多くのメンズに似合うギンガムチェックシャツとストライプシャツ。まずはこの2枚から揃えてみたら?後編「ストライプシャツ」編!
どーもナル男です。
この前編となる「ギンガムチェックシャツ編」はお読みいただけたでしょうか?
再びざっくり説明させていただくと
・柄があることによりのっぺりした印象を回避出来ること
・柄があると言ってもそこまで派手で主張があるわけではないので、あらゆるアウターとの親和性が高いこと
これらの理由から、一般的には「まずは買っておけ!」と言われがちな白シャツや青のオックスフォードシャツよりも、メンズで最初に揃えるべきはギンガムチェックシャツとストライプシャツなのではないか?ということをナル男は提唱したいと思っています。
(当然私服での話です、ビジネスの話ではありません。)
もちろん白シャツや青いオックスフォードシャツが悪いわけではありません。
ナル男も着ます。
ギンガムやストライプがそれらよりもあらゆる面で優れているわけでもありません。
おいおい紹介したいと思っています。
今日は後編「ストライプシャツ」編になります!
ストライプの肝は「ストライプの太細」
ギンガムチェックシャツの「チェックの大きさ」と同様、ストライプシャツもまた「ストライプ(線)の太い・細い」がその印象を大きく左右します。
太ければ、それだけ主張が強くなります。
ギンガムチェックシャツは、チェックが大きくなると子供っぽくなると言いましたが、ストライプの場合は色々複雑です。
太ストライプシャツ(いわゆるワイドストライプタイプ)の場合は、よりモード感が強くなるというか、尖ります。
出典 http://wear.jp/hi09048/6200666/
ワイドストライプの印象は、チェックの大きなギンガムチェックシャツが丸みというかマイルドさを帯びるのとはちょっと違ったロジックが働いているような気がしますね。
ここらへんを「ギンガムチェックシャツはチェックが大きくなればなるほどカジュアルに、小さければ小さいほどドレス色が強くなります!」などとシンプルに説明出来れば良いのですが、それはちょっと違うかなとも思います。
よく言うとワイドストライプは細ストライプに比べると、ファッショナブルなんですが、悪く言うと「変」になりやすいかなと思います。
出典 http://www.selectsquare.com/fredperry/g2489337/
この手のシャツ、何故か着ている人を結構見かけるのですが、本当にスタイリッシュに着こなせている人はほぼいません。
本来ストライプシャツは簡単に「爽やかさ」とか「スタイリッシュ感」を演出出来るのに、ストライプが太すぎると、こうも難しくなってしまうものか…と。
青系の太ストライプは「ローソンの店員」になるので、避けるべきでしょう。
(シャツではないんですが今季マッキントッシュのストライプコートが青×太ストライプでものすごーくローソンぽいんですよね、イギリスではローソンあんまり有名じゃないんでしょうか?笑)
二重のストライプの物もあるが…
太い細いが複雑に入り乱れた「太細ストライプ」とでも言うようなストライプ柄もあります。
また2色以上ののストライプが入り乱れた「多色ストライプ」タイプも有ります。
出典 http://www.selectsquare.com/ivorycourt/g2369700/
その他「チョークストライプ」「オルタネイトストライプ」「シックンシン・ストライプ」「キャンディストライプ」etc…。
ポール・スミスで有名な「マルチ・ストライプ」などなど…
ざっくり言ってしまうとこれらは「等間隔で同じ色・太さで構成された『普通のストライプ』ではない」物。
これらの「普通のストライプではない」物もまた「ファッショナブル」感を高める工夫なのですが…。
ナル男的にどうにも「丸井に多い」印象が強いんですよね…。
ここらへん、どうにも共感が得られるか微妙なところなんですが
「安いわけでも高いわけでもない」ブランド群が妙に好むのがこの「普通ではないストライプ」。
上記の写真の物のように、そこそこ爽やかで使いやすそうな物もあるのですが、あえて選ぶ必要も無いかなと思います。
ちなみに「ロンドンストライプ」とは、「線が等間隔」のものを指すので、ワイドストライプでも細いストライプでもロンドンストライプであり、ざっくりし過ぎであまり意味のある言葉ではありません。
