるパンツで、取扱店の需要も多そうなので、来季春夏は多くの人に見てもらえるかなと思っています。
これ無理なく穿ける綺麗なカタチなのですが、ボリューム感のあるパンツには違いないので、実は春夏にこそぴったりなスラックス(私は年中穿いていたいんですけどね)。
これにカットソーを羽織るだけでもうスタイリングは完成です。
私も必ず1本は買うのでレビューを楽しみにしていて下さい。
もう1本の傑作スラックス!服好きが唸る考え抜かれたシルエット
前述したMARKAWAREって服好きはたまらないブランドだと思います。
ちょっと他とは違うシルエットながらも最高の生地を使って、他人とは絶対に被らない完成度の高いアイテムを提供してくれる。
もちろん値段的にはとても高いんですが、きちんと裏打ちされた価値があるので、高いんですが、「とにかく良い服が欲しい」という人には是非オススメしたい、となるんですよね…。
もう1つ、服好きが唸るブランドが「Honor gathering(オナーギャザリング)」。
以前からちょいちょい紹介しているブランドですが、こちらも他とは違うアイテムを最高の素材で提供してくれるブランドです。
そんなブランドで今季イチオシがスラックス。
出典 http://honor-gathering.com/shopping/index.php?main_page=product_info&cPath=4&products_id=82
テーパードが効いた、今季流行りの形のスラックス…に見えると思うんですが、これ普通のテーパードスラックスじゃないんです。
腰回りや太ももはラクに穿けるのに、ヒザ下がシュッと。
そういうテーパードパンツ他にもあります、でもふくらはぎの部分がパンパンになりやすかったり、あるいはテーパードが効いていて形としては綺麗なんだけど細身には見えなかったり。
これはふくらはぎも張りにくく、無理なく穿けるのに、本当に細身に見えるんです。
ストレッチも入っていないウール100%素材でこの穿きやすさ、シルエットの綺麗さ…。
え?え?ってどうなっているんだ?っていう。
特に穿いて横から見たときのラインが素晴らしく綺麗。
買ってから色々研究してみたんですが、折り目で畳んで吊り下げてみるとその秘密の一端が垣間見えるというか、どうにも色んな意味でまっすぐ作られていないんですよね。
すごく立体的に作れているのが分かります。
だから着た時に初めて、身体のラインを綺麗に見せてくれるシルエットが完成するのかなと。
ちゃんと細身に見えるので、冬、ロングコートやダウンジャケットなど上半身にボリュームが生まれるアウターとも相性が良いのが嬉しいですね。
また素材もめちゃくちゃ良いウールを使っていて、前述したMARKAWAREのアルゼンチンオーガニックウールフラノと双璧の非常に綺麗な生地を使っています。
シルエットと生地感が両立した、数少ない傑作スラックス。
スラックスの世界ではイタリアンブランドのインコテックスが真っ先に挙がると思いますが、日本のブランドのスラックスも負けていないですよ本当に。
Honor gatheringは色々なブランドを通った服好きな人が辿り着くようなブランド。
服好きが唸るのも納得の逸品スラックスですね。
高い、高いけど本当に良いよこれは…。
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スラックスのお手入れ、気難しく考える必要はないが…
最後に、スラックスのお手入れについて少しだけ。
スラックスはどんなアイテムでも基本的に穿いたらそこらへんに放おっておくなど出来ず、きちんとハンガーに掛けることが要求されるアイテムです。
まあ本当に短時間なら大丈夫でしょうが、出来ればきちんとハンガーに掛けたいものです。
シワの原因になりますし、センターラインが消えて後々面倒なことになります。
以前紹介したマワハンガーのズボン吊りや、類似品でも良いので、必ず面倒でもハンガーに掛けてあげてください。
クリップタイプ
ズボン吊り(ビッグクリップ)タイプ
個人的には最後のビッグクリップタイプ、マワハンガーで言うと「ズボン吊り」が一番気に入っていますね。
慣れると本当に簡単に吊り下げられます。
ちなみに、ウエスト側とスソ側、つまりスラックスの上と下どちらから吊り下げるのが正解なのか?ですが、色んな人に聞いても見解が別れるんですよね…。
個人的にはどっちでもいいんじゃないか?と思いますが、お店ではウエスト側から釣り上げるのが一般的です。
こちらのほうが重量バランス的にも安定感があり、落ちにくいですし。
生地が伸びてしまう、なんてこともないでしょう。
ただこれだと腰回りが立体的に作られていたりするとどうにもクリップで挟みにくいので、私はそういうアイテムは面倒なのでスソ側から吊り下げることもあります。
スラックスのアイロン掛けについても詳しくレクチャーしようと思ったのですが、ちょっと時間切れなので、また機会があればやろうと思います。
一つだけ言っておくと、センターラインが完全に消えたら、もう素人が自分で復活させるのは本当に難しいのです。
クリーニングに出して、プロにやってもらうしかなくなります(クリーニングでも工場で機械で挟んでプレスする場合、センターラインを二重にされる危険性があることも言及しておきましょう。その場合必ず穿く前にやり直しをお願いしましょう。無料でやり直してくれるはずです。)
手軽に掛けられるハンディスチームアイロンのレビューとかも今後やってみたいですね。
そして何と言っても虫食い対策です。
上質なウールほど、虫は大好物。
油断すれば悲劇が待っています。
服よりも先にオススメしたかったのが、服用の防虫スプレーが作れる防虫エッセンス。
もう私は3本買ってます。
大量のウールアイテムを所有しており、心配性なので濃い目に複数回使用していますが、大体1本で1年は余裕で使えると思います。
もちろん吊り下げ式やカバータイプの防虫剤も使っていますけどね。
上質なウールって、着ている時もそうですが、吊り下げた状態でも見とれてしまう、大人の宝物みたいなもの。
大切にしたいですね。
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