簡単に洗練さを演出出来る「細ストライプ」シャツをまずはチョイスしよう
というわけで、というのも何なのですが、やはりまずは細いストライプの物をチョイスしたいですね。
細ストライプシャツは、簡単に「洗練さ(スタイリッシュさ)」と「爽やかさ」を演出できます。
ギンガムチェックシャツがやや「ハズシ」というか可愛らしさも含んでいることからすると、こちらは直球勝負。
どちらかと言うと「白シャツ」に近い印象もありますね。
白シャツよりは圧倒的に着こなしやすくて、「爽やか」で「洗練された」印象を得られるのがストライプシャツの良いところです。
オフィスカジュアルで、ギンガムチェックシャツはちょっと抵抗があるでしょうが、ストライプシャツはアリなのはそこらへんもあるでしょう。
出典 http://www.selectsquare.com/journalstandard/g2590118/
細いストライプではこれくらいの物が標準でしょうか。
太ストライプに比べると大分洗練されているのが分かるのではないでしょうか?
ただ、太さだけでなく「ストライプの濃さ」でも大分印象が変わってきます。
上記のストライプシャツは割りと線がはっきりとしていますが
出典 http://www.selectsquare.com/journalstandard/g2590118/
線が薄い物を選ぶと遠目にはグレーのシャツのように見えます。
出典 http://www.selectsquare.com/journalstandard/g2601507/
出典 http://www.selectsquare.com/journalstandard/g2601507/
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今季ドメスティックブランドのストライプシャツ
伊勢丹メンズ館で思わず生地感の綺麗さに見とれてしまったのは
VALLIS by factotum の先染めストライプシャツ。
VALLIS by factotum 5060331
出典 http://zozo.jp/shop/factotum/goods/9931982/
触り心地も良く、あれ綿100じゃないんだ!?と後で驚いたほど。
こちらは「クールマックス」という機能性素材を使っていて、気温が高くても快適に過ごせるというもの。
店頭で見かけたらちょっと触れてみて欲しいですね。
ただシルエットはややルーズで、シャープ感はあまりないんですよね。
夏物はある程度リラックス感があったほうが良いっていうのはそのとおりなんですが、春シャツにはある程度シャープ感を求めたいのでその点が…。
どうやら半袖版も出るようなので、そちらも見てみたいですね。
お前はLOUNGE LIZARDの回し者なのか?と言われそうですが、LOUNGE LIZARDのストライプシャツは良かったです。
個人的に今季のLOUNGE LIZARDはアタリが多いと思っています。
LOUNGE LIZARD 4186
出典 http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/br-loungelizard/1011387
こちらは同ブランドのギンガムチェックシャツよりも着丈を4cmほど長めに設定。
着丈が短いアイテムが多いのがギンガムチェックシャツの特徴、と前記事で述べましたが
ストライプシャツの方はある程度着丈が長い方がバランスが良いのです。
(着丈が短すぎると、ストライプの縦長感が損なわれるため)
これは、ギンガムチェックシャツにも言えるのですが、LOUNGE LIZARDのシャツのサイズ設定は細い&小さめ。
最近はどこのドメスティックブランドも一時期のタイト&コンパクトな設定を改めており、LOUNGE LIZARDも多少はゆるくなりつつあるのですが、相変わらず結構細いです。
ナル男はそこそこ細身なので、カットソーやニットを除いて他ブランドでは迷わずサイズ最小を選ぶのですが、LOUNGE LIZARDは1番(Sサイズ)か2番(Mサイズ)かを吟味します。
さらにもう1つ、極細ストライプ版もあるのですが、そちらは細すぎて遠目にはもはやストライプシャツには見えません。
LOUNGE LIZARD 4186
出典 http://www.birdseye.ne.jp/fs/birdseye/br-loungelizard/1011387
ストライプシャツに見えないので、やっぱり上の太いストライプ(とは言え細めですが…ややこしい)の方がおすすめですね。
LOUNGE LIZARDは、シャツが得意なブランドなので、シルエットが良いシャツが欲しかったらICHI MIRIかLOUNGE LIZARDを見る、という感じですねナル男は。
定番アイテムをブラッシュアップし続けて出してくれるという意味で、かなり心強いブランドです。
前も書いたのですが、足りない、欲しいとなんとなく頭に浮かんだアイテムを探しに行く「パーツ屋」というイメージです。
定番アイテムを作らせると大抵間違いのないブランド。
その代わりデザインの効いたアイテムはイマイチです。
色々なブランドが出している定番商品なので、意識して見てみてください。
シャツの試着時の最重要チェック・ポイント
シャツの試着の際、「脇の下」がどう感じるかを最重要チェック・ポイントして気をつけてください。
脇の下が窮屈に感じるならそれは やめておいたほうが良いです。
コットン100%で出来たシャツは洗濯すれば大なり小なり確実に縮みます。
試着時点で脇の下が窮屈に感じるなら洗濯して着込んで行くうちに必ずきつくなってきます。
ジーンズのように着ていればまた伸びる、という物でもないので無理せずサイズを上げるか、サイズを上げると全体のバランスが崩れるようならやめておくべきでしょう。
H&Mの1980円のストライプシャツは見た目はそこそこだったけど…
ちなみに2年ほど前にH&Mがシンプルな細ストライプシャツを出したんですよね。
メンズノンノでも1ページ使って紹介されていました。
しかもカジュアルシャツには珍しく形状記憶でアイロンいらずとあって、これは良いなと思い、普段全く行かないH&Mに。
着てみるとシルエットもそこそこ良くて、1980円にはとても見えないので、これは良い!と思って2着購入したんですが…。
しばらく着てみて分かったんですが滅茶苦茶着心地が悪い。
素材がコットン30数%に対してポリエステル60数%。
もはやポリエステルシャツだったわけです。
確かに試着した時から着心地や触り心地は良くないとは感じていたんですが…。
おそらくその値段だと、質のいいポリエステルは使っていないでしょうし。
素材感や着心地というのは、現代のファストファッション全盛時代では軽視しがれがちですが、やはり1980円と言っても着なくなればそれは「無駄」でしか無いわけで、忘れずチェックする要素だなと思います。
着こなしの幅はギンガムチェックシャツ以上?
当然物にもよりますが、メンズ最強と言っても良いオールラウンダーである細ストライプシャツ の着こなしのバリエーションはギンガムチェックシャツ同等に、あるいはそれ以上に幅広いのです。
出典 http://wear.jp/azurelsie/6094889/
白シャツ+カーディガン、は鉄板の組み合わせではありますが、ともすると「高校生」になってしまうのです。
それも細ストライプシャツならありません。
もう少し温かくなったら、是非していただきたい組み合わせですね。
女子ウケも抜群です。
(あまりこの言い回し品がなくて好きでは無いのですが、事実ですし)
出典 http://wear.jp/kondour/3708617/
もちろんコートと合わせても大人っぽく仕上がります。
アウターを羽織る際に気をつけていただきたいのが、「エリ」です。
数年前「Honor gathering (オナーギャザリング、旧ブロカントアンティークス)」から出ていた、ギザコットンという非常に触り心地の良いストライプシャツ(それ以降出ていない様子)を色違いで持つほど気に入っていたのですが、カーディガン等はともかく、アウターを着てしまうとエリが折れてしまうほど貧弱だったのです…。
冬のヘビーアウターに比べて、春のライトアウターはこうしたことが起こりにくくはあるのですが、一応気をつけていただきたいポイントです。
前編後編と分けてお届けした「ギンガムチェックシャツ」と「ストライプシャツ」。
おそらくこれからもどんどんリリースされると思うので是非チェックして、お気に入りの1枚いや2枚を見つけてみてください!
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